ラブライブ!〜1人の男の歩む道〜   作:シベ・リア

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そういえば…
今日はMステにμ'sが出演しましたね!
紅白にも出場が決まったし……もう……ハラショー!です!!
もうμ'sが出てきた瞬間にテンション上がって鳥肌立ちまくりでしたww
キラセン!キラセン!キラセン!
ハラショー!ハラショー!ハラショー!
もう泣いちゃったよwww
ま、でもテンション上がりすぎて足の指を打ったのは別の話ねww


さてさて……いよいよ2nd Seasonもクライマックス!!


それでは、希が言ってくれる前回の妄想物語!



第53話(2nd Season〜愛しい君と〜章末回)「どんなときもずっと」

前回の妄想物語!

 

ついにウチら3年生の卒業式!

その前にウチの気持ちをナオキくんに伝えられた

 

「1人の男の子として……好き……」

 

「………希……ごめんな……」

 

まぁ…そうやろうなぁー

そして最高の卒業式も終わって……

 

「さ…あとは"あれ"だね!」

 

 

 

 

 

 

 

 

音ノ木坂学院……

アイドル研究部部室……

 

「ちょっと待て!これは……」

「えぇー着てよー」

「やだ!絶対にやだ!!」

「ナオキくぅーん……おねがぁい!」

「うっ…………はい………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

3年生教室……

「みんな卒業おめでとう…ぅぅ…」

担任は泣いていたとさ……

 

「先生泣きすぎやーん」希は言った。

「はは…すまんすまん……

さて、これで高校生活も終わった訳だが、みんなはそれぞれの未来へと羽ばたいて行く……

ほんとうにお疲れ様!ありがとう!」

 

パチパチパチパチパチパチパチパチ………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(くっそ……なんでおれが……そろそろ終わるかな?)

 

 

 

ガラガラガラ……

「あ」キョウコが出てきてナオキを見て言った。

「キョウコさん……お…おめでとうございます」

「どうしたのキョウ…コ」

「カオリー、どうした…の」

カオリとクミコも出てきた。

 

「あ…どうも……」

 

 

「か………」

 

「「「かっこいいーーー!!!」」」

 

「ふぁ!?」

 

「ナオキくんそんな格好してどうしたの!?」カオリは言った。

「い…いや…部活で……」

 

「うんうん!すっごく似合ってるよ!」クミコは言った。

「あ…ありがとうございます」

 

「なになに?私たちへの卒業祝かな!?」キョウコは言った。

「あははは……」

 

 

「なに騒いでるのよ……ってナオキ……」

「あ…にこ……」

 

「ハラショー……」

「絵里……」

 

「なんで執事の格好してるん?」

「希……」

 

 

そうナオキはことりたちの陰謀により執事の格好をさせられていたのだ。

 

 

(あ…いやいや…ちゃんと仕事は果たさなければ……)

 

「コホン……絵里お嬢様、にこお嬢様、希お嬢様…お迎えにあがりました」

ナオキは手を胸に当てて頭を下げて言った。

 

「「「え?」」」

 

「さ…こちら「キャーーー!!」……ん?」

 

すると3年生の集団がナオキを取り囲んだ。

「写真撮ってー!」

「私も私もー!」

 

「あ…えっ…えっと……その……た…助けて………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

10分後……

 

「お…終わった……」

「お疲れ様……」絵里は言った。

「で、『お迎えにあがりました』ってどういうことよ?」にこが言った。

「あ、そうだった…あらためて…

お迎えにあがりましたお嬢様方……

さ、こちらへどうぞ…」

「「「?」」」

絵里と希とにこは執事姿のナオキに連れられて廊下を歩いた。

 

このとき女子の軍団にキャッキャ言われたのは言うまでもない……

 

 

 

「さ、着きましたよ」

「「「ここは……」」」

 

連れてこられたのは部室だった。

 

「さ、どうぞ…お入りください…」

 

ガラガラガラ……

 

絵里と希とにこは不思議に思うも部室に入っていった。

 

すると……

 

 

「「「「「「卒業、おめでとうございまーす!!」」」」」」

 

穂乃果と海未とことりと真姫と花陽と凛は言った。

 

「ふふっ……さぁ、パーティーの時間ですよ…

絵里お嬢様、希お嬢様、にこお嬢様…」

 

「「「パーティー?」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「それじゃあ!3年生の卒業を祝って……カンパーイ!!」

「「「「「「「「「カンパーイ!!」」」」」」」」」

 

 

 

 

「「「お別れ会?」」」

「うん!だってやっときたいじゃん!こういうの!」穂乃果は言った。

「でもなんでナオキが執事姿なの?」絵里は言った。

「聞かないでくれ……」ナオキは言った。

「えっとねー、私が準備したのー」ことりは言った。

「ことりが?」にこは言った。

「うん!この方がいいと思って!

それにナオキくんに1度着て欲しかったんだぁー」

「うんうん!」穂乃果は頷いた。

「ぅぅ……」

「「あはははは……」」絵里とにこは苦笑いした。

「でもウチは似合ってると思うで!

執事さん」

「その言い方やめろ!!」

「あれー?この希お嬢様にそんな口聞いていいんかなぁー?

執事……なんやろ?」

「ぐぬぬぬ……希……」

「ん?なんて?」

「……いいえ…お茶をお入れしましょうか?

希お嬢様……」

「お願い!」

 

「あ、私もいただこうかしらナオスチャン」

「なんだそのネーミングセンスゼロの名前は……」

「ん?なにか言った?ナ・オ・ス・チャ・ン」

「いいえ…かしこまりましたにこお嬢様」

 

「あ、じゃあ私も」

「はい!絵里お嬢様!」

 

「「なんで絵里(えりち)だけそんな反応いいのよ(いいん)!?」」

 

「だって絵里お嬢様ですので」

 

「「あっ...(察し)」」

 

「絵里お嬢様…次はなにをいたしましょう?」

「うーん…なら…"あーん"して」

「よろこんで……」

 

「「「「「「「「ちょっと待てーーー!!!」」」」」」」」

絵里とナオキ以外が言った。

 

「はい、何でしょうか?」

「な…ななななななにしようとしてるのですか!?」海未は言った。

「だから"あーん"だよ"あーん"」

「えりちもなんでそんなことお願いするん!?」希は言った。

「だって……して欲しかったんだもん……////」絵里は顔を赤くして言った。

 

「じゃあ、穂乃果にもして!」

「はい?」

「じゃあ、ことりも!」

「はぁ!?」

「凛も凛もー!」

「凛まで……」

「じゃあ、ウチもー」

「おいおい…希…お嬢様も」

「し…仕方ないわね…わ…私にさせてあげるわ!」

「なんでそんなに上から目線なのかねーにこ…お嬢様は……」

「べ…別に私はして欲しくないんだからね!はやくしなさいよ」

「どっちなんだよ本物のお嬢様は!」

「じゃあ…私も……」

「花陽まで!?」

「なら……私も……」

「海未まで!?どうなってんだ!?天変地異かよ!?」

 

「ちょっとみんな!?

最初は私よ!」

「そうだ!それは譲れない!

だから絵里のが終わるまで順番でも決めてろ!」

 

 

順番はじゃんけんで決めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『じゃあ、絵里……なにがいい?』『お嬢様……ってつけて……』

『あ、すまん……コホン…絵里お嬢様…なにをお召し上がりになられますか?』

『それじゃあ……ポッキーを頂戴』

『はい……どうぞ……』

 

『…………///』

『ん?お召し上がりにならないんですか?』

『その……ポッキーゲーム……して……欲しいなーって……///』

『えっ!?』

『ダメ?/////』

『い…いえ……よろこんで……』

そして2人は1本のポッキーをくわえた。

 

ポリポリポリポリポリポリ……

 

『チュッ………』

『ん……(絵里……最初から……ならおれも……)くちゅ……』

ナオキは絵里の肩を掴んで舌を入れた……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(………ってならねーかなぁー……)

 

ごめんなさい…さっきのはナオキくんの妄想でした。

 

「えっと……それじゃあそこのチョコ食べさせて!」

「かしこまりました……はい、あーん…」

ナオキは四角いチョコレートをつまんで絵里の口へと運んだ。

「あーん……んー美味しい!

ナオキに食べさせてもらうのは違うわね」

「なによりです、絵里お嬢様……

(はぁ……ならないか…)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「次は私ね……」真姫は髪の毛をクルクルして言った。

「次は真姫お嬢様ですか」

「ヴェえ!?なんで私までそう呼ぶのよ!?//」

「ダメでしたでしょうか?」

「う……べ…別にいいけど!///

それじゃ…そこのトマトをお願いするわ」

「トマト…そんなのあるの……ってあるし……」

「さ、早くしなさいよ……」

「(真姫が一番お嬢様っぽいのはなぜだろう……)はい、あーん……」

ナオキは切ってあるトマトをお箸でつかんで真姫の口へと運んだ。

「あーん……うん、ご苦労だったわね」

「はっ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「次は私よ!」

「次はにこお嬢様ですか…なにがよろしいでしょうか?」

「そうねぇ…それじゃ…そこのポテチ頂戴」

「はいかしこまりました……

はい、あーん……」

ナオキはポテトチップスをつかんでにこの口へと運んだ。

「あーん……ご苦労様、ナオスチャン」

「まだその呼び方……」

「何か言った?」

「い…いえ、よろこんでいただけてなによりです」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はいはーい!次は穂乃果だよ!」

「次は穂乃果お嬢様ですか…

なにがよろしいでしょうか?」

「え!?穂乃果も…お嬢様?//」

「なにか悪いことでも?」

「え…う…ううん!なんでもない!///

んーとねぇー……じゃあ、いちご!」

「はいかしこまりました……

はい、あーん……」

ナオキはいちごの葉っぱのところをつまんで穂乃果の口へと運んだ。

「あーん……んー……おいしい!ありがとう!」

「いえいえ…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「次は私です……」

「次は花陽お嬢様ですか…なににしましょうか?」

「ふぇえ!?私まで!?////」

「ダメでしょうか?」

「そ…そんなこと…ないです……////じゃ…じゃあ……おにぎりを……」

「かしこまりました……

はい、あーん………」

ナオキはおにぎりを2つに割って花陽の口へと運んだ。

「あーん……やっぱり白米は最高です!」

「ふふふ……よろこんでいただけたようでなによりです」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「次はことりだよー」

「次はことりお嬢様ですか…

なににいたしましょうか?」

「ことりもお嬢様って呼んでくれるんだぁー///」

「はい、まぁ…」

「えっとー…それじゃあ……チーズケーキくださいな!」

「かしこまりました……

はい、あーん……」

ナオキはチーズケーキを切ってフォークでさしてことりの口へと運んだ。

「あーん……んー…おいしいー」

「はい、よろこんでいただけたようでなによりです」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「次はウチやでー!」

「次は希お嬢様ですか……

なににいたしましょうか?」

「そうやねぇー……じゃあ、ポッキーくれるかな?」

「ポッキー!?」

「ん?なにか悪かった?」

「いや…別に……かまいませんよ…

はい、あーん……」

ナオキはポッキーのチョコじゃない方を持って希の口へと運んだ。

「あーん…ポリポリポリポリポリポリ……うん、ありがとう」

「いえいえ……(ま、そんなわけないか…)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「次は凛にゃーー!」

「次は凛お嬢様ですね……

なにがよろしいでしょうか?」

「あ、凛にも付けてくれるんだ///えへへ……

うーんと……じゃあラーメンはないからー……サンドウィッチがいいにゃ!」

「かしこまりました……

はい、あーん……」

ナオキはサンドウィッチをつかみ凛の口へと運んだ。

「あーん……ありがとにゃー」

「いえいえ……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「よ、よろしくお願いします!」

「海未お嬢様、なにをご緊張なさっているのですか…ほら、肩の力をお抜きになって……」

「そ…そうですね……ふぅ……

っていうかなんで私まで!?////」

「ダメ……でしょうか?」

「い…いえ……そんなことは…//

それでは執事さん、お願いします」

「はい、なににいたしましょう?」

「それでは……そこのほむまんを……」

「かしこまりました……

はい、あーん……」

ナオキはほむまんを半分に割って海未の口へと運んだ。

「あ…あーん………あ…ありがとう…ございます……」

「いえいえ……」

 

 

 

 

「「「「「「「「ふぇー……」」」」」」」」

 

ぷしゅーーー……

 

絵里以外のメンバーが頭から湯気をだして顔を赤くしていた。

 

「どうかしましたか?お嬢様方…(ニヤニヤ)」

「ははは……」絵里は苦笑いした。

「そういや、ミツヒデは会長やめて、次期理事長を辞退したらしい」

「そうなの?」

「あぁ…でもな、そんなミツヒデを見て大坂学園のみんなはミツヒデが会長にふさわしいって言ってるみたいだ」

「へー……ふふっ、それもナオキのおかげかもね…」

「そんなことねーよ…///」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それから10分後……

にこは部室の自分の荷物を整理していた。

 

 

 

「あれ全部にこのやったんか……」ナオキは言った。

「そうみたいね…」絵里は言った。

「朝にこちゃんのお母さんが来てえっと……『立つ鳥跡を濁さず』って言ってたよ?」穂乃果は言った。

「なにそれ…ことわざ?」

「ナオキ……」海未はデコを抑えて言った。

「えっとね、『立つ鳥跡を濁さず』っていうのは『立ち去る者は見苦しくないように綺麗に始末していきなさい』っていう意味だよ」ことりは言った。

「「へー」」穂乃果とナオキは言った。

 

 

「ふぇぇええええ!?」花陽が叫んだ。

 

「ん?どうしたんやろ?」希は言った。

 

 

 

 

ガチャン!

「次期部長は……花陽にするわ!」

にこはドアを開けて言った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして花陽はマントをかけて、王冠をかぶり、伝伝伝を持っていた。

黒板には『部長』と書かれていた。

 

「無理無理無理!タ゛レ゛カ゛タ゛ス゛ケ゛テ゛ェ~!!」花陽は言った。

「アイドル研究部の部長はアイドルに詳しくなければならない……

そしてこの中でアイドルに1番詳しいのは花陽よ!」にこは言った。

「でもー…それなら穂乃果ちゃんが……」

「私はそんな部長だなんてー…あはははは……」穂乃果は言った。

「まぁ…任せられないですね」海未は言った。

「むぅー……そう言われるとなんか腹立つなぁー……」穂乃果は頬をふくらまして言った。

「でも……私が部長だなんて……」

「凛だってμ'sのリーダーやったんだよ!かよちんならできる!」凛は言った。

「そうよ…1番適任でしょう?」真姫は言った。

「でも……」

「できるわよ…あなたなら!

こんなにたくさん……助けてくれる仲間がいるんだから!」

「にこちゃん………」

「もっともっと賑やかな部にしといてよね!また遊びに来るから!///」にこは顔を赤くして言った。

「………わかりました……私、部長やります!!」

「あぁ…任せたぞ!花陽!」ナオキは言った。

「うん!」

 

 

「それじゃあ音楽室に行くよー!」

「「「え!?」」」

穂乃果がそう言うと絵里と希とにこは驚いた。

「ちょっと待って!先に着替えさせてくれよ!」ナオキは言った。

「よーし!レッツゴー!!」

穂乃果は走って行った。

「ちょっと待ってください!」

「穂乃果ちゃーーん」

海未とことりは走って行った。

 

「凛たちも行っくよー!」

「うん!真姫ちゃんも!」

「ヴェえ!?」

凛と花陽と真姫も走って行った。

 

「じゃ、お先にねー!」

にこは走って行った。

 

「じゃ、ウチらも行こうか!」

「えぇ!」

「すまん…先に行っといてくれ…」

希と絵里は走って行った。

 

 

「…………どうしよかな……」

 

ナオキは服を制服に着替えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「やっべ…遅くなったか……」

ナオキは廊下を走っていた。

 

 

『羽のように〜 腕あ〜げて

まぶしい未来へと〜飛ぶよ〜』

 

「あ、もう歌ってたか……」

 

ナオキは音楽室に入った。

みんなはもう歌っていた。

 

 

『きっと青春がきこえる! その瞬間にきこえる!

笑顔ならいつの日も大丈夫!』

 

真姫はピアノを弾きながら、

あとはにこ、海未、ことり、穂乃果、絵里、希、花陽、凛と並んでいた。

ナオキは穂乃果と絵里の間に入った。

 

『きっと青春が聞こえる! その瞬間が見たいね!

隣に君がいて〜(嬉しい景色)

隣は君なんだ〜』

 

「さ、もう1回行くよー!

せーの!」穂乃果は言った。

 

『きっと青春がきこえる! その瞬間にきこえる!

笑顔なら〜いつの日も大丈夫!

きっと青春がきこえる! その瞬間がみたいね!

隣に君がいて〜(嬉しい景色)

隣は君なんだ〜』

 

 

 

 

「もう!ナオキくん遅いよー!」穂乃果は言った。

「すまんすまん……あははは……」ナオキは言った。

「ほんとに着替えちゃったんだぁー…」ことりは言った。

「もう絶対着ないからな!」

「えー」にこは言った。

「かっこいいと思うんやけどなぁー」希は言った。

「う…うっせー////」ナオキは顔を赤くした。

「もう…着てくれないの?」絵里は言った。

「うっ……だ…ダメだ!

絶対着ないからな!」

 

「「「「「「「「「ナオキ(くん)………」」」」」」」」」

 

みんなは目をウルウルさせてナオキを見つめた。

 

「うっ…………はぁ……

わかったよ……また着てやるから……」

 

「「「「「「「「「やったーー!」」」」」」」」」

 

 

「で、これからどうするの?」絵里は言った。

「えっと…そうだな……どうする?」ナオキは言った。

「それじゃあさ!みんなで校舎見てまわろうよ!この10人でってのは最後なんだし!」

 

「「「「「「「「「……………」」」」」」」」」

 

「あれ?」

「言ったにゃ!!」凛は言った。

 

「ふぇ?………あぁ!!」

「ははは…言いやがったな…穂乃果さーん」ナオキは言った。

「"最後"って言ったらジュース1本って約束だよ!」ことりは言った。

「えぇー!?」

「なんか女子に奢ってもらうのは悪ぃーなぁー」

「はっ!?じゃあ!ナオキくんが奢ってよ!」

「それとこれとは別…前にいっぱい奢ったじゃねーか」

「えーー!」

「大人しく観念しろ」

「………はい………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

中庭……

「ぅぅぅ……」

穂乃果は財布を見ながら言った。

「穂乃果の奢りのジュースは…おいしいなー…ふふっ……」絵里は言った。

「穂乃果ちゃん、ありがとう」希は言った。

「どういたしまして……」

穂乃果は財布を閉めた。

「穂乃果さんあざーっす」ナオキは言った。

「もう!穂乃果をからかってるの!?」

「うん」

「『うん』って!?」

 

「そういえば最近パン食べてないわねー」真姫は言った。

「うん、ラブライブ!もあったし我慢してたんだ…」穂乃果は言った。

「でも昨日確かパン屋さんで…「うわああああああああ!!!」…って…口塞ぐな!」

穂乃果はナオキの口を両手で塞いだ。

「もう!ナオキくん酷いよ!」

「穂乃果……」海未は穂乃果を睨んだ。

「うっ……だって食べたかったんだもん!」

「確かにあのとき袋いっ…「うわああああああああ!!」痛い痛い痛い!し…死ぬ……」

穂乃果はナオキの首をしめた。

「あ、ごめん…つい…」

「はぁ…はぁ…はぁ……『つい』ってな…」

「さ、はやく校舎をまわるにゃー!」凛は言った。

「そうね…さ、行きましょう」にこは言った。

 

そして10人は校舎をまわるのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アルパカ小屋……

地味にアルパカ初登場www

 

 

「久しぶりーもふもふー」ことりは白い方のアルパカに抱きついて言った。

「メェエー…」アルパカ(白)、通称パカさんは言った。

「久しぶりだな…よしよし…」ナオキは茶色の方のアルパカをなでた。

「メェー…」アルパカ(茶)、通称アルーさんは言った。

「ナオキくんになついてるにゃ……」凛は言った。

「おれたち仲良しなんだよ!

な?」

「メェー」

「ほら、こいつも『そうだ』って言ってるだろ?」

「そうなのですか?」海未は言った。

「はぁぁぁぁぁぁ…!?」

「ん?絵里どうしたんだ?そんなに離れて……」

「い…いや……別に……」

「そうか?……なんかあったのか?」

「メェエー…メェ…メェエーメェエー…プッ…」

「まじか……絵里にそんなことが…あははははは………」

「ナオキくん、なんて言ったかわかるん?」希は言った。

「あぁ…こいつによると『そこの人が私のこと「かわいいかしら?」って言ったからつばかけてやった』だってさ」

「おっ、正解!」

「もう…/////」

「ナ…ナオキくん!」

「ん?どうしたことり?」

「ナオキくん……アルパカさんとお話できるの!?」

「え?あぁ…言ってることは多少わかるけどな」

「じゃあ、こっちのパカさんは?」

「あぁ…ちょっと待ってな……

なにか言ってみて……」

「メェエー……」

「おいこら!なに言ってんだ!」

「え!?なんて言ってたの?」

「い…いやぁ……『おれは知ってるぞ!お前がそこの金髪の人といつもイチャイチャしてることを!どうせ家でもあんなことやこんなことして毎日チュッチュチュッチュしてんだろ?』って……」

「あの短い言葉にそんな意味が……」穂乃果は言った。

「ナオキくん!私を弟子にしてください!!」ことりは頭を下げた。

「おう!役に立つかわかんないけどいいよ!」

「よろしくお願いします!」

 

「でもアルーさん、随分太ったにゃー」

「そうね…」にこは言った。

「待って!」

真姫はアルーさんのお腹を見た。

 

「もしかして……これ…赤ちゃんじゃ……」

「「「「「「「「「えーー!?」」」」」」」」」

「フッフーン」パカさんは言った。

「『ドヤ』って……お前な……ま、おめでとうアルーさん、パカさん!」

「やったー!これでまた賑やかになるね!」花陽は言った。

「「メェーエ」」

「花陽に『ありがとう』だってさ」

「え!?私に!?」

「いつも世話してたんだろ?

喜んでたぞーこいつら」

「そ…そんな……///」

「赤ちゃん…ねぇ……」希はそう言うとナオキと絵里を見た。

「「………ん?」」

「メェー…メェーエ」

「はぁ!?おまっ…パカさんなに言ってんだよ!/////」

「え?なんて言ってるの?」

「え……な…なんでもねぇよ!////

(言えない…『はやくお前もあの人との間に子供作っちゃえよ』って言ってたなんて……)」

 

「じゃ、次行こう!」穂乃果は言った。

 

「じゃあなアルーさん、パカさん、また来るわ」

「「メェーー!」」

「『待ってるよ』…か……あぁ…また来るよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

講堂……

「わーー!久しぶりに立つとやっぱりひろ……くない?」穂乃果は言った。

「そう感じるのは私たちが少しだけ成長できたということかもしれません」海未は言った。

「まだ信じられないもんね…」花陽は言った。

「うん…」ことりは言った。

「ラブライブ!のステージで歌ったなんて……」

 

「なぁ…次行くとこ…おれが決めていいか?」

「ナオキくんが?」

「別に構いませんが……どこへ?」

「それはな……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

校舎の端っこ……

「ここだ……」

 

「「「「「「「「「うわぁーー」」」」」」」」」

 

そこには桜の木がたくさんあった。

 

「綺麗だねぇー」穂乃果は言った。

「だろ?」ナオキは言った。

「こんなところがあったなんて…」にこは言った。

「結構お気に入りの場所なんだ……ここの芝生は寝心地いいから……」

ナオキは芝生に倒れ込んだ。

 

そしてみんなが寝転んだ。

 

希、絵里、ナオキ、ことり、穂乃果、海未、真姫、にこ、花陽、凛の順番で……

 

みんな気持ち良さそうだった……

 

穂乃果は空を見上げて笑った。

 

そして絵里も……

 

「最初で9人で歌った時も…こんな青空だった……」

「あっ……」

「そう思ってたんやろ?」

「そういやそうだったな……

あのオープンキャンパスの日は……」ナオキは言った。

「ふふっ…えぇ……」

「ウチも……そう思ってたんや……」

「きっとみんなも…だろ?」

 

 

 

 

 

数分後……

「あれ?みんな寝てるし……」

ナオキがまわりをみるとみんなスースーと音をたてていた。

 

 

(さて……そろそろ決めなきゃ……)

 

 

 

 

10分後……

「……ん……あれ?寝てた……」絵里は起きた。

「よっ、おはよう」

「おはよう……ナオキは起きてたの?」

「まぁな……みんな寝ちまったし……」

「ふふっ……そう……」

「さて…起こすか……」

「起こすって…どうやって?」

「まぁ…見てろって……」

 

ナオキは立ち上がった。

「ナオキ!?」

 

「スーーーッ………

起きろーーーーーーーー!!!」

 

「「「「「「「「うわぁ!?」」」」」」」」

 

 

「はははははは……おはよう」

 

みんなびっくした顔でナオキを見た。

 

「もう…びっくりしたやん…」希は言った。

「そうよ…もっと静かに起こしなさいよ」にこは言った。

「びっくりしたよー」花陽は言った。

「もう…子供ね…」真姫は言った。

「んーー!よく寝たにゃー!」凛は言った。

「でも気持ちよかったですね」海未は言った。

「うん!また来たいね!」ことりは言った。

「うん!またここでお昼寝しよう!」穂乃果は言った。

「昼寝ばっかかよ…」ナオキは言った。

「いいじゃん別に!」

「ふふふ……さ、次はどこに行く?」絵里は言った。

「あとどっかまわってないところある?」にこは言った。

「そうやね…」希は言った。

「……あ……屋上……」穂乃果は言った。

「そうか…屋上に行ってなかったな」

「それじゃあ、行きましょうか!」海未は立ち上がった。

 

ピューーーー

 

「キャッ!?」

 

「あ………みえた……むぐっ!」ナオキは口を塞いだ。

 

海未はナオキを睨んだ。

 

「見ましたか……」海未は言った。

 

「え?な…なんのことかな?

さ、屋上へ……行こうか……」

 

「ナーオーキーー!!!」

 

「お…おれは悪くねーぞ!!

悪くねーからなーーー!!!」

ナオキは走った。

 

「待てーーー!!!」

 

海未はナオキを追いかけた。

 

 

 

 

そのあと捕まって説教されました……

 

 

 

 

 

「そうだ!最後だしさ、練習着に着替えてこいよ!」

「あ!言った!!」

「はぁ!?」

 

 

 

そしてナオキはジュースを奢らされたのだった……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

廊下…

ナオキは1人、屋上へむかっていた。

 

ドタドタドタ……

 

「ん?」

ナオキは後ろを振り向いた。

「ナオキくーーん!!」

「お、穂乃果!早かったな」

「うん!さ、行くよ!!」

「ちょっ…引っ張るなぁー!!」

穂乃果はナオキの手を引っ張って屋上へと走った。

 

 

 

 

屋上……

 

「とうちゃーく!」穂乃果が飛び込んできた。

そしてみんな続いて入ってきた。

「はぁ……引っ張るなよ」

「えへへ…ごめんごめん…」

 

 

「さ、歌おうか!」

「「「「「「「「「歌う?今から?」」」」」」」」」

「あぁ……ちょうど……いい曲があるだろ?」

 

みんなは最初はわからなかったみたいだがわかると笑顔で頷いた。

 

そしてことり、希、凛、穂乃果、にこ、ナオキ、絵里、花陽、海未の順番で並んだ。

 

そしてナオキは音楽を流した。

 

 

 

 

歌ったのは……

 

『どんなときもずっと』

 

 

 

空には小鳥が10匹飛んでいた。

その白い羽が屋上に降ってきた。

そしてみんなはその1枚をつかんだ。

 

「「「「「「「「「「ふふふふ……」」」」」」」」」」

 

みんなは……笑いあった……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふぅ……スッキリした……」ナオキは言った。

 

 

 

「屋上……か……」穂乃果は言った。

 

 

「考えてみれば…練習場所がなくてここで始めたんですよね…」海未は言った。

 

「毎日ここで集まって……」ことりは言った。

 

「毎日練習した……」真姫は言った。

 

「できないことをみんなで克服して……」穂乃果は言った。

 

「ふざけたり……笑ったり……」絵里は言った。

 

「全部ここだった……」にこは言った。

 

そしてみんな屋上の景色をみつめた。

 

 

「そうだ!」

「ん?どうしたんだ?」

 

すると穂乃果はバケツに水を入れてきた。

 

「穂乃果ちゃん!?」花陽は言った。

「見てて!」

 

そして穂乃果はモップで屋上になにかを書いた。

 

「てーーーーい!」

 

「穂乃果ちゃん、なに書いてるにゃ?」凛は言った。

 

「とぅ!えーい!!」

 

「あっ……これは……」希は言った。

 

「ふぅー……できた……」

 

 

穂乃果が書いたのは……

 

 

 

 

『μ's』

 

 

 

 

 

 

「μ's…か……」ナオキは言った。

「でもこの天気だからすぐ消えちゃうわよ?」真姫は言った。

「それでいいんだよ……」

「「「「「「「「「え!?」」」」」」」」」

「それで………」

 

そしてみんなはその文字にむかって姿勢を正した。

 

 

「「「「「「「「「「ありがとうございました!」」」」」」」」」」

 

 

それは『μ's』への感謝……

 

短い間だったけど……

 

思い出とかいろんなものを与えてくれた……

 

そんな『μ's』への感謝……

 

 

 

 

 

 

 

 

「さ、そろそろ帰ろうか……」ナオキは屋上を出て行った。

 

そしてみんなが続々と出て行った。

 

 

穂乃果もバケツとモップを持って出て行こうとした……

 

 

 

『穂乃果ちゃーーん、待ってーー!』

 

『穂乃果!いつも言っているでしょう!』

 

『あはははーごめんごめーん』

 

 

「これは………」

穂乃果は後ろを振り向いた。

 

そこには…………

 

『いつも同じところでタイミングがずれていますよ!』

 

『えへへへ…ダンスって難しいねー』

 

 

そこには……穂乃果と海未とことりの幻が……

 

「これは…あのときの………」

 

 

 

 

『寒いってどういうことよ!?』

 

 

そして横を向くと………

 

 

『正直に言っただけでしょう!』

 

『にこちゃんは相変わらずにゃー』

 

 

そこには……にこと真姫と凛の幻が……

 

 

 

『あと30秒!』

 

 

そしてまた違うほうを向くと……

 

 

『もう少しよ!頑張って!』

 

『は…はいぃ……』

 

そこには……希と絵里と花陽の幻が……

 

 

 

『ったく……どうしたらいいかねぇー……』

 

 

そしてドアの方をみると………

 

 

『この曲は……ここでこのライトを当てれば……』

 

そこには……ナオキの幻が……

 

『ナオキくんなに考えてるの?』

 

『あぁ…今やってる曲の照明とかだよ。みんながどうやったら1番輝くかなーって』

 

『おぉー!穂乃果も頑張らなくちゃ!』

 

『そうだな…お前だけタイミングがずれてたからな…同じところで…』

 

『うっ……海未ちゃんと同じこと言わないで!』

 

『仕方ありません!事実なのですから!』

 

『あはははは……』

 

 

 

『さ、休憩終わったらステップの確認するぞー!』

 

『はーい!』

 

『もう!ナオキくーん!疲れたよーー!!』

 

『あはははは……』

 

『こら穂乃果!文句言わないの!』

 

『むぅぅぅううう……ふん!』

 

『にゃははは……』

 

『ハラショー!』

 

『おっ、花陽できたのか!』

 

『はぁ…はぁ……できました……』

 

『うふふふふ……』

 

 

 

『うふふふふ………』

 

『あはははははは………』

 

 

そしてその幻のみんなとその声は次第に消えていった……

 

穂乃果が書いた『μ's』の文字とともに………

 

 

 

 

そして文字が消えると声は聞こえなくなった……

幻のみんなの姿も………

 

 

 

穂乃果はさみしそうに屋上を出て行った……

 

穂乃果は出てすぐ足を止めた……

 

すると風が吹いて髪をゆらした……

 

 

 

『ここしかないようですね…』

 

『日陰もないし…雨が降ったら使えないけど…贅沢は言ってられないよね……』

 

 

「これは……最初の………はっ!」

 

穂乃果は後ろを振り向いて、屋上を見た。

 

『うん…でもここなら音も気にしなくてすみそうだね!よぉーし、頑張って練習しなくっちゃ!』

 

 

 

 

 

『ねぇ…ことりちゃん、海未ちゃん』

 

『ん?』

 

 

 

 

『やり遂げようね!最後まで!!』

 

 

 

穂乃果は泣きそうになったが…それを抑えた……

 

「……やり遂げたよ!最後まで!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『はい、ジュース奢りー』

 

「え!?……って……うそ………」

 

『えへへ…驚いた?』

 

「うん……そりゃあ……」

 

『1ついいこと教えてあげるよ』

 

「え?」

 

 

 

『まだやり遂げてないよ……』

 

 

「え!?それってどういう!?

うっ……」

 

すると強い風が吹いた。

 

 

 

 

『それは進めばわかる!

ファイトだよ!』

 

 

 

 

 

 

 

「さっきのは…………」

 

穂乃果はそこに立ち尽くした……

 

 

 

「スピリチュアル……だね……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そのころ……

生徒会室……

「はぁ……」ナオキは1人ため息をついていた。

 

ピューーーー

 

その時…強い風が吹いた。

 

「おっと……窓開けてたか……」

ナオキは窓を閉めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『まだ迷ってるのかよ』

 

「誰……って……お前は……」

 

 

『驚いたか?』

 

「まぁ…そりゃあ……」

 

『で、まだ迷ってるのか?』

 

「………少し……」

 

『お前も男だろ?覚悟を決めろ!』

 

「だがな……」

 

『なら…お前は絵里のことをどう思ってんだ?』

 

「それは……好きだ!誰よりも!」

 

『なら……"あの石"の本当の意味は?』

 

「"あの石"……『誓いの石』か……あれの本当の意味は………………」

 

『だろ?ということはお前の心は決まってるはずだ!』

 

「いやいや、これはちょいと訳が違う!」

 

『はぁ…世話やけるなぁー……

 

 

楽しいなら』

 

「え……」

 

『ほら!さっき歌った歌の続き!』

 

「え!?えっと……楽しいなら……はっ……君のそばにいたい…」

 

『悲しいなら』

 

「君のそばにいたい……」

 

『…だろ?』

 

「あぁ……ありがとう……」

 

『ったくよー…お前はもっと正直になれよ』

 

「お前に言われたくねーよ」

 

『ははは…違いね……』

 

「でもなんでお前はいるんだ?」

 

『お前が迷ってたから…かな?』

 

「おれが……そうか……」

 

『ま、そういうことだ……』

 

「これからも…出てくるのか?」

 

『いや…もう必要ないだろ……』

 

「え?」

 

『お前は十分に成長した…

おれが出てくるのもこれで最後だ』

 

「そうか……」

 

『また話したくなったら鏡にでも話しかけとけバカ』

 

「バカとはなんだ!」

 

『ははは……あ、そうだ!あと1つだけ教えてやるよ』

 

「ん?」

 

 

 

 

『まだ終わりじゃないぞ………』

 

「はぁ?」

 

『じゃあな!がんばれよ!』

 

「あ、待て…それってどういう……くっ……」

 

そしてまた強い風が吹いた。

 

閉めたはずの窓がまた開いていたのだ……

 

 

 

「スピリチュアル……だな…」

 

 

 

 

ガチャ……

「あ、ナオキくんここにいたんやね」

「希………」

「どう?決心はついた?」

「………あぁ……ついたよ……」

「そう?どうするんや?」

「わかるだろ?」

「うん……じゃ、えりち連れて来るわ」

「いや…おれから行く……」

「おっ、男やねー」

「うっせー////」

 

 

 

 

 

 

 

アイドル研究部部室……

ガチャ…

「あらナオキ…どこいってたの?」

絵里は言った。

「いや…ちょっとな……それよりも絵里…」

「ん?」

「これからのことについて話があるんだ…」

「(なんだろう…生徒会のことかしら?)わかったわ!」

「すまん……」

ナオキと絵里は部室を出て行った。

 

 

 

 

「ナオキ…どうしたんでしょうか?」海未は言った。

「気になるならついていく?」希は言った。

「うん!行く!」穂乃果は言った。

「行っくにゃー!」凛は言った。

「うふふ…さ、行こか……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

生徒会室……

「すまんな……ちょっと…話があって……」

「生徒会のこと?」

「いいや…違う……」

「え?それじゃあ……」

 

 

(決めたんだ……おれは……)

 

ナオキは深呼吸をした。

 

 

 

「おれ……絵里のことが好きだ!」

 

「え?うん…そんなのわかってるわよ…なんで今更……/////」

 

「おれは絵里のことが好きだ!誰よりも…好きだ……愛してる……」

 

「うん…/////」

 

「おれ…絵里がいないとダメなんだよ……

料理もできないし、おっちょこちょいだし、高いとこもダメだし、

男として恥ずかしいところもいくつかある……」

 

「そんなこと……」

 

「だから絵里がいないとダメなんだ!

絵里はおれを癒してくれる……

絵里がいてくれたからおれはここにいるんだと思う……

おれはずっとずっと……絵里のことが好きだ!」

 

「私も…好きよ……ナオキがいないと私もダメだわ……」

 

「『誓いの石』……覚えてるか?」

 

「え?…うん……あの綺麗な石ね」

 

「あぁ……あれの意味は……『誰よりも愛する』……」

 

「うん……」

 

「でも……もう1つ……意味があるんだ……」

 

「もう……1つ?」

 

「あぁ………それは……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『もう1個意味があんねん……』

『もう1個?』

『それはな…………』

『それは………?』

 

 

ナオキの頭の中であの会話が蘇る……

 

 

 

 

「それは………スーッ……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『永遠の愛を君に誓う』………」

 

 

 

「え………」

 

 

その教室の音がなくなったように静かになった……

 

 

「………だから………おれは………」

 

ナオキはポケットから箱を出した。

 

 

それを絵里の前で開けた。

 

その中には………

 

 

「これは………『誓いの石』……

しかも………」

 

 

「あぁ……

だから絵里……

おれと…………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

おれと結婚してください!!」

 

その中には……

小さな誓いの石が付いている指輪があった……

 

「え……うそ……」

 

「ウソじゃない!

おれは絵里のことが好きだ!

誰よりも……今も……これからも……どんなときもずっと………

絵里のそばにいたい!!

絵里にそばにいてほしい!!

 

この石はな……占いの道具なんだが……

この石は昔からある誓いをするときに使われたらしいんだ……

誓いの石にもいろんな種類があってこの誓いの石は………

『永遠の愛を君に誓う』

永遠の愛を誓う石なんだ……

 

だからおれは誓う!

絵里……おれは絵里を永遠に愛する!!

どんなときもずっと……

 

だからもう1度言うよ……

 

 

絵里、おれと結婚してください…」

 

 

 

絵里は涙を流した………

 

 

「……はい!

私も……よろしくお願いします!」

 

「絵里………」

 

「ナオキ………」

 

そして2人の唇は近づいた。

そして……キスをした………

 

 

「絵里……これからよろしくな…」

 

「ナオキ……これからよろしく…」

 

2人は抱き合った………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

生徒会室前……

「「「「「「「え……」」」」」」」

 

希以外のメンバーは驚いていた……

 

「ナオキくん…プロポーズしたの?……」穂乃果は言った。

「そうみたいだね……」ことりは言った。

「よ…喜ばしい……ことですね……」海未は言った。

「そ…そうだね……」花陽は言った。

「結婚するにゃ?ナオキくんと絵里ちゃんが!?…」凛は言った。

「ふん……」真姫は言った。

「希は……知ってたの?…」にこは言った。

「まぁなぁー……」希は言った。

 

 

ガチャ……

 

「「「「「「「「わっ!?」」」」」」」」

 

「お前ら…また盗み聞きかよ……」ナオキはドアを開けて言った。

 

「み…みんな!?///」絵里は言った。

 

「ふふふ……えりちおめでとう!ナオキくんも!」希は言った。

 

 

「「「「「「「お…おめでとう(ございます)!」」」」」」」

 

 

「うん、ありがとう!」

 

「ありがとう……」

 

みんなは2人の婚約を祝福した……

 

だがナオキにはわかった……

 

みんなの笑顔は"なにかを隠している笑顔"だということが……

 

「さ、そろそろ帰ろうかー」

「「「「「「「「「うん(!)」」」」」」」」」

 

 

 

 

みんなは帰ろうと校門へとむかった……

 

 

 

 

 

 

『まだやり遂げてないよ……』

 

『まだ終わりじゃないぞ………』

 

 

「あれって………」

 

「どんな意味なんだろう………」

 

 

 

 

 

 

 

校門……

 

「ここをこえれば……ほんとうに卒業やね……」希は言った。

「そうね……」にこは言った。

「えぇ……」絵里は言った。

 

 

 

 

そのとき…花陽とナオキのスマホの着信音がなった。

 

「あ…」

「すまん…」

「もう…なによこんな時に」

 

「ふぇええ!?」

「花陽ちゃん!?」穂乃果は言った。

「大変です!」

「どうしたの!?」穂乃果は言った。

「ここでは話せません!今すぐ部室へ行きましょう!」

花陽は穂乃果の腕を引っ張って部室へと走って行った。

「ぇええええ!?」

「ちょっと…なんなのよ!いきなり!」絵里は言った。

「なになに?教えてー!」希は走り出した。

そしてみんなが走った。

「大変ですぅぅうう!!」

「こんどはなんですか!?」海未は言った。

「にゃーー!!」凛は言った。

「まだ終わってないってこと!?」ことりは言った。

「ナニソレ!イミワカンナイ!」真姫は言った。

「行って確認してみるしかなさそうね!」にこは言った。

「ヴぇえ!?」真姫は言った。

 

 

「もう!みんなったら……ナオキ?」

「まじか……あはははは……」

「どうしたの?」

「さ、おれたちも行こうか」

「うん!」

ナオキと絵里は手をつないで走った。

 

 

「みんな続けーーーー!!!!」

穂乃果は叫んだ。

 

 

 

 

 

これからμ'sを待ち受けるものとは一体なんなのか!?

 

 

 

 

 

次回、新章へ続く………

 

 

 

 

 




はい、お疲れ様でした!

まさかまさかのラストはナオキくんのプロポーズ……
キャーーーー!!/////

ま、2nd Season最終回っていうことでむっちゃ長くしちゃいましたww
ほんとうにお疲れ様でした!

あのとき穂乃果とナオキが話してたのは誰か……わかりますよね?
それに"あれ"とはお別れ会のこと!
そして……アルパカさんの初登場!!
アルーさんとパカさんです!
しかもナオキくんの意外すぎる特技がwwwwww

さてさて昨日にUAが20000もこえ、お気に入りも54件、さらに感想も頂いて……
ありがとうございます!!


そして…
新章は……ドゥルルルルルル………
ジャン!

個人編でーーす!!

映画のストーリーはその個人編が終わったあとにしますね!
楽しみにしてくださった方…もう少しお待ちください!!
さて…個人編の最初を飾るのは一体誰でしょうか!?


そしてあらたにお気に入りしてくださった
映日果さん、創造神さん、アスティオンさん、ハイドレンジアさん
ありがとうございます!

これからも頑張りますのでよろしくお願いします!!
それでは新章もお楽しみに!!

感想などお待ちしてます!

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