アナタと私の俺ガイル的恋唄短編集   作:西園弖虎

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知っている方にはお久しぶりです☆ そうでない方には初めまして西園弖虎と申します。


さて先ずは、比企谷八幡お誕生日おめでとうございます♪♪


思えば彼に出会わなければここに来ることもなく、お師匠様に習うこともありませんでした。深く感謝いたしますm(__)m

さて、一年ぶり?位の投稿となりますが…

先に注意事項を。

今回投稿する物は続き物で、その続きは書いている最中ですが難航しています…(この一話目も去年から書いています)

なので、気長に続きを待てる方だけご覧くださいませ。


では長くなりましたが比企谷八幡をこれからもよろしくお願いします☆




八幡は本気で○○をする。

 

 

夏休みまで後数日、ここ最近の暑さに疲れきった俺には待ちわびた日々が正にすぐそこ。

其れ故今朝?見た悪夢…………淫夢?

あれはいけない。何故って奉仕部&生徒会長が水着で迫って来ただなんて……間違って雪ノ下に知られたら明日の朝からは独房もあり得る……

だからこそ絶対に知られてはいけない。

 

そう思いながら奉仕部の部室を目指していたが如何ともし難い暑さだ……何ならこのまま天に召されるまである。いや、小町一人残して行けないから!

 

そう無駄な思考をしながら自販機でMAXコーヒー(ボトルタイプ)を買う

 

ここに来て俺がばかすか買った事が原因か、なんと学校の自販機にMAXコーヒーのボトルタイプを入れてくれたのだ。やったぜ!

 

サンキュー!コカ・コーラ愛しているぜ!

 

頭の中でそう叫びながら買ったばかりのMAXコーヒーを早速開けて一口、二口と飲む…すると口の中に甘味が広がる…ああ、なんて心穏やかになるのだろう…………やはりMAXコーヒーは偉大だな。

 

そんな思考をしながらも奉仕部のある部屋の入口までいつの間にか着いてしまった。

自分の社蓄適性の高さに我ながら辟易してしまう……が、立っているのも疲れるしさっさと座るためにドアに手をかけると――

 

『遅いなー先輩』

 

『そうですねー何してるのかなお兄ちゃん』

 

『確かに遅いわね全く時間も守れないなんてそんな程度でよく三年になれたものだわ』

『ま、まあ、いろはちゃんも小町ちゃんもゆきのんも落ちついて。それよりヒッキーが来たらこれ、やるんでしょ?』

 

『もちろんですともー♪』

 

『わ、私は別に…………』

 

『はいはい、素直になりましょうね雪ノ下先輩』

 

『……一色さん、何か言ったかしら』

 

『ひっ!助けてください結衣先輩!』

 

『あはは、いろはさんはまだまだですね〜』

 

『わわっ!危ないよいろはちゃん!』

 

『ごめんなさいですー!』

 

『全く……アナタ達は…………』

 

『え?私も悪いの!?』

 

 

中が予想よりも騒がしい、正直帰りたい。だけど小町いるしなぁ……ぶっちゃけ小町怒らせると長引いて大変だし…………仕方ないな入るか。そう思い扉を開けながら挨拶をする。

 

「うーす」

 

「あ、おっそーい!お兄ちゃん何処に行ってたの?」

 

「そうですよ!遅いですよ先輩」

 

「貴方は時間も守れないの?そんなだから目が腐るのよ遅刻谷君」

 

「おい、遅れて来るのと目の腐り具合は関係ないだろ」

 

「ヒッキーどこ行ってたの?」

 

「ん?ああ、コレだよ」

 

そう言いながら由比ヶ浜にMAXコーヒーのボトルを見せる。

 

「あれ?MAXコーヒーにボトルタイプなんてあったの?」

 

「おう、この辺じゃ売ってないがな……少し離れた駅中で売っているぞ」

 

「ほえ?じゃあそれは?駅まで行ったの?」

 

「そんなわけないだろ、そこに考えがいくなんて流石由比ヶ浜だな」

 

「えへへ〜♪そうかなー」

 

「おう、凄いぞ」

 

「そ、そんなに誉めても……お菓子くらいしか出せないよ?」

 

そう言いながら顔を赤くして頭の上のお団子をくしくしとする由比ヶ浜。

 

「……由比ヶ浜さん、比企谷君は決してアナタを誉めていないわ。それどころか馬鹿にしているわね」

 

あ、言っちゃうのかよ雪ノ下のやつ……もっとも馬鹿にされた事に気づいて無いのは由比ヶ浜、当の本人だけだが。

小町も一色も渇いた笑を浮かべている……。

 

「なっ!!ヒッキーのバカ!キモい!……えーと、シスコン!キモい!」

 

相変わらずのボキャブラリーの無さだが……由比ヶ浜のやつよく三年になれたなって雪ノ下が放課後みっちりと付きっきりで教えた賜物か。

 

 

「まあまあ、結衣さんそんな事より例のモノやりましょうよ!」

 

「そうですよ、そんな事より大事ですよ!」

 

後輩二人の発言はよく考えなくても酷い事言っているが――

 

 

「そうだね!うん、それやる為にヒッキー待っていたんだしね!」

 

 

物事を深く考えないのもどうかと思うが……まあ、本人がいいならいいか。

 

 

「んで、さっきから何をやるって言ってるんだよ?」

 

「コレだよ!お兄ちゃん」

 

小町が指差す方を見れば……実は部室の扉を開けた時にすでに見付けていた物が。

 

それはピンクとホワイトに塗られたパーツを組み合わせて堆く積まれたジェンガでした☆

 

「……は?」

 

目で小町に説明を求めると

 

「実はね雪乃さんが鍵を借りにいったら平塚先生からこれを渡されたんだって」

 

「平塚先生から?」

 

「うん、何かね……婚活パーティのビンゴ大会で当たったらしいんだけど、婚活活動は最低最悪だったみたい」

 

「うわぁ……」

 

俺の口から漏れた声を聞きながら、その説明を既に聞いて知っているはずの四人が何とも言えない顔をしていた……

 

誰かもらってやれよ……俺?無理無理!

 

「ま、まあ……そんな事いいじゃないですか!」

 

「そうね……毎回の事ですもの」

 

「あはは……」

 

「さ、やろうよ!お兄ちゃん♪」

 

 

最早誰もフォローしない。仕方ないですね毎回毎回、生徒に愚痴り過ぎだから。

 

 

* * *

 

 

「それで?どうやるんだ?ルールは?」

 

 

「ルールはジェンガとお・ん・な・じ・だけど♪追加ルールがあるんです!」

 

何故こうも暑いのに鬱陶しいテンションなのか我が愛しの妹よ。

 

「ルールは簡単!引いたブロックにあるお題、それを実行してもらいます♪」

 

「お題?」

 

「そ。このジェンガってパーティ用だから。ウェヒヒ」

 

「小町ちゃん?その笑い方駄目だから、円環の理に行っちゃいそうだから!そんな事になったらお兄ちゃん悪魔になってでも小町を取り戻すよ?」

 

「お、お兄ちゃんの愛が重い……でも小町的にポイント高〜い♪」

 

そう言うや俺に抱きついてくる小町、嬉しいが暑い……

 

「こ、この兄妹は早くしないと……」

 

「手遅れになりそうですね〜……」

 

「あ、あはは……ヒッキー小町ちゃん好きすぎだよ…………」

 

 

「小町、お題をやるのはわかったが…様はアレだバツゲームだろ?」

 

「ちょっと違うけどね〜、あ!ちなみに態と崩したら全部のブロックに書いてある事をやってもらうからね。わかった?お兄ちゃん」

 

「マジかよ……」

 

崩して終わりにしようとしたのに……

 

「ちなみにこのジェンガが崩れるより一歩前の人は自分のお願いを指定した人に何でも叶えてもらえます♪

 

は!?……何だよこの特大の地雷臭しかしない願望機は……………………

色はピンクとホワイトなのに……黒い!黒すぎっ!!

なんで奉仕部に"黒い聖杯"があるんだよ!

 

そう思いながら周りを見ると……

 

「私が勝って願いを叶えるわ……比企谷君を私の…………」

 

「先輩には責任をとってもらって……これから私が望んだ日にデートしてもらいましょうか」

 

「これに勝ってヒッキーに先伸ばしにされているハニトーデート……」

 

 

何やら三者さんようでこの有り様……ブツブツと小声で呟いている。

小町はと言えば……そんなギラギラした三人を見ながら笑っていた。……や、笑えないよ?小町ちゃん。

 

 

逃げようかとも思ったが直ぐには無理そうだ……すでに皆さんの目がギラギラしている。改めて様子を伺いながらチャンスを待つしかないか……。

それにパーティ用ならビンタとかだろうし最悪我慢すればいい。

 

 

「じゃあ……皆さん!やりますよ!準備はOK?」

 

「「「OK!!!」」」

 

あまりの気合いの入りように引いてしまう俺。え?こんなに温度差があるの?皆俺にそんなにビンタとかしたいの?

 

「「「「最初はぐー……ジャンケンポン!!」」」」

 

そんなやり取りで引く順番が次々と決まる

 

皆力み過ぎぃ!部室の中暑くなってきてるよ……どんだけ勝ちたいんだよ。

 

俺?俺はジャンケンに関しては一回目で早々に負けましたよ…………。

 

 

「ふふっ、一番は私よ」

 

「小町は二番ですね〜」

 

「私は三番ですか……まあ、漁夫の利を狙いましょうか」

 

ボソッと小声で何やら呟く一色。悪巧みか?

 

「私は四番目かぁ〜…ヒッキーは最後だね」

 

「まあな、番号なんざどうでもいいわ……バツゲームを避けるだけだから」

 

 

「はい、じゃあ雪乃さん引いてください」

 

「わかったわ」

 

雪ノ下が危なげ無く引き抜く……と、ブロックには異性から頭を撫でてもらうと書いてある。

…………は?って!

 

「まてまて!よく見たらブロックの表面の色も違うし何より手書きじゃねーか、どう言うことだ小町?」

 

そう叫びながら小町に目をやると……

 

「だって既成品のあのままだと面白くないんだもん…だから面白くしちゃった♪」

 

や、もんじゃねぇし面白くしちゃったじゃねぇよ……何してくれているのさ!

 

「そう言う事なら俺は帰るぞ」

 

「待ちなさい。貴方自分からやると言っておいて今更抜けるなんて許さないわよ」

 

そう言いながら鬼気迫る勢いで言葉を述べる雪ノ下。そう言えばコイツ勝負事に拘るんだったな……ったく何処の腹ペコ王様だよ……。

 

「わかったやるよ。んで?お前の頭を撫でればいいんだな?異性って書いてあったし」

 

そう確認取るように雪ノ下を見ると少し顔が赤いようだ……熱中症か?

 

「あー……大丈夫か雪ノ下?……顔が赤いが熱中症か?」

 

そう聞いた途端にキッ!と睨まれた……ただでさえ防御力しかない俺の防御力を下げに来るとは……雪ノ下さん容赦無いですね……。

 

「貴方に頭を撫でられるなんて寒気がするわ。で、でも勝負事だから!」

 

「いや、無理しなくていいぞ。雪ノ下を嫌な気分にさせたくないからな」

 

「いいからやりなさい」

 

「や、だか「いいと言っているでしょう!」

 

「わかった……後悔するなよ」

 

そう言いながら俺は雪ノ下に近付き撫でられる距離まで来ると右手を雪ノ下の頭に置いた。瞬間ビクッとなったが間髪いれずに

頭を撫で始めると猫のようにおとなしく撫でられている、ってコイツの髪撫でていると無茶苦茶気持ちいいな。ずっと触れていたいくらいだ。

 

「雪ノ下こんな感じでいいのか?」

 

「……え、ええ良いと思うわ。それより私の髪はどうかしら?」

 

「おう、すっげえ触り心地がいいな。許されるならずっと触れていたいレベルだ」

 

「……………っ!」

 

俺からの言葉を聞き小声で、そう……って呟いたきり下を向いて黙り込む雪ノ下。

よく見ると長い黒髪の間だから覗く耳は真っ赤だった。

 

だから無理しなくていいと言ったのに。

 

周りからは……ぐぬぬ! だの、いいなーだの、 雪乃さんが一歩リードかな?だの聞こえてくる……いらない情報だ。

 

「ふう、もういいだろう」

 

「ぁ……」

 

頭から手をどけると寂しそうに声を漏らす雪ノ下。

おいおい何でそんなに残念そうな顔を俺に向けるんだよ、勘違いしちゃうだろう。

まずい……兎に角空気を変えないと。

 

「次は小町の番か、お手並み拝見だな」

 

そう俺は言うが雪ノ下は相変わらず頭を撫でて欲しそうな顔で俺を見ている……止めて!精神力がガリガリ削られていくから!

そう思っていると――

 

 

小町がブロックを前に何やら私案しながら

見ている……と目星を付けたブロックを小町が抜いた。お題は……

 

「じゃーん!小町当り引きましたよ♪」

 

「うげっ!マジかよ……小町の引いたブロックにはなんて書いてあるんだ?」

 

「お題、今読むね〜……"異性が壁ドンしながら愛を囁く"だね」

 

「……は?」

 

「だから、壁ドンだよ」

 

うわぁ……二度目にして俺がやるの無理なの来ちゃったよ。やる場合、ただしイケメンに限るって説明が付くやつだ……俺がやったら即通報だろ……

 

「ああ、それ知ってる知ってる。五月蝿くしたらお隣さんから壁叩かれるやつだろ? 昨日小町にされたじゃん俺」

 

「そっちじゃないのわかってて言っているよね?お兄ちゃん」

 

「うぐっ」

 

「小町頭にきました。お兄ちゃんが壁側に行って」

 

そう言うや否や俺にズンズン迫って来る小町。ふえぇぇ〜怖いよぅ……

 

そしてあっという間に壁際に追い詰められる俺。目の前には少し?怒った顔の小町

 

思わず後ずさると背中が壁についた。

 

それ以上下がる事ができないと理解した瞬間に正面から更に迫って来る小町。

や、近い近い!触れちまうって!俺がいくらそう思おうと小町はどんどん距離を詰めてくる。

 

あまりの勢いにたじろいだ瞬間壁に付けていた両肘が緊張による汗で滑り身体が下に下がった。

 

……身体は下がったが両足は正面に滑りながら真っ直ぐ進み此方に向かって来ていた小町に勢いよくぶつかり、その結果

 

小町は上半身がバランスを崩して俺の方に倒れて来た。

 

「うわわ!」

 

俺との衝突を避ける為に小町は咄嗟に両手を前に突き出して激突を避けた、が……代わりに身体の位置が低くなった俺の顔の左右に勢いよく手をついた。

 

その瞬間に、ドンッ!っと出た音が予想よりかなりデカくてわかっていたはずなのに、ついびくついてしまった。

 

そんな俺を見る小町は先程の怒った顔でも転びそうになって慌てていた表情でもなく嗜虐的な笑みを浮かべながら少しずつ距離を積め遂に俺の耳元に口を寄せると……

 

「八幡は私だけのものだよ?誰にも渡さないから……にひ♪」

 

そう囁かれた瞬間にわかっていても背中をゾクゾクとしたものが走り抜けたのだった……。や、お兄ちゃんマゾじゃないよ?

 

 

「って!近いよ小町ちゃん!」

 

「そうだよ!兄妹なんだから!」

 

「そうよ!早く離れた方がいいわ!」

 

 

周りはそう捲し立てるが……小町が一向に退く気配がみえない。それに両腕がプルプルしている……。

 

「小町?」

 

「お、お兄ちゃん……」

 

「ひょっとして体制を戻せないのか?」

 

「う、うん。それどころかこのままだと……ってゴメンねお兄ちゃん先に謝っておくね」

 

は?それってどう言う?

 

そう考えている間に小町は力尽き、俺におもいっきり身を預けてきた。そのままだと小町の身体を床にぶつけてしまいそうなので

 

咄嗟に身体を小町の下に滑らせ、小町が床にぶつからないようにしたのだが……

 

結果的にそれが不味かった訳じゃなくて倒れる際から小町の位置が問題だったのだろう……

 

気がついた時には小町にキスをされていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

…………ただし、ギリギリで唇ではなくその真横だが。

 

と、言っても後少し1cmもない距離を横にずらせば唇にキスをしてしまう。

 

そんな状態の中ゆっくりと唇を離す小町。

 

「えへへ♪もうちょっとだったねお兄ちゃん♪」

 

この緊急時に天使の笑顔は止めて!

思わず、ゆびきり、したくなっちゃうから!

 

 

そんな俺達の様子を見ていた三人は

 

数瞬の後、一斉に絶叫して奉仕部の部室中で叫び声が木霊した。

 

五月蝿すぎる。

 

「何をしているのシスコン谷君アナタのしている事は犯罪だわ!」

 

速攻で携帯を出し国家権力に連絡しようとする。

 

「待て待て!今見ていただろうが。俺から小町にしているように見えたのか?」

 

「黙りなさい!元はと言えばアナタがさっさとしないから小町さんがやることになったのだからアナタが悪いわ!ええ、アナタが悪いに決まっているわ!」

 

「そうだよヒッキー!」

 

 

 

「まあまあ、お二人とも落ち着いて。別に口にしたわけじゃないですし騒ぎ過ぎですよ?」

 

 

「いろはちゃんだって叫んだんじゃん!なのに一人だけいい子を演じるの!?」

 

 

「いや〜、別にいい子を演じなくても私は元々いい子ですよ♪そ・れ・に、私が叫んだのは唇に行きそうだったのが行かなかったからですよ?ですから私は先輩を責めません。それに相手は小町ちゃんですよ?」

 

「だって比企谷君だもの」

「だってヒッキーだし」

 

 

「だって小町天使だし」

 

俺がそう言うと引っ付いてくる小町。だから暑いって。

 

「お兄ちゃん♪」

 

 

 

「「比企谷君!(ヒッキー!)」」

 

 

「ハァ……もう終わったんだからいいじゃないですが、それより次やりましょうよ。私の番なんですから」

 

 

納得のいかない二人を尻目に一色はジェンガに目をやると、何れを抜くか考えているようだ。

 

「うーん……どうしましょうか?こっちにするかあっちにするか、迷いますね」

 

「いいからさっさと引けよ」

 

「何ですか先輩?はっ!もしかして慌てて選ばせて不味いものを引かせて私にするつもりですね残念ですがこんな雰囲気のない場所では嫌なのでもっとムードのある場所でお願いしますごめんなさい」

 

「相変わらず告白していないのに振られちゃうのかよ。……まあそれはいいから早くしろ」

 

「ちょっと待ってくださいよ先輩、今引きますからぁ〜」

 

いきなりの猫なで声を出す一色だが、生憎俺には通じないぞ。

白い目で見ると数秒間見つめあったのちに、やっぱり先輩には効かないかぁ

とか呟いている……女、怖いって言うか怖い。大事なこt……

 

 

軈て決まったようで選んだブロックを抜き始めている。

 

「よし、抜けました!」

 

「んでお題は?」

 

俺が聞くと、ブロックを見た一色は何時ものあざとい小悪魔フェイスをしながら読み上げる。

 

「異性とポッキーゲーム♪」

 

……………………………………は?

 

「…………っ!」

 

「むぅ〜……!」

 

 

唸り声を上げ渋い顔をする奉仕部二人。

 

と、

 

対照的に太陽の様な笑顔の小町エンジェル&一色。

 

 

「いろはさん、イェーイ♪」

 

「小町ちゃん、イェーイ♪」

 

二人は両手でハイタッチをしていた。

そんなに嬉しいのん?

 

って言うか明かに仲良すぎだぞお前ら。やっぱり小町と一色を会わせたのは失敗か?

そんなことを思っていると

 

 

「さあ、お兄ちゃんいろはさんとポッキーゲームだよ!あ、言っとくけど態と折ったら更にペナルティー付けるからね!ゲームクリアするにはポッキーの残りの長さ五センチ以下だよ。」

 

 

「では、やりましょうか先輩♪」

 

そう言いながらポッキーを手に近づいて来る一色。この子何でこんなにやるきなの?

あ、やろうとした瞬間に

 

何本気にしているんですか?嘘に決まっているじゃないですか。キモッ!

 

ってなるのか、騙され

「何くだらないこと考えているんですか。私がそんなことするわけ無いじゃないですか」

 

「エスパーかよ……俺の考えを読むなんて」

 

「先輩の考えなんて私にはお見通しです!」

 

「一色……」

 

「小町ちゃん!ペナルティー付けて」

 

「おいやめろ」

 

「だーめ。お兄ちゃん……いろはさんを信用しなかった罰としてポッキーゲームクリアは3センチに変更です♪♪」

 

ちょっ!?小町さん?

 

「「ッ!?」」

 

俺が抗議しようとしたら、

 

「次に何か言ったら1センチにするよ?……もちろん奉仕部お二方が言ってもです」

 

 

小町の発言を聞き抗議しようとした二人が押し黙る。

 

やるしかないのか…………そう思っていたら目の前にいつの間にか来ていた一色にポッキーを差し出される。

 

「早く啣えてください、せーんぱい♪」

 

最早抵抗しても状況は悪くなるばかり、あきらめて大人しくポッキーを啣えると……それを見て一色が反対側を啣えて来た。

 

つーか…………近い!近すぎる!

 

え?こんな状態からポッキーゲームって始まるの?リア充頭可笑しいんじゃないの……。

 

「じゃあいくよ〜!?」

 

「ふぁい♪」

 

啣えるたまま返事をする一色、器用だな。

 

「では……スタートッ!」

 

小町の合図を期にカリカリと食べ始める一色。

 

や……早い早いって!近いから!

 

 

ただでさえ始まりからポッキー一本分の距離しかないのに一噛みは小さいが確実に短くなっていくポッキー。

 

俺はと言えば一色の行動におされて動けずにいた。

 

 

奏功していると鼻が触れる距離になり慌てて顔をずらすとなおも一色は

 

ポッキーをカリカリとかじり、いよいよ長さがやばくなっていく。

 

ヤバイ……何がヤバイって折ってはいけない状態で三センチまで行かないとクリア出来ないって、はっきり言ってキスする確率めっちゃ高いぞ。

この短い時間で思いついた方法はあるがそれ以外の案を考えている余裕はないし

もう時間もない……とれる行動は一つだけ。

 

一色のかじるリズムを見てタイミングを計る、失敗したら奉仕部二人に俺は殺されかねない上に、縦しんば生き残っても一色の奴隷にならされてしまう。

 

絶対に失敗は許されない。

 

後七センチ まだだ…後六センチ 緊張でどうにかなりそうだ。そうしてもう残り五センチ程になり俺は覚悟を決めて動いた……一色の進行速度を見極めギリギリの長さをかじって体を後ろに向けるように回転させた。

 

「ふえ?」

 

 

「「?」」

 

「あ〜〜……逃げちゃったかぁ……いろはさん、残念!」

 

逃げたとか残念とか言うな小町、マジでこれが最善の手なんだから。

これに失敗していたら小町と離ればなれになるところだったんだからな?

 

……物理的にか隷属的な意味で。

 

 

「もう、そんな手を使うなんて読めませんでしたよ先輩」

 

「うっせ、こちとら命とか未来がかかっているんだから必死にもなるっての」

 

「「よかったわ(ぁ〜)」」

 

 

「まあ、まだ一周目ですからね次は逃がしませんよ…………あ!」

 

逃がさないとかこええよ、もうヤダこの後輩……って

 

「どうしたんだよ」

 

「見てみてせーんぱい♪」

 

「何がだよ?」

 

「私の、く・ち・も・と♪」

 

「ん?……ああ、さっきのポッキーか。それがどうかしたのか?」

 

「!!まさか!」

 

「い、いろはちゃん!ダm」

 

 

「パクっ♪♪」

 

「お――――――――♪やりますね、いろはさん!」

 

「あ――――――――――――っ!!!!」

 

「っく…………!!!!」

 

「な、何だよお前ら大声だして……」

 

「せんぱい先輩♪」

 

「ん?」

 

「間接キスですよ(はぁと)」

 

 

少し考えて意味がわかり顔が暑くなる続いて体も

 

コイツ……普段俺があざといあざといと言っていた時は大して否定しなかったがあざとビッチと言った時は否定したくせに、まさか本当にあざとビッチだったとはな……

 

「何てことをするんだよあざとビッチ後輩」

 

「む〜……何ですかあざとビッチって私はあざといかもしれませんがビッチじゃありませんよ!」

 

「や、だってそんなに簡単に間接キスするならビッチだろ」

 

「簡単に何てしてません……私はこう見えても身持ちは堅いんですからね、誰にでもやる訳じゃないんですから」

 

真剣な顔でそう言われたらそれを否定できない。コイツはあざといがやる時はやるやつだからな、その証拠に俺が三年になってから生徒会の手伝いはかなり減った。

 

「お兄ちゃん」

 

おっと、考え事をしていて一色に対して返事が遅れた事で愛しの妹マイエンジェル小町の機嫌が悪くなりそうだ、さっさと返事をするか

 

 

 

「悪かった、確かにお前は身持ち硬いよな。それは生徒会長の仕事ぶりを見ていて気づいているはずなのにな。一色この通り、ごめん悪かったすまねぇ許せ。」

 

頭を深々と下げながら謝る、確かに今のは俺が悪いな。

 

「……はあ…………ホントにしょうがない先輩ですね、じゃあ特別にハーゲンダッツで許してあげます☆」

 

「そうか、ありがとよ……って高!?マジか このミスでハーゲンダッツとか高過ぎだろ」

 

「あれあれ〜?せんぱーい?反省していないんですかー……じゃあ○○ホテルの35階にあるレストランでディナーを」

 

「すいませんしたっ!!」

 

あっさりと土下座をする俺、これで駄目なら土下寝もありうる。

 

「まったく先輩は……よかったですねー私が優しい後輩で。本当なら許されませんよ?」

 

「ハイ、スミマセンデシタ。許していただき あざーす」

 

取り合えず許してもらえたので今度こそ余計なことは言わないようにしよう。

 

 

「さ、さあ次の番は由比ヶ浜だろ引いた引いた」

 

「なげやり気味だ!?」

 

「いいもん、いいもん……凄いの引いちゃうから」

 

「うーん、これに決めた!」

 

 

 

そして、由比ヶ浜が抜いたブロックには"異性の下着を見せてもらう"そう書かれていました(白目)

 

「お前ら何書いてるんだよ……人の事散々変態とか言っておいてお前達の方がよっぽど変態じゃねーか。っで、誰が書いたんだよこれ?流石に普段お前らを甘やかしている俺だが今回はちょっとお仕置きな。さっさと白状しろよ……書いたの誰だ」

 

俺がそう言いながら雪ノ下、いろは、小町、由比ヶ浜……と視線を動かしていくと

 

「はいはいーい小町だよ☆」

 

声を高らかに発しながら手を上げる小町ちゃん。

うん、何言っているのかわからないな。

 

そんな態度の小町を見ていると我部の部長様のとるリアクションと同じ動きをしてしまった……

 

そんな俺を見て、てへっ☆と片目をつぶり舌を出した妹にチョップをお見舞いする。

俺の反応わかっていてやりやがったな……

 

「いったーい、お兄ちゃんが暴力ふるったぁ」

 

「アホか、お前が馬鹿な事するからだ」

 

「もう!もしあたりどころが悪くて小町が動けなくなったらどうするつもりなのさ!」

 

ぷんぷん!とわかりやすいリアクションで言ってくる小町に俺はノータイムでこう返した。

 

「一生俺が小町の面倒を見るさ」

 

「「なっ!」」

 

「先輩が働く発言ですと…………」

 

「お、お兄ちゃん……本気なの?」

 

顔を真っ赤にした小町が聞いてくる。

 

「ああ、本気だ」

 

俺がそう答えると小町は俯きながらも何やら呟いているがよくよく見ると小町の頭から湯気の様なものが見える。

 

「小町!しっかりしろ!」

 

「ふぁ」

 

「ったく、何考えていたかわからねぇが頭から湯気の様なものが出てたぞ。小町これを飲め」

 

そう言いながらMAXコーヒーのボトルを差し出す。

 

「ああ……うん、ちょっと暑いからもらうよ」

 

そう言いながら蓋を開けて飲み始める。MAXコーヒーをコクコクと飲む度に小町の白い喉が動く。

正常に飲めているみたいだし大丈夫かな、そう考えていると

 

「先輩、小町ちゃんの喉見すぎです」

 

「比企谷君?」

 

「ヒッキー?」

 

「まてまて、待てって。言っただろ小町の頭から湯気の様なものが見えたって。だから正常に飲みものを飲めているか確認の為に見ていただけであって大意はない」

 

「お兄ちゃん……」

 

「ん?」

 

「これからよろしくね♪」

 

「ああ……」

 

何がだろう?

 

 

「それで話しは戻しますがお兄ちゃんの下着ですけど、ぶっちゃけ小町は毎日見ているので今更ですね」

 

そりゃそうだろうよ毎日毎日洗濯もやってくれているんだから。当然ながら俺の下着なんて見慣れて何も感じるわけがない、いやそれ以前に兄妹なんだから何か感じたらその方が不味い。

 

 

「で〜も、皆さんは違いますよねー」

 

 

「「〜っ!」」

 

「うーん……」

 

言葉に詰まるような感じで唸る奉仕部二人に対して一色はどちらかと言うと

自分の考えが正解なのかで唸っている感じだ。

 

「どうしたんですかいろはさん」

 

「えーと……お題の確認だけどいいかな小町ちゃん」

 

「はいどうぞ」

 

「この異性の下着って別に下じゃなくても上でもOK何だよね?」

 

「はいそうですよ」

 

「やっぱり……先輩」

 

「ん?」

 

 

「ワイシャツのボタン三つくらい外してワイシャツを開いてください」

 

一色に言われて素直に外し始める俺。……今思ったが何で素直に一色の言うこときいているのかな?ひょっとして生徒会の手伝いのし過ぎで逆らえないのん?やだ、俺ってば社畜根性出しすぎ!

 

 

「これでいいのか?」

 

言われた通りワイシャツのボタンを三つ外して中が見えるように開く

 

「はい、確認OKでーす♪」

 

「これで結衣先輩の番は終わりですねー」

 

「えー!」

 

「だって中のシャツ見たじゃないですか?何かご不満でも?」

 

「……ないです……ううっ、折角のチャンスがぁ…………」

 

由比ヶ浜が納得のいかないような声をあげていたが、俺もパンツを見せたいわけではないので一色の機転には正直助かった。

 

「一色、ありがとうな。助かったわ」

 

「いえいえ〜♪先輩のお役にたてたなら嬉しいかぎりです。……じゃあお代はバーゲンダッツ一つ追加で☆」

 

「だからたけーよ、もうちょっと労ってくれよ」

 

「何ですか先輩、本当は私たちにパンツを見せたかったんですか〜?」

 

「んなわけないだろ……わかった、わかった奢る」

 

ため息混じりに答える俺に

 

 

「ありがとうです☆せーんぱい♪」

 

「んじゃ、一周目ラストのお兄ちゃん引き抜いて」

 

 

「あいよ」

 

そう返事をしながらうずたかく積まれたブロックを見る。

取り合えずまだ一周目だし初期に抜く辺りに変なものをは無いだろう。

そう思いながら一つのブロックを引き抜くとそこに書かれているお題は……………………

 

 

【異性に本気で結婚を申し込む】

 

と書かれていた。

 

自分の目を疑い、目を瞑ったり擦ったりして何度も見直すが無情にも書かれているお題は変わらない。

 

思わず絶句して固まっていると小町と一色

が近づいてきて俺が持っているブロックを覗き込むと……

 

「「やったー!!」」

 

「先輩が当たり……本命を引きました♪♪」

 

「流石お兄ちゃん!私達の期待に応えてくれるなんてポイント高いよ♪」

 

そう言いながら二人はハイタッチをしてお互いの手を握りあいながらぴょんぴょん飛び跳ねている。

 

こころがぴょんぴょんしている二人を目にどんよりしている俺の心。

 

 

「何を引いたのかしら?」

 

「うんうん、どんなのー?」

 

奉仕部二人も確認に来て見た瞬間

 

真っ赤になる雪ノ下とそして……

 

「うぇええぇーー!?!?」

 

騒がしい由比ヶ浜だった。

 

 

「さあ、お兄ちゃん!早く早く!さあさあ!」

 

この暑い中でぐいぐい来る妹

 

――ヤバイ……今回は本気でヤバ過ぎる!

 

今まで平和だった奉仕部が、俺の周りが…………

仕方ない、こうなったら全力でやるだけだ。

 

「先輩、せーんぱい♪誰に婚約を申し込むんですかー?」

 

「そうだな……」

 

俺はそう言いながらその場にいる女の子達の顔を一人一人見る――

 

 

雪ノ下は、目が合うと顔を真っ赤にして俯いてしまった。

 

由比ヶ浜も目が合うと顔を真っ赤にしたまでは同じだがアワアワと慌ただしくしている。

 

次に一色に顔を向け目を合わせる……しかし前の二人と違い此方の目を見続けている、俺の方が負けて顔を背ける。

 

最後の相手、小町に目を向けて合わせる。

はっきり言ってすっごい笑顔だ。

小町も目を合わせても決して視線を外そうとしなかった。

 

「やる前にトイレに行かせてくれ、それとMAXコーヒーが欲しい。」

 

「逃げるんですか先輩?」

 

「や、本気でやれと書いてあっただろ」

 

「ですねー」

 

「今日も暑いからキンキンに冷えたMAXコーヒーを飲んだんだが体が熱くとも冷たいものを飲めば影響も出る。だからまず体の欲求通りトイレに行って、本気でやる為にこの暑さで熱せられた頭をMAXコーヒーで冷やしてから取り組みたいんだよ」

 

「間違った事は言ってませんね、皆さんいいですか?」

 

 

「そうね、確かに本気でやっている時に止めてトイレとか言われたら冷めるわね」

 

「だねー」

 

「お、お兄ちゃんが遂に本気に……嬉しいような寂しいような…………」

 

「皆さんOKのようですね、じゃあ先輩行って来てください」

 

「おう、ついでに顔も洗ってくるわ」

 

そう言いながら俺は奉仕部を後にしてトイレに行きトイレを済ませて

 

 

 

 

MAXコーヒーを買いに向かう――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――と、見せ掛けて

 

 

 

 

 

 

 

 

下駄箱に向かって全力で走り出していた――

 

 

 

 

 

 

そう、あの部室は真夏の暑さと王様ゲーム張りのお題の内容でどいつもこいつもヒートアップしていた。

故に俺の思惑に直ぐにはきづくまいし、よしんば気付いてもこの差なら追い付けやしない。

鞄は小町が回収してくれるだろうし

機嫌が悪かったらプリンでも買ってご機嫌をとるとしよう。

 

そう思いながら走りあと少しで下駄箱に着くそんな最中で携帯が鳴りる画面を見ると知らない番号が表示されていた。

嫌な予感しかしないが敢えて出てみると

 

《比企谷君、今何処かしら?》

 

底冷えのする声の氷の女王様からでした☆

 

 

こいつの事だどうせバレている、ならこれは時間稼ぎなのだろう。ならさっさと話を終わらせて集中して逃げなければいくら体力の無いアイツでも直ぐに追い付くだろう。

 

《悪いがそのお題は俺には出来ない、そのゲームは俺なしで楽しんでくれ。なぁに普段からゆるゆりしているんだ俺とやるよりその方がい》

 

俺が雪ノ下にそう言い切ろうとした

 

 

 

その瞬間――

 

 

 

「ブロウクンファントーーームッ!!!!」

 

 

俺の目的地である、下駄箱の影からいきなり出てきた輩から攻撃を受けて下駄箱周辺から弾き飛ばされてしまう。

 

倒れては不味いと体を回転させて勢いを殺す。

 

 

《……どうやら足止めは上手くいったみたいね。私相手に思考で勝てると思うなんてとんだ思い上がりね、……直ぐに追い付くから待っていなさい意気地無し谷君》

 

そう言うや否や電話は切れた。

 

流石に携帯を手放すわけにはいかなかったから不意打ちを食らいながらも手から離さず勢いを殺してから耳にあてたらこんな罵倒を言われた……まあなんと言われようと逃げきれれば勝ち。

 

 

――そう思いながら目の前に立ち塞がる影を見る。

 

「よぉ……時間がないなか愉快な真似をしてくれるじゃねぇか」

 

「……」

 

その立ち塞がる影はこの糞暑い真夏にコートに指貫きグローブと言う、最早厨二なのか我慢大会なのかわからない格好で俺の前に立ちはだかったのだった。

 

 

「材木座……どけ」

 

「……」

 

「バカヤロウ!! 早くしろ!!時間がないんだ!!俺が捕まっちまうだろうがっ!!!」

 

「それは出来ぬ!八幡よ……お前の上司にお前を見つけたら捕まえるように脅……頼まれたのだ!!」

 

「おい!!途中から言い直すなよ!!脅されたんだな!?」

 

「ちちちちち違う!!我か、我から協力したのだ!!けけけけけしてして……おおっ、おお、脅……」

 

「震えているじゃねーか!」

 

「い、否!断じて否!!」

 

 

 

 

 

 

 

つづく。

 

 

 





さて、この後書きを目にしていると言うことは、

お読みいただきありがとうございました。

どう感じてくださったかは皆さんそれぞれかと思います。


続きも出来るだけ早く書くつもりですがインスピレーションが来ないとだめだったりしますので……トレントの気持ちになってお待ちくださりますようお願い致しますm(__)m


では、御機嫌ようです。



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