ものすごくエロい人間だからこそわかることもあるのかもしれない   作:佐渡カラ君

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久しぶりすぎの投稿なんで、ちょっと不具合とかがあったりすると思うんですけど、そこは大目にお願いします。


新たな敵?2

先生が自分の事をなんとなーく意識しているということは、岳も勘付いていた。

「そうだ、筑波君、今度、デートでもしない?」

「えーっと、先生とですか?」

「当り前じゃない。 ・・・筑波君なら付き合ってくれるでしょ?」

そう言って彼女はさりげなく、腕を組んでくる。

「えぇっ、ちょっと・・・!!!」

「腕組んじゃダメなの?」

「いや、そういうわけじゃないですけど・・・」

今日はいつもに増してアタックが強い。

「・・・どうしたんですか?先生。」

岳が、疑わしいように聞く。

「どうしたって、何が?」

「いつもと、なんか・・・」

「じゃあ、いつ行く?」

話聞いてました?

という言葉は、心の奥にしまっておく。

「いつって、、、まずどこにですか?」

一応、話にはのっておく。

「そういうのは男子が考えるんでしょ。」

「はい、、、」

 

キーンコーンカーンコーン・・・

チャイムが鳴った。僕らはまだゆっくりと、腕を組みながら歩いている。

ほかのクラスは授業が始まっているので、先生が小声で話しかけてきた。

 

「結局のところさ、、、」

「はい?」

「筑波君って、誰の事が好きなの?」

「へ?」

「・・・だから、筑波君は、誰の事が好きなの?」

「誰って、、、」

「じゃあ、質問の仕方変えるよ。 筑波君は、玲奈ちゃんの事好き?」

「えぇ、、、??? ・・・まぁ。」

「そっか・・・ じゃあ、私の事好き?」

「うっっ・・・」

岳は答えに迷っていた。

「私は筑波君の事が好き。」

「・・・僕もです、、、」

「本当に?」

「ん、まあ。」

「じゃあ、それを、示して見せて。」

「示す?」

「体で示して。」

「え?それって、、、」

「冗談よ。」

「ちょっと、冗談きついですよ・・・」

「したい気持ちはあるんだけどね。」

「え?」

「ううん、なんでもないわ。 ねえ、今度、私のうち来ない?」

「先生の家ですか?」

「そうよ。」

「え、先生の家ですか?」

「そうよ。」

「ん?先生の家・・・?」

「だから、そうよ。」

「先生の家って、先生の住んでる家ですよね?」

「うん、先生の住んでない家は、先生の家じゃないと思うよ。」

「そうですね・・・」

ここで、岳はさっきから一歩たりとも会話が進んでいないことに気づいた。

「大丈夫?筑波君。」

「へ?ええ、ん、大丈夫です・・・」

「じゃあ、来てくれるのねっ!」

「だれがいつそんなこと言いましたか・・・?」

「ありがとっ!先生嬉しい!」

残念ながら自分の声は先生に聞こえてなかったみたいだ、、、岳がそんなことを思っていると、先生がいきなり抱き着いてきた。

「うぐっ!」

同時に、先生のやわらかい胸が体に当たり、岳はとても複雑な気持ちになった。

「ちゃんと来てねっ!来てくれたらおっぱい揉み放題だよっ! ・・・予定は後で聞くから。」

「はい・・・」

「教室着いちゃったね。」

しばらく歩き、教室の前に着くと、ほかの人に聞かれないように小声で先生が話しかけてくる。

「そう・・・ですね。」

「っまあ、どーせ筑波君と一緒に居れるからいいんだけどね。

じゃあ、授業頑張ってね! 私は怪しまれないようにちょっと遅れてはいるから。

「わかりました。」

「みんなにばれない様にねっ! ・・・ばれたらお仕置きしちゃうからっ」

そう言って、彼女は岳の右頬に口をつけた。

 

「失礼しまーす。。。」

自分のクラスだが、律儀にあいさつをする。

岳が自分の席に着くと、七海が小声で話しかけてきた。

「何してたの?」

「何してたの?って、お前に頼まれたから先生に言ってきたんじゃん・・・」

「言ってきただけ?」

「う、ん。」

「ほんとに言ってきただけ?」

「だから、そうだって。」

「・・・じゃあ、その口紅のあとは何よ。」

「・・・? ううう・・・!!!」

「どうせ若草先生とイチャイチャしてたんでしょ? で、キスでもされたんでしょ?」

「されて・・・されました。すいません。」

「ったく、この浮気者!」

「っち、違うんだって!一方的に!」

しかし反論は聞いてもらえず、七海は前を向いてしまった。

その時岳は、玲奈が落ち込みながら七海と岳の話を聞いていることに気づいた。

「そういうことか!」

先生が入ってきたのと同時に、岳が叫んだ。

「筑波君、どうかしたの?」

「いや、なんでも・・・」

岳は、みんなから笑われた。

「先生!」

授業が終わった後、岳は先生に抗議しに行った。

「何?またキスしてほしいの?」

「違いますよ。先生、玲奈に見せつけるためにわざと僕の頬に口紅のあと残したんでしょ?」

「まぁ、そう、なるわねぇ。」

「うー!」

「ごめんごめん、なんかあげるから、ごめんね。」

「いらないですよ・・・」

「わたしの愛は?」

「へ?」

「わたしの愛、いらない? 今、誰も愛をはぐくめる人がいないから・・・」

彼女は、少し寂しげにそう言った。

「(?)・・・もっと良い人いますよ。」

「そうかなぁ。 ま、いっか。 じゃあね。」

「あ、はい、さようなら。」

「ああ、それと岳君!」

彼女は、何か思い出したように岳を呼び止めた。

「はい?」

「お仕置き、今度してあげるからね!」

「できれば避けたいところですが、はい。」

「じゃあね。今度こそ。」

「さようなら」

岳は若松先生に一礼してその場を去った。

 

今日は5時間授業だった。先生の緊急会議とか言って、ホームルームとかも省かれた。

 

・・・よく考えてみれば、先生は彼氏さんがいたはずだった。

でも、さっきの言葉から察するに、別れたのかな?

今日は先生が自分に今までと比べてやたらしつこく接してきたけど、もしかしてそれと彼氏さんの事は関係あるのかな…? 別れちゃったとか。

岳は、そんなことを考えながら下駄箱に向かった。

3年生で部活もないので、みんなの下駄箱の中身は全部上履き、、、と思ったら、岳以外に3名、靴が入っている人がいた。

岳はそれで玲奈と七海と美奈の3人の事思い出した。

・・・確か今は、相談室に行っているんだったっけ。

 

岳は、一応行ったほうがいいと思い、急いで相談室に向かった。

 

 

 

 


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