ラブライブ!〜1人の男の歩む道〜   作:シベ・リア

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※内容を一部変更しました


第26話「Dancing stars on me!」

「朝か…………」

ナオキはデートのことを思い出していた。

 

 

「おれ……絵里とキスしたんだよな……///」

ナオキは顔をあかくした。

 

 

絢瀬宅……

「私…ナオキとキスしたのよね……////」

絵里も顔をあかくした。

 

 

 

「おはよう…絵里」

「おはよう…ナオキ」

「行こうか…」

「えぇ……」

ナオキと絵里は学校へむかった。

「その…絵里、昨日はありがとうな…」

「え…うん…こちらこそ……」

 

 

 

「ナオキくん、えりち、おはよう!」

「あら希、おはよう!」

「おはよう…」

「昨日のデートはどうやった?」

「え…えーっと…楽しかったわよ!ね、ナオキ」

「あ…うん!また行こうな?」

「え…えぇ…」

ナオキと絵里は誤魔化すように笑った。

「ふーん……(これはなにかあるなー……)」

 

 

 

 

放課後…

部室……

「そんじゃ、ハロウィンイベントのこと言うぞ」

「はい!」

「このハロウィンイベントはアキバをハロウィンストリートにするお祭りだ。その最終日におれたちμ'sとA-RISEがライブをするんだ」

「A-RISEと一緒かー」

「緊張するね…」

「うん……」

花陽とことりは言った。

「あ、すみません、今から1度弓道部に顔を出してきます」海未が言った。

「あ、アルパカさんにお水やらなきゃ…」

「凛も行くー!」

花陽と凛は言った。

「私もちょっと出るわ…(トイレなんてナオキの前で言えない)」

「えりち、そういう時はお花をつみに行くっていうんやで」

絵里と希は言った。

「ちょっと希!///」

絵里は顔をあかくした。

「(お花?花壇かな?)あ…おれはちょっと電話してくるわ」ナオキは言った。

「わかった!待ってるね!」

穂乃果は言った。

「みんないない間なにする?」

真姫は言った。

「ライブのこと話すに決まってるでしょ」

にこは言った。

「でもただ話すだけじゃ面白くない!これを使うよ!」

穂乃果は言った。

 

そしてお馴染みのあの劇がはじまったのだ………

 

 

 

「もしもし?おじさん、電話しろってなんのよう?」

「あぁ実はな……」

ナオキは運営側の人というおじさんと電話していた。

「え?音ノ木に来る?」

「あぁ、μ'sというスクールアイドルを見たくてな…それに…ナオキの大事な人も…」

「お…おじさんまで……」

「ハハハ、じゃ…今から行くからしっかり伝えるんだぞ」「はい」

 

 

部室……

「ただいまー」

ナオキが戻ると絵里と真姫がなにか話していた。

穂乃果とことりとにこと真姫はなにか持っていた。

「なに話してるんだ?てか、真姫なんだよそのゴーレム……」

「ちょっと、ナオキからもなにか言ってよ!絵里が私のゴーレムくれって言うのよ!」

「だってかわいいし!ほしいわよ!」

「(かわいい……のか?)と…とにかく絵里、それは真姫のだから…」

「そうよ!これはサンタさんに貰ったんだから!」

そう真姫が言うと一同が固まった。

「ごめんなさい、真姫……そんな大切なものとは知らず…私は……」

絵里は深刻な表情をして言った。

「わ…わかればいいのよ」

「んー………」

ナオキはなにか考えていた。

「ただいま戻りましたー」

「海未ちゃん遅いよ!」

「すみません…」

「あ、そうだみんなに話すことがあるんだ!」

「ん?」

「実はな、このあとラブライブ!実行委員会の会長が音ノ木に来ることになった!」

「えーー!!」

みんな驚いた。

「なんでいきなり!?」

にこが言った。

「あーさっき電話しに行ったろ?それ」

「なんでナオキくんが会長さんと電話を?」

花陽が聞いた。

「あれ?言わなかったっけ?おれのおじさん、会長なんだよ」

「言ってない!」

ナオキがそう言うとみんなが声を合わせて言った。

 

 

キンコンカンコーン……

「2年生、香川ナオキくん…今すぐ理事長室に来てください…繰り返します…」

「あ、おじさん、来たみたいだな…絵里着いてきてくれ!ほかのみんなは迎える準備しといてくれー」

「はーい」

ナオキと絵里は理事長室にむかった。

「なんで私?」

「わかるだろ?おれの彼女だから…」

「なるほどね……」

 

 

理事長室……

「失礼します!」

ナオキと絵里は声を合わせて言った。

「おーナオキ!久しぶりだな!」

「おじさん!久しぶり!」

「は…はじめまして、絢瀬絵里と言います…」

「おー君がナオキの彼女かい?」

「はい……」

「ナオキ…いい子と付き合ってるじゃないか…大事にしろよー」

「言われるまでも……それよりμ'sに会いに来たんだろ?」「そうだったな……南さん、ありがとうございました」

そう言うとナオキのおじさんは立ち上がった。

「いえいえ……」

理事長も立ち上がった。

「それでは失礼しました!」

3人は部室へとむかった。

「それにしてもここはいいところだなー」

「だから言ったじゃんか」

「ここが私たちの部室です……」

「ほほう……」

「ただいまー…」

 

パン!パン!パン!

ドアを開けるとクラッカーがなった。

「わっ!」

「ようこそ!音ノ木坂学院へ!」

「ハハハ…びっくりしたなー……手厚い歓迎…感謝する」

「ここまでしなくても……」

「ハハハ……」

ナオキと絵里は言った。

 

「じゃ、紹介するな…ラブライブ!実行委員会会長の『伊藤晋三』…おれのおじさんだ」

「よろしく!」

「よろしくおねがいします!」

みんなが声を合わせて言った。

「いやーμ'sは素晴らしいねー」

晋三は言った。

「どうもありがとうございます!」

穂乃果は言った。

「君がリーダーだね?」

「はい!高坂穂乃果と言います!」

「おー元気がいいねー……μ'sの活躍はいつも耳にしてるよ」

「ありがとうございます!」

「しかし、みんな輝いている……」

晋三はメンバーを見渡して言った。

「か…輝いている?」

「あぁ…A-RISEに負けない程にな…」

「あ…A-RISEに!?」

「あぁ…ステージ…楽しみにしてるよ、なにか困ったことがあるならいつでもナオキを通して言っておいで、力になれることなら力になろう…」

「ありがとうおじさん」

「あぁ…じゃあそろそろ帰るかな…」

「晋三さん!ありがとうございました!」

「ありがとうございました!」

穂乃果が言うとみんな声を合わせて言った。

「こちらこそ……そうだ絢瀬さん」

「はい…」

「ナオキがこれから迷惑かけると思うがよろしく頼むぞ」「は…はい!」

そして晋三は帰って行った。

 

 

「とりあえず、穂乃果と凛とにこは明日、ライブの告知に行ってくれ」

「えー面倒くさーい」

にこが言った。

「え…テレビの取材来るんだけどいいのか?」

「テレビ!?やっぱり行くわ!」

にこはテレビと聞くと立ち上がった。

「態度かわりすぎ……」

真姫は言った。

「真姫、海未…曲の方は……」

「もう出来てますよ」

「おーハラショー!」

「曲名は『Dancing stars on me!』よ…これ音楽…」

「これは歌詞です」

真姫と海未はナオキにウォークマンと歌詞の書いた紙を渡した。

「どれどれ………うん!ハラショー!」

ナオキは言った。

「へー…私にも聞かせて」

「あぁ…どうぞ」

ナオキはイヤホンと歌詞の書いた紙を渡した。

 

 

そしてその日は全員で音楽を聞き、歌い、練習は終わった。

 

 

「じゃあ、穂乃果・凛・にこ…明日頼むぞ!」

「うん!」

「頑張るにゃ!」

「任せなさい!」

 

 

翌日……

部室…

「もう始まってるんじゃないか?」

「そうねー」

絵里が言った。

「観る?」

真姫は言ってスマホを出した。

「ならお願い!真姫ちゃん」

ことりが言った。

そして真姫のスマホで中継を観るのだった。

 

 

「おい……何やってんだよ……」

ナオキは言った。

「ん?どうしたの、ナオキ?」

絵里が言った。

「このアナウンサーの人……いとこなんだけど……」

「えーーー!!!」

みんなが声を合わせて言った。

「この人ナオキくんのいとこだったのぉ!?」

花陽が言った。

「あ…あぁ……おれもアナウンサーしてるのは初めて知った……」

「なんで知らないんですか……」

海未が呆れた顔で言った。

「いや…おれ……この人苦手なんだよな……ハハハ……」

「わかる気がします……」

海未が言った。

 

「あ、A-RISE……」

希が言った。

「うわ………」

ナオキは観るなりそう言った。

「流石A-RISEね………」

絵里が言った。

みんな深刻な顔をした。

 

 

帰り道……

「流石A-RISE……やるわね…」

絵里は言った。

「そうだな……」

ナオキは言った。

「ナオキはどう思う?」

「どうって?」

「私たち、A-RISEに勝てると思う?」

「勝てる…絶対勝てる」

ナオキは即答した。

「ふふっ……相変わらずね…ナオキは」

そう言うと絵里はナオキにもたれた。

ナオキはそんな絵里の肩を持ち、引き寄せるのだった。

 

 

翌日……昼休み…

「はい、ナオキ」

絵里はナオキに弁当を渡した。

「ありがとう絵里…いつも悪いな」

「いいのよ別に…だってナオキは料理下手だから心配だし…」

「正直に言うなぁー」

ナオキは言った。

「さ、食べて食べて!」

「いただきます!」

ナオキは絵里の作ったお弁当を平らげるのだった。

 

 

部室……

「インパクト?」

ナオキが言った。

「はい…A-RISEに勝つにはまずはこのだらけた雰囲気を変えねばなりません……」

海未が言った。

「で、どうするの?」

にこは言った。

「はい…それは………」

 

 

 

 

 

「あなたの思いをリターンエース…高坂穂乃果です!」

「誘惑リボンで狂わせるわ!西木野真姫!」

「むかないで…まだまだ私は青い果実…小泉花陽です…」

「スピリチュアル東洋の魔女…東條希!」

「恋愛未満の化学式…園田海未です!」

「私のシュートでハートのマークつけちゃうぞ!南ことり!」

「キュートスプラーッシュ!星空凛!」

「必殺のピンクポンポン…絢瀬絵里よ!」

「君のために打つぜホームラン!香川ナオキ!」

「そして私…不動のセンター矢澤にこにこー」

「私たち、部活系アイドル…μ'sです!」

「って……私だけ顔見えないじゃない!」にこがつっこんだ。

「1ついいか?」

「どうしたの?」

ナオキが穂乃果に聞いた。

「花陽は何部?」

「演劇部?」

「海未は?」

「それは化学部だよ!」

「なるほど…」

「ナオキくん、『君のために打つぜホームラン!』だってー…君ってえりちのことやろ?」

希がニヤニヤしてナオキに聞いた。

「なっ……」

ナオキは顔をあかくした。

「図星やー」

「うっせー////」

「えりちのこの衣装どう?似合ってるでしょ?」

「や…やめてよ希…」

ナオキは絵里を見つめた。

「もう…そんなに見ないでよ……」

「似合ってるな……かわいい……」

「やろー?」

「もう………」

絵里は顔をあかくした。

「ていうかこの衣装でステージ上がるのは無理でしょ…」真姫が言った。

「たしかに………」

海未が言った。

「とりあえず部室に戻ろう…」

「はーい」

 

 

部室……

「なんで色んな部活の衣装を着ることになったんだ?」

ナオキは言った。

「はい…なにか新しさが必要と思ったので……」

海未が言った。

「そうか……(このままでいい気もするんだけどな……)」

「ほな…ウチがカードのお告げをみんなに伝えてみよか……」

希は言った。

そしてタロットカードの山をだした。

 

そして出したのは……

 

 

『CHANGE』

 

 

 

「いっちばーん!」

穂乃果の格好をしたが凛屋上に出た。

「ハラショー!はやいわね穂乃果」

絵里の格好をした希が言った。

「そして凛も!」

凛(穂乃果役)と希(絵里役)が声を合わせて言った。

「(うぅ………恥ずかしいです……でもここで意地を見せなければ……)にゃーーー!!さぁ、今日も練習行っくにゃー!!」

凛の格好をした海未が言った。

「はやく練習しましょうよ……」

真姫の格好をしたことりが言った。

「あー真姫ちゃんやる気だにゃー」

「べ…別にそんなことないわよ…」

「ちょっとことり!それ私の真似でしょ?やめて!」

希の格好をした真姫がでてきた。

「オコトワリシマス」

「おはよう…希」

希(絵里役)が言った。

「あー1人だけやらないのはずるいにゃー」

「べ…別にそんなこと…」

「にゃ?」

「……言った覚えないやん……」

「ハラショー!」

「にっこにっこにー♪あなたのハートににっこにっこにー♪笑顔届ける矢澤にこにこー!青空もーにこ!」

にこの格好をした花陽がでてきた。

「おーにこちゃんは思ったよりにこちゃんっぽいねー」

凛(穂乃果役)が言った。

「にこ!」

「にこちゃーん…にこはそんな感じじゃないよー」ことりの格好をしたにこが花陽(にこ役)の肩に手を置いて言った。

「おにぎりは最高です!はむっ!」

花陽の格好をした絵里が言った。

「おはようみんな!」

ナオキの格好をした穂乃果が言った。

「あらナオキ…おはよう!」

希(絵里役)が穂乃果(ナオキ役)に近づいた。

「絵里…」

「あっ…」

穂乃果(ナオキ役)が希(絵里役)を抱きしめた。

「ちょっとナオキ……みんな見てるわよ……」

「いいじゃないか…ちょっとぐらい……」

「ナオキ…」

「絵里…」

希(絵里役)と穂乃果(ナオキ役)が顔を近づけた。

「なにをやっているんですか……」

「ギクッ!」

希(絵里役)と穂乃果(ナオキ役)が後ろを振り向くとすごいオーラをはなつ海未の格好をしたナオキがいた。

「覚悟は………出来ていますね………」

ナオキ(海未役)が笑って言った。

「ご…ごめんなさい……もうしません……」

穂乃果と希は言った。

「さ、部室に戻るぞー」

ナオキが言った。

「はーい」

 

 

 

部室……

「なんでロックの衣装になったんだよ…理事長室に呼ばれて注意されたし……」

ナオキが言った。

「アハハハハ……」

ことりが苦笑いをした。

「だって…A-RISEに勝てるだけのインパクトが………」

穂乃果が言った。

「みんなまだ気づかないのか?」

「なにをですか?」

海未が言った。

みんなもハテナマークを浮かべている。

「はぁー……『μ'sはこのままが1番いい』っていうこと…」

「あ………」

みんな声を合わせて言った。

「たしかにそうね!」

絵里が言った。

「私たちはこのままが1番いい……」

海未が言った。

「みんなわかったな?」

「はい!」

「今までのはなんだったのよ…」

「よし!ことり衣装は?」

「絵はできてるよ!」

「それなら花陽とにこと希とことりで衣装作ってくれ!」

「はい!」

ことりと花陽とにこと希は言った。

「それ以外のメンバーは練習だ!作業開始!時間はないぞ!!」

「はい!」

 

 

帰り道……

「ナオキ…ありがとう、気づかせてくれて…」

「あぁ……///」

ナオキは顔をあかくして言った。

「これはお礼……(チュッ…)」

絵里はナオキの正面にまわりキスした。

「っ……絵里……」

「ふふっ…驚いた顔かわいい…」

ナオキは顔をあかくした。

「じゃあ絵里…また明日な」

「えぇ…また明日」

絵里は絢瀬家の部屋に入って行った。

ナオキも自分の部屋に入って行った。

 

 

そしてライブ当日……

「よし!みんな準備はできてるな?」

「はい!」

「よーし!行っくよー!いち!」

「に!」

「さん!」

「よん!」

「ご!」

「ろく!」

「なな!」

「はち!」

「きゅう!」

「じゅう!」

「μ's!ミュージック…スタート!」

 

 

「おれは先に行ってるからな」

「あれを使ってやるのは初めてやね…」

希は言った。

「大丈夫さ!どうなるかは伝えたからな!じゃ、またあとでー」

ナオキは先に控え室から出て行った。

「μ'sのみなさん準備お願いしまーす」

スタッフが言った。

「はーい!」

「それじゃ、行こう!」

穂乃果が言った。

 

 

「あれ?ナオキくんじゃーん!」

司会の人(ナオキのいとこ)がナオキをみつけていった。

「(ちっ…見つかったか…)久しぶり!こんなところで会えるなんて!」

ナオキは言った。

「ほんとだよー!ナオキくんはなんでここに?」

「あれ?言わなかったっけ?おれ音ノ木坂学院の模擬男子生徒になってμ'sのサポート役してるんだよ」

「そうなのー…次はμ'sだったね!頑張って!」

「言われるまでもない…」

 

 

A-RISEのステージが終わった。

「ツバサさん、あんじゅさん、英玲奈さんお疲れ様です」ナオキが言った。

「ありがとう…」

「次はあなたたちの番ね」

「楽しみにしているぞ」

「はい!ありがとうございます!」

 

 

そしてナオキはストリートの真ん中に出た。

「はい!みなさん、続いては音ノ木坂学院スクールアイドルμ'sのステージです!曲は『Dancing stars on me!』です!サビのところで手拍子するところもあるのでみなさんで盛り上がりましょう!それではモニターをご覧下さい!」

ナオキはそう言うと大きな箱のようなもののところの端にある椅子に座り、機械を操作した。

するとモニターにはPVのようなものが始まった。

 

歌…μ's 操作…香川ナオキ

みんなが上を向くごとに1人1人のイメージカラーが浮かんでくる。

 

「it's a magical 不思議が偶然をまねいてる?」「会えたのは」「会えたのは」「すてきな運命」

「it's a magical 流れる星は味方なの」「願いましょう」「願いましょう」「明日の奇跡を」

「Dancing stars on me!」「手を伸ばしたら」「いつか」「つかめそうだよ」「だから」「はての綺麗な」「輝きのそらを〜目指そう…目指そう!」

そして明るくなった。

すると大きな箱のようなものの扉が開けられた。

 

 

「カメラさん、アングルは箱と逆にしてください!」

「はい!」

 

 

「もっともっと踊らせて」パンパン!

「みんなみんなとまらない」パンパン!

「今日〜だけ魔法〜使い どんな夢を見ようかな」

 

するとそこからμ'sがでてきた!

実は最後の希・凛・穂乃果のアップは前々から撮っていて、その時にはみんなは出口へむかっていたのだ。

モニターの映像はカメラに切り替わった。

 

「もっともっと踊らせて」パンパン!

「みんなみんなとまらない」パンパン!

「涙は青春のダイヤモンド 君を〜」「君を〜」「かざる光〜」

 

「よし!大成功だ!」

 

曲が終わると歓声と拍手が湧いた。

 

「よーし!絶対ラブライブで優勝するぞー!」

穂乃果が言った。

「おーー!!」

そしてそれに続いてみんなが言った。

 

「はい、以上!μ'sのステージでしたー!そちらの箱の中に入ってもらっても構わないので時間がある方はどうぞ見て行ってください!ありがとうございました!!」

ナオキはそう言うとみんなの元へ走って行った。

 

そしてハロウィンイベントの最後の夜をむかえるのだった……

 

帰り道……

「ハラショー!…見て、ナオキ!とても綺麗よ!」

「ハラショー!綺麗だなー」

ストリートで飾られている光る飾りを見ていた。

「えぇ……」

ナオキと絵里は腕を組んで帰っていた。

「ステージ、最高だったよ!絵里の衣装も可愛かったし」「そう?…ありがとう…」

「少し、店見ていくか?」

「えぇ!」

「あ、ここにするか『ハロウィンイベント限定ショップ』だってさ」

「行きましょう!」

「いらっしゃいませー!」

「わー!いっぱいあるわねー……」

「(絵里がはしゃいでる…かわいいな…)あ…これは……」

ナオキは何かを見つけコソッと会計を済ませた。

「あれ?ナオキ…どこ?」

「ここだよー」

「もう!どこ行ってたの?」

絵里は顔を膨らませて言った。

「いやぁーちょっとトイレに…」

「そうなの……それは?」

絵里はナオキの持っていた袋を見た。

「あ…見つかっちゃったか……」

「なにが入ってるのよ?」

「とりあえず帰るまで中身は秘密だ」

「えー…見せてよー」

「ダメだ、ちゃんと帰ったら見せてやるから……さ、行くぞ」

ナオキは絵里の頭に手を置いて言った。

「はーい……」

そして2人は帰って行った。

 

 

 

 

 

μ'sのライブが終わったころ……ある問題が起きようとしていた……

 

 

 

高坂宅……

「あ…あああ…あああああ……やっぱり!」

雪穂が何か書類を見ていった。

 

 

 

 

音ノ木坂学院生徒会室……

「わかったなマチコ……やるんだ…」

「でも…お兄ちゃん……それは……」

「おれの言うことが聞けないのかマチコ!!やるんだ!これは命令だ……」

「………わかったよ……お兄ちゃん……」

「わかればいい……あいつにはまた苦しんでもらわないとな……ハハハハハ……」

「うん…それじゃあね…」

「あぁ…頼んだぞ……」

マチコは電話をきった。

「ごめんなさい……ナオキ先輩…」

 

 

 

マチコは書道部の予算申請書を承認ボックスに入れた………

 

 

 

 

次回へ続く……


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