ものすごくエロい人間だからこそわかることもあるのかもしれない 作:佐渡カラ君
何がなんとも夏休みの宿題が終わっていない。
急がなキャー!
佐志眞流神社に無事着いた3人は、人気の花火の会場に行って場所取りをすることにした。
「シート敷くの、ここでいい?」
「え~、もうちょっとお店に近いところにしようよぉ。」
「そう、かなあ。ま、いいや。じゃ、あそこでいい?」
「いいよん」
「私も大丈夫。」
「はぁ。 混んでんな。」
「ねぇ。去年より混んでる気がする。誰か友達いないかな?」
「そうね。居てもおかしくないけど。」
「もし男子がいたら、俺ら別にいるふりしてくれるとめっちゃうれしいんだけど。」
「なんで?」
「だって、避けるべき状況だろ。なんで岳なんかが七海と玲奈と一緒にいんだよって話になっちゃうだろ。」
「ふーん、よくわかんないけど、まあ、してあげる。」
「どーも。」
その時、花火開始のアナウンスが会場に響いた。
「今日、家帰ったら、誰から風呂入る?」
「わたし眠いからさき入りたーい。」
「じゃあ、私も七海ちゃんと一緒に入ろっかな。 岳も一緒に入る?」
「入るわけねえだろ。」
「ほんとは入りたいくせにー」
「じゃあ、入ろっか?」
「いいよ。」
「別に、大丈夫。」
「・・・冗談だよ!もし一緒に入ったら変態すぎるだろ。」
「今頃変態なのばれたところで何も変わんないでしょ?」
「そうよ。エロ男がエロいのはもうみんな分かり切ってることだもん。」
「だいたい風呂に3人もいっぺんに入れるかよ。 花火、始まるよ。」
そのあと、「わ~」「お~」など、観客の歓声が響いた。
「やきそば、食べようよ。」
「たこ焼きも食う?」
「私、今川焼食べたい。」
「渋いなぁ。 焼きそばみんな1つずつでいい?」
「わたし2つ!」
「え! 七海2つ食べんの?」
「うん!」
「まじか・・・ んじゃ、玲奈今川焼買ってきてくれる?」
「わかった~。行ってくる。」
「焼きそば4つ、お願いします。」
焼きそば屋さんに着いた岳は、屋台のおじさん(ここはお兄さんといったほうがいいのか?)に質問された。
「お隣の方、彼女さんかい?」
「へ? なんで七海いんだよ!」
「だって焼きそばすぐ食べたいもん。」
「あ、彼女じゃないです。腐れ縁の幼馴染です。」
岳は笑いながら答えた。
「そうはみえないけどな。はい、4つで、640円だけど、カップル割引で555円!」
「カップルじゃないけど、ありがとうございます。」
「今川焼、買ってきたよ。3つ。」
「おお、気が利くな。」
「私2つ食べるから、もう1個は七海ちゃんね。」
「岳、焼きそば、もう1個ちょうだい。」
「も、もう食べたの!?」
その質問には答えずに、七海は岳の手から焼きそばを奪った。
その後、楽しい時間を過ごし、特にハプニングもなく家に帰れたのであった。
登場人物ファイル
大川七海 血液型:B型 5月3日生まれ
とても大雑把な性格で、いろいろ適当。焼きそばが好きというような描写があるが、まだ真実は分かっておらず、ただの大食いかもしれない。(というのは、後付けの口実で、ただ作者が何も考えてないだけ)あまり常識はなく、岳を驚かす行動をすることが多い。玲奈のことをライバル視しているようだが、何かとお互い仲良し。岳とは幼馴染で、小さいころから遊んでいた。ショートカットで、前髪は目にかぶる程度。岳以上にエロい。
次は、七海と玲奈のお風呂でのことを書きたいと思います。
なので、岳の目線で書くわけではないと思います。