ラブライブ!〜1人の男の歩む道〜   作:シベ・リア

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さてさて希編の3話目となります


第56話「運命を乗り越えて」

 

 

 

 

 

 

 

 

ウチはその日…少し変な気分だった…

 

『DEATH』……死神のカード……

死の予兆……

 

これは一体なにを意味するのか……

 

 

 

 

だがその意味はわかった……

 

 

 

「はぁ…はぁ…はぁ…はぁ…はぁ…はぁ…はぁ………」

 

「ナオキくん!?」

 

ナオキくんの息は荒かった……

汗もたくさんかいてたし……

苦しそうだった………

 

 

「ナオキ!!!ナオキ!!!」

 

えりちはナオキくんの名前を叫びつづけた……

でも……返事もなく……それに反応する様子もなかった……

 

 

そんな……ウソ……

だって……

 

まさか…………

 

 

 

 

 

 

ナオキくんが………

 

 

 

 

 

 

 

 

死ぬ!?

 

 

 

 

 

 

 

ナオキくんは救急車で西木野病院に運ばれた。

えりちと真姫ちゃんは救急車に乗っていった。

残ったウチらはナオキくんのおじさんのラブライブ!運営委員会会長の伊藤晋三さんと副会長の田中純一郎さんの2人の車に分かれて乗って向かった。

 

 

 

 

 

 

 

西木野病院……

ウチらはナオキくんがICUに入ってると言われたから急いで向かった。

 

 

ナオキくんは……

 

命も危うい状況だった………

 

そんなとき西木野先生(真姫のお母さん)がえりちを中へと入れた。

 

そしてその後にウチら全員を入れてくれた。

 

 

 

みんなでナオキくんを囲んで祈った………

 

 

 

 

 

「ナオキくん………あの眩しい笑顔…もう一度見せてや……」

 

 

ウチはそう祈った……

 

 

 

あの眩しい笑顔を………

 

太陽みたいなあの笑顔を………

 

みたかった………

 

カードが示したのがナオキくんの運命なら………

 

 

 

そんな運命なんか………

 

 

 

ナオキくんならそんな運命乗り越えられるはずや………

 

 

 

 

 

 

そしてウチらの祈りは届いたようで……

 

 

 

ナオキくんの呼吸は落ち着いた……

 

 

 

あ、詳しくは『辛い過去と大切な人たち』っちゅう回をみてや!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そしてナオキくんが目覚めたとえりちから連絡をもらってウチは西木野病院へと向かった。

 

 

 

ガラガラ……

 

「えりちー?」

 

 

 

「あ、希じゃん!」

 

 

 

「ナオキくん………」

 

 

「すまん、心配かけたな…ハハハ…

絵里なら今飯食いに行ってるぜ」

 

ナオキくんはウチの好きな太陽みたいな…眩しい笑顔を見せて言った。

 

 

「心配したんだから……バカ……」

「………すまんな……」

 

ナオキくんはそう言うとウチの頭をなでてくれた。

 

「もう…バカ!アホ!おたんこなす!ボケ!臆病者!変態!」

「それ言い過ぎな………」

「ふふふ……ふふふふふふ……」

「ははははははは………」

 

ウチとナオキくんは笑った。

 

 

「でもほんまに……よかった……」

「あぁ……ちゃんと希の声……届いたよ……『眩しい笑顔をもう一度みせてや』やったっけ?」

「もう!からかってるの!?////」

「ふふふ…いや……」

 

するとナオキくんは私の頭に手を置いて……

 

「嬉しかったよ……ありがとう……"希ちゃん"……」

「うん………」

 

なんか私……ウチ…このときは関西弁出てなかってんなぁー

 

「そういや関西弁抜けた喋り方って珍しいな」

「関西弁入った喋り方にしたのはナオキくんやで?」

「おれは『ウチ』ってつけてみーやって言っただけだ」

「ナオキくんだって関西弁抜けてないやん!」

「うっ…それを言われると……」

「ふふふ…ほんまに……面白いなぁー……ふふふふ……」

「…おう…///

ともかく…ありがとうな……心配してくれて」

「全然ええってー……さ、ウチは帰るわー」

「おう!」

「えりちにいたずらしたらアカンでー」

「するか!////」

「ふふっ……ほなー」

 

ウチは病室を去った……

 

ほんまはもっと一緒にいたかったけど……えりちのこともあるしな……

 

 

でもよかった……

 

運命を乗り越えたんやな………

 

 

ウチはカードを出したんや……

 

 

 

 

「『JUDGMENT』……審判の正位置……復活……か……」

 

復活のナオキくんやね………

 

 

 

 

 

 

そしてμ'sはラブライブ!に優勝した……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ウチはずっと……えりちとナオキくんの恋を応援していた……

 

自分の気持ちを押し殺して……

 

辛かった……

 

ナオキくんとえりちがラブラブしているところをみてると辛かった……

 

ほんで……あの卒業式の日………

 

 

今言わなきゃ……絶対に後悔すると思った……

 

だって………あの石のこともあるしな……

 

 

「私……ナオキくんのことが……

好き…………1人の男の子として……好き……」

 

 

ウチはその日、ナオキくんに告白した……

 

私の初恋の人に………

 

答えはわかってた………

 

 

「………希……ごめんな……

お前の気持ちには応えられない…」

 

 

やろうな………

 

 

 

でもナオキくんは……

 

「おれは希のこと、大切な仲間として大好きだよ。希が手伝いを勧めてくれなかったら今がないわけだし。

だからおれは希とキョリをおいたりなんかは絶対しないから……」

 

そう言ってくれた……

 

ほんならウチもいつも通りに接さないとな………

 

 

 

 

 

 

そしてナオキくんは……

 

 

 

「おれと結婚してください!!!」

 

 

 

えりちにプロポーズをした……

 

 

 

 

 

でもなんだろう……この痛み……

すっきりしたはずなのにな……

まだ未練残ってるんやろうか……

 

 

 

 

そして廊下でナオキくんに声をかけられた。

 

「希……」

「なに?」

「その……応えられなくてごめんな……」

「ええんやって……もう……」

「でもさ、希なら……きっとおれよりお前を愛してくれる人が見つかるよ……

希は可愛いんだからさ」

「う……うん!/////」

 

嬉しかった………

ナオキくんにかわいいって言ってもらえた……

そうやね……うじうじしてても仕方ない!

ウチの初恋は失敗から終わったけど…

次こそは!!

 

「ふふん、みときなぁー……

ウチを振ったこと後悔させてやるわ!」

「ははは……希らしいな……」

 

「でも………」

 

「ん?」

 

「ごめんね………」

 

「は?なに………」

 

 

 

 

ウチはナオキくんの頬に軽くキスをした。

 

 

 

 

「……これだけ………これっきり……これで諦めれる……」

 

「……は!?は!?」

 

ナオキくんはテンパってた。

 

「ふふふ…ありがとなぁー……」

 

そしてウチは校門へとむかった。

 

 

 

 

 

これで終わった………

 

ウチの初恋も……

 

『μ's』も………

 

 

 

 

と……思ってたんやけどなぁー……

 

 

 

 

 

次回へ続く……

 

 

 

 




さてと……東條希編も残すところあと1話!
なので早いですが次は東條希編最終回ですwwwwww
最後はどういうふうに書くか……
お楽しみにしてください!!

でもまだ希編の次は誰にしようか迷ってますwwww


それではそれではー
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お待ちしてます!

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