ラブライブ!〜1人の男の歩む道〜   作:シベ・リア

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さて、前の続き……

いよいよ決断の時……

そして1年生と2年生が決めたこととは……


まずは前回の妄想物語!
言ってくれるのは…穂乃果!!



第46話「おれたちが決めたこと」

 

 

 

 

前回の妄想物語!

 

絵里ちゃんと亜里沙ちゃんと雪穂も合格し、ラブライブ!にむけて練習に入る私たち……

でもそこで話題になったのは

『これからのこと』

 

私たちはラブライブ!が終わるまで話さないと約束したけど…

 

「決めるのはナオキたち……

それが私の考え……」

 

1年生と2年生は自分で答えを考え、そして私も雪穂と亜里沙ちゃんのおかげで答えを考えることができた…

そしてついに……

決断の時………

 

 

 

 

 

 

音ノ木坂学院……

アイドル研究部部室……

「みんな揃ったな……

みんな『答え』はまとまってるか?」

 

「………………」

6人は黙りこんだ。

 

「やっぱり話しにくいか?」

 

「そうですね……少し……」海未は言った。

「うん……」ことりは言った。

「でも話さなきゃいけない……」花陽は言った。

「かよちん……」凛は言った。

「そうね……」真姫は言った。

 

「それならさ……小学生の時みたいに手をあげようよ!下向いてさ!」

穂乃果は言った。

「あぁ…あれか……懐かしいな……よし、おれが見よう……みんな頭を下げて」

「うん……」

 

そしてみんな頭を下げた。

先に答えを知るのは……ナオキ……

 

(おれの答えはもう決まっている……)

 

「それじゃ……3年生卒業後、μ'sとして活動を続けたいっていう人……

 

 

 

よし、手を下げて……

それじゃ………3年生卒業後、μ'sとして活動は続けないという人……

この大会が終わったらμ'sをおしまいにしたいと思う人……

 

 

 

よし……手を……下げて……くっ……ぅぅ……うぅ……」

 

ナオキはその結果を見て涙を流した。

「ナオキ……」

「ナオキくん………」

 

そしてこの時みんながわかった……

 

みんなが出した答えは……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『この大会が終わったらμ'sはおしまいにする』

 

 

 

 

「みんなっ……同じだった……」

「え?」6人が声を合わせた。

「7人みんな……同じだった……

みんな……μ'sはおしまいにするってのに……手を挙げた………」

 

「そう……だったんだ……」穂乃果は言った。

 

「やっぱり、みんな考えることは同じみたいですね……」海未は言った。

 

「うん……μ'sはこの10人だけ……」

ことりは言った。

 

「μ'sは11人でも7人でもない……」花陽は言った。

 

「μ'sは凛たちだけのものにしたい……」凛は言った。

 

「この……想い出を……うっ……ぅぅ……」真姫はそう言って涙を流した。

 

「でも……悲しい……」

「はい……」

「うん……」

「本当に…大切な…ものだったから……」

「うん………」

 

そしてみんなが涙を流した……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そしてしばらくして………

 

「なぁ……このこと絵里たちにどう話す?」

「うーん………」

みんなが3年生にそれを伝える方法を考えた。

 

 

「そうだ!!」

「おっ、さすが穂乃果だな…なに思いついたんだ?」

「ふふーん……そ、れ、はー…………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翌日の日曜日……

 

μ’s10人は集まった。

 

「よーーし……遊ぶぞーー!!」穂乃果が言った。

 

「遊ぶ?」にこが言った。

「いきなり全員呼び出してなにかと思えば……」絵里が言った。

「ゆっくり休むんやなかったん?」希は言った。

「家に居ても面白くないじゃん!

やっぱり外で遊ばなきゃな!」ナオキが言った。

「そ…そうですよ!」海未が言った。

「今日…あったかいし…」ことりが言った。

「遊ぶのは精神的な休養だって本で読んだことあるし!」花陽が言った。

「そうそう!」真姫が言った。

「にゃ…にゃー!!」凛が言った。

 

「なによ…今日はやけに強引ね…」にこは言った。

「だってほら!μ's結成してナオキくんが入ってきてから10人揃ってちゃんと遊んだことないでしょう?

1回ぐらいいいかなーって」

「遊ぶって言っても何するのよ?」

「凛は遊園地に行きたいにゃ!」

「わ…私はまずアイドルショップに!」

「2人とも子供ね…私は美術館…」

「バラバラじゃない!」

「で…どうするんや?」

「んーー…………

じゃあ全部!」

「は!?」3年生は声を合わせた。

「行きたいところ全部行こうよ!!」

「それ本気?」

「うん!みんなで行きたいところ1個ずつあげて全部に行こう!

いいでしょう?」

「なによそれ……」

「でもなんかおもしろそうやね!」

「ふふっ…しょうがないわねー」

「よぉーーーし!!

しゅっぱーーーーーつ!!」

「おーー!!!」

 

μ'sの一行はみんなの行きたいところに行って遊ぶことにした……

順番はじゃんけんで決めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まずは花陽希望のアイドルショップ…

「これ全部μ'sだ!!」穂乃果がμ'sのグッズを見て言った。

「おれのまである!?」

ナオキは自分のグッズを見て言った。

「恥ずかしすぎです……」海未は自分のポスターを見て言った。

「伝伝伝ブルーデイ完全版の予約特典はー……あった!

えっと…収録曲を歌っているアイドルの集合ポスター!?」

「な…なんですって!?」

「にこちゃん!これは予約するしか!」

「そうね!!

さ、花陽…予約しに行くわよ!」

 

「あの2人…ちょっと怖いかも…」ことりは苦笑いして言った。

「凛はこっちのかよちんも好きだよ!」

 

「絵里…何見てるんだ?」

「え?うん……他のアイドルの写真……みんな可愛いなーって…」

「絵里の方がかわいいさ……一番……」

「もう……」

「お二人さんはラブラブやねー」希は言った。

「そうか?」ナオキは言った。

「少しは人の目も気にしなさいよ…」真姫は言った。

「えー…めんどくせー」

 

「さ!伝伝伝も予約したし!次は私の行きたいところね!」にこは言った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次はにこ希望のゲーセン……

「ああ……負けたー……」

「ふふーん…これで宇宙No.1ダンサーは私よ!」

にこは穂乃果とのダンス勝負に勝ってガッツポーズをした。

「この前負けたのが悔しかったんだね……」花陽は言った。

「それよりも……」

 

 

 

 

 

 

「とりゃーー!」

「でやぁーー!」

絵里と希はホッケーで接戦を繰り広げていた。

「あはははは……」ことりは苦笑いした。

「すごいことになってるにゃ……」凛は言った。

「ハラショー………」ナオキはキョトンとしていた。

 

 

 

 

「でやぁ!あ……」

「ぐはっ!?」

希の打ったのがナオキの顔面に直撃した。

「ナオキ!?大丈夫……」

「絵里………あとは……頼む…必ず……希を……ガクッ……」

「ナオキーーーー!!」

「ふっ…愚かな男やな……」

「希……ナオキの敵は……絶対取る!!」

 

 

 

「何やってるのよ……あれ………」にこは言った。

 

 

 

 

そして絵里と希とナオキの小芝居も終わった。

 

「さ、次は私の行きたいところです!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次は海未希望の動物園……

ことりと穂乃果はペンギンを見ていた。

「わーかわいいー!」

「ことりちゃん!ペンギンさんの真似しよ!」

「うん!」

穂乃果とことりはペンギンの真似をした。

 

パシャ…

 

「2人とも……」海未は言った。

「でも海未が動物園来たいなんて珍しいな……なにか見たいのでもあったのか?」ナオキは言った。

「はい……フラミンゴです!」

 

「フラミンゴ?」海未以外の9人が声を合わせた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おーー!」

「さすが片足立ちのプロですね……」

みんなは片足で立ってバランスをとっていた。

 

パシャ……

 

「よっしゃ!おれもーー!!」

ナオキも加わった……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ぐぬぬぬぬぬぬ………おっとっと……」

「ナオキバランスなさすぎ……」真姫は言った。

「いやだってさ……おわわわわわ!!」

「きゃっ!」

 

ドサッ!

 

「あ、ナオキ!大丈夫……です…か………」海未の顔が赤くなった。

 

「いてててて………うおっ!?」

 

ナオキはバランスを崩して絵里を押し倒していた……

 

プニッ……

 

「この感触は……」

ナオキは絵里の胸を揉んでいた。

「もう……こんなところで……ダ・イ・タ・ン……」

「えっ…あ…すまん!」

ナオキはどいた。

 

「ナーーオーーキーー!!」海未と真姫とにこは言った。

「ちょ……ちょっと…待って……これは不可抗力で……」

「問答無用!!!」

「に…逃げよう……おれの本能が……命の危機を感じている……ダッシュ!!」

ナオキは走って逃げた。

「あ!待てええええええ!!!」

海未と真姫とにこは追いかけた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「参りました………」ナオキは捕まって正座させられた。

「それならー………」ことりは怪しげな笑顔で言った。

「な…なんでしょう…ことりさん……」

「次は私の行きたいところでー…

ちょうどお昼時だしー……

ことりお腹すいたなー」

「おいおいおい……」

「そうですね……」海未も笑って言った。

「ここはナオキの奢りね…」真姫は言った。

「賛成の人!」

「はーい」

にこがそう言うとナオキ以外が手を挙げた。

「い…嫌だからな!!」

 

「ナオキくん…………」

「ん?だから嫌だって……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

だがナオキは『あれ』を知らなかった……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ことりは胸をクッと掴んで………

目をウルウルさせ………

 

「おねがぁい!!!」

 

「はっ!?(な……なんだこのことりのお願いは……頭の中に響く………なんだこれはああああああ!!ああああああああああ)

わかりました………奢らせて下さい……」

 

「うん!それじゃ、カフェに行こう!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次はことり希望のカフェ……

「せーの」

「ありがとうナオキ!(ナオキくん!)」

みんなが声を合わせた。

「どういたしまして……」

ナオキはそう言うとコーヒーを口に入れた。

机にはケーキやらがたくさん乗っている。

全部ナオキの奢りで……

「んーー!チーズケーキ…美味しー」ことりは言った。

「はいはい……あ、絵里…ほっぺたにチョコホイップ付いてるぞ」

「え?ほんと……」

「あぁ…よっ……ペロッ…」

ナオキは人差し指でそのチョコホイップをとり口に入れた。

「ありがとう……」

「うん…美味しいな…これ!

すみませーーん!」

「はーい」

「このケーキ下さい!」

「かしこまりました!」

「ナオキくんも食べるんだ…」花陽は言った。

「あれだけ『おれは絶対食べない!食べないからな!』って言ってたのに…」穂乃果はナオキの真似をして言った。

「ナオキくんも真姫ちゃんと同じでツンデレだにゃ!」

「誰がツンデレだ(よ)!!」ナオキと真姫は声を合わせて言った。

 

 

 

そしてみんな食べ終わった。

 

 

 

「さて……次は私の行きたいところね……食べたあとは運動と行きましょ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次は絵里希望のボーリング場……

「一度やってみたかったのよねー!」

「あれ?やったことなかったのか?」

「うん!ナオキはあるの?」

「お、おう!絶対一位取ってやる!」ナオキは腕をまわした。

「えー!手加減なしなん…」希は言った。

「おう!」

「じゃ、負けた人はジュース奢りやで!」

「よっしゃ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「よっ……」

パコーーン……

「パ……パーフェクト……」海未は言った。

「あっはは!ボーリングって楽しい!」絵里は言った。

「ハラショー……」ナオキと絵里以外の8人が言った。

「それに引き換え……」

海未がそう言うとみんなそこで膝をついているナオキをむいた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「馬鹿な……なぜだ……なぜ……」

 

「全部ガーターって……」にこは言った。

「ヘタクソだにゃー」凛は言った。

「くっ………」

 

ポン…

希がナオキの肩に手を置いた。

「ひっ……」

「ふふふふふ……負けた人はジュース奢り……やで?」

「……またか………」

 

ナオキは全員にジュースを奢ることになった。

 

 

 

 

 

「じゃ、次は私の行きたいところね……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次は真姫の希望の美術館……

「にゃははーん」凛は女の人の像の真似をした。

「ぷくく……」花陽は笑いをこらえた。

「お静かに!」真姫は言った。

「シーー!」

「ヴぇえ!?」

でも逆に言われた。

 

 

 

「おー……鎧か……」

「西洋のものみたいですね…」

「やっぱり甲冑とは違うな……」

「そうですね……」

ナオキと海未は西洋の鎧を見ていた。

「お、あっちで試着できるみたいだな…」

「ナオキ…着てみてはどうですか?」

「そうだな……よし!」

 

 

 

「おーー……」ナオキ以外の9人が言った。

「どうだ?」

「似合ってますね!」海未は言った。

「そうか?」

「記念撮影するからポーズとって!」絵里は言った。

「え!?えーーっと………

白い月の騎士(ナイト)!」

「おーー!!」

 

パシャ……

 

「黒い月の騎士(ナイト)!」

「おーー!!」

 

パシャ…

 

「うまく繋げてきたわねー」にこは言った。

「イヒヒー…だろ?」

 

 

 

そしてみんなは美術館を出た。

 

 

 

「さ、次はおれの行きたいところだな!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次はナオキ希望の神田湖……

 

「よし!スワンボードで対決だ!」

「いいやん!」

μ'sはスワンボードで競争することになった。

 

チームは……

凛と花陽

穂乃果と海未

ことりと真姫

にこと希

ナオキと絵里

となった……

 

「よっしゃ!今度こそ負けねー!!

行くぜ!絵里!!」

「うん!!」

 

 

「よーーい!!スタート!!」

係員の人が言った。

 

 

みんな一斉にスタート!

ナオキと絵里チームがどんどん前に出ていく!

 

 

「うおおおおおおおお!!」

ナオキは全力でこいだ。

「ナ……ナオキ!?」

「うおおおおおおおお!!おっと……」

 

ナオキはバランスを崩した。

 

プニッ…

 

「あ……」

「え………」

ナオキの顔は隣に座っていた絵里の胸にダイブしていた。

 

「(絵里の胸…………いやいやいやこんなときにしてる場合じゃねえ…)

す…すまん……」

「う…ううん………」

 

 

 

 

 

 

 

 

「あそこのラブラブカップルに裁きをおおおおおおお!!!」

希とにこのボートがすごい勢いで突進してきた。

「なにラブラブしてるんですか!!破廉恥です!!」海未は叫んだ。

「海未ちゃん!左に行ってるよ!」穂乃果は言った。

 

 

「ちょっ……希……にこ……」

「でやあああああああああああ!!」

 

ドン!!

 

「おっとっとおおおおお!!!」

ナオキと絵里のボートが倒れそうだった。

「た…倒れる倒れる!」

「絵里!捕まってろよ!よいしょ!!」

ナオキは気合いでボートのバランスを直したが……

「あ…やべ……」

 

バシャーーン……

 

「ナオキーーー!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「やったーー!!」

凛と花陽チームの勝利!!

 

「穂乃果が右って言ったから負けたんです!」

「海未ちゃんが左に行ったからだよ!!」

「うっ……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ハックション!!!

くそーー………」

「ごめんやでー」

「ふ…ふん!ラブラブしてるから悪いのよ!」

「なんだよそれーー……ハックション!!!」

 

 

「はい、替えの服買って来たわよー」

「ナオキくんにバッチリなの選んできたよ!」

「すまんな絵里、ことり……

よし、着替えてくるわ………」

 

 

ナオキは着替えた。

 

 

 

「次はウチの行きたいところやねー」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次は希希望の浅草寺……

 

「おー!雷門だーー!!」

「あれ?ナオキくん、来たことなかったん?」

「あぁ…ハラショー!」

 

パシャ…

 

「ふふっ…さ、行くでー」

 

みんなは雷門をくぐって奥へと歩いて行った。

 

 

 

「スピリチュアルやね」

穂乃果と凛とにことナオキは煙をかけていた。

 

穂乃果と凛は頭に……

 

にこは胸に……

 

ナオキは頭からつま先まで全体にかけた。

 

 

 

 

そして4人がかけ終わった。

 

 

 

「よぉーし!次は凛の行きたいところだにゃー!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次は凛希望の花やしき……

「ねぇねぇ!凛これ乗る!」

「パンダカー……」ナオキは言った。

「穂乃果も穂乃果も!」

「お前らいくつだよ!」

そう言ってナオキはパンダカーに乗ってお金を入れた。

「ナオキも乗るのね…」真姫は言った。

 

「わーい」

「楽しいねー!」

「にこが一番似合ってるわね!」

「おもしれー!!!」

 

 

 

「次はお化け屋敷に入るにゃ!」

「えっ!?」

 

 

 

 

 

 

「うぅ……離れないでね……」

「お…おう……(い…いつもより強いから……む…胸が……)」

絵里はナオキの腕に抱きついていた。

 

「ぎゃあああああああああ!!」

「きゃああああああああ!!」

お化け屋敷のラストの仕掛けによっぽど驚いたのだろう……

絵里はより強く抱きついて

穂乃果・凛・にこ・花陽はダッシュで逃げた。

 

「かかかかか覚悟しなさい!!わ…私が相手です!」

「待って海未ちゃん!落ち着いて!」

「海未ちゃん!」

海未は手刀を構え、希とことりはその海未を捕まえていた。

 

「ふん…子供ね…これぐらいで驚いて……」

真姫は口ではそう言ってるが若干ナオキに近づいている。

 

 

「みんなビビリすぎだろ……(絵里の胸が絵里の胸が絵里の胸が……

ハラショオオオオオオオオオ!!)」

 

 

 

 

 

「さ!気を取り直して次はあれに乗るにゃ!!」

「あれ……あぁ…ローラーコースターね」真姫は言った。

「ロ…ローラーコースター!?」ナオキが驚いた。

「ん?どうかしたの?顔色悪いけど」穂乃果は言った。

「い……いや……べ……別に……だ…大丈夫……だよ……あは…あはははは」

それをみて希はニヤリ笑った。

「あれやない?ナオキくんは楽しみすぎて固まってるんよー」

「は!?」

「そうなの!?それなら早く乗るにゃーーー!!」凛はナオキを引っ張って行った。

「ちょっ……希いいいいいいいい!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「発車しまーす」

 

「ナオキ…大丈夫?」

ナオキの隣に座っていた絵里が言った。

「ダ…ダイジョウブダヨ!!タノシミダナー!!」

 

ローラーコースターが動く……

 

ガタゴトガタゴト……

そしてローラーコースターは上に上がった。

(う…うえに上がってる………め…目を閉じねば………)

そしてローラーコースターは勢いよく下へと進んだ。

 

「きゃーーーーー」とナオキ以外の9人からは楽しそうな声があがる。

 

ナオキはというと………

「…………………」

 

「ん?ナオキ………って気絶してる!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お疲れ様でしたー」

 

「ナオキ!ナオキ!!」

「はっ!?こ……ここはっ!?」

「ナオキ大丈夫?意識なかったけど……」

「だから嫌だったんだよ………」

 

そうナオキは絶叫系が大の苦手だったのだ………

 

「以外に楽しかったね!」花陽は言った。

「そ…そうね…最初は怖いと思ったけど案外楽しいものね…」真姫は言った。

 

「こいつら……強い………」ナオキが言った。

 

「いやいや、ナオキくんが弱いだけやん」希が言った。

 

 

 

 

「ねぇねぇ!最後にあれに乗ろうよ!」穂乃果はBeeタワーを指さした。

「えっ!?……た……高い……」ナオキは言った。

「行こう!行こう!!」凛は言った。

「ナオキ!男ならこれぐらい平気でしょ!」にこは言った。

「い……いやぁーな……おれは……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

とういうことでBeeタワーなう

 

家のカタチをした乗り物に10人が待機している。

9人は今か今かと楽しみにしている。

あと1人は彼女に捕まっていた。

「ナオキ……引っ付きすぎよ……」絵里は言った。

「は……離さんといてな……

おれ……怖いから………」ナオキは言った。

 

「では上昇しまーす」

 

「えっ……まだこころの準備がああああああああああああああああああ!!!」

「きゃーーーーー」

ナオキの願いもむなしくBeeタワーの家のカタチをした乗り物は上昇し上空45mに到達した。

 

「おーー」

「きれーい……」

と9人は声をあげた。

 

「ねぇナオキ、綺麗よ……」

「いや!おれは絶対目を開けないからな!!」

「ふふふふ……こちょこちょこちょー」穂乃果がナオキの腹をくすぐった。

「はははははは……や……やめ……はははははは………あ……」

ナオキは目を開けて窓からおもいっきり下をむいてしまった……

「た……たか……………」

「あら?ナオキー……ナオキってばー……固まってる………」

「にゃーーー!!!」

ベシベシベシ……

凛の往復ビンタ!

「いってえええええええ!!…はっ!?…おれはなにを……」

 

「降下しまーす」

 

「え…降下……ちょっと待ってええええええええええええええええええ!!!!」

 

 

 

 

 

「あそこから見えたスカイツリーまた行きたいねー」穂乃果が言った。

「行くにゃーー!!」凛は言った。

「絶対行かないからな!!!!」

ナオキは言った。

 

 

 

 

そしてμ's一行は花やしきを出た。

「ひ…ひどい目にあった……」ナオキは言った。

「まさかナオキにあんな弱点があったなんてねー」にこは言った。

「意外というか……」

「ほんとうに男かにゃ?」

花陽と凛は言った。

「凛!それ結構傷つくから!おれは男だから!manだから!Mr.だから!Are you OK?」

「にゃあああああ!!英語はやめるにゃーーー!!」

ナオキはその後も凛にむかって英語をブツブツ言った。

 

「ふふふふ……」

みんなから笑いの声が出た。

 

「それであとは穂乃果が行きたいところだけど……」絵里は言った。

「………私は…………

海に行きたいな……」

「海?」

「うん…誰もいない海に行って、10人だけで行って10人だけの景色が見たい……ダメかな?」

「穂乃果………」海未が言った。

 

海じゃないよ。

行くのは海だけど言ったのは海未だから。

 

「賛成にゃ!」

「なんだか冒険みたいだね!」凛と花陽は言った。

「今から行くん?」希は言った。

「行くだけ行ってみようよ!」

「それじゃ……ダッシュだな…」ナオキは言った。

「ほえ?」

「次に海に近いところに止まる電車は……20分後に発車だ。

駅まで歩いて行ったら20分……だから……」

「み………みんな急げええええええええええ!!」穂乃果はダッシュした。

 

そしてμ'sは駅まで全力ダッシュすることになったのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

プルルルルルル………

「発車しまーす」

 

「これです!」

「みんな乗って!!」

 

そしてなんとか電車に間に合った。

 

「ハァハァハァハァ……」

みんな流石に息をあげた。

 

 

「穂乃果……」

「ん?」

真姫が穂乃果に近くで言った。

 

「心の準備……できてる?」

「…………うん……」

 

 

 

 

 

 

そして電車は走り、

しばらくして車窓からは海が見えた。

 

そして無人駅に着き、そこで降りて、そして少し歩くと海岸に出た。

 

「わーー」

みんなその景色をみて声を上げた。

みんな橋の下に荷物を置いた。

 

そしてみんな海にむかって走った。

「ちょうど夕日が沈むところにゃ!」凛が言った。

「スピリチュアルパワーのおかげやねー」希が言った。

「こういう時は日頃の行いがものを言うのよね!」にこは言った。

 

「はははははは……」

「きゃー!」

「冷たい!」

みんなが遊んでいるのを穂乃果は少し切なさそうな目で見た。

 

「穂乃果……」

「ん?」

「お前は行かないのか?」

「……うん……」

「やっぱり…少し?」

「うん……」

「でも言わなきゃ……『おれたちが決めたこと』……」

「うん…そうだね……」

 

「ほらー!ナオキも早く!」絵里が言った。

「おう!今行く!…おれは行ってくるからな…」

「うん………」

ナオキは海へむかって走った。

 

 

「……………」

穂乃果は静かに…そして少し悲しそうにみんなが遊んでいるのをみつめていた。

涙が出そうになるが、それを抑え海にむかって歩き出した。

 

そして穂乃果はみんなの元へ行き10人で手をつないだ。

左から真姫、花陽、凛、ことり、穂乃果、海未、ナオキ、絵里、希、にこの順番だ。

 

「夏の合宿のときも、こうやってみんなで手をつないで朝日見たわねー」

絵里が懐かしそうに言った。

「そういえばナオキはあのときはいませんでしたね」海未は言った。

「いや、いたよ」ナオキはサラッと言った。

「えー!?」ナオキと希以外のみんなが言った。

「な…なんで!?」ことりが言った。

「ん…いやぁーな……

希に言われてそこの近くの民宿に泊まってみんなを見てたんだよ。

ジョギングしながらな……

ほんでその日の朝に海岸に行って希と話したんだ。

みんなが来そうだったからそこを去ったんだけど…やっぱり気になってな……だから後ろの気のところから眺めてた……

だからあの日…この景色をみたのは今の10人だ……」ナオキは懐かしそうに言った。

「希…あなたそんなことを……」

絵里は言った。

「ふふっ…見て欲しかったんよ…

ウチらを……

それにあの時まだナオキくんは転入を迷ってたからその迷いを解決するきっかけにしたかった……

ナオキくんがいないとμ'sの全員はそろわないんやし……」

「そうだったんだ……」花陽は言った。

 

 

 

 

 

そしてしばらく沈黙が続いた。

 

 

 

 

 

「あのね………」穂乃果がその沈黙を破った。

 

「あのね……このまえみんなで集まって『これからのこと』を決めたの…

絵里ちゃんと希ちゃんとにこちゃんが卒業した後の…μ'sのこと……」

「穂乃果……」

 

1.2年生は繋いでいた手の強さが強まっていた。

 

 

 

 

 

「それでね、みんな一緒の考えだった……

みんな同じ『答え』だった……

だからね……決めたの……そうしようって……

言うよ……せーっ………ごめん……言うよ……

せーの!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして1.2年生は息を吸って……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「大会が終わったら………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

μ'sは………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

おしまいにします!!!!」

 

 

その声は夕日が沈む海に響いた。

 

その『答え』を聞いた3年生の繋いでいた手の強さが強まっていた。

 

希は目をつむり下を向いて下唇をかみ………

 

絵里とにこは1.2年生の方向に視線を向けていた……

 

「やっぱりこの10人なんだよ……

この10人がμ'sなんだよ……」穂乃果は言った。

 

「誰かが抜けて…誰かが入って……それが普通なのはわかっています……」海未は言った。

 

「でも…私たちはそうじゃない…」真姫は言った。

 

「μ'sはこの10人……」花陽は言った。

 

「誰かがかけるなんて考えられない……」凛は言った。

 

「一人でもかけたら…μ'sじゃないの!」ことりは言った。

 

「それは一人でも増えても同じこと……おれの大切な存在であるμ'sは……

おれに勇気を与えてくれたμ'sは……

このメンバーだけ……」ナオキは言った。

 

 

 

そして3年生で最初に口を開いたのは絵里だった……

 

「そう……」

「絵里!!」

「そうやね……」

「希まで……」

 

「だって………

そんなの当たり前やん………

ウチがどんな気持ちで…どんな想いで見てきたか……『μ's』という名前を付けたか……

ナオキくんを誘ったか……わかるやろ?

ウチにとってはμ'sはこの10人だけ……」

 

希は声はあげることはなかったがそれを我慢した。

だが目からは涙が流れる……

 

「そんなの……そんなのわかってるわよ!

私だってそう思ってるわよ……

でも……でも……だって……」

 

にこは海にむかって歩き出した。

「にこちゃん……」

 

「私がどんな想いでスクールアイドルをやってきたか……わかるでしょ?

3年生になって諦めかけてて……

それがこんな奇跡に巡り会えたのよ!

こんな素晴らしいアイドルに!

仲間に巡り会えたのよ!!

終わっちゃったらもう………」

 

真姫はにこの前まで走った。

 

「だからアイドルは続けるわよ!!

絶対約束する!

何があっても続けるわよ!!

でも…μ'sは私たちだけのものにしたい!

にこちゃんたちがいないμ'sなんて嫌なの……

私が嫌なの!!」

 

真姫は目に涙を含ませて言った。

にこも我慢の限界か今にも声をあげて泣きそうになった……

 

「私は……みんなと出会って

ほんとうにやりたいことを見つけられた……

それはナオキたちみんなのおかげ……μ'sのおかげ………

私は決められないって言ったけど…

もし私も決めることになってたら……

同じ答えだったと思うわ………」

 

絵里は言った。

 

「絵里………」

 

ナオキは絵里を引き寄せた。

 

「ひぐっ…かよちん……泣かない約束なのに……ひぐっ…凛頑張ってるんだよ……なのに……もう…うっ……」

 

凛は花陽の服に顔を当てて言った。

みんな今にも声をあげて泣きそうだった……

 

「あーーーーー!!」

穂乃果が叫んだ。

「え!?」みんなが言った。

「電車!!早くしないと電車なくなっちゃう!!」穂乃果はそう言うと走り出した。

「え!?」

「穂乃果ちゃん!?」

海未とことりは言った。

 

ナオキは見逃さなかった……

穂乃果が走った後にキラリと光るものを……

そして雨でもないなにかがナオキの頬に当たった……

 

「そうか……」それをみたナオキは言った。

「え?」絵里は言った。

「さ!走るぞ!!

さもなきゃここで野宿だーー!!」

ナオキは絵里の手を引っ張って走った。

「ちょっと!」

そしてみんな全力で走った。

 

 

 

 

 

 

 

そして駅………

「ハァハァハァハァ…」みんな息をあげていた。

「電車は……え…まだまだあるわよ?」絵里は時刻表をみて言った。

「え?」海未は言った。

「えへへ……ごめん……」穂乃果は言った。

「穂乃果ちゃん………」ことりは言った。

 

「穂乃果はあのままいるとみんなが涙が止まらないほどに泣きそうだったからそう言ったんだよな?」ナオキは言った。

「そうなん?」希は言った。

「うん……ナオキくんにはバレてたか……えへへ…」穂乃果は舌を出して言った。

「なんだ……」花陽は言った。

「穂乃果に一杯食わされましたね…」海未は言った。

「もう…本気で走っちゃったじゃない…」真姫は言った。

「そうよ……体力温存って言っといて……結局使っちゃったじゃない…」にこは言った。

「おれは結構使ってるけどな…あははは……」

「もう……あははははは……」

ナオキがそう言うとみんなが笑った。

「でももうちょっと海見てたかったなー」凛は言った。

「でも良かったです……10人しかいない場所にこれました……」海未は言った。

「そうね……

今日あそこで海を見たのは私たち10人だけ……

今この駅でこうしているのも…私たち10人だけ…」絵里は言った。

「なんだか素敵だねー」ことりは言った。

「だったら記念に写真撮らない?」

穂乃果は言った。

「あ、それならずっと使ってたカメラと三脚あるぞ」

「そうじゃなくて……あれ!

ここでみんなで撮ろうよ!」

「あれ?」花陽は言った。

「あれって………証明写真!?」にこは言った。

「いいからいいからー!」

「ちょっと待て!おれは……」

「いっくにゃーー!!」凛はナオキの手を引っ張った。

「ちょっ……待っ……(これ……結構やばくねーか……狭いし周り全員女だし………)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あははは………やっぱり狭かった?」穂乃果は言った。

 

「うおっ!?(やばいやばいやばい!みんなのいろんなとこが……)」

 

今の状況……

 

みんなナオキを中心に引っ付いている状態……

 

ゆえにみんなの胸とか尻とか色々ナオキに当たっている状態……

 

ナオキは手だけは触れまいとバンザイしている状態……

 

「ナオキ顔赤いわよ?」絵里は言った。

「ナオキくんも男の子やからねー」希は言った。

「破廉恥です!!」海未は言った。

「それはなぁ……」

「ほらほら!始まるよ!」

 

パシャ……

 

 

 

 

ジー……トスッ……

 

 

 

 

 

 

 

写真を撮り終わったあとみんなはホームへとむかった。

 

「ぷっ…にこちゃん頭切れてる…」

穂乃果は言った。

 

「ぷぷっ…あははは…真姫ちゃん変な顔にゃ!」

凛は言った。

 

「凛だってこっちの手しか写ってないでしょう?」

真姫は言った。

 

「にこっちこれはないやーん」

希は言った。

 

「あえてよ!あえて!」

にこは言った。

 

「これ…私の髪?」

ことりは言った。

 

「ぷっ…なんですかこれー」

海未は言った。

 

「ふふっ…この希、にこの顔がヒゲみたいになってる」

絵里は言った。

 

「ナオキくんの顔りんごみたいにあかいやん」

 

「そ……それは……み…みんなが……」

ナオキは言った。

 

「破廉恥です!」

 

「海未!そればっかかよ!!」

 

 

「あはははははは……」

 

みんな撮った写真をみて笑った。

 

 

 

 

 

 

 

 

「あははは…あはは…うっ…ひぐっ……ぅぅ……」

 

花陽は笑っていたがその出てくる涙を抑えられず顔を隠して泣いた……

 

「かよちん泣いてるにゃ……」

 

凛は涙を目に浮かばせて言った。

 

「だって……おかしすぎて涙が……うっ…うっ……ぅぅ……」

 

「泣かないでよ……ひぐっ…泣いちゃやだよぉ……ひぐっ…せっかく笑ってたのにぃ…うっ…ぅぅ……」

 

凛も手を目に当て顔を隠して泣いた……

 

「もう……やめてよ……やめてって……言ってるのに……ひぐっ……ぅぅ……」

 

真姫も下を向いて泣いた……

 

「なんで……泣いてるの……もう……変だよ……そんなの……」

 

穂乃果は座っていて目からこぼれる涙が手の甲に落ちていた…

そしてボロボロと目から涙が溢れていた……

 

「穂乃果ちゃああああん……」

 

ことりの涙は線を描き溢れ出ていた……

 

「うぅ…うっ…うぅ……うぅうっううう……」

 

海未は絵里の胸で声をあげて泣いていた……

 

そんな海未を抱きしめる絵里は静かに涙を流した……

 

 

「もう!メソメソしないでよ!

なんで泣いてるのよ!」

 

「にこっち……」

 

希は涙を浮かべながらにこに言った。

 

「泣かない!私は泣かないわよ!!」

 

「にこっち……」

 

希はにこをギュッと抱きしめた。

 

「うっ……泣かないんだから!!!」

 

「ふふっ……」

 

希は目を瞑っていたがそこには大粒の涙が溜まっていた。

 

にこは目をウルウルさせて……

 

「やめてよ……そういうの……

やめてよ………

うっ……うわああああああん……

うわああああああああああん……」

 

にこは耐えれなくなり誰よりも大きな声をあげて泣いた……

 

「ふっ……ったく……女ってのは……泣きやすいな……あははは……みんな泣いてる顔もカワイイな……うっ……」

 

ナオキはみんなの方を後ろにして言った。

 

「ナオキ………」

 

絵里はナオキを背後から抱きしめた。

 

「絵里………」

 

「ナオキ……」

 

「ナオキくん……」

 

そしてみんながナオキにもたれたり、抱きしめたりした。

 

「みんな………」

 

「ナオキくんは……私たちを笑顔で支えてくれた……」

 

「穂乃果………」

 

「迷っている時など……なにかあれば相談にも……のってくれました…」

 

「海未……」

 

「ナオキくんは…裁縫とかもできたから……衣装とかも…手伝ってくれたし…アイデアももらった……」

 

「ことり……」

 

「いつも自信が無い時に……自信を持たせてくれた……」

 

「花陽……」

 

「ナオキくんは……お兄ちゃんみたいに……安心できた……」

 

「凛……」

 

「曲を作る時も……いろんなアイデアをもらった……」

 

「真姫……」

 

「悩んでいる…ことにも……真剣に……相談にのってくれた……一緒に解決して……くれた……」

 

「にこ……」

 

「眩しい…太陽のような笑顔で……私たちを見ていてくれた……」

 

「希……」

 

「ナオキは私にいろんなものをくれた……そして一緒にいてくれた……

どんなときも愛してくれた………」

 

「絵里……」

 

みんなは声をあげて出していた涙を耐えて……ナオキに言葉をかけた……

 

「くっ………ぅぅ……」

 

ナオキの目からも涙が出てきた……

 

「だから………」

 

「ありがとう………ナオキ(くん)……」

 

「こちらこそ……ありがとう……

穂乃果…海未…ことり…花陽…凛…真姫…にこ…希…絵里………ひぐっ……ぅぅ……うう……うっ……ぅぅうう……」

 

ナオキも声を出して泣いた…

目からは涙が溢れ出ていた……

みんなはナオキを中心にして引っ付いて泣いた……

 

その10人の涙はホームに落ち………

 

その10人の声は一番星が輝く空に響き………

 

電車が来るまでみんな泣き止むことはなかった………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

帰りの電車内………

「みんな泣きつかれたのか……」

「そうみたいね……」

 

ナオキと絵里と希以外はみんな寝ていた。

左から真姫、にこ、花陽、凛、ことり、穂乃果、海未の順番で

真姫とにこ、花陽と凛、ことりと穂乃果と海未は互いにもたれて寝ていた。

3人はドア側に立っていた。

 

「みんながああやって泣いてるところなんて初めて見たな………」

「そりゃあそうよ……

みたことあるなら最低よ?」

「なんでだよ……」

「ふふっ……みんなの寝顔写真に撮ったろかー……」

「やめろ希……」

「あはははー、冗談やって冗談!」

 

「そうだ……絵里…希…」

「ん?」

「どうしたん?」

「絵里と希だけだぞ……声をあげて泣いてなかったの……」

「そう?」

「そうなん?」

「あぁ…だから……」

 

ナオキは絵里と希を引き寄せた。

 

「ちょっと……」

 

「もう……」

 

「さぁ……泣いていいぞ……みんなは起きそうにないし……

それに思いっきり泣きたいだろ?」

 

「うっ……ひぐっ…もう……また泣かさんといてよ……ぅぅ……うぅうっううう…ぅぅううう…………」

 

希は声をあげて泣いた…

 

「もう……優しいんだか…わからない……わよ……ひぐっ……うっ……ぅぅ……ぅぅ…うぅうっううう……ぅぅううう……」

 

絵里も声をあげて泣いた…

 

「あぁ……泣いていいんだ……思いっきり……泣け………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その後2人は泣きやんだ……

 

そして駅に近づくとみんなを起こした。

 

みんなでファミレスで食事をした。

さっきまで泣いていたなんて嘘のようにみんな賑やかだった。

 

ナオキは全員を自宅まで見送り…

 

そして………

 

 

 

 

 

 

香川宅……

ナオキの部屋……

「ナオキ……」

「ん?」

「その……キス……して……」

「あぁ…そういや今日はしてなかったな……」

「えぇ……」

 

「じゃ……いくぞ……」

「えぇ……んっ…あっ…くちゅ……んっ……」

「はぁ…んっ…くちゅ………」

「はぁ…はぁ……」

「絵里………」

 

ナオキは絵里を持ち上げ、ベッドに運び、押し倒した……

 

その日もお楽しみだった………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして数日後………

 

音ノ木坂学院……

アイドル研究部……

部室……

 

穂乃果はホワイトボードにあることを書いた。

 

「これでよし……

さ!練習行こう!!」穂乃果は言った。

「うん!」みんなが声を合わして言った。

 

「よーし!走っていくわよ!」にこは言った。

 

「にゃーーー!!」凛は言った。

 

「べべの人はわしわしMAXやでぇー」希は言った。

 

「ふぇえ!?」花陽は言った。

 

「希!破廉恥です!」海未は言った。

 

「なんだよそればっか!流行語かよ!」ナオキは言った。

 

「ナニソレイミワカンナイ!」真姫は言った。

 

「穂乃果ちゃーん!早くー!」ことりは言った。

 

「あ、みんな待ってよーー!!」

穂乃果は言った。

 

 

そしてみんな屋上に向かうのだった……

 

 

 

そしてホワイトボードに書かれていたのは……

 

『ファイトだよっ!

 

ラストライブまであと1週間!』

 

そしてあのとき10人で撮った写真も貼ってある……

 

 

 

ラストライブ……

 

第2回ラブライブ!本戦はいよいよ1週間後へと迫っていた……

 

 

頑張れμ’s!!

 

10人で残せる最高の結果……

 

優勝を目指して!!!

 

 

 

 

次回へ続く……

 

 

 





お疲れ様でしたあああああああああああ!!!
なんか書いてても長かったような気がしますが……
この回はしゃーない!
だって解散宣言だしwwww
おれはアニメ回書く時はやっぱりアニメを見たりしながら書くのですが……
やっぱり泣いてしまいました……



そして!
今回の解散宣言とは別に見どころといえばやっぱりみんなで遊びに行った時のナオキ!!
もういじられたり、いろんなハプニングがあったりなどなど……

そして花やしき……
あれはホームページをみてアトラクションとか書いたので……
(シベリアは1度も行ったことがありません!
でも妄想では行きました!!)

そしてタイトルである
『おれたちが決めたこと』
これは10文字!つまりはμ’s10人を表しています!
アニメの方は
『私たちが決めたこと』
9文字ですねー


それではいろいろ長かったですが…
感想などお待ちしてます!!

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