なんかしたいと思いつつも……ね?
新宿ホテル……
大坂学園男子部屋……
「ジャーナ、目が覚めたみたいだぞ」
「そうか…ご苦労…チンガスカン……」
「あぁ……思い通りになったな…」
「あぁ……あいつはストレスとか受けやすいからな……心の問題だ……
倒れることは目に見えていたが……
こんなにはやく目覚めるとは……」
「あぁ……普通なら死んでてもおかしくなかったのに……」
「ふっ……きっとμ'sの力だろ……」
「μ'sの?」
「仲間の力ってやつだ……
仲間の力か……ふっ……」
「そろそろ寝たほうがいいんじゃないか?
明日から練習開始だろ?」
「あぁ……そうだな……」
ナニワオトメの部屋……
マチコは外を眺めていた。
(ナオキ先輩…大丈夫かな………
あのとき……助けに行こうとしたけど……お兄ちゃんが怖くてダメだった……)
「そういえばさ、ジャーナ目が覚めたらしいよ」斉藤が言った。
「そうなの?」佐藤が言った。
(そっか……無事なんだ………よかった………)
香川宅……
あの日の翌朝……
ナオキの隣には絵里が寝ていた。
ナオキはその寝顔を眺めていた。
「かわいいな………」
「すぅ…すぅ……ん……ナオキ……」
「かかかかかかかかかか……かわいい……」
「ん……ナオキ……おはよう……」
「おはよう……絵里……
その……はやく服着てくれ……」
「なによ赤くしちゃって……可愛いんだから」
「うるせー……」
ナオキは顔を赤くして言った。
「はい、あーん」
「あ…あーん……」
「どう?」
「うまい……
でもさ…なんでおれベッドで食ってんだよ……」
「言われたでしょ?
ゆっくり体を休めなさいって」
「飯ぐらい食えるよ……」
「ダーメ、ナオキが休んでる間は私が面倒みるからね」
「はーい(内心嬉しいんだが……)」
音ノ木坂学院……
2年生教室……
「えー、ナオキくんと絵里ちゃんしばらく休んじゃうの?」穂乃果が言った。
「仕方ないよー」ことりは言った。
「そうです!
大体ナオキが悪いんです!絵里にまで面倒をかけて……」海未は言った。
「絵里ちゃんはほんとうにナオキくんのこと好きなんだよー」
「よし!今日は御見舞に行こう!」
「そうですね」
「それならみんなにも言ってみよう」
放課後……
アイドル研究部部室……
「…っていうことでみんなでナオキくんの家に殴り込みだー!!」穂乃果は言った。
「殴り込みって……」
「何しにいくつもりよ……」花陽と真姫は言った。
「ラブラブしてても凛たちが強制的に侵入するにゃ!」凛は言った。
「ラブラブって……ま、あの2人ならしてそうだけどね……」にこは言った。
「そうやね……ほんならなにかお土産買っていこっか」希が言った。
「そうですね、その方がナオキも喜ぶでしょう…」
「よーし!ならナオキくんの家へしゅっぱーーつ!」
香川宅……
ナオキの部屋……
「くそだりー……」
「なんで熱なんか出してるのよー」
「知らねーよ……こっちが聞きてーよ……」
ナオキは何故か熱を出していた。
「とにかく寝ておきなさいよ…
タオル乗せるからねー」
「っ……あぁ……気持ちいい……」
「お水飲む?」
「飲むー」
「じゃ、お水入れてくるわね…」
絵里は水を入れに行った。
「なんで熱なんか出るんだよ……」
ピンポーン……
「はーい……ってみんな!?」
「やっほー、絵里ちゃん!ナオキくんは?」穂乃果が言った。
「えっとー……それがー……熱……出しちゃって……」
「えーー!?」
ナオキの部屋……
「あ、みんな……」ナオキが言った。
「なんでまた……」海未が言った。
「知らねーよ……」
「ったく……お粥作ってあげるわ…」
「ありがとう、にこ……あ、卵付きのんでお願いします……」
「注文が多いわねー……わかったわよ……」
「あ、にこちゃん手伝うよー」
「あ、私も手伝うわ」
「私も手伝います…」
ことりと絵里と花陽は言った。
「そう?ならお願いするわ」
にことことりと絵里はお粥(卵付き)を作りに行った。
「みんなに心配ばかりさせて……
はやく治して下さい……」海未はそう言ってタオルを置いた。
「はやく元気になってもらわんとあかんね」希は言った。
「そうだにゃー!」凛は言った。
「練習にならないんだよー」穂乃果は言った。
「あぁ…頑張るよ……」
ナオキはお粥(卵付き)を食べ、みんなは帰宅していった。
「あーしんでぇ……」
「もう…汗ダラダラじゃない……
座れる?拭いてあげるわ」
ムクッ…
ナオキはそっこう起き上がった。
「行くわよー……」
「うお!?うぅ……気持ちいい……」
「それはどうも……」
「すまん…ありがとうな……」
「もう…意識取り戻してからずっと謝ってばかりじゃない……」
「だってさ……ずっとそばにいてくれたんだろ……
ずっと心配かけて…その…」
「ふふっ……当たり前じゃない……
私の大切な人なんだから……」
「…ありがとう……ほんとうに……」
ナオキは絵里の手に手を覆うように当てた。
そしてナオキの熱もさがり、意識取り戻してから数日が過ぎてナオキは西木野病院に行った。
西木野病院……
「うん…もう大丈夫ね」
「ほんとですか!?」
「えぇ…いつも通りの生活に戻ってもいいわよ」
「ありがとうございます!」
「…でどうだった?」
「どうだった?……何がですか?」
「絢瀬さんと……ヤったんでしょ?」
「そういえば先生でしたね……
絵里にあれ渡したのって……」
「で…ヤったんでしょ?」
「まぁ……」
「どうだった?」
「どうだったって………」
ナオキの顔がどんどん赤くなった。
「ははーん……その反応を見ると……ふーん」
「なんすかそれ!!(西木野先生ってこんなキャラだったの!?)」
その後ナオキは西木野先生にからかわれ続け、やっとの思いで西木野病院をあとにした。
「なんか疲れた………」
香川宅……
「ただいまー」
「おかえりなさい!
先生はなんだって?」
「あぁ…楽し…ゴホン……もう大丈夫だってよ」
「そう…ならお祝いしないとね!」
「手伝うよ…」
リビング……
「それ取って……」
「はい……」
「ありがとう…」
絵里とナオキは2人で料理をしていた。
「なんだか魅力的だな……」
「え!?」
「その……絵里の料理している姿には……見とれちまうよ……」
「そ…そう……」
「あぁ……今すぐ抱きつきたいよ」
「も…もう……それ切って…」
絵里は顔を赤くして言った。
「はいよ……」
「いやぁー美味かった……
絵里の料理はやっぱうめーわ」
「ふふっ…ナオキも作ったのよ?」
「そうか……そうだったな…ははははは」
「………」
「………」
「ねぇ……ナオキ……」
「ん?」
「………私のこと…好き?」
「当たり前じゃんか……大好きだ……」
「私もナオキのこと……大好きよ……」
「そうだ…絵里には言ってなかったな……」
「え?」
「おれは意識がない時……
みんなが裏切るんじゃないかって思ってたんだ……
でも……
そんな時にみんなの声が聞こえてきて……
それでわかった……
みんなは裏切るはずない………
大切な人たちだから……
だから……ごめん……」
ナオキは頭を下げた。
「ナオキ……もう…そんなこと……もういいのよ……
仕方なかったのよ……
あんなことがあったんだもの……」
「絵里……」
「だから自分を責めないで……
あなたの悪いくせよ……」
「あぁ……ありがとう……
恋人が絵里でよかったよ……」
「ちょっ……な…なななななによいきなり……」
「でもほんとのことだよ……」
「………うん……」
その日は2人は寝た。
翌朝……
「じゃ、私はそろそろ帰るわね」
「あぁ…長い間ありがとうな……」
「また泊まりに来るわよ…」
絵里はナオキの耳に近づいて……
「そのときはまたしましょう……」
「なっ……」
「ふふっ……それじゃあね……」
「あ…あぁ……」
そして絵里は帰っていった。
「……また…か……」
ナオキは部屋に入っていった。
だがこの時は誰もわからなかった……
決断の時が……近いということに……
次回へ続く……
おおおおおおお!!!
最後はなんかこれからを思わせる終わり方!!
ついに……書ける!!!
そして今回で総合50話ということで
感謝の気持ちを伝えたいと思います!
まずはこの『ラブライブ!〜1人の男の歩む道〜』を評価してくださったkiellyさん、ありがとうございます!
そしてお気に入り登録してもらってたセイさん、fate_akaさん、Leonさん、宇宙さん、NEROさん、松橋莉遠さん、銀の瞳さん、神崎 焔さん、黒鳳蝶さん、RINAさん、艦隊司令さん、gurenさん、焔光の夜伯さん、kiki000さん、ダディエルさん、龍之介4290さん、XXXさん、シュウヘイ525さん、seekAさん、maya2038さん、まきのさん、ブロッサムfhさん、最古の魔術師さん、薺(Nazuna)さん、ぬしまちさん、てらにしさん、KeNSuZuさん、エルニさん、絢瀬エリちさん、kiellyさん、KOU0711さん、お寿司さん、kyoheiさん、イミワカンナイさん、凛ちゃんさん、花陽ラブさん、テリアキさん、トリ鳥さん、綾瀬絵里さん、コシえもんさん、ありがとうございます!!
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