東方博麗社〜もし博麗神社に参拝客が来ていたら   作:だぴょん

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広島行ったから書いた。後悔はしていない。

では、三人称視点どうぞ


平和 前編

詠夢と紫は考えを巡らせていた。

 

早い話が、外の世界に旅行に行こうということだ。

 

詠夢は、

 

「でも、ここ行こうかな…このくらい時間とろう」

 

詠夢は悩んでいた。

 

紫も紫で、

 

「いや、日本のどこにスキマを繋げようかしら。やはり東京かな」

 

そう。東京と広島に旅行に行こうというものだ。

 

ーーーーーーーーーー

当日。

 

「しゅっぱーつ!」

 

8人の声が幻想郷に響く。

 

「それではスキマ旅行に7名様ご案内〜」

 

紫もその1人。

 

「ねえ紫。色々と大丈夫なの?私不安なんだけど」

 

霊夢は紫に聞く。紫は大丈夫よ、色々境界をイジって動かしたから、とか言っているが、それは少し法に抵触しかねないぞ?

 

ーーーーーーーーーー

「はい、到着っと。ここからは詠夢、お願いね」

 

「分かった。じゃあ行くよー」

 

ーーーーーーーーーー

詠夢視点

 

4歳頃まで東京に住んでいたので、少しの記憶とスマホを頼りに進んだ。

 

まず?ここは…あ、二子玉川なのね…

 

「じゃあ電車乗るよ、ああ、このSuica使うの何年ぶりだろう…」

 

「ええ。それで、どこまで行くの?」

 

押上、と僕は答えた。なんか僕と紫だけで会話が成り立ってる…

 

まあ、そうか。

 

でんしゃ。ほとんどの人はその単語を聞くのも初めてだった。

 

「ねえ詠夢。でんしゃって何だ?」

 

慧音も招いていた。人間を招いた。そうでないと色々と疑われるでしょ?

 

「まあ、見れば分かるよ」

 

そう言って詠夢は6人分の押上までの切符を購入し、渡した。

 

何で紫がSuicaを持っているかは聞いておかないようにしよう。

 

僕は切符の使い方をみんなに教えてからSuicaを改札にかざした。

 

みんなも改札を切符に通し、ホームへ。

 

「まもなく4番線に、急行 南栗橋行きが…」

 

「ほら、電車きたから、右に寄って」

 

僕はみんなが並んでいる右側に誘導した。

 

僕と紫以外のみんなは全てが初めてなので、初めて与えられた玩具を触るように興奮していた。

 

 

ー数十分後ー

 

「ほい、降りるよー」

 

僕たちは電車を降りた。みんなはいつもと違う衣装。少し照れ気味だね。

 

先ず向かったのは東京スカイツリー。

 

「じゃあ、自由行動。ショッピングも良し、水族館も良しだよ。じゃあ18時にはここ集合ね」

 

そう言うとみんなはバラけた。

 

僕は小鈴と一緒に行動することになった。

 

「小鈴ちゃん、行こうか」

 

僕は小鈴に近寄った。小鈴は僕の腕と彼女の腕とを組んだ。

 

「うん。詠夢くん」

 

僕たちはとりあえずショッピングかなぁっておもって服屋さんへ。

 

「うわぁー!」

 

小鈴の目はキラキラしていた。

 

まあ、東京だもんね。色々あるよね。

 

「これ、似合うかなぁ?」

 

小鈴が楽しそうで何よりかな。

 

「うん、似合ってるとおもうよ!」

 

僕はその服を買ってあげた。

 

その後僕たちが向かったのは、水族館。

 

深海魚がたくさん展示されている。小鈴は顔を展示ガラスにくっつけそうな勢いで見ていた。そこがかわいいんだよねー

ーーーーーーーーーー

18時10分前。僕と小鈴は手をつないで集合場所に行ったんだけど、なんか魔理沙の顔が凄い赤い。トマトみたい。霊夢は呆然としている。

 

 

 

「じゃ、行くよー」

 

僕はみんなをエレベーターへ誘導した。

 

「ねえ、私たちどこへ行く気?」

 

霊夢が聞いてきたけど、僕は内緒って言っておいた。だって言ったらつまらないもんね。

 

エレベーター最上階。

 

ドアが開くと、巨大都市、東京のネオン街が一望できる、高さ約300m地点。

 

「「「「「「うわぁぁー!」」」」」」

 

みんなの目が輝いている。僕は良かったなぁって思っている。

 

まあ、僕の知らない7年で成長したものだなぁ。

 

確かここら辺だっけなぁ…僕が捨てられたのって。

 

「詠夢くん?そんな浮かない顔してどうしたの?」

 

僕はそんな変な表情してたんだ。僕は手を頬に当てた。

 

「あっ………いや、そ、そんなことないよ!」

 

「そう……良かった」

 

「あっ!そうだ!もっと上に行くけど、行く人ー!」

 

「「「「「「はーい!」」」」」」

 

そんじゃ、行くよー!と、僕は言い、さらに上に行く。

 

みんなが喜んでいる顔。それが僕の幸せなのかもね。

 

ーーーーーーーーーー

小鈴視点

 

私は詠夢と同じ部屋だった。やったね。

 

もう後は寝るだけ。詠夢におやすみくらい言おうかな。

 

「詠夢くん、おやすーーー」

 

「スー……スー……」

 

詠夢はもう寝ていた。

 

「んもうッ!寝顔がかわいいんだからっ」

 

私は詠夢の頬をツンツンとつついていた。とっても柔らかくて、暖かかった。

 

「…おやすみ。」

ーーーーーーーーーー

詠夢視点

 

僕は起きた…んだけどさぁ。

 

なんか頬がやけに痛い。

 

僕は寝ているフリをしながら少し目を開けた。

 

……ん?霊夢とか小鈴とかみんながこっち向いて頬をつんつんつんつん触ってる?

 

「本当に寝顔がかわいいんだな。詠夢って」

 

魔理沙の声だ。いつもより幾分か声が小さかった。

 

「でしょ?それに詠夢くんのほっぺ。とってもぷにぷにするの!」

 

え?小鈴まで!?どうしたの?

 

まあ、心の中で思っていても伝わらないので目を開けた。

 

「おはよ………え?な、なんで?」

 

僕は自分の顔がみるみる赤くなって行くのが分かった。

 

「な、何してるんですかぁーー!?」

 

僕は恥ずかしくなって部屋を出た。

 

しっかりとタオル用意しといて良かった。

 

とりあえずお風呂かな。

 

ーーーーーーーーーー

所は変わり東京駅。

 

そう。これから新幹線で広島へと行く。

 

ー新幹線車内にてー

 

「うわあ速ーい!」

 

みんな驚いていた。

 

「こんなの遅いほうだよ」

 

「え?速いとどのくらいなの?」

 

後ろにいる霊夢と紫が質問してきた。

 

「300km/hくらいは余裕で出る」

 

「……想像もつかないわ」

 

紫は驚いた表情で言った。霊夢は鳩が豆鉄砲をくらったような顔をしていた。




広島。観光都市でもあり、多くの人を抱える地方都市。

そこで、何を考えるのか。

恋の行方は…?

次回に続く!

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