ラブライブ!〜1人の男の歩む道〜   作:シベ・リア

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※内容を一部変更しました


第5話「事実」

前回の妄想物語!

ナオキは絵里と部室へ行くため生徒会室へ、だがそこでトラブルが……

 

「バカーーーー!!」

 

許してもらって部室へむかったふたりだがナオキはそこで小さいとき遊んでいた真姫と再会。

 

そしてナオキには避けては通れない道が……

 

 

 

 

「はい、それでは改めて紹介するわね!私の幼なじみで今日から模擬男子生徒としてここに転入したナオキよ。

穂乃果と海未とことりと真姫とも幼なじみで、希とは一度修学旅行で会ってるわ。」

絵里はナオキを改めて紹介した。

「へー」にこ・凛・花陽は声を合わせていった。

「それでは、にこ・凛・花陽から自己紹介ね、まずは花陽」

「は、はい!…えっと…こ…小泉花陽です…い…1年生です…よろしくお願いします…」

小さい声だったがナオキは聞き取ったみたいだ。

「はいはーーい!次は凛がするー!星空凛!1年生にゃ!よろしくにゃーー!!」

凛は元気いっぱいな声で言った。

「じゃ、次は私ね……」

にこが立ち上がった。

 

 

「にっこにっこにー♪あなたのハートににこにこにー♪笑顔届ける矢澤にこにこー♪にこにーって覚えてラブにこ!」

 

 

「………ん?」

ナオキは固まった。

「ちょっと寒くないかにゃー?」

「寒いって何よ!?」

「いやーにこっち、初対面の人にそれは……」

「そ、そうねー、いきなりだったら戸惑うわよねー…だってにこは大銀河宇宙No.1アイドルだものねー、コホン、矢澤にこ3年生にこー、よろしくにこー」

「この9人が音ノ木坂学院スクールアイドル、μ'sよ!ナオキ、改めてこれからよろしくね」

絵里が最後にしめた。

「うい!よろしく!」

ナオキは言った。

「そう言えばなんでナオキはここに来たんですか?」

海未が問いかけた。

「うっ………そ、それは……」

ナオキは戸惑った。

「なにかあったのー?」

穂乃果も続いて問いかけた。

「えっと……これにはいろんな事情が……」

「事情って何よ?」

真姫も問いかけた。

「あっ、メールだ……!?……ごめん、ちょっと電話してくる、話はそのあとで」

ナオキはメールの内容を見るなり部室を出た。

みんな心配そうな顔をして目を合わせた。

 

 

「なんでいきなり………あ、もしもし、どうしたんだ?イズミ」

電話の相手は前の学校の部活仲間のイズミだった。

「シベ、すまんないきなりメールして、実はな……チンギスカンのことなんだけど……」

「あーあいつがどうした?」

チンギスカンとはナオキの隣の席の友達である。

つまりはナオキはチンギスカンをかばって退学したのだ。

「実は聞いちまったんだよ……」

「聞いちまったって…なにが?」

「実は……………」

 

ナオキはイズミからとんでもない真実を聞いた。

 

 

「!?な………なんだって………、嘘だ、嘘なんだろ?」「いや、本当だ………嘘と思うならチンギスカンに直接聞いてみな」

「わ、わかった…ありがとな…」

「おう……」

「………嘘だ、嘘に決まってる……」

 

そう思いながらチンギスカンに電話をかけるナオキ。

 

「もしもし、チンギスカン?時間大丈夫か?」

「おージャーナか、どうしたんだ?」

 

 

「実は、少し変な噂を聞いてさ、お前がわざとおれを騙して会長の座から引きずり落として、ミツヒデを会長にしたっていうのんなんだが…」

 

 

「…………」

チンギスカンは黙った。ミツヒデはナオキと会長の座をかけ選挙になり、敗北したクラスメイトだった人だ。

「嘘なんだろ?……嘘だって言ってくれ!」

 

 

 

「………残念ながら本当さ………」

 

 

 

「!?………どうして……お前が……」

「ふっ……良いだろう……教えてやるよ……」

ナオキはつばを飲んだ。

 

 

「おれはミツヒデとは古くからの友達でな、お前より前からな。お前は1年生の時、ぼっちだった。最初はからかうつもりで声をかけたのさ、だがお前は話していくうちにおれを友達だと思っていた。……迷惑だったんだよ!お前みたいなやつと友達だったらな!ミツヒデもそう思っていたよ……。そして2年生の時に会長選でお前が勝った……ミツヒデではなくお前が!そしておれはミツヒデと手を組んで例の問題を起こしたんだ!そしてそれを担任に『ナオキくんがしました』ってチクってやったのさ。」

 

ナオキは唖然した。

友達に……いや友達と思っていたチンギスカンに裏切られたのだ……最初から友達ではなかったのだ。

 

「これでわかっただろ?ははは!いい気味だぜ。せいぜい頑張るんだなジャーナ……」

 

電話はきれた。

 

 

ナオキはその場に崩れ落ちた。

 

「そう言えば校長も『身に覚えはないのか?』って言ってたな……はは……そうか……そう言う事かよ………」

 

ナオキは悔しくて泣いた。

泣いた泣いた泣いた………

涙で制服や廊下が濡れるほどに………

 

 

 

次回へ続く

 


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