ものすごくエロい人間だからこそわかることもあるのかもしれない   作:佐渡カラ君

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リメイク前作品です。
是非お楽しみください


中学時代
ある日の出来事 第2弾


「おっはよー」

教室に入った岳は、元気に挨拶をする。

「あ、岳、おはよう。」

「おう、優輝」

優輝と言うのは、田島のことだ。

岳は、自分の席に迷わず向かう。

「あ、七海、昨日の話の続き、いつか話そうと思ってるから、空いてる日教えてくれる?」

と、前の席の七海に話しかけながらさりげなく胸をもむ。(もちろん、ほかの人にばれない程度に)

「ちょっ変態!」

そうはいったものの、なぜか岳と七海の間には笑みがこぼれる。

「オッケー、 うーん、明後日なら空いてるけど。」

「わかった。じゃあ、またうちに来てね。」

「うん。昨日はありがとね。」

「いや、こちらこそ。」

「え?」

「楽しい時間を過ごさせてくれて、ありがとさん!」

「うん!」

 

 

 

 

3時間目 体育の時間になった。

水泳ということで、水着にみんな着替えている。プールサイドに行くと、七海を含めた何人かの女子がもうたっていた。

 

・・・やばい、サポーターつけんの忘れたー

でも今から更衣室に行ったらなんか恥ずかしいし・・・

 

と、思いながら女子に目を向けると、なぜか勃起してきちゃった・・・

 

何とかプールの時間は過ごしたものの、その次の10分休みに七海に声をかけられた。

「ねぇ、今日すごい岳のおちんちん大きくなってたでしょ?」

「おまえさ、人の前でそういうこと言うなよ。っていうか前から思ってたんだけど、七海おちんちんっていうのやめろよ。もう中3だぜ?「陰茎」とか、せめて「肉棒」ぐらいにしろよ。」

「でも、わたしが「おちんちん」って言ったほうが、「陰茎」って言った時より岳のおち・・・っ陰茎、勃起するでしょ?」

「どういうところでサービス精神ばらまいてんだよ。そういうのは別にいいんだよ。」

「ふーん、じゃ、おちんちんっていうのは岳の前だけにするね。それならいいでしょ?」

「うん、まぁ、いいけどさぁ。男子は、七海が「おちんちん」って言った時より、七海の胸見えた時のほうが勃起すると思うよ。」

「何それ? はっきり言ってね、そんなこと思ってんの男子で岳だけだよ?」

「んなことねーよ。 ほかの男子だってお前のでっけー胸見て喜んでんだよ。 ああ、でも、七海は男子が引くほどエロいから、みんな玲奈のことしか見てないかー」

玲奈と言うのは、クラスの女子で、多分男子の人気はナンバー1だ。文句なしの美人だし、優しいし、スタイルもいいし、なんとDカップ。ここまでいくと、なんか女子の魅力はすべて胸じゃないかっていう気がしてくる。しかし、もちろんそんなことはない。おんなの魅力と言うのは、もっと奥深くにあるものだ。そしてこいつも、岳と同じ小学校。

「はー!? そんなこといったら、岳だってエロ過ぎて女子からも全然相手にされてないじゃない。私が岳と仲良くしてあげてんの少し位感謝しなさいよ。」

「それはこっちのセリフだよ。」

「ふーんだ。こっちには田島君がいるもーん」

「じゃあ俺だって2回や3回玲奈の家行ったし。2回や3回玲奈のDカップ揉んだし。」

「玲奈ちゃんばっかり。岳、玲奈ちゃんのこと好きなんでしょ? 岳なんかただのエロ野郎って、この前玲奈ちゃん言ってたよ。あーらかわいそう。本当にかわいそう岳ちゃん。」

「岳ちゃんってなんだよ。幼稚園児の七海ちゃーん」

「幼稚園児はこんなにエロくないもーん」

「楽しそうだね、エロ男ちゃん。」

岳が振り返ると、そこには噂の玲奈がいた。勢いよく後ろに振られた岳の腕は、玲奈のDカップの、拍手をしたくなるほどど真ん中にあたった。

「うわ、気持ちい・・・あわわわ、嘘。今のウソ。ごめん。」

「やっぱりエロ男はエロいね。」

「いや、ほんとごめんってば!偶然だよ偶然。」

「わかってるよ。べつに触られてもそんなに恥ずかしくないし。」

「あ、七海と同じようなこと言ってる。 玲奈もエロいよな。あんまりみんなには知られてないけど。ま、こんなに巨乳な時点でエロくないわけがないよな。」

「は?それはエロ男のせいでしょ?」

「なぜに!?」

「だってエロ男が小学校のころからおっぱい揉んできたりエロ用語いっぱい言ってくるからわたしだってそういうの覚えちゃってエロくなっちゃったんだからね。それに、エロ男がいっぱいおっぱい揉んでくるから、こんなに大きくなっちゃって…」

「それは俺のせいじゃねえよ。どっち道そういう道をお前は歩むことになるんだよ。」

楽しそうに話している岳と玲奈を見て、七海は口すらはさめずに、なぜか嫉妬心を覚えた。

しかし、そのたびに、「私は岳のことは好きじゃない、私は田島君のことが好きなんだ、」と、自分に言い聞かせた。七海の岳に対する思いは、恋ではないのかもしれないが、これは友情と一言で片づけられるほど簡単なものではない、と、七海自身も分かりかけていた。

実は、去年の修学旅行の時、七海は玲奈からこんな話を聞いたことがある。

「私ね、岳のこと好きかもしれないんだ。」

その時、七海はこう答えた。

「なんで?玲奈ちゃん、男子にモテるのに。」

その質問に、玲奈は否定せずに、こう答えた。

「なんか、空気が好き。」と。

その当時は、七海は全くそんなことは思っていなかった。

今頃になって、この時、玲奈にこう言ってしまったことを悔やんだ。この時の自分が間違っていることに気づいた。

「がんばってね。たぶん、岳なら喜んでHしてくれると思うよ。」

「岳とHするのは、私だ。」

七海は、謎の決心を心の中でした。

しかし、そんな七海の乙女心にも気づかずに、岳と玲奈は会話を弾ませているのであった。




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