ものすごくエロい人間だからこそわかることもあるのかもしれない 作:佐渡カラ君
職員室に着いた。
すると、玲奈が何か言おうとしていた。
「あの、、、」
「ん?どうした?」
それに気づいた岳は、玲奈にどうしたのか聞いた。
「やっぱ先生に言うのはいい。」
「でも、今来ましたって、言わないと・・・」
「それはいいけど、、、遅れた理由・・・」
「ぁぁ、いいよ。」
「でも、なんかあったの?」
「誰かが、、、私の事つけてきてる…」
「えーっと、つまり、ストーカー?」
玲奈は、恐ろしそうな顔をして首を縦に振った。
「そっか、、、」
「じゃあ玲奈ちゃん、今はさ、わたしが先生に玲奈ちゃんが来たこと言っておくから、後でスクールカウンセラーのところ行かない?」
この学校のスクールカウンセラーは女性が2人と男性が1人。確か七海と玲奈は、「絵里さん」っていう若い女の人と仲が良かった気がする。ちなみにその絵里さんは、女子からの人気も高いが、男子からの人気も絶大。
「行く…」
「そっか、じゃ、予約しに行こう。美奈ちゃんも一緒に行こう。岳、玲奈ちゃんが来たって報告してきてね。」
「な、なんで俺?」
「愛する玲奈ちゃんが困ってんだから、助けてあげなよ。」
「いや、あ、はい・・・」
別に言うこと自体は嫌じゃないんだが・・・
先生がなぁ・・・
岳たちのクラスの担任の若草先生というとっても若い女性。数学を担当している。この学校では若い女性の先生はとても珍しい。それも今年教師として採用された先生。去年この学年の担任をしていた数学の先生が不祥事で学校から追い出せなくなったから、穴埋めみたいな感じだ。大学時代の功績を認められたのか、いきなり3年生の担任を任されたので最初はちょっと緊張していたようだけど、今じゃこの様子だ。
美人。というか、高校8年生みたいな感じのかわいさ。性格も子供っぽい。甘えん坊。(俗に、かまちょ?)・・・巨乳。・・・んなことはどうでもいいか。
けっこう関わりやすい先生なんだが、なぜかその先生は僕が先生の事を好きだと思い込んでいる。
そのせいで、いろいろ話すたびにからかってくる。
「失礼しまーす・・・」
岳は、色々心配事はあったが、職員室に入る。
「若草先生いらっしゃいますかぁ?」
「はーい。筑波君どうしたの? 私に会いに来たのかな?」
若草先生が、妙に色気を使って、胸を見せるようにして上半身を曲げる。
「ち、違いますっ。」
「うふふ、どうしたの? とにかく一回職員室の外出ようか。」
僕は、職員室から追い出される。
「えーっと、江川さん、来ました……」
「あ、玲奈ちゃんが来たのね。ありがとう。・・・で、それだけ?」
「え?」
「せっかく私に会いに来たのに、それだけでいいの?」
「大丈夫です。毎日会えるんで。」
「そんなこといってー、、、 はっ!」
「どうしたんですか?」
「もしかして、筑波君、玲奈ちゃんに浮気した…?」
・・・状況的に『浮気』という言葉はふさわしくない気がするが・・・
「まっ、筑波君が私の事好きなことはもうとっくにわかってるからっ!安心してねっ! ほら、授業、始まるよ。 あっ、そっか、次私の授業だね。 大丈夫だよ、チャイム着席できなくても私が許してあげるから。ちょっと待っててね、一緒に行こうねっ。」
ん?今なんて言った? 先生は僕が神妙な顔をしているのに気づいたのか、もう一度念を押すように「一緒に行こうねっ」と言ってきた。
仕方なく、僕は先生の事を職員室の前で待っていた。
「お待たせー 待った?」
「いえ、別に…」
・・・デートの待ち合わせかよ。
「違うでしょ、そこは、『だいじょうぶ、俺も今来たから。』でしょ?
Repeat after me mr.Tukuba.『俺も今来たから。』」
英語でしゃべったせいか、『俺も今来たから』の部分もなぜかなまっている。
「ほらっ!筑波君!」
「え?あぁ、俺も今来たから。・・・」
「ま、ぎりぎり合格ってとこかな。駄目だよちゃんとこういうところで言えるようになっとかないと。いつか私とデートするとき、困っちゃうでしょ?」
「まだ決まってるわけじゃ…」
「決まってるの!」
そして彼女も、岳の事が好きなのであった。
登場人物ファイル
若草 沙理奈 23歳 血液型:B型 誕生日:3月1日
今年教師として採用されたばかり。顔はとてもかわいく、性格は子供っぽい。ただでさえ甘えん坊だが、岳の前になるとそれ以上になる。岳が自分の事を好きだと思い込んでいて、彼女自身も岳の事が好きらしい。胸はEカップあるが、偉い先生がいないところだと谷間が見えるような服を着ていることがある。玲奈に嫉妬心を抱いているが、その理由は岳の事、胸の大きさ、モテ度によるものだと思われる。
閲覧ありがとうございます。
先生はこれからもけっこう出していくつもりです。