ラブライブ!〜1人の男の歩む道〜   作:シベ・リア

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いよいよ今回は……ラブライブ!本戦です!

前回から書き方を少し変えました。
セリフは人数分「」をふやしました。
そして歌の時は基本歌詞カードをみて書きますが、全員のときは『』で、全員じゃないけど複数人の場合は人数分の「」をつけます。

それでは……
真姫が言ってくれる前回の妄想物語!



第49話「届けたい想い」

 

前回の妄想物語!

 

ラブライブ!本戦前日、みんなで学校で合宿をした私たち!

そしたらなぜかみんなが同じ夢をみて……

 

「終わらないパーティー……はじめよう!」

 

「ずっと……好きだった……ずっと……」

 

ヴぇえ!?

私はこんなこと言ってないわよ!

 

そしていよいよ……ラブライブ!本戦当日をむかえたの……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『できた!これが10人の初めての曲だ!!』

『はい!』

『曲名はどうするの?』

『うーん……あ、こういうのはどうだ?…………………』

 

『はっ!それはいいと思います!』

『でも衣装はどうするの?

今は忙しいし……』

『うーん……また頼むか…』

『披露するのはまだまだ先になりそうですね……』

『そうだな……はやく披露したいな……』

『でも練習ぐらいでならできるんじゃない?』

『それだ!さすがだな!

よし、早速みんなのところに行こう!』

『あ、待なさーい』

『待ってくださーい』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

チュンチュン………

 

「ん………すぅ…………あら?

ナオキは?……ナオキィーー…

どこぉー………」寝起きの絵里は言った。

そして立ち上がって目をこすりながら隣の部屋に歩いていった。

 

「ナオキー…そこにいるの?」

 

ガチャ……

「ナオキー……って……こんなところで寝て……」

ナオキは隣の部屋で寝てしまったらしい……

 

「すぅ……はぁ……すぅ……はぁ……」

「ふふっ……可愛い寝顔……あら……これって……」

 

絵里が机の上を見るとパソコンや紙や筆記用具などが散乱していた。

 

「ナオキ……ずっと……」

「ん……絶対に……成功させるぞぉーー………むにゃむにゃ……」

ナオキは寝言を言った。

「ふふっ……もう……チュッ……」

絵里はナオキの頬にキスをした。

 

 

「おっきろーーーーーーー!!!!」

 

「わっ!?」絵里は隣の部屋から聞こえてきた声にびっくりした。

「はっ!?なに!?地震?雷?火事?鬼海未襲来?……あ、絵里……おはよう……」

「あ、おはようナオキ……

最後のは黙っておくわ……」

「最後の?……あぁ……頼む……」

 

「なにを黙っておくのですか……」

 

「ひっ!?」

 

ナオキは恐る恐るドアの方を見ると………

寝起きの海未が立っていた。

 

「あの……海未さん……もしかして……聞いてました?」

「えぇ……そんなに大きな声を出したら誰でも聞こえますよ……」

「あは…あは…あははははははは………」

ナオキはゆっくりと立ち上がって後退した。

 

「覚悟は……できてますか?」

 

 

「あはははは……」

 

 

 

シュッ………

 

ドス……

 

「ぐはっ!?」

海未はすばやくナオキの前へ行き、腹を殴った……

 

「是非に及ばす……」

「え…ちょっと!?」

 

バタッ……

 

「あららー………」希は言った。

 

なぜなら……

ナオキは海未にむかって倒れたからだ……

 

「ナ……ナオキ!どいてください!破廉恥です!!って気絶してる……」

「海未ちゃん……どれだけ本気で殴ったの?」穂乃果は言った。

「えっと……多分今出せる最大の力かと……」

「あはははは………」ことりは苦笑いした。

 

 

 

 

 

 

 

 

そして10分後……

 

「はっ!?……あれ……ここは……」

「ナオキ……大丈夫ですか?」

「あれ……海未……そうか……海未に殴られて……」

「はい……すみません……あと……目覚めたのならはやくどいてください……」

「どく?……なにから?」

「その……私の膝から……」

「膝?…………まじで………」

 

マジである……

ナオキは海未に膝枕されていた。

 

「はい……まじです……」

「すまん……」

ナオキは海未の膝からどいた。

 

「いいえ…私こそ……今出せる最大の力で殴ってしまい…申し訳ありませんでした……」

「いや…いいよ…生きてるんだし」

「はい……」

 

 

「ナオキくん大丈夫?」

「大丈夫かにゃ?死んでないかにゃ?」穂乃果と凛は言った。

「あぁ…大丈夫だ!……よいしょっと……絵里は?」

ナオキは立ち上がって言った。

 

「絵里ならにこたちと朝ごはんを作っているかと……」

「そうか……なら家庭科室だな…

行ってくる!」

「はい……」

ナオキは家庭科室にむかった。

 

 

家庭科室…

ガラガラガラ……

「よぉ!やってるか?」

「あ、ナオキ!」絵里は言った。

「おはよう!」ことりは言った。

「生きてたのね…」にこは言った。

「朝ごはんのメニューはなにかなー?」

「トーストに、目玉焼きだよ!」ことりは言った。

「おー!うまそう……」

「もう…ナオキったら…ふふっ……」

「じゃ、おれはむこうで待ってるわ!」

「うん!楽しみにしててね!」

「あぁ…わかった」

ナオキは部室に戻った。

 

 

 

 

アイドル研究部部室…

ガチャ……

「あれ?海未たちがいない……」

 

ガチャ……

「あ、ナオキくん戻ってたんだ!」

隣の部屋から穂乃果が来た。

 

「おう、何やってんだ?」

「な…なにって……その……着替え……」

穂乃果は顔を少し赤くして言った。

「あ……それは……すまん……まだみんな着替えてるのか?」

「えっと……もう大丈夫だよ…」

「なら、布団片付けなきゃな……」

ナオキは隣の部屋に歩いていった。

 

「あ、ナオキ、ちょうど良かったです!手伝ってください」

海未と真姫と花陽が布団を片付けていた。

「わかった……って…希と凛は?」

「あ、凛ちゃんと希ちゃんならシャワー浴びに行ったよ」穂乃果は言った。

「朝から?」

「そういうもんでしょ…女の子は…」真姫は言った。

「そうか……ま、布団片付けんの手伝うわ」

ナオキは布団を片付けるのを手伝った。

 

 

「ふぅー……片付いた……」花陽は言った。

「あとはこれを洗濯場に持っていくだけだな」ナオキは言った。

「そうですね」海未は言った。

「じゃ、おれ行くわ」

「あ、私も行く!」穂乃果は言った。

「穂乃果だけでは心配なので私も行きます」

「私も行くわ……」真姫は言った。

「わ…私も」花陽は言った。

「よし、みんなで行くか」

ナオキと穂乃果と海未と真姫と花陽は洗濯場に布団を持って行った。

 

 

 

 

 

洗濯場……

 

「ここに置いとけばいいのか?」ナオキは言った。

「はい、そうみたいですね」海未は言った。

 

 

 

 

「よいしょっと……これで最後だな」

「さ、戻ろう!朝ごはんもうすぐできるよ!」穂乃果は言った。

「朝飯!朝飯!ハラショー!行っくぞーー!!」ナオキは走った。

「あ、コラ!」海未は言った。

「私もーー!!」穂乃果も走った。

「あはははは……」花陽は苦笑いした。

「どれだけお腹すいてるのよ…」真姫は言った。

「ふふっ……私たちも戻りましょうか」

「そうね…」

「うん!」

海未と真姫と花陽も部室へと戻った。

 

 

 

 

 

アイドル研究部部室……

ガチャ…

「お、飯できてる!」ナオキは言った。

「あら、おかえりなさい!さ、座って」絵里は言った。

「「はーい」」ナオキと穂乃果は言った。

 

 

 

 

 

 

 

「それじゃあ!!」

「「「「「「「「「「いただきまーす!」」」」」」」」」」

「うぅ……白米が食べたいです…

はむっ……」花陽は言った。

「食べるのかよ……」ナオキは言った。

 

 

 

 

そしてご飯を食べ終わって食器などを片付けてみんなは本戦会場へとむかう準備をしていた……

 

 

 

 

 

「穂乃果」

「あ、ナオキくん!」

「どうしたんだ?考え事か?」

「あはははは……わかった?」

「わかるよ…そんな顔されてたら」

「ほぇ?」

「緊張…してるのか?」

「……うん……少し……」

「大丈夫だ……」

ナオキは穂乃果の頭に手を置いた。

「ナオキくん!?」

「心配すんな……たしかにこの大舞台だ…緊張はすると思う…おれだって今すげー緊張してんだぜ?」

「え……そんな風には見えないよ…」

「いい方法を教えてやる……

笑え」

「笑う?」

「あぁ…お前は得意だろ?笑うの…

笑ってたら緊張なんて吹き飛ぶさ」

「………うん!」

「いい笑顔だ……」

 

 

 

 

「みんなー準備できてるー?」絵里は言った。

「「「「「「「「「はい!」」」」」」」」」

 

「よし!みんな行くぞー」ナオキは言った。

みんなは部室を出た。

 

「あれ?ナオキくんは行かないの?」ことりは言った。

「いや、先に行ってくれ…後で行く」

「うん、わかった」

 

 

 

 

 

 

「……さて……よくみんなにバレなかったな…端に置いてただけなのに………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

校門前……

「お待たせー!!」

「あ、ナオキくん遅いよ!」穂乃果は言った。

「すまんすまん……さ、行くか!」

「「「「「「「「「うん(はい)」」」」」」」」」

そしてみんなは本戦会場へとむかうのだった……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

本戦会場……

「「「「「「「「「「うわぁー」」」」」」」」」」

「これが…会場…」真姫は言った。

「おっきいねー!!」穂乃果は言った。

「さすが本戦はスケールが違うわね」絵里は言った。

「こんなところで歌えるなんて……」凛は言った。

「むっ…トップアイドル並に注目を浴びているのよ!ラブライブ!は」

にこは言った。

「そっか!」

「注目されてるんだ……私たち……」花陽は言った。

 

そしてみんな感動した……

穂乃果はずっと会場を見つめていた。

 

「やっと来たわね」

「その声は…ツバサさん!」ナオキは言った。

「ハロー」

「久しぶりだな」

「あんじゅさん!英玲奈さんも!」

「いよいよね……本戦…」ツバサは言った。

「私たちはμ’sが勝つと信じてる…」あんじゅは言った。

「応援してるからな……」英玲奈は言った。

「「「「「「「「「「はい!」」」」」」」」」」

「それじゃあね…私たちはやることがあるから…」

A-RISEは会場へと入って行った。

 

 

「さ、おれたちも行こう!」ナオキは言った。

「うん!」穂乃果は言った。

 

 

 

 

 

そして本戦会場ステージ前……

「「「「「「「「うわぁー!!」」」」」」」」

「すごい照明ですね…」海未は言った。

「だろ?」ナオキは言った。

「眩しいくらいだねー」ことりは言った。

「たくさんのチームが出場するわけやから、設備も豪華やねー」希は言った。

「あれ?花陽は?」にこは言った。

「かよちんならトイレに行くって言ってたよ」凛は言った。

 

「あれぇ!?みんな!?」花陽はキョロキョロしていた。

 

「かよちーん!こっちにゃー!」凛は手を振った。

 

「迷子にならないでよー!」絵里は言った。

 

「ここで歌うんだ……

ここで歌えるんだよ!私たち!」穂乃果は言った。

「そうね…」絵里は言った。

「あ、そうだ……みんな、あそこのスクリーンにご注目」ナオキはスクリーン指さした。

「なにかあるのですか?」海未は言った。

「まぁまぁ…見てなって……ほら…」

「「「「「「「「「わーーー!!」」」」」」」」」

 

スクリーンには『Love Live!』という文字が浮き上がり、それが

『ラブライブ!School idol project』

という文字にかわった……

 

「どうだ?おれが提案したんだ」

「ナオキくんが!?」ことりは言った。

「すごいにゃー!」凛は言った。

 

「そうだろう?私も驚いたよ」

「あ、おじさん!」

そこへ晋三が歩いてきた。

「ナオキはよくやってくれるよ…

μ’sのみなさん、頑張ってくれ」

「「「「「「「「「「はい!」」」」」」」」」」

 

「さ、控え室に行こう!」穂乃果は言った。

みんなは控え室にむかった。

 

「ナオキ」

「ん…なに?」

「おれたち審査員はあくまで公平に審査するよ…わかってるな?」

「ふっ…それぐらいわかってるよ…

でも審査員はおじさんたち役員だけじゃないでしょう?」

「あぁ…審査員は会場とネット中継で観ている人たちだ…」

「楽しみだな……」

「かわったな……」

「え?」

「最初来た時は少し…元気がなかったが……今は違う……いい仲間をもったな……」

「うん……μ’sはおれの大切な人たちだから…」

「そうか……それじゃあな…ステージ楽しみにしてるからな」

「はい!」

 

そしてナオキも控え室へとむかった。

 

 

 

「真姫ちゃん!!」

「マチコ……ちゃん……」

「真姫ちゃん!」

「マチコちゃん!」

「久しぶり!」

「久しぶりね!やっと会えた!」

「うん…あの時は…ごめんね…」

「ううん…いいのよ…マチコちゃんは悪くない……」

「うん……真姫ちゃん……私、全力で勝ちにいくから…真姫ちゃんも全力で勝ちにきてね!」

「ふふっ…当たり前よ!

負けないから……」

「うん…私も……負けない……」

真姫とマチコは握手した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ジャーナ!」

「……ミツヒデ……チンギスカン……」

「ついにこの日が来た……

おまえらを叩き潰す…その時が…」

「ジャーナ……お前はミツヒデにとっては邪魔な存在……わかってるな?」

「ふっ…」

「なにがおかしい?」チンギスカンは言った。

「いや……なんでもない……

ただ、おれたちは負けない……

たしかにナニワオトメはすごいよ…

だが……お前たちとは覚悟が違う!」

「覚悟……ねぇ……

まぁ…それも今回わかる……

お前から全てを奪うために……

おれの邪魔をする者たちをいなくするために!!!

まずはここでμ’sを叩き潰してやる……」

「あぁ……やれるもんならやってみろ!

あとあの時の言葉を忘れんなよ…」

「あ?」

「おれの大切な人たちを傷つけたら絶対に許さない……」

ナオキはミツヒデとチンギスカンを睨んだ。

「「くっ……」」

「……お前はいつもいつもいつもいつも……くっ……そこが嫌いなんだよ……

弱い者を助ける!!そんなお前がおれは嫌いなんだよ!!!

この世は弱肉強食……弱い者は強い者に屈するべきなんだ!!!

弱い者は強い者につくしか生きるすべはない……役に立たねば切り捨てる……」

「だからそれが間違ってるんだよ!」

「うるせぇ!!

お前におれの何がわかる………」

「なに?」

「じゃあな……行くぞ、チンギスカン……」

「あぁ……じゃあな……楽しみにしとけよ…μ’sが負ける様を……」

ミツヒデとチンギスカンは歩いて行った。

 

「ミツヒデ………チンギスカン……

さ、おれも行くか……」

ナオキは控え室にむかった。

 

 

 

 

控え室……

「入るぞー」

ガチャ……

「あ、戻ってきた!」穂乃果は言った。

「遅かったじゃない…」絵里は言った。

「あぁ…ちょっとな……おれたちのリハはまだ先だからゆっくりするなりフォーメーションとかの確認するなりしてくれ」

「「「「「「「「「はい!」」」」」」」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして夜……

本戦をみようと観客が会場へと入って行った。

その観客のほとんどは各校の生徒や先生たちだがチケット販売でもチケットは完売した。

 

 

 

「わーー!!すっごーい!!こんな大きな看板がでてる!」雪穂と亜里沙が走ってきた。

 

パシャ…

「雪穂雪穂!写真!」

「はいはい」

「ここを目指す写真!」

パシャ…

「遅刻しちゃうよー」

雪穂と亜里沙は会場へと入って行った。

 

 

「こんな大きな会場で大丈夫かな…穂乃果たち…」フミコは言った。

「優勝候補とか言われてるし…

緊張してるかも……」ミカは言った。

「大丈夫よ!誰もいない講堂に比べたらどうってことないでしょ?」ヒデコは言った。

「そうだね!」フミコは言った。

「って時間大丈夫?各校の応援席の入場って決まってるんでしょう?」ミカは紙を見ていった。

「あ、ほんとだ!」

そしてヒフミは走って行った。

 

「「「略すな!!!」」」

 

 

 

「あのー……」

「あら、南さん!」

「やっぱり高坂先輩!お久しぶりです」

「ほんと久しぶりねー」

「ところで…これ…使います?」

ことりのお母さんはサイリウムを差し出した。

「ふふふ……ご心配なく!」

穂乃果のお母さんとお父さんは両手の指の間に挟んでサイリウムを見せた。

「気合い充分ですね……」

「まぁね……」

「さ、行きましょう!高坂先輩!」

「えぇ!」

ことりのお母さんと穂乃果のお母さんとお父さんは会場へと入って行った。

 

 

 

 

 

そして……いよいよ………

開幕の時………

 

 

 

 

 

 

ステージの明かりが消えると歓声があがった。

 

「レディースアンドジェントルメン!ボーイズアンドガールズ……

お待たせしました!ただいまより第2回ラブライブ!本戦を開始致します!!」

 

そして大きな歓声があがり、スクリーンには『ラブライブ! School idol project』の文字がうかんだ。

 

「それではルールを説明します!

この本戦では全47組の全国の予選を勝ち上がったスクールアイドルが順番にライブを披露……

そして全てのステージが終わったら投票の開始だ!

そう…優勝を決めるのは……

ラブライブ!運営委員会の役員と、

ネット中継でみている君たちと、

そして……ここにいるみんなだーー!!」

 

「おおおおおおおおおお!!」

 

「全てのステージが終わったらここにいるみんなは入る時にお渡しした端末に表示されるスクールアイドルのアイコンをタッチしてください!

それで投票完了です!

ネット中継でみている人たちはインターネットから投票してください!

ラブライブ!のサイトからも投票できます!

それでは……さっそく参りましょう!

トップバッターは………

大坂学園スクールアイドル!!

『ナニワオトメ』だ!!!」

 

「キャーーーーーーー!!」

 

そしてラブライブ!本戦が始まった。

 

トップバッターはナニワオトメ…

 

明かりが消え、そして明かりがつくとマチコたちがいた。

 

会場には大きな歓声があがった。

 

 

 

「みなさん!」

「「「「「こんばんはー!ナニワオトメです!」」」」」

「私たちが披露する曲はこの日のために作った曲です……お聞き下さい…」

「「「「「Ferric Rule」」」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

「『Ferric Rule』……鉄の掟……

ミツヒデらしいな……」ナオキは控え室で言った。

 

この曲はまさに弱肉強食を歌った曲だった……

それかつナニワオトメお得意の誘惑するような歌詞がある曲だった。

 

 

 

 

そして曲が終わるととても大きな歓声がわいた。

 

「「「「「ありがとうございました!」」」」」

 

 

 

 

 

「さすがはナニワオトメね……」絵里は言った。

「そうだね……」穂乃果は言った。

「マチコちゃん……すごい……」真姫は言った。

みんな不安になった。

 

「なにそんな顔してんだよ!

大丈夫……みんななら勝てる!

絶対に勝てる!!

自信を持っていけ!」ナオキは言った。

「「「「「「「「「うん!」」」」」」」」」

 

「そうだよ!私たちなら大丈夫!」穂乃果は言った。

 

「これまで頑張ってきたんだもん!やれるよ!」ことりは言った。

 

「はい!たしかにあの人たちはすごいですが…私たちは負けません!」海未は言った。

 

「そうにゃ!凛たちのライブみせてやるにゃ!!」凛は言った。

 

「マチコちゃんたちには…負けないんだから…」真姫は言った。

 

「ナニワオトメはすごいですが、A-RISEにも勝てたなら…勝てるよ!」花陽は言った。

 

「あんな胸だけのやつらには負けないわ!」にこは言った。

 

「ふふっ…μ’sの力みせてやろうやん!」希は言った。

 

「そうね……やれる…私たちなら…」絵里は言った。

 

 

 

 

 

 

 

そしてその後も続々と他のスクールアイドルのステージが終わっていった……

 

「さ、そろそろ準備した方がいいんじゃないか?」ナオキは言った。

「そうね…さ、みんな着替えるわよ!」絵里は言った。

「…………………」

「「「「「「「「「………………」」」」」」」」」

「あれ?着替えないの?」

「あのねぇ……私たち着替えるのよ?」にこは言った。

「うん、だから早く」

「えっと………」穂乃果は言った。

「ナオキ……」海未は言った。

「はい!」

「ナオキは女の子が着替えるのをみたいのですか……」

「は?………あ……そっか……あははははははは………」

「わかったらすぐ出る!!」

「はい!!!」

 

ナオキは控え室を出た。

「ナオキー、着替え終わったら呼ぶからねー」絵里は言った。

「はーい……

なんだよ……カーテンとかあるじゃん……」

 

 

 

 

「よう……ジャーナ」

「またか……ミツヒデ……」

「あぁ…感想を聞こうと思ってな…」

「感想?……あぁ…ナニワオトメのステージか…」

「あぁ…おれが作った曲だ……」

「だろうと思ったよ……

お前らしさが出てたもんな……」

「で…どうだった?」

「あぁ…たしかにすごかったよ…

だかな……μ’sの方がすごいぜ」

「あ?」

「お前もみればわかるさ……」

「ふふふ……その自信はどこから出てくるんだろうな……」

「みんなの歌…踊り…笑顔……

その全てからさ……

おれはみんなに救われた……

みんなの歌に救われた………だからかな?」

「ふふふ…ははははははは……

まぁいい……楽しみにしとくよ…

μ’sのライブ………ま、ナニワオトメが勝つがな……」

「勝つのはμ’sだ……」

「ふっ……勝手に思っとけ……」

 

ミツヒデは控え室に戻った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「勝つのはナニワオトメだ……

これは確実だ………」

「ミツヒデ……」

「チンギスカン……どうだ?」

「あぁ……審査員の一部の買収には成功しているし、大坂学園の全校生徒と全教員にはネット中継を強制的にみさせて、さらに何回か投票できるようにしてある……」

「よくやった……

ジャーナ……お前の負けだ……

絶望しろ……ふふふふ………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「入っていいわよー」

「はーい……」

 

ガチャ……

 

「おーー!!みんな可愛いなぁー!!似合ってるぞ!!」ナオキはみんなの衣装姿を見て行った。

「さすがことりね!」絵里は言った。

「うん!今までで1番可愛くしようって頑張ったんだ!ナオキくんにもアイデアもらったの」ことりは言った。

「そうなの!?」穂乃果は言った。

「あぁ……リボンとか髪飾りとかはおれが作ったんだ」

「すごいにゃー!」凛は言った。

「素晴らしいと思います!」海未は言った。

「いけそうやね!」希は言った。

「よっしゃ、みんな!準備はいいか?」ナオキは言った。

「「「「「「「「「はい!」」」」」」」」」

 

「さぁ、行くわよ!」絵里は言った。

そしてみんな移動した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ステージ下……

 

「キャーーーーーーー!!」

 

外からは歓声が聞こえる。

 

「お客さん…すごい数なんだろうな…」ことりは言った。

 

「楽しみですよね……」海未は言った。

 

「「え!?」」穂乃果とことりは言った。

 

「ほうすっかりくせになりました……たくさんの人の前で歌う楽しさが…」

 

「ふふっ……海未ちゃんかわったね」ことりは言った。

 

「大丈夫かな?かわいいかな?」花陽は言った。

 

「大丈夫にゃ!すっごくかわいいよ!えへへ……凛はどう?」凛はまわって言った。

 

「凛ちゃんもかわいいよ!」

 

「今日のウチは遠慮しないで前に出るから覚悟しといてね!」希は言った。

 

「希ちゃんが?」穂乃果は言った。

 

「なら…私もセンターのつもりで目立ちまくるわよ……最後のステージなんだから!」絵里は言った。

 

「面白いやん…」

 

「おぉ!やる気にゃ!真姫ちゃん、負けないようにしないと!」

 

「わかってるわよ…3年生だからってボヤボヤしてるとおいていくわよ…

宇宙No.1アイドルさん……」真姫は言った。

 

「ふふん…面白いこと言ってくれるじゃない……

私を本気にさせたらどうなるか……覚悟しなさいよ!」にこは言った。

 

「ははは……ならおれも…みんなを最高に輝かせないとな……

みんながこんなに頑張るなら……」ナオキは言った。

 

「さ、そろそろ時間ですよ!」海未は言った。

 

「うん!

みんな……全部ぶつけよう……

今までの気持ちと…想いと…ありがとうを……全部のせて歌おう!」

 

そしてみんなはいつも通りに手を出した。

 

「………」穂乃果は黙った。

 

「ん……どうしたんです?」海未は言った。

 

「なんて言ったらいいか…わかんないや…」穂乃果は言った。

 

「なんだよそれ…」ナオキは言った。

 

「だって本当にないんだもん……

もう全部伝わってる……

もう気持ちは一つだよ……

もうみんな…感じていることも…考えてることも同じ……そうでしょう?」

 

「そうやね……」希は言った。

 

穂乃果は息を吸った。

 

「μ’sラストライブ!全力でとばしていこう!!

いち!」

「に!」

「さん!」

「よん!」

「ご!」

「ろく!」

「なな!」

「はち!」

「きゅう!」

「じゅう!」

 

「「「「「「「「「「μ’s!!!ミュージック………スタートーーー!!!!!」」」」」」」」」」

 

「じゃ、みんな…おれは行くから!」

「うん!」穂乃果は言った。

「みんな最高に輝かせるから!!」

「「「「「「「「「うん!」」」」」」」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ステージ………

明かりが消え、明かりがつくと後ろの方のステージにはナオキが立っていた。

 

「キャーーーーーーー!!」

 

「みなさん!お待たせしました!

大トリは私たち、音ノ木坂学院スクールアイドル…『μ’s』です!!

この曲は…私たちの全てを込めて作りました……新曲です……

私たちの想いを……受け取ってください!!

ずっと夢だった…このステージで感じる……

キラキラしたような感覚………

それでは……お聞き下さい……

『KiRa-KiRa Sensation!』」

 

そして明かりが消え、ナオキはステージ裏に下がった……

 

「さ、行くぞ……みんな……」

 

 

 

 

 

 

 

そして前の円形のステージにスポットライトがともされた。

 

 

 

そして音楽が流れ始めるとその円形のステージの下からμ’sがポーズをとってあがってきた。

そしてみんな順番に上を見上げていく……

 

 

 

 

そして音楽が盛り上がるとステージは明るくなり、9色のライトが横から線をえがいてでてきた……

それは上から下へとのびていた……

柱のオブジェクトも9色の明かりがついたり消えたりしていた…

 

 

 

 

『どんな明日が待ってるんだろう?なんてね』

「(僕は〜)」『僕たちは〜少しずつ手探りしてた

 

はげましあって〜 ぶつかりあった時でさえ〜』

「(わかってた〜)」『おんなじ!夢を見てると

 

目指すのは』「あの太陽」

『大きな〜』「輝きをつかまえる」

『いつかの〜』「願いへと近づいて」

『光の中で〜うたうんだ Sensation!

 

奇跡それは今さ ここなんだ〜

みんなの想い〜が導いた場所なんだ!

だから〜本当に〜今を楽しんで

みんなで叶え〜る物語 夢のStory』

「『眩しいな!』」「『いいな!』」「『おいでよ!』」

「『嬉しいな!』」「『いいな!』」「『もっとね!』」

『1つになれ心…KiRa-KiRa!!…KiRa-KiRa!!』

 

 

 

ここはナオキも歌うところ…

『Hi!Hi!夢は夢は終わらない』

 

 

 

(よし……ここだ……これはみんなには知らせてない…サプライズ……)

 

 

そして間奏の間スクリーンには

10人ひとりひとりの写真と名前が映った!

これはナオキが夜に作ったもの…

ライトもそれに合わせて色がともされる。

順番は……

ナオキ、希、真姫、海未、凛、にこ、花陽、絵里、ことり、穂乃果だった……

最後には……

『μ’s KiRa-KiRa Sensation!』

の文字と全員の集合写真と一緒に映った!

みんなまわりにある水からスクリーンに映るナオキのサプライズがみえた。

 

 

 

「「1人ずつ」」「飛び出して〜」

「「「二度とな〜い」」」「瞬間を

つかまえる」

「「「いつかの〜」」」「願いごとおぼえて〜る?

光の中で踊ろうよ Sensation!」

 

 

『Hi!Hi!』

 

 

その声と共にベース音はのび、音楽が止まった。

 

 

「みなさん!一緒に!!」穂乃果が言った。

 

スクリーンには歌詞が映る……

 

 

そしてみんなが1列に並んで……

 

 

『僕と〜君で〜来たよ ここまで〜

みんなの想いが届いたよありがとう!

ついに一緒に来たよ楽しもう〜

みんなで叶える物語 本気Story!』

 

 

 

そこは会場全体の合唱となった。

 

それはμ’s10人から応援してくれたみんなへの感謝……

 

A-RISE、雪穂、亜里沙、穂乃果の両親、ことりのお母さん、真姫のお母さん、ヒフミ、学校のみんな、ファンのみんななど……たくさんの人に応援してもらった……

 

ありがとう………

 

そして

本気Storyのところでまた音楽がなりはじめた!

そして金銀の紙吹雪が舞った!

 

 

『奇跡それは〜今さ ここなんだ〜

みんなの想いが導いた場所なんだ!

だから本当に今を楽しんで〜

みんなで叶える物語 夢のStory!』

 

「「「僕と君で来たよ ここまで〜」」」←2年生

「「「みんなの想いが届いたよありがとう!」」」←1年生

「「「ついに一緒に来たよ楽しもう!」」」←3年生

『みんなで叶える物語 本気Story!

 

奇跡それは今さ〜 ここなんだ〜

みんなの想いが導いた場所なんだ!

だから本当に今を楽しんで〜

みんなで叶える物語 夢のStory!

「眩しいな!」「いいな!」「おいでよ!」

「嬉しいな!」「いいな!」「もっとね!」

1つになれ心…KiRa-KiRa!!』

 

 

 

そして曲が終わるとメンバーの各色の紙吹雪が舞った。

 

 

 

「キャーーーーーーー!!!」

 

 

パチパチパチパチパチパチ………

 

そして歓声と拍手がわいた。

 

どのチームよりも大きな歓声……

 

どのチームに送られた拍手よりも大きな拍手……

 

ナオキも熱くなったのか息を荒くして汗もかいていた。

 

 

そして9人は円形のステージから後ろの方のステージに移動した…

ナオキの待つそのステージへ……

 

そして

希、真姫、海未、絵里、ナオキ、穂乃果、ことり、凛、にこ、花陽の順番で立った。

 

「「「「「「「「「「はぁ…はぁ…はぁ…はぁ…はぁ……」」」」」」」」」」

「みんな…お疲れ様……」

 

 

「ありがとうございました!」穂乃果は言った。

 

「東條希!」

 

「西木野真姫!」

 

「園田海未!」

 

「星空凛!」

 

「矢澤にこ!」

 

「小泉花陽!」

 

「絢瀬絵里!」

 

「南ことり!」

 

「高坂穂乃果!」

 

「香川ナオキ!」

 

「音ノ木坂学院スクールアイドル…『μ’s』!!」

「「「「「「「「「「ありがとうございましたーーー!!!」」」」」」」」」」

10人は手を繋いで礼をして……

手をあげた。

 

「キャーーーーーーー!!!」

 

 

そして10人の名前を呼ぶ歓声……

 

「穂乃果ーーー!!」

「海未ーーー!!」

「ことりーー!!!」

「凛ちゃーーーん!!」

「花陽ちゃーーーん!!」

「真姫ちゃーーーん!!」

「希ーーー!!」

「にこにーーー!!」

「絵里ーーー!!」

「ナオキくーーーん!!」

 

 

そして10人はステージ裏へと走って行った。

 

 

その歓声はやむことを知らない………

 

 

 

 

 

 

「みんな!!お疲れ様!!!」

「「「「「「「「「お疲れ様!!!」」」」」」」」」

 

 

「うっ……ひぐっ……ぅぅ………」花陽は涙を流した……

 

「かよちん……ぅぅ……」

凛は花陽と抱き合った……

 

「にこっち………」

 

「希………」

 

「「ふふっ……」」

にこと希も涙を浮かべて抱き合った……

 

「真姫……」

 

「絵里……」

 

「「ふふっ……」」

真姫と絵里は涙を浮かべて手を繋いだ……

 

「穂乃果ちゃん……海未ちゃん……」

 

「穂乃果……ことり……」

 

「海未ちゃん……ことりちゃん……」

 

 

「「「ふふっ……」」」

穂乃果と海未とことりは涙を浮かべ、抱き合った……

 

 

「みんな……よくやった……ほんとに………」

ナオキも涙を浮かべた……

 

ナオキは花陽と凛の元へ……

 

「花陽…凛……」

「「ナオキくん……」」

 

「凛…頑張ったよ……」

「あぁ……みてたよ……すっごく輝いてて…かわいかった……」

ナオキは凛の頭をなでた。

「うん!」

 

「私…失敗とかしてませんでしたか?」

「あぁ……完璧だったよ……練習の時よりも……よかった……」

ナオキは花陽の頭をなでた。

「そうですか…よかった……」

 

ナオキはにこと希の元へ……

 

「にこ…希……」

「「ナオキ(くん)……」」

 

「ふ…ふふん…みてた?大銀河宇宙No.1アイドルにこにーにこちゃんの華麗なるダンス!」

「あぁ…さすがだった……輝いてたよ……今までで1番……」

ナオキはにこの頭をなでた。

「でしょう!」

 

「ウチ…やってよかった……ナオキくんを誘ってよかったわ……そうじゃなかったらきっと…この瞬間は…味わえてない……」

「あぁ……ありがとう…誘ってくれて…」

「で、どうだった?ウチは!」

「かわいかったよ…今まででのどのステージよりも輝いてた……」

ナオキは希の頭をなでた。

「くすぐったいやん……」

 

 

ナオキは絵里と真姫の元へ……

「絵里…真姫……」

「「ナオキ……」」

 

「私…ちゃんとできたかしら…」

「あぁ…完璧だった…」

「あ…あと!みんなの頭なでまくってるみたいだけど…べ…別に私はなでて欲しくなんかないんだからね!」

「ふっ……素直じゃねーな…真姫は……」

ナオキは真姫の頭をなでた。

「ヴぇえ……ん……」

「ははは…照れてる……」

「あと…ありがとう……」

「ん?」

「その…曲のアドバイスしてくれて……」

「あぁ…どうってことねーさ……」

 

 

「ナオキ……どうだった?あなたの彼女は?」

「いつも綺麗でかわいいけど…今回はもっと綺麗でかわいかったし、輝いてた……

やっぱり絵里の歌声は最高だよ……」

ナオキは絵里の頭をなでた。

「そう……ナオキ……その……」

「ん?」

「えっと……」

絵里はモジモジした。

「なんだ?して欲しいことでもあるのか?」

「えっと………ス……」

「ス?」

「…だから……その……キス……して欲しいの……」

「なんだそんなことかよ……」

ナオキは絵里を引き寄せ……

唇に軽くキスをした………

 

「んっ……ありがとう……」

「あぁ……」

 

 

 

ナオキは穂乃果と海未とことりの元へ……

「穂乃果…海未…ことり……」

「「「ナオキ(くん)…」」」

 

「ありがとうね…」

「ん?」

「衣装のアドバイスくれて…」

「ほとんどことりじゃねーか……

おれはほとんどなんにも……」

「そんなことないよ……ナオキくんがいなかったらもっと違う衣装になってたと思う……」

「そんなことは……」

「それで…どうだった?

ちゃんと踊れてたかな?」

「あぁ…バッチリだったよ……

ずっと練習してたとこもできてたしな」

ナオキはことりの頭をなでた。

「えへへへ……うん!」

 

 

「はぁ……楽しかったです…」

「海未もかわったな……

大勢の人の前で歌うの……楽しかったか?」

「はい!堂々と歌えました!」

「そうか……ほんとうに今回のライブは堂々としてたし…1番よかった……」

ナオキは海未の頭をなでた。

「そ…そんなになでないで下さい…」

「なんだ?照れてんのか?」

「もう……あ、あとありがとうございます……歌詞の件……」

「あぁ……」

「ナオキがアドバイスをくれたのですごくいい歌になりました…」

「海未の歌詞だけでも良かったと思うけどな」

「いいえ…ナオキのアドバイスがなければこんなに素晴らしい歌にはならなかったでしょう…」

「あははは……ありがとう……」

 

 

「ナオキくん…私たち…こんなにたくさんの人の前で歌えたんだね……」

「あぁ…そうだな……」

「最初は…ファーストライブのときは……幕があがっても誰もいなくて……でもその講堂を満席にして……

そして……今………こんなにたくさんの人の前で歌ったんだ………」

「あぁ……よくやった……

普通の人なら最初で諦めてるだろう…

でもお前は違う……その穂乃果のあきらめない心が……やりたいっていう想いが……今こうして実を結んだ……」

ナオキは穂乃果の頭をなでた。

「えへへへ……ナオキくんになでてもらったら気持ちいいね……」

「うるせー……」

 

そしてみんながナオキのまわりに来て……

みんなで笑った……

涙を浮かべながら……

抱き合って…手を繋いで……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そんなとき………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「アンコール!アンコール!アンコール!アンコール!アンコール!………」

 

「「「「「「「「「「えっ……」」」」」」」」」」

 

「アンコール!アンコール!アンコール!アンコール!アンコール!………」

 

聞こえてくる……大きなアンコールの声………

 

ステージに照らされる……スポットライト………

 

大きな歓声………

 

輝くサイリウム……

 

 

 

みんなはステージの方をみつめる…

 

その光景をみて……

 

驚きを隠せない………

 

 

「「「アンコール!」」」

ヒフミ………

 

「「「アンコール!」」」

A-RISE………

 

「「アンコール!」」

雪穂、亜里沙……

 

「「アンコール!」」

ことりのお母さん、真姫のお母さん……

 

「アンコール!」

穂乃果のお母さん……

声はあげずともサイリウムを振るお父さん……

 

「「「「「アンコール!」」」」」

晋三はじめ審査員の人……

 

「アンコール!アンコール!アンコール!アンコール!アンコール!アンコール!アンコール!アンコール!アンコール!アンコール!アンコール!………」

 

そして音ノ木坂学院のみんな……

他の学校のみんな………

他のアイドルのみんな………

 

そして……

 

 

 

大坂学園のみんな……

 

 

 

 

 

「ミツヒデ!!!

大坂学園のやつらが!!!」

「はぁ!?ふざけんな!!!

なんで……なんでなんだよ!!!」

 

「それはね……お兄ちゃん……」

「!?マチコ……」

「それはね……μ’sの歌声が…μ’sのステージが……みんなの心を動かしたんじゃないかな……」

「なに……そんなこと……あるわけ……」

 

「ウチらの負けや……」

「ヤマト!?」

「そうやね……」

「ユキ!?」

「悔しいけど……」

「ミク!?」

「ジャーナはすごいよ……」

「メグ!?

お前ら……何言って……」

「認めなよ、お兄ちゃん!」

「マチコ………」

「心のどこかでわかってるんでしょう!?

もう……私たちは負けたのよ……

ナニワオトメはμ’sに負けたの!!」

「くっ………好きにしろ……」

「ミツヒデ!」

 

ミツヒデはどこかへ歩いて行った。

チンギスカンはそれを追いかけた。

 

 

 

 

 

 

 

「アンコール!アンコール!アンコール!アンコール!………」

 

 

「みんな……聞こえるか……

アンコールだ…………」ナオキは言った。

「「「「「「「「「うん……」」」」」」」」」

 

 

そして穂乃果の脳裏にあの時……

ファーストライブのときに講堂で絵里に言ったあの言葉が……

よみがえる………

 

 

 

『このまま誰も見向きもしてくれないかもしれない………

応援なんて全然もらえないかもしれない………

でも…一生懸命頑張って……私たちがとにかく頑張って届けたい!

今、私たちがここにいる……この想いを!!』

 

 

 

穂乃果の目からは涙が溢れてきた。

 

「穂乃果……あの時の決意……」

「うん……ひぐっ……ぅぅ……」

「穂乃果……一生懸命頑張った!!

だから届いたんだ!!

おれたちの想いは……

穂乃果の想いは………

あの時のファーストライブのときの想い………まずはおれたち……

そしてこの大勢の人たちに届いたんだ!!」

「うん……うん……やったんだね……ぅぅ……ひぐっ……」

ナオキは穂乃果を抱きしめた。

 

「泣け……泣いていいんだ……」

「ぅぅ……うわぁぁああああああああん……ひぐっ……ぅぅ…うわぁぁああああああああん…………」

 

穂乃果は大きな声で……

大きな涙を流して泣いた………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ぐすっ……ありがとう……もう大丈夫……」

 

穂乃果は涙を拭いた。

 

そしてみんなも……

 

「そうか………

さ、アンコールに答えよう!!」

「でも…曲はどうするの?」真姫は言った。

「衣装もこれしかないよ?」ことりは言った。

 

「と思うだろ?……実はな……」

 

「おーーーい!!!」

 

「ほら…来た……」

 

「ヒデコ!?フミコ!?ミカ!?」

 

「お待たせ、ナオキくん……言われた通り……ちゃんと持って来といたよ………こーれ!」ヒデコが言った。

「これって………」

 

 

 

「ことりが『それは僕たちの奇跡』のPV撮影の時に作った衣装だ……

曲もちゃんと準備してあるよ

『僕らは今のなかで』だ」

「いつのまに……」海未は言った。

「ずっと衣装はおれたちが寝てた部屋の端に置いてあったで」

「「「「「「「「「えーー!!」」」」」」」」」

「気づきませんでした……」花陽は言った。

「でも…なんで……」凛は言った。

「いやぁーな…おじさんがさ、

『μ’sはもう1曲あった方がいいかも』って言ったから準備したんだよ……

そしたら………」

 

「アンコール!アンコール!アンコール!アンコール!アンコール!………」

 

「それでね、ナオキくんが昨日『昼過ぎに会場に来る前に部室に衣装置いてあるから取りに来てくれ』って電話してきて……」フミコは言った。

「それで私たちがここに持ってきたってわけ!」ミカが言った。

「ナオキ……そんなことを……」絵里は言った。

「さすがナオキくんやね!」希は言った。

「ふん、なかなかやるじゃないの…」にこは言った。

「でもなんでこの曲なんですか?」海未は言った。

 

「なんだ…忘れたのか?

これは初めての10人の曲だ……

そりゃあこの場だったらこれしかないっしょ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『あ、こういうのはどうだ?……「僕らは今のなかで」』

 

 

 

 

そう『僕らは今のなかで』は

ナオキが来て初めて作った曲…

いうなれば……

μ’s10人の初めての曲である……

まだ披露はしたことはないが練習でやったことはある……

 

 

 

 

そしてみんな着替えた……

 

「みんな!!このアンコールに全力で答えよう!!

いち!」

「に!」

「さん!」

「よん!」

「ご!」

「ろく!」

「なな!」

「はち!」

「きゅう!」

「じゅう!」

 

「「「「「「「「「「μ’s!!!

ミュージック……スタートーー!!!!」」」」」」」」」」

 

 

「よし!みんなは幕裏で待機な!」

「「「「「「「「「はい!」」」」」」」」」

 

 

そしてステージ……

明かりが消えると歓声がわいた。

 

そして明かりがついた。

 

円形のステージではナオキが立っていて、後ろのステージには幕が張ってある。

 

「キャーーーーー!!」

 

「みなさん!アンコールありがとうございます!!!

みなさんのアンコールにお答えして…もう1曲披露したいと思います!!」

 

「おお!!」

パチパチパチパチパチ……

 

「今からする曲は……10人の初めてだった曲です……

練習ではしたことがありますが、お客さんを前にするのは初めてです!

 

みなさん!もっと大きな声でアンコールをお願いします!!

せーの!!

アンコール!アンコール!」

 

「アンコール!アンコール!アンコール!アンコール!アンコール!アンコール!アンコール!アンコール!…………」

 

観客のみんなはサイリウムを振らずに大きな声でアンコールの声をあげた。

 

穂乃果のお父さんは無言で涙を流した……

 

 

 

「アンコール!アンコール!アンコール!アンコール!アンコール!アンコール!アンコール!アンコール!アンコール!アンコール!アンコール!アンコール!アンコール!アンコール!……」

 

 

 

そしてナオキは幕の端の方に行った。

ナオキは幕裏を覗いた……

左からにこ、希、絵里、ことり、穂乃果、海未、真姫、花陽、凛の順番に並んでいた……

 

「みんな…準備はいいか?」

 

「「「「「「「「「はい!」」」」」」」」」

 

そしてナオキは笑顔でうなずき……

 

 

「それでは!!!お聞き下さい!!!

 

『僕らは今のなかで』」

 

 

 

 

「キャーーーーー!!」

そしてナオキがステージ裏で音楽をならすと大きな歓声がわいた。

 

そして幕が開いて9人はステージへ飛んで出た!

 

柱のオブジェクト…そして照明はすべてみんなにあった色を出している……

 

 

 

 

そしてラストに9人は円形のステージに走った。

 

『輝きをまってた』

 

 

 

 

 

 

「キャーーーーー!!」

 

 

 

 

そして10人は再び後ろのステージで手を繋いだ……

 

左からにこ、希、絵里、ことり、穂乃果、ナオキ、海未、真姫、花陽、凛の順番に並んだ。

 

「せーの!!」

 

「「「「「「「「「「ありがとうございました!!!」」」」」」」」」」

 

「キャーーーーー!!」

 

とても大きな歓声と拍手がわいた。

 

 

 

 

 

 

 

「これですべてのチームのステージが終わりました!

今から1時間後に結果発表を行いますのでみなさんは30分後までに投票をお済ませ下さい!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

控え室……

「みんな、今度こそお疲れ様!」

「「「「「「「「「お疲れ様でした!」」」」」」」」」

 

「まさかアンコールがくるなんてなぁ…」希は言った。

 

「そうね……」絵里は言った。

 

「ふん、大銀河宇宙No.1アイドルにこにーにこちゃんが出てるんだもの…当たり前よ!」にこは言った。

 

「あの時の曲が披露できるなんてね」真姫は言った。

 

「練習でしかやったことなかったから緊張したにゃー」凛は言った。

 

「でも…やれてよかった……」花陽は言った。

 

「夢みたいだねぇー」ことりは言った。

 

「はい…とっても……最高でした……」海未は言った。

 

「……………」

 

「ん?穂乃果…どうしたんだ?」ナオキは黙り込む穂乃果に聞いた。

 

「私ね……あの廃校のお知らせの紙を見たときに倒れたんだ…」

「あの時ですか…懐かしいですね」海未は言った。

「それが…どうしたんだ?」

「それでね…夢をみたんだ……」

「夢?」

 

「うん………このラブライブ!のステージで…

このメンバーで、この曲を歌う夢…

そしてナオキくんが横からみてくれてるのもそのときに……

だからこれは…夢にまでみたステージなんだ……」

 

「ふっ……穂乃果の正夢ってわけか…」

「うん!」

「さ、みんな体を休めとけよ

あと1時間もすれば結果発表だ」

「「「「「「「「「はい!」」」」」」」」」

 

 

 

 

 

観客席……

「もう決まったわね」ツバサは言った。

「ふふっ…そうね」あんじゅは言った。

「そうだな」英玲奈は言った。

 

「伝わったわよ…あなた達の想い………」

そしてA-RISEはμ’sのアイコンをタッチした。

 

 

 

 

「これはきっとお姉ちゃんたちが勝つね」雪穂は言った。

「うん!やっぱりμ’sはハラショー!だね!」亜里沙は言った。

 

「伝わったよ……」

「お姉ちゃんたちの想い……」

 

そして2人はμ’sのアイコンをタッチした。

 

そして穂乃果の両親も……

ことりのお母さんも……

真姫のお母さんも……

ヒフミも……

「「「略すな!!!」」」

音ノ木坂学院の生徒も………

見に来てくれた観客も……

他の学校のほとんどの生徒も……

 

μ’sのアイコンをタッチした。

 

そして………

 

 

 

 

 

「お前ら……どういうつもりだ……」

 

「……………」

 

「おれに逆らうのか?

逆らったらどうなるかわかってるよな!!!」

 

「…………………」

 

「どうした?

さっきまでの声はどうした?

おれを前にして怯えてるのか?

ならそれでいいんだよ……

お前らは大人しくおれに従っていればいい………」

 

「………ってる……」

 

「あ?誰ださっきのは?」

 

「おれだ……間違ってるって言ってんだよ!!!」

 

「イズミか……」

 

「あぁ……間違ってる……ミツヒデのやり方は間違ってる!!」

「てめぇ…いつからそんな口きけるようになったのかな……

もう一遍痛い目にあいたいんか!」

 

ミツヒデはイズミの胸ぐらを掴んだ。

 

「くっ………」

「……わかった……これでわからないなら次の手だ……」

 

「……………」

 

「お前ら………全員退学だ……」

 

周りがざわついた。

 

「それじゃあな……」

ミツヒデはどこかへ歩いていこうとした。

 

「なら………」

「あ?」

「なら……もうナニワオトメに強制的に入れる必要はないな……」

イズミはμ’sのアイコンをタッチした。

それに続いて大坂学園の生徒は続々とμ’sのアイコンをタッチした。

 

「ふっ……勝手にしろ……

お前らはもう大坂学園の生徒じゃないからな……」

ミツヒデはどこかへ歩いて行った。

チンギスカンはそれをまた追いかけた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして……

 

 

「それでは!!

第2回ラブライブ!本戦の結果発表を行います!!」

 

「キャーーーーー!!」

 

 

「いよいよだな……」ナオキは言った。

「「「「「「「「「うん……」」」」」」」」」

 

 

 

いよいよ……

優勝チームが発表される……

 

 

 

「優勝は………………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

エントリーNo.11

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

音ノ木坂学院スクールアイドル

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『μ’s』です!!」

 

 

 

 

 

次回へ続く……

 




お疲れ様でした!
これは神回やな←書いたヤツ

さて……
今回書かしてもらった『KiRa-KiRa Sensation!』は
アニメ版でもなくフルでもなく、
シベリアver.
を書きました!

そして『僕らは今のなかで』はアニメ版でした!
その理由はというと……
これはあくまで私の思ってることですが、
アニメ1期1話では廃校が発表されたとき穂乃果は倒れました。
そのときOPが流れたあとに穂乃果が目を覚ます。
私はそこに注目しました!
そしてそのOPの曲、ステージ……
それが第2回ラブライブ!本戦、キラセンからのアンコールの僕今ということで……
これは穂乃果の正夢ちゃうか!?
と思ったわけで今回こう書かせてもらいました!

それでは!!
次回もお楽しみに!!

感想などお待ちしてます!!

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