ラブライブ!〜1人の男の歩む道〜   作:シベ・リア

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※内容を一部変更しました


第25話「初デート」

朝……

「楽しみで全然寝れなかった……」

ナオキは昨夜楽しみすぎて寝付けなかったのだ。

「顔洗おう………」

 

ナオキは洗面所へむかった。

「寝癖やば」

ナオキの頭は……爆発していた。

ナオキは着替えなどを済まし、絵里の部屋へむかう。

 

 

絢瀬宅…

リビング……

「うーん……服に迷っててなかなか寝れなかったわ……楽しみだったっていうのもあるけどね……」

絵里もナオキと同じようだった。

「おねぇちゃん、大丈夫?」

亜里沙は言った。

「大丈夫よ。さ、準備しないとね」

絵里は自分の部屋にむかった。

 

 

ピンホーン……

「はーい!あ、ナオキさん!」

「よぉ、亜里沙ちゃん!絵里は?」

「おねぇちゃんは部屋にいますよー!あがって下さい!」

「お邪魔しまーす」

ナオキはあがり、絵里の部屋にむかった。

「絵里ー、むかえにきたぞー」

ナオキは絵里部屋の前で言った。

「まって!まだ!入らないで!リビングで待ってて!」

絵里は慌ててるように言った。

「わかった……」

ナオキはリビングへとむかった。

「これどうぞ!」

「ありがとう亜里沙ちゃん……っておでん?」

亜里沙はナオキにおでんの缶を出した。

「これ前に海未さんにもあげたんです!でも飲み物じゃないっておねぇちゃんに言われました…」

「じゃあなんでおれに出すの…」

「ナオキさんなら大丈夫かと!」

亜里沙は目をキラキラさせながら言った。

(……恐ろしい子……)

ナオキは思った。

「お茶どうぞ!そういえばナオキさん!」

「どうしたんだ?」

ナオキはお茶を飲んだ。

「ナオキさんって私のおにぃちゃんになるんですか?」

ナオキは咳き込んだ。

「だ、誰がそんなことを!」

「パパが言ってましたよ」

「(お父さんか……)ま、まぁ……だけど絵里には内緒な……」

「はい!」

「お待たせー」

絵里がリビングへ来た。

ナオキは絵里をじっと見つめた。

「な……なによ…////」絵里は顔をあかくした。

「いや…その……似合ってるなって…綺麗だし……かわいいよ////」

ナオキは顔をあかくして言った。

「あ…ありがと……さ、行きましょ!」

「あぁ!」

「2人とも!いってらっしゃい!」

「いってきます!」

ナオキと絵里は声を合わせて言った。

「楽しみね……」

「あぁ……」

そして2人は腕を組んでショッピングモールへむかった。

 

 

「あ、行きましたよ……」

「絵里ちゃんって結構甘えん坊さんだね…」

「そうだね……」

「さ、行くわよ…」

その後ろから海未・ことり・穂乃果・真姫がつけていた。

 

 

ショッピングモール……

「着いたわねー」

「でっけーなー」

「さ、まずはナオキの服を買いに行くわよ!」

「おれの?」

「ナオキファッションセンスなさすぎよ!私が選んであげるわ!」

「あ…ありがとう…」

 

 

服屋さん『ミント』

「んーこれでもないわねー……」

絵里は真剣な表情で服を選んでいた。

「(服選ぶのってこんなに時間がかかるのか……)絵里まだー?」

「もう!子供じゃないんだから待ちなさい!」

「はい……」

「んーこれね!さぁナオキ、この服試着してきて!」

「はーい」

ナオキは試着室へとむかった。

 

1分後……

「どうだ?」

「んー……ちょっと違うわねー……」

「違うのか……」

「お客様、こちらなどどうでしょうか?」

絵里が考えていると店員さんが声をかけてきた。

名札には内田と書かれている。

「あ、確かに!えっと……ありがとうございます!内田さん!」

「いえいえ」

「さ、ナオキ!これ着て!」

「はーい……(服選ぶのって大変なのか……?)」

 

1分後……

「これでどうだ?」

「うん!かっこいいわよ!内田さん、このままお会計お願いします」

「かしこまりましたー」すると内田さんは服に付いていた札をはずして会計した。

「悪いな絵里、服買わせちゃって…」

「いいのよこれくらい」

「ありがとうございましたー」

 

 

「さ、ナオキの服も買ったし、どこ行こっか?」

「うーん……絵里は行きたいとこあるのか?」

「あるわよ!」

「じゃ、そこに行こう!」

「いっぱいあるわよ?」

「時間はまだまだあるし大丈夫じゃね?」

「それなら行きましょ!」

絵里はナオキにひっついた。

 

「絵里ちゃん楽しんでる……」

「本当の目的を忘れてるのでは?」

「むしろナオキくんとのデートが目的なんじゃ…」

「むー……」

穂乃果・海未・ことり・真姫は小声で言った。

 

 

ライブの日……

控え室……

「絵里、ちょっといい?」

真姫が絵里に話しかけた。

「どうしたの真姫?それに穂乃果と海未とことりも」

「実はね…ナオキくんのことなんだけど……」

ことりが言った。

「ナオキがどうかしたの?」

「ナオキがなぜ名字を使っていないのか心当たりはありますか?」

海未は言った。

「実は私も気になってたのよ…」

「絵里ちゃんも?」

「えぇ……」

「気になるわね……」

「そうだ!絵里ちゃん、ナオキくんとデートして聞き出してよ!」

穂乃果が言った。

「デ……デート!?」

「そうね…絵里とナオキは付き合ってるんだからいいんじゃない?」

「お願いします…絵里」

「絵里ちゃん!」

「わかったわ…なら明日にするわ」

 

 

そして現在……

「ま、大丈夫でしょ、絵里だから」

真姫は言った。

「ねぇねぇ、あそこにいるのって……」

みんな穂乃果が指さした方向を見た。

「あれは……にこちゃん?あと希ちゃんと花陽ちゃんに凛ちゃん!?」

「にゃ?あ!ことりちゃんだ!あと穂乃果ちゃんに海未ちゃんに真姫ちゃんもいるにゃ!」

凛は後ろを見ていった。

「あらー…みんな揃っちゃったんやね…」

希は言った。

「絵里ちゃんたち行っちゃうよ…」

花陽は言った。

「はやく行くわよ!」

にこは言った。

 

 

女性ファッション店『ウーマン』

「ナオキどっちがいい?」

「おれが選ぶのか!?」

「いいからいいからー」

「んー………どっちも似合うと思うけどなー、絵里スタイルいいし、可愛いし……」

「もう……選んでよー」

絵里は顔を膨らました。

「(かわいい……)わかったよ……あ、でもこっちが1番似合うんじゃないかな?」

「ほんと?ならこっちにするわ!」

「ほんとにいいのか?おれが選んだやつで…」

「ナオキが言うんだからいいのよ!」

「ありがとうございましたー」

「あ、絵里おれが持つよ!」

「あ…ありがと……」

 

 

2時間後……

アクセサリー屋さん『ダイヤモンド・クラフト』

「おー綺麗だなー……」

「でしょー…あ、これとかどう?」

「おー!ハラショー!これと組み合わせたりとかどうだ?」

「いいわねーハラショー!」

2人はアクセサリーのことで盛り上がった。

「ねぇナオキ!また2人でアクセサリーを作りましょ!」「いいねー」

「私、これ買ってくる!」

絵里はレジへむかった。

「ん?『指輪作ります』か……」

ナオキはその広告の方へむかった。

「すみません、指輪って石持ってきても作ってくれるんですか?」

「はい、お作りできますよ!」

「そうですかー……また持ってきます」

「お待ちしてます!」

 

 

 

「お待たせー」

「おっ、終わったか」

「うん!ナオキ…お腹すいてない?」

「そういえば…もう12時かカフェに行くか?」

「うん!」

ナオキと絵里はカフェにむかった。

穂乃果たちもそれを追った。

 

 

カフェ『イート&カフェ』

「お待たせしました!」

「ありがとうございます!」

「んー…ハラショー!いい香りねー……」

「あぁ……」すると絵里は下を向いていった。

「ねぇ……ナオキ、聞きたいことがあるんだけど……」「どうしたんだ?」

ナオキはコーヒーを飲んだ。

「どうしてナオキは名字を使わないの?」

 

絵里がそう言うとナオキはコップをとめ、飲むのをやめた。

 

するとナオキの表情は暗くなった。

 

「…………気になるよな…やっぱり……」

「無理になら話さなくてもいいわよ」

「いや、いつか話す時がくるとおもってたよ………お前らもこっちに来たらどうだ?」

ナオキは遠くを見ていった。

「気づいてたん?」

「当たり前だ」

 

 

そして10人で机を囲んだ。

そしてナオキは話した。

「おれはこの名字が嫌いなんだ……『香川』という名字が……」

「なんで?小さい時気に入ってたじゃないの?『珍しいから』って…」

絵里は言った。

「あぁ……話したろ、大阪であったこと……ミツヒデの名字が香川なんだよ……だからおれはあいつと同じ名字が嫌なんだ…」

「ナオキ……」

海未は言った。

「まだそんなこと引きずってるの?いい加減……「誰にだって……忘れたいけど忘れられない…辛い……思い出すだけでイライラする…心が痛くなる……そういう思い出があるんだ………」

ナオキはにこの言葉を遮って言った。

「ナオキ………」

絵里は言った。

「いつまでウジウジしてるのよ…」

真姫は言った。

「ウジウジなんかしてね…「してるでしょ?なによ!そんなの堂々としてればいいのよ!いつまでも過去のこと引きずり回して、これからもずっと香川って名乗らないつもり?一生使わないつもり?ふざけないで!」

「真姫…それくらいに……」

海未は言った。

「ご…ごめん……」

 

 

 

「いや…真姫の言う通りだ……」

「え?」

「たしかにな……おれは心のどこかで名乗りたいって思ってたのかもな……でも過去から逃げて名乗りたくなかった……真姫、ありがとう……おれは香川ナオキって名乗る!」

ナオキの目は決意の目だったが、まだどこか闇を抱えているようだった。

「ナオキ……」

絵里は言った。

「みんな心配かけてすまんな……でも今は絵里とデート中だから2人っきりにしてくれるか?」

「そうやね……」

希は言った。

「そうだね、帰ろっか」

ことりは言った。

「すまんな…」

そしてナオキと絵里以外は帰っていった。

「絵里……」

「ん?」

 

ナオキは息を吸っていった。

「ごめんな…黙ってて……」

「いいのよ別に…話しにくかったんでしょ?」

「ほんとにごめ……ん……」

「めっ…」

すると絵里は人差し指でナオキの口をおさえた。

「もう謝らないの…わかった?」

「はい………」

「よろしい」

すると絵里は人差し指を離した。

「じ……じゃあ…次はどこいく?」

ナオキは言った。

「そうねー……あそこにに行きましょ!」

絵里はゲームセンターを指さした。

「わかった!」

ナオキと絵里はゲームセンターにむかった。

 

 

 

ゲームセンター「エンジョイ・センター」

 

「ねぇ、これなに?」

「あぁ…プリクラだ、写真を撮るんだ。ま、おれもあんまり撮ったことないんだけど」

「ねぇねぇ、撮りましょうよ!」

「いいよ…」

「やったー!」

 

 

「はーいくっついてー」

プリクラの機械が喋った。

「ほらナオキ、もっとくっついて!」

「あ…ああ…」

「3.2.1はい、チーズ…パシャ……あと2枚!」

 

 

 

「これデコレーションできるのね…ハラショー…」

「そうだな……」

「ナオキ顔あかーい…ふふっ……」

「絵里があんなにくっつくからだろ…」

「なによ、いつも腕組んでるじゃないの」

「それはそうだけど…」

「ほら、時間なくなるわよ」

「そうだな………」

ナオキと絵里は1枚ずつデコレーションするのだった。

「写真はどこからでてくるの?」

「そっちだろ?さ、でようか」

 

「あ、でてきたー!さーてナオキはどんなデコレーションを……うーん、名前を書いただけ…ナオキらしいわね…ふふっ…」

「そういう絵里はどうなんだよ……」

「私?私はね、相合傘に私たちの名前とか色々」

「ほー…さすが絵里だなー」

ナオキはそう言うと絵里の頭をなでた。

「もう……」

「次は何がしたい?」

「そうね…UFOキャッチャーがいい!」

「よし、行こうか!」

 

 

「私これ欲しい!」

絵里はクマのぬいぐるみを指さした。

「よし!」

ナオキは500円を入れた。

 

 

 

そして2000円使った……

「もうちょっとよ!頑張って!」

「よし!取れたー!」

「ハラショー!」

「はい、絵里!」

「ありがとう、ナオキ!…うーん……かわいい!」

絵里はぬいぐるみをほっぺでスリスリした。

「(かわいい……)さ、次はどこいく?」

「あれもやりたい!!」

絵里はホッケーを指さした。

「あぁ!いいぜ!」

 

 

「絵里、強い………」

「えっへーん!ジュースおごってね!」

「わかったよ…」

 

 

 

「もうこんな時間か……」

「楽しかったわね……」

「なぁ…絵里、屋上に行ってみるか?」

「いいわね、行きましょ!」

ナオキと絵里は屋上へむかった。

 

 

「わぁー……」

屋上に出ると綺麗な夜景が広がっていた。

「どうだ、綺麗だろ?」

「うん……そういえば、周りの人たちみんなカップル?」「ん?あぁ…そうみたいだな」

「ここってデートスポットなのかな?」

「さぁ?ちょっと待ってて……」

ナオキはスマホでここを調べ始めた。

「(なになに……カップルは1度でも行くべきデートスポット、いい雰囲気になれるかも)へぇー……やっぱりデートスポットみたいだな」

「へー……ねぇ、もっとフェンスの方に行きましょうよ!」

「え…あ…あぁ……(やべぇ、たけぇ……)」

「ナオキ大丈夫?顔色悪いわよ?」

「そ…そんなことねぇよ……」

ナオキは高いのが苦手なのだ。

ナオキは知らないうちに絵里を強く引き寄せていた。

「ちょっと……ナオキ……」

「ん?……あ……」

ナオキの顔と絵里の顔の距離が近くなった。

「ナオキ………」

「絵里………」

ドキドキ…………

(ナオキの鼓動が聞こえる……)

(絵里の鼓動が聞こえる……)

「ナオキ……」

絵里はナオキの首に手をまわした。

「絵里……」

ナオキは絵里の頭の後ろと腰を持ち、絵里を引き寄せた。

 

 

 

 

 

 

そして2人は………キスをした……

 

 

 

 

「ん………私のファーストキス……ナオキでよかったわ…」

「おれもファーストキスが絵里でよかった……」

ナオキは絵里を抱きしめた。

「ふふふ………今日のことは…ずっと私は忘れない……ナオキも忘れないでね…」

「あぁ……絶対…忘れない………」

 

 

 

そして2人は帰路についたのだった。

 

 

 

 

 

次回へ続く


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