プロ雀士、日常の記録   作:Lounge

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「プロ麻雀について」に追記することを考えていましたが、章分けに苦労したので別立てで記述することとしました。


舞台設定:入団・移籍について

1.プロ麻雀の選手獲得について

競技麻雀の選手はプロチームとプロ契約あるいはセミプロ契約を交わすことでプロ麻雀選手となる。

 

プロ麻雀チームが新規に(他チームでのプレイ経験がない)選手を獲得する方法は以下の通り。

・独占交渉枠…各チーム1枠。指名日に全チームが指定された会場にてM1リーグ下位→上位→M2リーグ(抽選)の順に指名。交渉枠を獲得した選手と独占交渉ができる。俗にドラフトと呼ばれる。

・自由交渉枠…枠の指定はない。独占交渉枠指名日の翌日が自由交渉解禁日とされ、規定により年棒・契約金は一律で400万・1000万。俗にスカウトと呼ばれる。

独占交渉枠で指名された選手が交渉を拒否した場合、他チームが自由交渉枠として入団交渉をすることができる。その場合年棒・契約金は360万・なしとなる。

 

プロ麻雀チームが他チームでのプレイ経験がある選手を獲得する方法は以下の通り。

・フリーエージェント…移籍可能年数(後述)を満たした選手が自由に移籍できる権利。移籍先のチームは移籍元のチームに補償として翌年の独占交渉枠を譲渡しなければならない。

・M2フリーエージェント…移籍可能年数(後述)を満たした選手がM2リーグ所属チームへの移籍に限り自由に移籍できる権利。移籍先のチームに補償はない。

・自由契約…チームに戦力外通告を受けた選手は自由契約選手として公示される。他チームは選手枠の規定以外縛られることなく獲得交渉が可能。チームとの再契約も可能。

・トレード…選手所有権ごと選手をチーム間で譲渡する。譲渡先チームは自由に決められる。詳細は後述。

・レンタル移籍…選手所有権を保持したまま選手を譲渡する。譲渡先はM2リーグ所属チームに限られる。詳細は後述。

 

 

2.プロ麻雀選手の移籍について

プロ麻雀選手が他チームに移籍する方法は以下の通り。

・フリーエージェント…通称FA。通算出場登録日数が満7年に達した選手が宣言できる。FA宣言を希望する選手は所属チームを通してNPM事務局にFA宣言願を提出する。この際所属チームが宣言願の提出を妨害した場合ペナルティとして独占交渉枠が剥奪される(移籍が実現すれば移籍先のチームから独占交渉枠が譲渡されるのでこの場合独占交渉枠が1枠となる)。

・M2フリーエージェント…通称M2FA。通算出場登録日数が満4年に達した5年目以上の選手が宣言できる。移籍先はM2リーグ所属のチームに限られ、移籍先のチームからの補償はない。

・自由契約…前述の通り。

・トレード…選手所有権ごと選手を移籍させる。交換相手により対人トレード、金銭トレード、無償トレードなどに分類される。移籍先のチームに関する指定は特にない。

・レンタル移籍…選手所有権を移籍元のチームに残したまま選手を移籍させる。選手派遣扱いになるので年棒は移籍先のチームから移籍元のチームを経由して選手に支払われ、契約交渉は移籍先のチームが行う。移籍先はM2リーグ所属チームに限られ、あとからトレードおよびM2FAなどで選手所有権を移籍先のチームに移すことも可能(レンタル先での出場は出場登録日数にカウントされない)。レンタル期間は原則1年で、期間終了後にチーム間の交渉により延長可能。


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