ものすごくエロい人間だからこそわかることもあるのかもしれない   作:佐渡カラ君

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何か、重大な出来事が、本文の途中で起こるみたいです・・・
なんだろう・・・


告白(って、恋ではない)

「何?」

「今から、転校してきた美奈ちゃんと、岳んち行こうと思うんだけど、来る?」

「あぁ、行く。ちょっと待っててね。あがってて。」

「お邪魔しまーす。 きれいだね、玲奈ちゃんち。」

「そう? あ、でも、お母さんが潔癖症だからね。」

「へー」

「・・・そういえば、最近田島とはどうなの?」

「あああああ、どうだろうね。最近学校でしか会ってないし、学校でも全然話してないし・・・、接しにくいんだよね。岳と違って。」

「わかる。」

「嘘だ。だって玲奈ちゃんモテるじゃん。」

「関係ないよ。乙女はみんなそういう時期があるの。」

「なにそれ。」

「準備できたよ。」

 

玲奈の家を出てからも、話は続いた。

 

「玲奈ちゃんはまだ岳のこと好きなの?」

「うん。多分。 ぁ、蒸し返すようで悪いけど、この前は本当にごめんね。友達なのに。私、七海ちゃんが一番の友達だと思ってるから。」

「もう大丈夫だって。 わたしも玲奈ちゃんが一番の友達だと思ってるから、これから仲良く過ごそうよ。

前にあったことは何をしても変えられないけど、未来は自分次第でいくらでも変えられるんだよ。 ・・・って、いつか忘れたけど岳が言ってた。」

「ありがとう。」

「ここだよ、美奈ちゃんの家。」

七海は、自慢するように玲奈に言った。

「美奈ちゃん、来たよ~。」

「あ、私も準備出来たよ。 ・・・」

「玲奈ちゃんもいるけど、大丈夫?」

「もちろん。」

「じゃあ、行こう!」

 

「ここだよ。」

そういって、七海はインターホンのボタンを鳴らした。

「七海で~す」

「え?なぜに?」

「いいから入れてよ。」

「わーかった・・・。 誰かと一緒?」

「えっとね、玲奈ちゃんと、美奈ちゃんと一緒。」

「美奈ちゃん?」

「今日転校してきた子。水布江さん。」

「ああ、水布江。あ、はいっていいよ。」

「はーい!」

 

3人は、岳の家に入った。

「お邪魔しまーす」

「あ、やっぱいい匂い。」

「・・・」

(なぜかわからないけど、美奈はキョドっている。)

 

「何しに来たの?」

「え? うーん、遊びたかったから?」

「小学生かよ。」

「は!?」

「ああ、ごめんごめん。幼稚園生だったね。 俺のタオル、使っていいから、手洗っといてね。」

「・・・!?」

何か言いたそうな様子の七海だったが、諦めた。

 

手を洗っている途中に、七海は美奈に質問をした。

「美奈ちゃんは、どこから来たの?」

「東京。」

「東京?」

「東京。」

「すごっ」

「・・・」

「兄弟は誰かいるの?」

「お兄ちゃんがいる。えっとね、高校三年生。」

「へ~」

 

「岳、人生ゲームやりたい!」

岳の部屋に入った七海は、何を思ったのかいきなり叫ぶように言った。

「人生ゲーム?」

「あったでしょ?」

「あるけど、それマジで言ってんの?」

「マジだよ。」

「えっっっ、、、ん、じゃ、やろうか・・・」

「やったー!」

「やっぱりお前幼稚園児だな。」

岳はため息交じりに言った。

 

「車何色がいい?」

「赤!」

「水色」

「じゃあ、オレンジ・・・」

「んじゃ俺白・・・やっぱ黒にしよう。七海、お前がやりたいって言ったんだからぎんこうやれよ。」

「ん~」

そのあと、岳がエロいだの、あの先生は話が長いだの、いろんな話をした。

何のために来たのか分からなくなってきた美奈だが、なんとなく楽しかった。

この4人は、すぐ仲良くなった。

4人でいろいろな場所に行った。

しかし、こんな楽しい日々は、すぐに奪われた。

 

「どういうこと!?」

「だから、引っ越すの。」

「なんで?」

「お父さんが今住んでる札幌の家に行くことになっちゃったの。」

 

との事情で、玲奈が札幌に引っ越すことになってしまったのだ。

その話を、七海が玲奈の家に招かれたときに聞いた。

 

「いつ、引っ越すの?」

「年明け。冬休み中。」

「そんな・・・」

「でも、まだ時間あるから。」

「いつか帰ってくるの?」

「うん。最長でも大学入学までに帰ってくるって。」

「じゃあ、高校はいけないのか…。」

「ごめんね。」

「玲奈ちゃんのせいじゃないよ、運命だもん。そうだ!これからさ、みんなでいろんなとこ行って、思い出作らない?」

「それ、私思ってた。」

「うん!考えとくね。 みんなにはいつ言うの?」

「先生には言ったけど、クラスで発表するのは終業式の日にするつもり。あ、岳と美奈ちゃんには先に伝えるよ。」

「そっか・・・。 じゃあね。わたし、そろそろ帰らなきゃ。」

「あ、そう? ごめんね、おもてなしできなくて。」

「大丈夫。バイバイ。」

「バイバ~イ」

 

玲奈は、すぐに岳と美奈にも電話をした。

 

玲奈も、もちろん引っ越したくなかった。

七海たちと、もっと過ごしたかった。

でも、そんな気持ちは心の奥にしまって、楽しく日々を過ごしていた。

 

10月になったころ、七海は本格的に4人の思い出作りの計画を立てていた。

岳や美奈も招いて、みんなで話し合った。

 

「やっぱマウスーズランドじゃね?」

「だよね!マウスーズランド、と。」

七海は、メモに書きだした。

「あ、じゃあ、マウスーズランドのついでに渋谷とか回るのはどうかな?」

「あ、それもいい!」

「え、何日かに分けていいんでしょ?」

「もちろん!」

「じゃあ、北のほうで、群馬とかの寺巡りとか!」

「論外。悲しい。」

「論外はねえだろ。失礼だぞ。じゃあ・・・、玲奈の誕生日って12月23日で合ってるっけ?」

「うん。あ、もしかして誕生日会?」

「そうそう!」

「それもいいねぇ。」

「ねぇ、玲奈ちゃんって、魚好きじゃなかった?」

「あ、そうだった気がする。玄関に魚居るもんね。あとペンギンのぬいぐるみいっぱい持ってる。」

(かわいいな)

「だったら、水族館とかどうかな?」

「それいい!でもどこにする?」

「新江の島とか?」

「あと、大洗もいいと思う。」

「あ、じゃあ、なんだっけ? あの・・・、なんとかシー、、、」

「鴨川シーワールド?」

「そうそう、それ!」

「あと、八景島シーパラダイスとかは?」

「ああ、聞いたことあるね。」

 

結局、12月の終わりまでに、千葉海浜マウスーズランド、鴨川シーワールドに行き、千葉海浜マウスーズランドと東京めぐりは別々にして、誕生日会を開いて、北海道に向かう日には3人で空港まで行くことにした。

 

(千葉海浜マウスーズランド=東京デ〇ズニーランドはたぶんそのまんまの名前で使っちゃいけないと思うので、変えました。まあ、デ〇ズニーランドだと思ってもらえれば。)

 

 




ああああ!
玲奈ちゃんがいなくなっちゃうなんて!

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