今更ながらキャラ紹介をしようと思う。
いや、別に何も考えていないとか、そのような事ではない。よくよく考えて見れば、私の今まで書いてきた作品は全てキャラの紹介をしたことがないのだ。だからこそ、今後の作品のために、そしてまたこの作品を読み返してより楽しめればいいかなっという思いもあって書こうと思う。
人間、より的確な情報があればイメージしやすいのだから。
『蒼崎 湊』
当作品のオリジナル主人公。
黒髪をした何処にでもいそうな普通の青年だが、盲目であり常に目を閉じている。そしてそのためか、彼の精神は妙に大人びておりミステリアスは雰囲気を醸し出す。それだけみれば近寄り辛いものだが、温厚な性格と目が見えない事から殆ど情報が入らないことで世の穢れとでも言うべき不純なものを知らないということもあり純粋である。
それ故に無知なことも多くあり、幼い部分もある。だからなのか、妙な保護欲を誘われ女性は大体彼のことを大事に扱う(別にタラシやニコポなどではなく、不自由な人に優しくしようという考え)。
彼自身の目は元から見えなかったのではなく、幼い頃にあった交通事故が原因で失明した。その際に両親は他界、その後は祖父母の元で生活してきた。
現在は無理を言って一人暮らしをさせてもらっているが、それも障害者用の建物ではなく普通のアパート。それというのも彼自身、障害者だからといって周りと違う目で見られることが好ましくないから。彼自身としては、普通の人と同じように扱って貰いたいようだ。彼自身を『障害者』ではなく『一人の普通の人間として』見て欲しいと願っている。
そんな彼にとって、レイナーレは初めて『自分を障害者ではなく普通の人』として見てくれた人であり、また彼と普通に話してくれた初めての人でもあった。
今までなにかしら少し引いた感じにしか話しかけられない湊にとって、レイナーレは初めて親しくしてくれる存在であり、そんな彼女に彼は心惹かれやがて恋をする。
本人の性格は温厚で落ち着きはあるが、歳不相応な精神の割に幼い部分も多くある。特に恋愛に関しては直ぐに真っ赤になり恥ずかしがるなどするが、そのくせ相手への好意は隠さず恥ずかしがらずに素直に伝えるなど、赤面しそうなことを平然とやってのける。
目が見えなかった影響なのかそれ以外の感覚が鋭く、特に相手の思考を読んだり慮ったりする感受性や心眼のようなものがあり、ある意味人間離れしているが、それでも一般人。戦闘能力は皆無であり、神器もない。基礎運動能力はアーシアとそこまで大差がない。
ハイスクールD×Dの物語にしては珍しい『何も出来ない主人公』
『レイナーレ』
当作品におけるメインヒロイン。
原作における最初の嚙ませ犬だが、この作品ではそんな事はなくぶっちゃけ別人。
原作と違い『至高の堕天使』というものに一切の興味はなく、それに盛り上がっている者達を冷めた目で見る。そんなくせに自分では特に目指すこともなく、それなりに仕事を熟して人間界に遊びに来るのが日課な暇人。
身分は中級よりの下級だが、その素質は上級すら超えるらしいが、この作品では戦闘などないので披露することもない。
また両親が存在しており、父親母親共に堕天使であり彼女は生粋の堕天使である。純血故に力は強いとのこと。そして両親は堕天使の総督であるアザゼルと同期の友人であり、その位も最上級堕天使というもの。つまり彼女はアザゼルと同位の両親から生まれた堕天使達のお姫様的存在。悪魔でいうと貴族のようなものであり、周りの堕天使達からも少し浮いている。
アザゼルとは生まれる前から、つまり彼女の母親が妊娠してからの付き合いであり、母親の出産は勿論、その後のおむつの取り替えやら何やらと全てをアザゼルにやられており、彼女からすればアザゼルは第二の親のようなもの。感覚からすれば頭が上がらない叔父さんに近い。それ故なのか、アザゼル自身彼女のことを我が子のように可愛がっている。実際に彼女に何かあれば、アザゼルはその原因を堕天使の総力を持ってして殲滅するだろう。
以上のことから堕天使的な立場はかなり上だが、本人はそのことを気にしておりあまり好いていない。その点において、『そのままの自分』を見てくれる湊には直ぐに惚れた。
原作のような悪女な思考は一切無く、見た目と年齢は一緒でしかも超が付くほどの初心。露出が多い恰好はあまり好まず、好きな相手にがっつくのははしたないと思い顔を羞恥で真っ赤に染めてばかり。仮にも人間を堕落させる存在だというのに、それはどうなのかと言う程真っ当な考えで恥ずかしがり屋。
部下が皆個性的過ぎて色々と苦労をしているが、その分助けられてもいるので嫌いではないらしい。
尚、湊に恋してからは常に恋する乙女全開であり、堕天使らしからぬ純愛に胸をときめかせている。
ぶっちゃけ原作とはかけ離れすぎた存在で、湊相手にはすぐデレる。別名は『デレナーレ』
『カラワーナ』
原作同様にレイナーレの部下だが、その中身はやはり原作とは違う。
レイナーレの部下の中で一番マシな精神をしており、彼女の良き理解者にして応援者。またカラワーナ自身もレイナーレと同じく『至高の堕天使』に興味が無く、人間界を満喫している。
普段は堕天使の仕事をしつつ人間界の大学に『川原 青奈』と名乗って通っており、バイトで幼稚園の先生をしていたりする。将来は教育の仕事に就きたいらしい。
ぶっちゃけショタコンだが、あくまでも妄想に耽るだけで実害はない。
レイナーレにとって姉のようなものであり、家事炊事などは彼女に教わっているようだ。
『ミッテルト』
此方も原作と同じくレイナーレの部下。
ただし、その中身は原作よりも酷いビッチ。『至高の堕天使』よりも快楽を優先する変態。ことそっち系にかんしては玄人であり、レイナーレに度々そういった知識を吹き込む妹分。レイナーレはそんな妹分のことを恥ずかしいと思いつつも、何処か羨ましかったりもする。
何故か動物に性的に襲われやすい。
『ドーナシーク』
原作と同じレイナーレの部下。
だが、その中身はただの熟女好きの変態紳士。
彼もまた『至高の堕天使』に興味は無く、自分の好みの熟女と過ごす時間こそが至高と考える。
部下の中で唯一の男だが、まったく頼りされない。誰だって変態紳士には頼らない。
彼の最高は7人同時で三日三晩だとか。
『アザゼル』
堕天使総督という偉い人。
堕天使のトップであり、普通ではまず会えないようなVIPなのだが、実際は単なる仕事をサボりまくる駄目な大人。
レイナーレのことを実の娘のように可愛がっており、その扱いはヴァーリとはまったく違う。彼女をからかうことが楽しみらしい。
彼女の保護者としてそれなりに心配しており、湊との仲はちゃんと見極めた上で認めた。一度認めた相手にはかなり甘い。
湊とレイナーレにちょっかいをかけるのが最近の楽しみらしい。
『ヴァーリ』
アザゼルの元にいる白龍皇。
原作において兵藤 一誠のライバルだが、そこはここでも変わらない。ただし、この作品に於いて彼は一誠を鍛えることにしたらしく、戦いはない。その訓練内容は鬼畜の一言に尽きるが。
湊とは初めて会った際、湊の精神の強さを感じてそれなりに好感を持っている。
レイナーレとの間柄はある意味義理姉弟。姉の恋路は多少は気にしているが、それよりも戦いの方が優先。目下の目標は一誠を自分と同じレベルまで引き上げること。
『兵藤 一誠』
原作主人公。
ただし、この物語に於いては被害者。具体的には湊とレイナーレのイチャつきにあてられる被害者。その所為で精神的に色々と変質してしまっていてハーレムに疑問を抱きつつある。