ものすごくエロい人間だからこそわかることもあるのかもしれない 作:佐渡カラ君
ちょっとやる時間がなくてですね。。。
ま、言い訳はさておき、楽しんでみてくださいね。
「うわっ!マウスーズランド!!!」
「ダッフィルンだ! わーい!」
「かわいい~」
女子3人は、マウスーズランドを目の前に、笑顔をはじけさせて楽しそうにはしゃいでいた。そんな光景を見ていた岳は、
「・・・可愛いなあ。」
と思わず言ってしまった。
「今なんか言った?」
「い、いや? っていうか、玲奈、いつの間に・・・」
「何が可愛いの?」
「いや、あの、あれ、マウスーズランドのキャラクター? チリップ?だっけ? 鼻赤いやつ。」
「名前はチラップだし、チラップは鼻が黒いほうです。赤いほうはデリデリ。」
「ややこしいんだよ、名前が。」
「そんなの私に言ってもしょうがないでしょ。」
「いやそうだけど・・・ 」
「ね、みんなさ、最初なに行く?」
「ジェット?」
「ジェットにする?」
「いいよん!」
「岳ものるでしょ?」
「ジェットって、ジェットフィールドプラス?」
「そうだけど・・・」
「まじか。俺無理・・・。」
「なんでよぉ。」
「岳、絶叫系苦手だもんね。」
「そうなの?七海ちゃん。」
「うん。」
「でもマウスーズランドから絶叫系取ったら何も残んなくない?」
「それ思った。」
「ね、岳、、、あ、また言っちゃった。エロ男、、、ああ、もうめんどくさい!もう岳って呼んじゃうよ?」
「別に俺はいいけど。」
「まとにかく、これだけは一緒に乗ってよ。お願い!」
「え・・・!?分かったよ・・・ 吐いても知らないよ。」
「やだ!きったな~」
「冗談冗談(笑)いいよ。乗るよ。」
「やったー! 私の隣ね。」
「ふむ。」
「玲奈ちゃんと岳なんかカップルみたいだね。」
七海は笑いながら言った。
「もぉ、そういうこと言わないでよ。はずいじゃん。 岳もなんでにやにやしてんのよ!」
玲奈は、岳の肩を平手打ちした。
「いってーなー! 早く乗るんなら乗ろうよ。」
「オッケー!」
「乗ろう!」
「美奈ちゃん絶叫系大丈夫?」
「大好きだよ!」
「あはははは・・・」
やっぱり美奈って、なんかおかしいな。
椅子(ジェットコースターの座るところ)に座った岳は、汗をかきまくっていた。それを見た七海は、後ろを向きながら言った。
「岳、すっごい緊張してんじゃん。 怖いからか玲奈ちゃんの隣だからか分かんないね。」
「どっちもです。」
「あ、言った~!」
「っつーかみんなさ、またスカートとかできてんの?」※第1話参照
「しょうがないじゃん。ズボン似合わないんだもん。 それにね、私見せパンだから、別にみられても大丈夫だし。」
玲奈が言うと、七海と美奈も、「わたしもー」と口々に言った。
「見せパン?」
「ウソ!? 見せパン知らないの?」
「知らないよ。 何?それ。」
「あれだよ。パンツの上に、上って言うのかな?上って言うか。ま どうでもいいんだけど、パンツの上にパンツはいてんの。見られても大丈夫なやつ。」
「へぇ、、、いまいちピンとこないけど・・・」
「お姉ちゃんとか履いてないの?」
七海が聞いた。
「知らないよ。いまだに信じられないし。」
「さぁ! スタートしまーす!安全バーを下げてくださ~い」
「あぁぁ楽しみだねぇ。」
「ね!」
「うん!」
「・・・」
「行ってらっしゃ~い!」
スイッチの近くのお姉さんが、超笑顔でスタートさせた。悪魔だ。
「あ~~~ もうやだ。 やだやだやだやだやだやだやだやだやだ!」
傾斜を上っていると、岳が叫ぶ。
「うっさいなぁ。」
「まじで苦手だしぃ。」
「じゃあもし、ゴールするまでに岳が叫ばなかったら、ご褒美あげるね。頑張ってね。」
「ご褒美って?」
なんとなくパンツ見せてあげるとか胸触らせてあげるとかそういうエロい系なんだろうと分かってはいたが、聞いてみた。
「どーしよっかなー ・・・えーっとねー、、、」
玲奈が言おうとした瞬間、乗り物が急降下した。
「うっわ! あああ~!!! ダメダメダメ。むっり!」
「あ~あ、もう叫んじゃったよ。ご褒美なしね。」
「なんでだよ。 あああ!」
二人はコースターに揺らされながら、会話を続ける。
「私ね、、、」
「ううう!!! なんか言った?」
「・・・なんでもない。」
「なんだよ~、なんでもないわけないじゃあぁぁぁぁぁん! うぐっ」
「ホントになんでもないもん。」
「・・・はぁぁぁぁぁ。はぁぁ。はぁ。超疲れた。くっそ疲れた。」
「も~う岳うるさい!」
「恥ずかしかったぁ。ほかの人がちょっと笑ってきたりするんだもん。」
「岳君、本当にこういうの苦手なんだねぇ。 すっごい面白いのに。」
「これの何が面白いのかが全く分かんないんだけど。」
「面白いよぉ。」
「・・・」
「次どこいこっか?」
「わたしねー、スライムベール行きたい。 これなら怖くないでしょ???」
「はい、ありがとうございます。お気遣いいいただいて。」
「よぉし、じゃあ、行こう!」
「玲奈さ、さっき何言おうとしてたの?」
「だから何でもないって言ってんじゃん。」
「ま別にいいけどさ。」
そのあと、4人は混雑するマウスーズランドの中で8つくらいアトラクションに乗った。
「はぁ、疲れた。」
「楽しかったじゃん。」
「まあ楽しいっちゃ楽しいんだけどね、うん。」
岳は、自分に言い聞かせるように言った。
「ごはんここにする?」
マウスーズランドの中で夕食を食べるところを探していた4人は、非ランド系列の洋食屋さんに着いた。
「おい玲奈、」
岳は、テーブル席の隣に座った玲奈に小声で言った。
「何?」
それに、玲奈も小声で返す。
「あのさ・・・」
耳元に岳の口が寄せられ、玲奈の頬は少しピンクがかっていた。
「さっきから思ってたんだけど、、、 よこから胸が見える。 気を付けて。」
「そういうこと言わないでよ! 恥ずかしいじゃん!」
「だって、見えてるんだもん。」
「なんでそれもみんなの前でぇ!」
「いや、早めに言わないとみんなに見られちゃって恥ずかしいかな~、って、思っただけだけど。 ま 別に見られてもいいんだったら、いいけど?」
「ありがとうございます。」
玲奈はふてくされながら言った。
「かといって今から何か対策ができるわけでもないんだけどね。 っていうかさ、、、」
玲奈の眼が何か本気になった気がしたので、岳は少し玲奈から離れた。
「何見てんのよ!」
その声と同時に、岳はものすごい力で平手打ちされた。
「った! お前みんなの前でそういうこと言うなよ。」
「岳だってみんなの前で言ったもん。お相子だよ。」
「なんじゃそりゃ。」
「ほんとに仲いいね、玲奈ちゃんと岳。」
「だからそうやってからかうのやめろよ。」
「嬉しいくせに。こんな美女に相手してもらってぇ。」
「そりゃ嬉しくないわけじゃないけどね。」
「言った~ もうわたし聞いちゃったもんね~ 明日みんなに言っちゃおう。岳は玲奈ちゃんのこと好きなんだよーって。」
「それは私がヤダよぉ。」
「そっか。ごめんごめん。」
「そいやさ、、、 」
「ん?」
「まだ観覧車のってなくね?」
「あー、忘れてた。存在を。」
「どうする? 最後に乗る?」
「乗ろう!」
結局観覧車も乗って、4人は閉演時間ぎりぎりでマウスーズランドを出た。
地元まで帰ってきて、それぞれの家に着こうとしてきた4人は、玲奈の家の前でちょっと立ち止まって喋っていた。
「あ~あ、今日も楽しかった!」
「ね!」
「ちょっとね。怖かったけどね。」
「なんかホントごめんね。私が行かせてるみたいになっちゃって。」
「大丈夫だよ。そんな風に思ってないし。」
「じゃあね。」
「じゃ~ね~」
「じゃね」
「うん。またね~」
4人はこの後それぞれの家に帰った。
ありがとうございましたぁぁぁ!
・・・次の投稿は一週間後くらいになるかと・・・