ラブライブ!〜1人の男の歩む道〜   作:シベ・リア

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なんかタイトルだけですごい感じがする………

書いたのやつ←



第42話「ナオキのやりたいこと」

 

 

 

 

 

 

ここは……どこだ……

暗い………

なにがあったんだっけ……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おーい!ナオキ!起きろ!」

「んーーー………」

 

おれは目を覚ました。

 

「あれ?ここは……どこ?」

「どこって……お前のおじさんの家だよ」

「そうか……」

 

そうか……

おれは大阪から引っ越して東京のおじさんの家に………

じゃない………違う気がする……

おれは………確か……

あれ?

うーーん………

 

「とりあえずはやく起きろ、今日はオープンキャンパスの日だろ?」

「オープンキャンパス?どこの?」

「どこのって……音ノ木坂学院に決まってるだろ?」

 

音ノ木?

え…おれは……

いや…そっか……おれはもうすぐ音ノ木の模擬男子生徒として転入するんだった……

 

「お前の大好きな幼なじみの……あや……あや……」

「絵里……絢瀬絵里……」

「そうそう絢瀬さん!

たしか生徒会長だったな……」

「うん……久しぶりだなー」

「たしか最近スクールアイドルを始めたんだったな…μ's……だったか?」

「うん……さすがおじさんだな…

ラブライブ!運営委員会会長…」

「まぁな……

さ、はやく着替えて行きなさい」

「わかった!」

 

おれは準備を始めた……

 

 

 

「じゃ、行ってきます!」

「行ってらっしゃい!」

 

おれは音ノ木坂学院にむかった。

 

 

 

 

 

 

 

音ノ木坂学院……

講堂………

 

 

 

「うわぁー……やっぱり女子ばっかやなぁー」

 

おれは周りが女子ばっかだから戸惑っていた。

だって女子校だしな……ここ……

 

「それでは生徒会長あいさつ、会長、よろしくお願いします」

 

呼ばれて出てきたのはもちろん…

 

「絵里………」

 

「皆さんこんにちは!今日は音ノ木坂学院のオープンキャンパスに来ていただきありがとうございます!

ここ、音ノ木坂学院は歴史も古く、由緒ある学校です。

 

私たちはこの学校が大好き…

音ノ木坂学院が大好きです!

 

先生達も優しいですし、生徒もみんなが笑っていて……

毎日がほんとうに楽しいです!

地域のみなさんにも愛されているので歩いているとあいさつをしてくれ、励まされたりします。

でも、今…そんな私たち生徒や、先生や、地域のみなさんが大好きな音ノ木坂学院は廃校の危機にひんしています。

私は…生徒会長の義務感として廃校の危機を阻止しようとしていました…

ですが、気づきました……

私は生徒会長絢瀬絵里としてではなく、音ノ木坂学院の生徒の1人の絢瀬絵里自身としてこの大好きな学校を守りたいと……

 

それを気づかせてくれたのは…同級生や後輩達……

そして……遠くにいる幼なじみです。

 

学校の看板であるスクールアイドルμ'sの歌を聴いてください!

きっと私たちがどれだけこの学校を愛しているか…

どれだけこの学校が大好きかが伝わると思います!

 

これであいさつを終わります」

 

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絵里が頭を下げると講堂中から大きな拍手が湧いた。

 

伝わってきたよ………

絵里がどれだけ音ノ木が大好きか……

 

 

 

 

 

 

 

 

グラウンド……

 

もうすぐμ'sのライブがはじまる。

おれはその結成を裏から支えた…

希さんがあのファーストライブを見せてくれたからな……

 

「みなさんこんにちは!

私たちは音ノ木坂学院スクールアイドル、μ'sです!

今から披露する曲は9人で歌う初めての曲です!」

 

「聴いてください!

『僕らのLIVE 君とのLIFE』」

 

そしてμ'sのライブがはじまった。

 

その歌はおれの心に響いた。

 

嫌な経験を…嫌な思いをしたのに…

 

そんな思いがどんどん癒されていく……

 

あぁ……ハラショー……

 

引き込まれるような感じだ……

 

あの9人の姿に見入ってしまう……

 

出来ることなら……

 

あの9人を……μ'sを輝かせたいな………

 

 

 

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大きな拍手と歓声が湧く。

 

 

 

おれは遠くから見ていたがわかった……

 

 

 

絵里………最高の笑顔だ!

 

おれの大好きな絵里の笑顔……

 

あのとき一目惚れしたあの笑顔…

 

踊り……

 

声………

 

「そうだ……その笑顔がいいんだ……ほんとうにやりたいことは……これだろ……絵里……良かったな……」

 

おれはその場を去った。

 

だがおれはまだ迷っていた。

 

音ノ木坂学院に転入するか否か……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

しばらくたって…

秋葉原……

 

「やべぇ……絵里のメイド服……」

 

おれは秋葉原でのライブを見た。

 

 

 

 

 

 

 

 

そしてしばらくたった夏の日……

 

「もしもしナオキくん?どう、ライブ見てくれた?」

「はい、すごくよかったです!」

「そう…よかった……ほんでなウチら合宿に行くことになってん」

「へー」

「ナオキくんもこーへん?」

「いいんですか!?」

「ま、みんなにバレないように見とくといいよ……

まだ迷ってるんやろ?」

「まぁ……」

「それに…」

「それに?」

「……まぁ、とりあえず来てや!

えりちの水着姿も見れるでー」

「なっ……」

 

絵里の水着姿だと!!

これは行くしか!!

 

「わかりました!行きます!」

「よし!ならまた今度なー、

行き先とかは全部メールしとくから」

「はい、ありがとうございます!

希さん!」

「ええよー、それじゃあねー」

「はい、また…」

 

おれはμ'sの合宿に行くことになった。

ま、隠れて見とくんだけど……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして夏合宿の日……

 

「遊んでるなぁー」

 

おれは木陰から隠れてみていた。

おれの服装は帽子に、ランニングするのに最適な服だ。

ま、木陰で休憩してるようには見えるだろ。

 

「あの白いのとピンクの水着は……絵里か………」

 

おれは絵里の水着姿に見とれてしまった。

 

おいまて、これただの変態じゃん!!

隠れて女の子の水着姿を見るなどと!!

 

「スイカ割りか……そういやしたことねーな……」

 

スイカ割りなんてしたことないからはやくやってみたいものだ…

 

「さ、走るか……」

 

おれはランニングを再会した。

きっとみんなは近くに住んでる人がランニングしてるイメージだろう…

一人を除いて……

 

 

 

 

 

次の日………

早朝……

 

おれは砂浜へきた…

なんでだろう……

 

「希さん……」

「ナオキくんやん……どう?みんなの様子は?」

「はい…その……なんていうか……楽しそうで…おれも混ざりたいと思いました」

「ふふっ……まだ迷ってるん?

音ノ木坂に転入するかどうか…」

「まぁ……」

「ナオキくん自分でえりちに言ってたやん」

「はい?」

「ほんとうにやりたいことは?」

「はっ!?」

 

おれの……ほんとうにやりたいこと……

おれが音ノ木に転入するのを拒んでいるのは……

人が信じれないから……

でも……

それだけで諦めていいのか……

おれのほんとうにやりたいことはわかってる…

 

『μ'sを支えたい、μ'sを輝かせたい』

 

 

「ナオキくん…」

「はい…」

「人が信じれないのはわかるよ……

でもな……それでも信じてくれたら嬉しいな…

ウチら…音ノ木坂の生徒を……

そして……

μ'sを……」

「なんでわかるんですか……」

「ふふっ……」

 

そうだな……

信じてみるか……

おれはもう大坂学園の生徒じゃない…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

音ノ木坂学院の生徒だ!

 

 

「わかりました……おれ音ノ木に行きます!」

「ふふっ……楽しみやね……」

「そろそろみんな起きちゃいそうですね……おれは行きますね…」

「うん…練習してるとこも見てや」

「はい……それでは……」

 

おれは砂浜から走り出した。

 

おれは……笑っていた……

 

おれのやりたいこと……

 

見つけたから………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

暗い………

 

ここはどこだ…………

 

 

 

 

 

 

「いち!」

 

声が……

 

「に!」

 

聴こえる……

 

「さん!」

 

これは……

 

「よん!」

 

みんな……

 

「ご!」

 

夢か……

 

「ろく!」

 

幻か……

 

「なな!」

 

いや……

 

「はち!」

 

そうか……

 

「きゅう!」

 

 

 

 

 

次の瞬間暗かった空間も真っ白になって

みんなが手をピースにして合わしてこっちを見ていた……

 

 

 

 

 

そうか……

 

今、おれがやりたいことは……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

みんなと一緒にラブライブ!で優勝する!!!

 

 

「じゅう!」

 

「μ's!!」

 

「ミュージックーーー…………

スタートーーーー!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ピッ…ピッ…ピッ…ピッ………

 

 

 

この音は………なんだ?

 

 

「ん………ここは……?」

 

 

天井……

 

暗い………

 

夜なのか?

 

まだ意識がはっきりしないな……

 

おれは右腕に刺さっている注射をみた。

 

「そうか……おれは倒れて………

でもさっきのは………夢か……

懐かしい夢だな………

おれのやりたいこと……か………」

 

 

おれは左の方が少し重たいように感じたからそっちをみた。

 

 

「う………うーん……

え……り………?」

 

そこには絵里が寝ていた。

 

そして俺の声に反応してか顔を上げた。

 

「ナオ……キ……………

はっ!?ナオキ!!」

「え……り……絵里……」

 

意識がはっきりしてきた。

おれは体を起こした。

 

「ナオキ、私のことわかる?」

「あぁ…当たり前じゃないか…

おれの恋人を……世界で一番大切な人のことを忘れるわけないだろ…」

「もう……うっ……ぅぅ……ナオキ!!」

「おっと……」

 

絵里がおれの胸に飛び込んできた。

 

「もう……バカ!心配したんだから!

ナオキが倒れて……病院に運ばれて……先生が最悪の場合死に至るって……そうじゃなくても記憶を失うかもしれないって……

そして落ち着いたけどずっと意識がなかって……

何日も意識がなかったのよ!!」

「え…そんな……

何日意識なかったんだ?」

「2日よ……」

「2日も………」

「もう……ほんとうに……心配したんだから!うっ……ぅぅ……ぅぅ……うぇぇぇええええん!!

ナオキ!ナオキ!!ナオキ!!!

うぇぇぇええええん!!……」

 

絵里はおれの胸で泣いていた………

大きな声をあげて……

 

「絵里………」

 

おれは絵里の頭を押して絵里をおれの胸に押し付けた。

 

「ナオキ………」

 

「ごめん………心配かけて……

うっ……ほんとにっ……うっ……ごめんっ………ひぐっ……絵里っ……ごめんっ……絵里!!

うっ……うっ………」

 

おれは絵里に謝って泣いた……

 

「ナオキ……」

 

「ごめん……ごめん!!

おれは彼氏として最低だ……男として最低だ……

彼女を泣かして……女の子を泣かして……

心配かけさせたな………….」

 

「ううん……ナオキは最低なんかじゃないわよ……

確かに心配はしたけど………

私はナオキが無事ならそれでいい……

私は……大切な人が……ナオキが無事なら………それで……いい………」

 

「絵里………ありがとう……」

 

おれたちは泣いた……

 

おれは謝罪の気持ちで……

 

絵里は無事でよかった、安心したという気持ちで……

 

2人には共通の想いがある……

 

 

 

 

 

 

 

「絵里………」

「ナオキ………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「愛してる………」

 

2人の声が重なった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さ、先生呼んでくるわね…」

 

絵里はおれから離れて先生のところへ行こうとした……

だけど……

 

「やだ……」

「えっ……ちょっと!」

 

おれは絵里を抱きしめた。

だって……

 

「今は離したくない……」

「えっ……」

「このままでいさせてくれ……絵里………」

「ナオキ………もう……」

「絵里………大好きだ……愛してる……」

「ふふっ……私もよ……」

 

おれは絵里をさらに強く抱きしめた。

絵里はそれに応えるように頭をおれの胸におさめた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「絢瀬さーん……ナオキくんの調子は……」

「あ……」

 

まさかここで西木野先生がご登場とは……

おれはこの時初めてここが西木野病院だと知った……

 

「お…おはようございます……」

「お…おはよう……目覚めたのね」

「はい……なんとか……」

「えっと………

楽しんでね……お邪魔しました…」

 

「ちょっと待ってーーー!!!」

 

 

夜の病院の個室でおれの声が響いた。

 

 

 

 

 

あとから聞いたがこの部屋は防音なんだってさ……

なんかおれのあの状態で大きな音とかでこれ以上のストレスを感じさせるとそれこそ病状の悪化に繋がるらしい……

 

 

 

 

でもな……

それも知らずに叫んじまった俺は………

 

 

 

 

 

バカか……

 

 

 

 

 

ここ病院だろ……

 

 

 

 

でも、あれから2日か………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まったく眠くない………

 

 

 

 

 

次回へ続く……

 





こんな終わり方ですみません……

とりあえず……
おれナオキ倒れたあたりからおれにとってはちょっとオススメかな?
神回とでも言うべきか……

自分で言うか………


まだあの回はかけそうにないな……


タイトルは1期サントラの「絵里のやりたいこと」を参考にしました!


それでは!
感想などお待ちしてます!!

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