「「やあああああああああ!!」」
パシン!パシン!パシン!パシン!
パシンパシンパシンパシンパシンパシン………
パシン!
ググググ………
パン!
「流石海未だな……」
「ナオキこそ……」
私とナオキたちは3年生になりました。
ナオキと私は今、剣道場で試合をしています。
「いくぜ………」
ナオキは"あの構え"をしました。
「また"あれ"ですか………
ですが……私も成長しますよ……」
私は息を吸って目を瞑りました。
「いくぞ!!『天翔龍閃』!
どおおおおおおおおおお!!!」
ビュン……
スカッ……
「なに!?」
ナオキの『天翔龍閃』は空を斬りました。
なぜなら私は………
「上!?」
私はナオキに勝つために園田流の奥義を編み出しました。
「いきます!!」
「なんだと!?」
ナオキはとても驚いていました……
なぜなら………
ナオキには私が何人にも見えているのですから……
「これは……一体………」
「くらいなさい!園田流奥義!!
『園田流星群』!
めえええええええええん!!!」
私と私の分身はナオキの面に向かい上から竹刀を振り下ろしながら落ちていきます。
ナオキは竹刀でガードしましたが分身の竹刀は消え失せます。
「くっ……どれが本物だ……」
パシン!
「これが本物ですよ……」
「しまっ……」
私はナオキの竹刀に私の竹刀を当てた後、姿勢を低くして………
「どおおおおおおおおお!!!」
パシン!
「くっ……とられた……か……」
「ふぅ……成功しました……」
「つえーなぁー……鬼園田さんは……」
「当たり前です……」
私は面を脱ぎました。
「だけど……鬼園田さんは大丈夫なのか?」
「なにがです?」
「『なにがです?』じゃねーよ!
もうすぐだろ?日本中の道場のてっぺんを決める戦いが……」
「あぁ…『日本道場最強決定戦』のことでしたか……正直緊張しています……
私は"園田道場"という名前を背負って出るのです……」
「だろうなぁー」
そう、私は高校を卒業したら園田道場を継ぐのが夢なのです。
しかし、父上と母上にその力量があるかを見極めるためその大会……
『日本道場最強決定戦』に園田道場の代表として出場しろと言われました。
ま、剣道だけでなく日舞や弓道もあるのですが……
「大丈夫でしょうか……」
「大丈夫だろ…海未なら……」
「そうでしょうか……」
「てい!」
「いたっ!な…なにするんですか!?」
ナオキは私にチョップしました。
「自信を持て!お前ならいける!
絶対日本一になれる!そして園田道場を継げる!」
「ナオキ…………」
「みんなで応援に行くからな!」
「はい!」
私はナオキに元気づけられました。
あ……そうだ………
「ナオキ……その……///」
「ん?」
いつかは……伝えなきゃいけない……
「大会に優勝できたらナオキに言いたいことがあります……
優勝したら……それを聞いてください!」
「優勝しなかったら?」
「優勝しなかったら………
忘れてください………」
「わかった………絶対に優勝しろよ!」
「はい!」
私は優勝して……絶対に伝えます………
ナオキのことが好きだということを………
「よし!そうと決まれば試合だ試合だー!!」
「望むところです!」
そしてナオキと私はまた試合をしました。
「「てやあああああああああああああああ!!!!」」
私は必ず………
園田道場を継ぎます!!
そして………ナオキに………
この気持ちを…………
「私……ずっとナオキのことが好きでした!」
次回、新章へ続く……
はい、ということで海未編もこれで終わりです!
なんやこれ……
なんか剣道シーンが………
さて、今まで希→凛→海未の順番でしたが……この順番は……
ということは………?
さて、次は誰にしようかなぁー!
それでは、次章もお楽しみに!
感想などお待ちしてます!!