ものすごくエロい人間だからこそわかることもあるのかもしれない 作:佐渡カラ君
すいません。
ちょっとほかの小説に浮気してました。
相談室に着いた岳が相談室のドアを開けようとすると、なんとドアが勝手にあいた。・・・のではなく、七海たちが出てきた。
「わぁ、びっくりした。 ・・・なんだ、岳か。」
「なんだ、ってなんだよ。」
「いや、もうちょっとイケメンだったらよかったな、って。」
「おい!」
「冗談だよ。」
「ってか、お前ら、なんでもう出てきてるの?」
「話が終わったから。」
「もう?」
「そう、これからね、玲奈ちゃん家で、そのストーカーを捕まえる作戦を考えるの。」
「岳も来る?」
一通り七海が説明したところで、玲奈が話を持ち掛ける。
「えーっと、玲奈の家に?」
「女子中学生の部屋、入りたくない?」
「はい。行きます。」
「岳、目が気持ち悪い・・・」
いろいろいざこざはあったが、結局4人で玲奈の家に行った。
「そこら辺座っててね。今飲み物持ってくるから。」
「あ、ども~」
岳は、そんなことを言いながら部屋のあちこちをじろじろと見ている。
「ちょっと岳、ダメじゃん、そんなに玲奈ちゃんの部屋じろじろ見ちゃ!」
そう、ここは玲奈の部屋だった。
「いやぁ、ここでさ、毎日玲奈が暮らしてるって考えると、なんか、ほほえましいなあ、って。」
「ほほえましい、って、ただ変なこと考えてにやにやしてるだけじゃん。」
「考えてないって!」
「ほんと?」
「うん。ほんとほんと。」
その言葉には、力がなかった。
そんなところに、玲奈が温かいココアを持ってきた。
「あ、ありがとうございまーす。」
「ありがと~」
「センキュー」
「で、作戦どうする?」
みんな、一口ずつぐらいココアを飲んだところで、七海が話を切り出した。
「そのストーカーは、玲奈の事いつも追いかけてるの?」
「いつも、ってことじゃないかもしれないけど、3日前ぐらいからよく。学校行くときとか、塾行くときとか。」
「じゃぁ、もしかして、家特定されちゃったりしてる?」
なぜか、岳は小声で話す。
「かもね。」
「盗聴器とかは?」
「さすがにそれはないと思う。戸締りちゃんとしてるもん。」
「じゃあ、大丈夫だな。今から話しても。」
「え、なんか心配!」
ここまでほぼしゃべっていなかった美奈が、いきなり叫んだ。
「ほかのところで話そうよ。」
「いや、今から別の場所行ったって、あんまり変わんないから。」
「うう。じゃいいや。」
4人は、なかなか案が出ず、困っていた。
「あの~」
岳が静かに手を挙げた。
「俺、ストーカーになったつもりで考えてみたんだけど、ちょっと案言ってみていい?」
「いいよ。」
「ストーカーは、嫌がらせとかするためにストーキングすることもあるけど、玲奈の事が一時的に好きになっちゃった、とかありえない?」
「ありえる。玲奈ちゃんかわいいもん。」
「いや、そんな、、、」
(完全否定はしないんだ)
「成人男性が、玲奈の事を好きになった。それに相手は女子中学生。」
「で?」
「だからその、、、性的なことをしたいわけだ。」
「うっわ、変態!」
「いやいや、俺がしたいと思ったわけじゃないからね?」
「続き、お願い。」
玲奈は、いつもにまして冷静に話を聞いている。
「そういう、、、いやらしいことをするには、人目のつかないところに2人でいなきゃいけないでしょ?」
「うん。」
「だから、、、三角公園の公衆トイレとかに玲奈が入って、それでストーカーが三角公園にほとんど人がいないことを知っていれば、ストーカーも着いていくわけだ。もってこいの場所だから。」
「ああ、それで、ストーカーがトイレに入ったところで、みんなでバババー、ってするのね。」
「バババー、ってなんだよ。」
「わかるでしょ。」
「まあ、なんとなくはわかるけど。」
七海はいまいち話すのが苦手だ。まぁ。小さいころから一緒だったので、もう中学に入る前には慣れていたが。
「じゃあ、今日行ってみよう。」
七海は、元気そうにたちがる。
「ちょ、ちょっと待って!」
「どしたの?玲奈ちゃん。」
「そ、その、さ、」
「「うん」」
「その作戦だと、私って、もしかして犯人に・・・」
「「「・・・」」」
「犯されちゃうの?」
閲覧ありがとうございました。