ものすごくエロい人間だからこそわかることもあるのかもしれない   作:佐渡カラ君

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サブタイトルがなんか中国の海水浴場みたいになってますが、天然の七海ちゃんのことです。

ラブコメ化決定です!笑


天然七海リメイク

家に帰った岳は、リュックサックを玄関に置く間もなく、一階のトイレに向かった。

いつもこうだ。学校では行かなくても我慢できるんだが、家に入ると途端に、尿道が開いてしまう。

二十秒ほど出して手を洗い、ドアを開けたところにはなぜか七海がいた。

「ちょっなんでおまえいんだよっ!」

「だって、鍵空いてたんだもん。」

「でも、トイレの前にいるのはちょっと・・・もしトイレのドア閉めてなかったらどうしてたんだよ。

「うーん、顔だけトイレん中に入れて、挨拶するかな。」

「おい!さすがに七海常識なさすぎだろ!俺男子だぞ!男子が用足すときって棒出さなきゃいけねえんだよ?」

「それぐらいは知ってるよ。でも 別にみても怒んないでしょ?わたしだっておっぱい見せても全然恥ずかしくないもん。」

「怒るわ!」

「あ、そう・・・ごめんなさい」

「話聞いてやるから、俺の部屋行ってて。ちょい飲み物用意するから。」

「うん、ありがとう。この家さ、いい匂いするよね。」

「え?」

「ほら、ラベンダーの香りっていうのかなぁ」

「ああ、あれじゃない?大塚製薬の玄関芳香なんチャラってやつ。」

「CMでやってるやつ?」

「多分、そうだと思う。」

「なんだ、岳のにおいかと思った。」

「知らねえよ。・・・たんすとか勝手に開けんなよ。」

「なんでー?」

「なんでって、、、とにかく、開けんなよ。」

「うん、たぶんわかったー」

「たぶんってw」

「おじゃましまーす」

彼女はそう言って、岳の部屋に入った。

 

・・・なんだか嫌な予感がする。岳は急いで自分の部屋に向かった。

 

「ジュース持ってきたー」

「あ、ありがとー」

「ってててなんで、お前それ持ってんだよ!」

悪い予感が的中した。

七海の手にはいわゆるエロ漫画が握られていた。

「?そこに置いてあった。」

「うそつけ、ちゃんとたんすんなか入れてあったぞ。・・・開けただろ?」

「ごめんなさい、開けました。」

「はい、とにかく見なかったことにしなさい。いいかい?」

「はぁい。」

「ったく、一人でいれなきゃよかった。」

「岳こういうの見るんだね。」

「いや別に―」

「別に?」

「なんでもないです。とにかく、絶対に誰にも言うなよ。」

「うんわかった。ほんとにごめんなさい。そんなつもりじゃなかったの。」

「いや別にいいけどね。七海なら。」

「え?」

「七海なら、信用してるから。」

「う、うん、ありがと。」

 

「あ、さっき昼休みの時に行ってた、わたしのこと好きってどういうこと?」

「いや別にLOVEじゃなくて、LIKEだよ?」

「なぁ~んだ。」

「なぁ~んだ、って、お前何期待してたんだよ!」

「べ、別に期待してはないよ! ・・・でも、、、」

「でも?」

「ちょっと、LOVEのほうがうれしかったかな?」

「知らねぇよ。」

「あれぇ?照れてるのかなぁ?」

「照れてねえよなんだよお前」

「ごめんごめん。」

「はい、話の続きは?」

「話?」

「だからお前が優輝(田島)のこと好きだから、Hしたいっていう、話でしょ?」

「あ、そうだったね。・・・ねぇ、どうやったらさ、田島君とHするときに気持ちよくさせてあげられるのかなぁ。」

「お前はさ、Hって何をするつもりなの?」

「えっと、最初にフェラしてあげて、おっぱい触らしてあげて、揉んでもらって、sex・・・かな」

「え、え、え、お前、sexって、コンドームつけるよな?」

「もちろん!そのくらい常識あるよ。」

「いや中学生でsexする時点で常識があるとは思えないけど・・・ ってか田島ってそこまでエロくないだろ?七海のためにゴムなんて買ってくれるか?」

「そっか・・・じゃあ、私が買おっかなぁ。」

「ネットは?」

「いや、もし家族が出ちゃったらなにこれ?ってなるじゃん。」

「そかそか。じゃ買えば?俺は買ってあげないからね。」

「わかってるよ。・・・じゃあ、さ、わたしとHしよう?」

「・・・は?」

「だから、わたしとHしよう。だから、ゴムかって。ね?」

七海は岳に顔を近づけて、誘惑してくる。

「七海と、、、sex・・・いや、だめだ。だいたいね、あのね、こんな年齢でsexなんてしたら、人生おかしくなるよ。」

「知ってるよ!岳に前にも言われたよ!でも、わたしがやりたい理由、知ってるでしょ?」

「応援だけだからな。」

「はぁ。ねぇ、岳、」

「ん?」

「だからさ、Hしない?」

「え振り出し?」

「だって始めてやるの田島君だと緊張しちゃうんだもん。sexまでしなくていいからさ。」

「いやだ。」

「なんで?」

「いやなの! 七海とは、友達でいたいの!」

岳は、ちょっときつめにいった。

「・・・そうだよね、ごめんね。岳は友達だもんね。大事な友達だもんね。こんないい人と、Hしようなんて、わたし、ごめんね。」

七海は、ちょっと眼を潤わせて、真っすぐと岳を見つめた。

「いや、あ、こっちこそごめん。ちょっと強く言い過ぎたよな。」

岳はそう言って、立って、ちょっと七海の頭を撫でてみた。

「岳・・・ 」

七海は岳の顔を見て、笑顔で、こう言った。

「起ってるよ」

「えっはっまじかっ!」

岳は慌ててベットの中に隠れた。

七海は岳が被った掛布団を勢いよく、豪快にどかすと、「岳くん、ちょっと興奮しちゃったかな?」と馬鹿にしたように言った。

岳は相変わらず七海と目を合わせようとも顔を見せようともしない。

「ごめんごめ~ん、岳。ズボンの上からでも大きいのわかったよ?」

「黙れよ!恥ずかしい!」

「大丈夫だよ、わたし一回生で岳の見たことあるから。」

「は!?いつ!?ってか大丈夫じゃねーよ!」

岳は勢いよく飛びあがった。

「うわぁ、びっくりした。ほら、去年、岳んちの水道が止まっちゃったときに家のお風呂岳借りにに来たでしょ?」

七海と岳は幼馴染だ。家も3軒となりだ。

「そんときに、気を付けたんだけど、老化と洗面所のドアが開いてて見えちゃったんだよね。気づいてなかったの?」

「気づいてなかった・・・」

「いやぁ、ごめんごめん。どうしたの?そんな顔真っ赤にして。恥ずかしいの?」

「そりゃ恥ずかしいよ!お前なんだよほんとにトイレには入ってくるし今頃去年俺の棒見ましたとか言ってくるしもー!」

「うぅ、ごめんなさぁい。」

「いいよもう。お前もうすぐ塾の時間じゃない?」

七海は岳の部屋の時計を確認した。

「はっ!ほんとだ!ごめん!行かなきゃ!」

「おう。玄関まで送るよ。」

 

岳と七海は急いで玄関まで行って、七海は靴を慌ててはいた。

「岳、今日はありがとう! 楽しかったよ! いろいろごめんねw」

「ううん、大丈夫。俺も楽しかったよ。じゃあ明日ね。」

「うん、ばいばーい!」

七海は満面の笑みで岳に手を振った。




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