東方博麗社〜もし博麗神社に参拝客が来ていたら   作:だぴょん

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オリキャラ出す!頑張る!

意外と詠夢がカッコイイです。書いてみて思った。

では詠夢視点でどうぞ

※追記 オリキャラ女にしました


楽園に迷い込んだ少女

ーーーパーティー後ーーー

 

起きていたのは、僕、霊夢、咲夜、早苗、妖夢、鈴仙だけだった。

 

起きていた人だけで後片付けを始めていた。というか、もう終わりに近づいていた。

 

時計の針は2本が頂点で重なりそうだった。

 

「片付けのご協力ありがとうございました!じゃあ、温泉でも入ってごゆっくり」

 

「あ、ありがとうございます。あ、お風呂、皆さんと一緒に入りませんか?」

 

早苗はそう言った。

 

僕は動揺していた。いや、僕は男子ですし…

 

「いや、詠夢さん男の子ですし…」

 

咲夜さんがフォローしてくれた。ナイス咲夜さん!

 

「ま、いいじゃないですか。別に彼は下心なんてない純粋な男の子だと思いますよ?」

 

ちょ、早苗さん何口走ってるの!?

 

 

 

その時、

 

 

 

ドォーン。

 

 

 

 

博麗大結界が揺れた。

 

「霊夢、これは…」

 

「ええ、そうみたいね」

 

「さて、この新しい刀の試し斬りとでも行こうか!」

 

僕と霊夢は空へ飛び立った。

 

ーーーーーーーーーーーー

 

「こっちみたいね」

 

霊夢は持ち前の勘で進んでいく。

 

「さあ、ここみたいだけど…」

 

「うん。そうだね……え……?」

 

「どうしたの?急にそんな驚いて」

 

驚くのも当然だった。そこには、僕が知らない

 

「…人…間?」

 

「え?なんでこんな満月の深夜の森に人が!?」

 

満月の時は特に妖怪が凶暴になる時。人は外に出てはいけないはずなんだけど…

 

ーーーーーーーーーーーー

とにかく、状況を整理しよう。

 

①森の中に人がいる。

 

②その人は妖怪や妖に囲まれている。

 

③満月だから妖怪はかなり力をつけている。

 

結論;助けるしかないじゃん

ーーーーーーーーーーーー

 

そう言っているうちに、どんどん妖怪はその人達と距離を縮めていく。

 

「僕が行く。後方援護をお願い」

 

「分かったわ。気をつけるのよ」

 

僕は降下していった。妖怪はそれに気づいたのか、その人に襲いかかった。

 

「うわっ…!」

 

その人が悲鳴を上げた瞬間。

 

シャキン。

 

2回、金属音が鳴り響いた。

 

ーーーーーーーーーーーー

オリキャラ視点

 

私がいたのは夜の森だった。

 

「まずいな…もう夜だ…人間も見かけないし、何よりもう12時だもんな…」

 

私はスマホを見ながらそう呟いた。

 

その時。

 

ゴソゴソ。茂みが音を立てた。

 

「ん?あっ…」

 

私は恐怖を感じていた。

 

得体の知れないものが、私を睨んでいたからだ。

 

私の本能が危険を感じていた。

 

次の瞬間…

 

「うわっ…!」

 

私は強く目を閉じ、歯を食いしばった。

 

しかし、襲われることはなかった。その代わり、

 

シャキン。

 

2つの違う金属音が鳴り響いた。

 

「人を簡単に襲おうと幻想郷のルールを破った奴の仲間か…。」

 

私より小さい男の子の冷たい声が聞こえた。

 

「そこを退け。さもないと斬りつけるぞ」

 

しかしその得体の知れないものは私に向かって睨みつけたままであった。

 

「そうか。ならば…退治するのみだ。霊夢」

 

「分かったわ」

 

上からは私と同じくらいの女の子の声がした。

 

私の前にいた二刀流の男の子は長い方の刀で敵を斬り、短い方の刀は横からの敵を斬るか、まるでナイフのように投げていた。

 

そして、その男の子は逆手で投げた刀を持ち直し、そのまま斬っていた。

 

 

一方、上にいる女の子は遠距離でお札のようなものを投げつけていた。それはその得体の知れないものに当たると、そいつが爆発した。

 

私はその時、呆然としていた。なぜかはわからない。

 

「ふう。やっと終わったか」

 

そう言うと血の色に染まった刀2本をしまい、こちらに近づいてきた。

 

私は恐怖で腰を抜かしていた。

 

私も斬られるのではないかと思ったからだ。

 

「…傷はないようですね。よかった」

 

白とオレンジのチェックTシャツを着た男の子は優しい口調で言った。

 

「貴方、大丈夫?どうやら外来人っぽいけれど」

 

「へ?外来人?なんですかそれは」

 

「その言葉を知らないということはそうみたいね」

 

まるで神社にいるような巫女装束に、腋を出した大胆な紅白の服に赤いリボンを身につけた少女はそう言った。

 

「それじゃ、こちらにお越しください」

 

「いや、ちょっと待ってください。なんでナチュラルに空飛んでるんですか」

 

私は声を少し荒らげてしまった。

 

「あ、そういえばそうね。じゃあ、こうする」

 

少年と少女は、私の両腕に縄を締め付け、双方の手とつないだ。

 

ちょっと待て!え?もしかして、飛ぶ気!?

 

「待ってよ!飛ぶ以外の手段は?」

 

「「無い!行くよ」」

 

「そんなぁーー!」

 

渋々私は縛られて行くのであった。

 

ーーーーーーーーーーーー

詠夢視点

 

「…寝ちゃったねこの人」

 

「まあ疲れていたし。いいんじゃないかしら」

 

「…お姉ちゃん、丸くなったね」

 

「え?そう…?」

 

「うん…」

 

「…あ、そうだ。詠夢。久しぶりに、一緒にお風呂入らない?」

 

「え…ま、まあいいけど」

 

僕はそうして霊夢と一緒にお風呂に入ることになった。

 

霊夢は髪飾りを外し、いつもリボンでまとめている髪を上げていた。

 

「なんでまた急にお風呂なんて…」

 

「良いじゃない。なんとなくよ」

 

霊夢、胸、普通にあるじゃん

 

「なんだ霊夢、胸がないとか言っていたけど、あるじゃん。自信持ちなよ」

 

「そう?あ、ありがとう…」

 

僕、変なこと言ったかな…

 

ーーーーーーーーーーーー

風呂上がり。

 

「そうだ、マッサージしてあげる。」

 

「いいの!?ありがと!」

 

「じゃあ、横になって」

 

僕は勘でここが凝っているんじゃないかというところを押した。するとーーー

 

「んあっ…はっ!…あぁん……えあへっ!」

 

霊夢が急に…喘ぐような声を出した。僕は心配した

 

「霊夢!大丈夫!?」

 

「ハァ…ハァ…ちょっとツボだった…だけ…続けて」

 

「…わかった」

 

僕は次々と霊夢のコリをほぐしていく。そして、霊夢はとても嬉しそうな笑顔で寝ていた。

 

「霊夢…おやすみ。」

 

僕は霊夢に掛け布団をかけた。

 

もう東の空が明るくなってきていた。




詠夢くんかっこよくまとめられてよかった。

さあ、今回初登場のオリキャラのことは次回に明らかになっていきますよ!

それでは、次回に続く!

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