ものすごくエロい人間だからこそわかることもあるのかもしれない 作:佐渡カラ君
(一応今テスト期間中なんだけどね…)
岳は、Mr.ハウスマンという不動産屋に来ていた。高校に入学してからの家を(部屋を)探すためだ。
「じゃあ、トイレ・バス別で、和室があればいいということですね、。 部屋の広さは特に指定は無いということで、、、 こちらはどうでしょう?」
「ああ、外見よさそうですね。」
「家賃は月・・・」
話はどんどんと、その部屋を買う方向に進んでいった。
親もいろいろと質問したうえで納得したようで、契約ということになった。
店を出て岳はお父さんと家に帰った。
「え!岳もう契約しちゃったの?」
次の日、七海にその話をすると、びっくりしたような回答が返ってきた。
「しちゃったって何?」
「いや、、、早いなぁって。」
「おまえはまだなの?」
「うん。まだ。 ね、家ってどこらへん?」
「えっとね、確か、国立駅ってところの近くだった気がする。」
「しってる。そこ。」
こういったのは、七海ではなくて美奈だった。
「そこね、わたしが前住んでたところの近く。」
「へぇ、、、って、いつの間に美奈、、、」
「今きた。」
「え、岳のところってマンション?」
「まあ、マンションっていうか、アパート?日本人の感覚的な問題で。」
「いいなぁ~ いつ引っ越すの?」
「3月の28日だとよ。」
「ほぉ。」
「ってそんなこと聞いてどうすんだよ。」
「いや、聞いてみただけ。」
「そいえば玲奈ちゃん今日まだみたいだね。」
「あぁ、ほんとだ。」
「玲奈ちゃん、遅刻かなぁ~?」
「その前に、美奈、椅子の上で体育座りしないほうがいいとおもうよ・・・」
「なぜに?」
鈍感というか、女としての自覚がないというか・・・
岳が笑ってごまかしたので、代わりに七海が教えてあげる。パンツ見えてるよなんて言えたもんじゃない。美奈は罪深い。
「あ、ごめんごめん。 岳君そんなところみてたんだね。」
「いや、話してたら目に入ってきただけだから。」
「嘘だ。岳いつも女の子の変なところ見てるもん。」
「七海は何でそれを知ってるんだよ・・・」
「やっぱりそうなんだ。」
その時、チャイムが鳴った。このチャイムが鳴った時に椅子に座っていなかったら、遅刻ということになる。そして日直が紙に名前を書かなければいけない。もっとも、その時間にはまだ先生はいないことが多いので、仲良しの間だとなしにしてもらうこともできなくもない。
まあ、そんな話はどうでもよくて、、、
「玲奈ちゃん、来ないね。」
それだけ言って、さっきまで二人の近くに椅子をもってきて座っていた美奈は、自席に戻る。
美奈が話せる友達は岳達3人ぐらいしかいないので、いつもわざわざ岳と七海のほうに来て話している。
七海と岳は席が近くなので、そのまま話を続ける。
「ね、珍しい。玲奈ちゃん休んだこと今までにあったっけ?」
「記憶の限りは無いけど。」
「なんかあったのかな?」
「風邪とか?」
「ないと思うよ・・・」
か弱そうに見えて意外とごついことを七海はよく知っている。間違ってもそれを岳に言ったりはしないけど。
「優輝もいないな。」
「いいよ。あんなやつ。」
「あんなやつってなんだよ、気持ちはわかるけど、さすがに言い過ぎだよ。」
「だってぇ・・・」
「あ、先生きた。」
岳のほうを向いて話していた七海は、くるっと本校転換した。
先生の話を聞いたところだと、玲奈と田島はまだ連絡が来てないらしい。
休み時間、二人は玲奈たちの欠席のことについてまた話していた。
「優輝が玲奈とデートにでも行ったとか。」
岳は、冗談っぽく言った。
本人は七海の前で失言をしてしまったかと思ったが、彼女は気にしない様子で話を続けた。
「それは無いと思うよ。玲奈ちゃん本当に岳の事大好きだもん。」
「そうっすか・・・」
そのまま玲奈のいない学校を過ごしていたが、3時間目が終わって玲奈が汗をかきながら学校に来た。
「玲奈ちゃん!」
「お!?」
「どうしたの?」
「・・・」
なぜか玲奈が悲しそうな顔をしていたので、七海と岳と美奈は心配になった。
「大丈夫?」
岳がそう聞くと、玲奈は首を横に振った。
「大丈夫じゃない、と・・・」
「なんかあったの?」
今度は無言のまま、玲奈は首を縦に振る。
「一回、先生のところ行ったら?」
また、玲奈は首を縦に振った。
4人は職員室に行った。
ありがとうございました!
テスト頑張ります!