ものすごくエロい人間だからこそわかることもあるのかもしれない 作:佐渡カラ君
「あー、岳の部屋涼しい~ 冷房あったっけ?」
「ああ、昨日工事したの。」
「あ、だからか。昨日、なんか大きいトラック来てたもんね。」
そう話しながら、2人は岳のベットに並んで座る。
「どうすんだよ。お前が優輝(田島)のこと好きだって言ったから、相談のってやってんのに。当の本人が、その、俺のさ、事を、好きかもしれないって・・・」
「どうするって?」
「だから、何の目的で、何を相談をこれからするかって話もそうだし、なにより田島にこれからどうやって向き合うかっていう・・・」
「でも、田島君を嫌いになったわけじゃないの。多分、恋愛的に好きなのが、田島君で、一緒にいて楽しいっていう感じの好きっていうのが岳、かなぁ?」
「かなぁ?ってなんだよ。お前の心の中のことがわかるのは、お前だけなんだから、もうちょっと責任もって自分の心を整理しろよ。」
「そうだよね。 時々さ、岳っていいこと言うよね。」
「だろ?」
「女の子に格好つけようとしてんでしょ?」
「なんで七海はいつもそういう考え方しかできないんだよ。」
そう、言いながら岳はなぜか七海の胸に目を向けてしまった。
「あ、またおちんちん大きくなってる。見たでしょ?」
「七海がノーブラで来るからいけねぇんだろ。それにTシャツ1枚だしよぉ。」
「そうだけど。 あ、そうだ!明日と明後日、うち、誰もいなくなるんだけど、寂しいから、ここ泊まっていい?」
「明日と明後日・・・ 家もちょうどお母さんとお父さん海外出張でお姉ちゃん修学旅行なんだけど。」
「ほんと!? じゃあ、泊まっていっていい?」
「え、土曜日に来て、土曜日に寝て、日曜日寝て、月曜日に出ていくの?」
「そうじゃない?」
「まあ、いいと思うけど、月曜学校だぜ?」
「じゃあ、荷物持ってくる。枕と、勉強道具と、あとリュックと、お箸と、コップと、歯磨きセットでしょ。あとは・・・あ、服もいるね。」
「今考えなくていいだろ。っていうか、枕っているか?」
「だっていつもの枕じゃないと寝れないんだもん。 あ、膝枕してあげる、なんていわれても、だまされないからねー。」
「なんで俺がお前に膝貸さないといけないんだよ」
「だってどうせそれで私のおっぱい見ようとか考えてたんでしょ?」
「考えてねえよ。」
「あ、あとお風呂も入らなきゃ。」
「え?お風呂も家なの?」
「もちろん。 じゃあバスタオルがいるね。 お風呂一緒に入ったりはしないからね。」
「誰がするかお前なんかと!」
「そっか。さすがにそんなことは考えてないか」
「あったりまえだろ。 あくまでもおれと七海は友達同士だからな。」
「わかってるよぉ。」
「寝るとき、どうすんの?」
「どうすんの、って?」
「どっちがベットで寝る?」
「2人で寝れないの?」
「寝れるよ。でも、七海、確か寝相めちゃくちゃ悪かったろ?」
去年の修学旅行の時、七海と同じ部屋だった女子が、何人か愚痴を言っているのを聞いた。
「じゃあ、やっぱりお客様の私がベットじゃない?」
「2回寝るときあんだから初日は七海で2日目俺だろ。」
「えー いつも女の子には優しいのにー。もうみんなに言っちゃおっかなぁ」
「おまえ俺と一緒に寝たって話して、恥ずかしくないのかよ。」
「だって、自慢になるでしょ?特に玲奈ちゃんには。」
「じゃあ、優輝に知られたらどうすんだよ。」
「あ、そっか・・・」
「2回とも、七海がベットで寝ていいから。」
「やったー!」
「無理やり感半端ないだろこれ。」
「はぁー、今日も疲れたね。」
七海が、ベットに寝っ転がりながら言う。
「ああ、疲れたね。七海と一緒にいて。」
「なにそれー」
そういいながら他人の布団の上で暴れる七海。
「あ、朝ちゃんと綺麗に布団片づけたのに、こいつぐちゃぐちゃにしやがってー。」
そんなことを言いながら、2人でじゃれていたら、なにか、床ドンみたいな形になってしまい、
「あ、床ドン!・・・っていうか、布団ドン!あ~あ、玲奈ちゃんに言っちゃおう。」
「なんでいつも玲奈なんだよ。」
「だって、岳、玲奈ちゃんのこと好きだから、玲奈ちゃんに知られたらはずかしいでしょ。」
「恥ずかしいは恥ずかしいけど、俺が好きなのは、七海だよ。」
「えっ」
「ほら、じゃ、明日、ちゃんと荷物持って、来いよ。」
岳は、七海のCカップを揉みながら言った。
「ぁ、またぁ。」
玄関まで見送った岳は、続けてこう言った。
「楽しみにしてるよ。」と。
その言葉に、七海はなぜか敬礼ポーズをしながらこう答えた。
「私も!」
その七海を、岳は、七海が数十メートル先で何もないところで転ぶところまで見て家に入った。
リメイクばっかやってますが、話が新しく続くように頑張ります