ものすごくエロい人間だからこそわかることもあるのかもしれない 作:佐渡カラ君
2期のめども結構立ってます!
ぜひ楽しんでください!
教室の席もみんな近かったり、登下校もときどきと緒にしたりと、美奈は完全に岳七海玲奈に溶け込んだ。
しかし、突然玲奈が思いもよらぬことを言い出した。
「どういうこと!?」
「だから、引っ越すの。」
「なんで?」
「お父さんが今(単身赴任で)住んでる札幌の家に行くことになっちゃったの。」
とのことで、玲奈が札幌に引っ越すことになってしまったのだ。
その話を、今七海が玲奈の家に招かれて聞いている。
「いつ、引っ越すの?」
「年明け。冬休み中。」
「そんな・・・」
「でも、まだ今すぐ行くわけじゃないし…」
「いつか帰ってくるの?」
「うん。最長でも大学入学までに帰ってくるって。」
「じゃあ、高校はいっしょに行けないの・・・?」
「うん、ごめんね。」
「いや、、、家庭の事情ってやつだから玲奈ちゃんは全然悪くないけど・・・そうだ!これからさ、みんなでいろんなとこ行って、思いで作ろ!」
「思い出?」
「そう!みんなで例えば遊園地入ったり水族館行ったりして、思いで作るの!」
「楽しそう!」
「でしょ!わたし考えとくね! ・・・天候のこと、みんなにはいつ言うの?」
「先生には言ったけど、クラスで発表するのは終業式の日にするつもり。あ、岳と美奈ちゃんには先に伝えるよ。」
「そっか・・・。じゃあ玲奈ちゃんが岳たちに言うまではわたしも黙ってなきゃいけないのね。」
「うん。よろしく。私から言いたいから。」
「わかってるよ。は!わたし、時間だから帰るね!」
「あ、ごめん!ばいばい!」
「大丈夫!ばいば~い」
玲奈は、七海が帰った後、すぐに岳と美奈に電話した。
玲奈も、もちろん引っ越したくなんてなかった。
せっかくこんなに仲良くなった七海や岳、美奈たちと、もっと、ずっと、過ごしたかった。
でも、そんなきもちはこころのおくにしまって、 楽し気に日々を過ごしていた。
10月になったころ、七海は本格的に4人の思い出づくりの計画を立てていた。
岳や美奈も招いて、(玲奈抜きで)みんなで話し合った。
「で、、、みんなはどこ行けばいいと思う?」
「いっぱい行きたいけど受験生だから、、、どっか巡るか?」
「じゃあ、ショッピングとか!」
「おぉ美奈ちゃんいいねー!せっかくだから東京まで行こう!美奈ちゃん案内よろしくね。」
「うん!」
「あとは、、、誕生日会とか?」
「いいねー!12月23だからクリスマスも兼ねてパーッとやっちゃおう!」
「お泊り会とかはどう?」
「そうだね、でも受験の時期だからお勉強会ってことにしよう。勉強合宿!」
「いいねー!」
「じゃあ玲奈ちゃんが引っ越しちゃう前に、東京とお誕生日クリスマスパーティーと、勉強合宿しよう!きまりだね!」
「よし、じゃあ今からいろいろ準備するか。」
「わたし、東京のいい服屋さんとか探しておくね。」
「うん!みんなでがんばろー!」
「「おぉー!」」
さっそく七海たちは玲奈に予定を話すことをした。
「れーなちゃん!」
「ん、なぁに?みんなして?」
玲奈はちょっと恥ずかしそうにしている。
「あのね、玲奈ちゃん、冬休みに北海道にいっちゃうじゃない?」
「うん。」
「だからね、みんなで玲奈ちゃんにいっぱいいろいろしてあげようと思って!」
「いろいろ?」
「そう!例えば東京でショッピングとか!」
「わたしが案内するよ!」
「東京!?楽しそう!」
「でしょ~?でも一応受験生だから、あんまり時間は取らないようにするけどね。」
「一応ってなんだ一応って。」
「いや、別にそんな深い意味はないって!」
七海と岳が話していると、玲奈が笑みをこぼした。
「玲奈ちゃん何がおかしいんだよー!」
「いや~、なんか、やっぱり私、みんなが好きなんだな~って思って。一緒に入るだけで楽しいなーって思って。」
「そんな寂しくなること言わないでよー!」
「ごめんごめん、でも、、、ほんとに、ずっと一緒にいたいな。」
「それはもちろんわたしも一緒にいたいけど、、、だから、いっぱいあそぼ!」
「うん!みんなありがとう!」
本当にいい友達を持ったなと思った玲奈であった。
閲覧ありがとうございました。