「それはこっち!あ、もうちょい右!」
明後日はライブ当日にナオキたちは体育館で準備をしていた。
「ナオキ先輩!これぐらいですか?」
マチコは聞いた。
「ああ!それでOKだ!」
「マイクテストー、マイクテストー、ナオキくんOKなら合図頂戴!」
ナオキは頭上で手を丸にした。
「よし!準備完了だ!ありがとう!
明日のリハもよろしく!」
「はーい」
「さ、屋上に行くか……」
ナオキは屋上へむかった。
屋上……
「あ、音楽が聞こえる…みんなもうやってるか」
ナオキは階段を登っていた。
「邪魔しないように開けなきゃな…」
ナオキはそっとドアを開けた。
「いまここでー出会えた奇跡
忘れないでー僕たちの季節ー」
パチパチパチパチパチ……
ナオキは拍手をした。
「あ、ナオキくん来てたんだ!」
穂乃果は言った。
「おう!1番よかったぞ!」
ナオキは言った。
「当然よー」にこは自慢げに言った。
「明日はリハーサルだし、今日は終わりにしようか」
「はい!」
翌日………
「わぁー!すごーい!!」
穂乃果は体育館の光景をみて声をあげた。
「さ、リハーサルだ!」
「はい!」
「本番通りに行くからな!まずは『僕らのLIVE 君とのLIFE』だ!」
そしてリハーサルも難なく終わった。
部室………
「それじゃ明日の流れをもう一度確認するぞ」
「はい!」
「最初の曲は『僕らのLIVE 君とのLIFE』だ、そして『ユメノトビラ』、ラストに『それは僕たちの奇跡』PV撮影も兼ねてる。そして衣装は曲ごとに変える。あいだの繋ぎは任しとけ!」
「わかった!」
穂乃果は言った。
「よし!家に帰ってちゃんと寝ろよー」
「はーい」
帰り道……
「ねぇナオキ……」
「ん?」
「……ううん……なんでもない…」
「なんかあるだろ?」
「ないってば……」
絵里は言った。
「そっか………何かあったらなんでもおれに言ってくれ…力になってやる」
「ありがとう……」
「じゃ、また明日な」
「えぇ……」
ナオキは自分の部屋へと入って行った。
「ナオキ……なんで名字を言わないんだろう……部屋のふだもナオキだし……」
絵里は疑問をもっていた。
翌日……音ノ木坂学院……
「体育館特別席の方はこちらでーす」
「ビューイング席はこちらでーす」
「この分なら満員になりそうね」
「うん!」
ヒフミたち生徒は客の整理をしていた。
ライブ30分前……
控え室……
「よし!みんな準備は出来てるか?」
「はい!」
「席は無事満席だ!絶対成功させよう!」
「はい!」
「軽く通そうか?」
「うん!」
穂乃果は言った。
μ'sは軽く今日の曲を通した。
「本番10分前でーす!」
「よし!みんな準備は出来てるな?」
「はい!」
そして円陣を組む!
「いち!」
「に!」
「さん!」
「よん!」
「ご!」
「ろく!」
「なな!」
「はち!」
「きゅう!」
「じゅう!」
「μ's!ミュージック……スタート!!」
本番………
『僕らのLIVE 君とのLIFE』のイントロが流れると歓声がわいた。
今回のライブは体育館特別席と講堂のスクリーンを通してのライブビューイング席で行っている。
たった3曲だがラストの『それは僕たちの奇跡』では公開PV撮影も行うのだ!
「ゆずらない瞳が〜大好き……
ダイスキ!」
パチパチパチパチパチ……
「まずは『僕らのLIVE 君とのLIFE』を聞いてもらいました!」
穂乃果が言った。
「この曲は私達9人の初めての曲…オープンキャンパスで初披露した曲です!」
絵里は言った。
「そして……私達μ'sはラブライブ!予選決勝に進出することができました!」
ことりが言った。
「これもみなさんの応援のおかげです!ありがとうございました!」
「ありがとうございましたー!」
海未が言うとみんなが声を合わせて言った。
「ほな!次の曲のために着替えに行こかー!」
希は言った。
「いっくにゃーーー!!」
凛は言った。
「お…お待ちください!」
花陽は言った。
「にっこにっこにー♪」
にこが言った。
「イミワカンナイ……」
真姫が言った。
そして一旦着替えに行った。
するとナオキが出てきた。
「はい、μ'sが着替えてるあいだに少し休憩…ブレードやサイリウムをおいて……みんなで楽しく笑いましょう!やってくれるのは……ヒフミの皆さんです!」
「どうもーヒデコでーす!」
「フミコでーす!」
「ミカでーす!」
「3人合わせてヒフミです!」
突如始まったので一同唖然するがネタには大笑い!
「ヒデコ・フミコ・ミカ!?」
穂乃果が言った。
「なにあれ……ハハハハハ」
ことりが言った。
「はやく着替えますよ!」
海未が言った。
「ありがとうございましたー!」
パチパチパチパチパチ……
「はい、ヒフミの皆さん、ありがとうございました!それでは皆さん、お待たせしました!2曲目の準備ができました!それでは………暗転!」
電気が消え、『ユメノトビラ』のイントロが始まると電気がついて歓声がわいた。
「ユメノトビラ〜ずっと探し続けた」
「君と僕との〜」
「繋がりを探し〜て〜た〜……」
「青春のプロローローグ〜……」
パチパチパチパチパチ……
「ありがとうございましたー!」
ことりが言った。
「この曲はみんなで合宿に行って作った曲です!」
海未は言った。
「ラブライブ!の予選に挑んだ曲です!」
真姫は言った。
「みなさん、予選は見てくれましたかー?」
穂乃果は言った。
すると歓声がわいた。
「ハラショー!」
絵里が言った。
「あ…ありがとうございます!」
花陽は言った。
「でもー残念なお知らせがあるにこー」
にこが言った。
「このライブは次の曲で終わりなん…」
希が言った。
「えー.……」
「でも……次の曲『それは僕たちの奇跡』ではPV撮影をしちゃいまーす!」
にこが言った。
すると歓声がわいた。
「では準備してくるのでみんな待っててねー」
ことりが言った。
そしてμ'sは着替えに行った。
そしてナオキが出てきた。
「はい、それでは準備に入りますので少々お待ちください!」
ステージではみんな準備で大忙し。
5分後……
「それではお待たせしました!公開PV撮影!『それは僕たちの奇跡』!」
するとステージ上には音ノ木の生徒が、そしてステージの下にμ'sが出てきた。
歓声がわいた。
電気が消え………
「さあ…夢を〜叶えるのはみんなの勇気〜」
「負けない〜」
「心で〜」
「明日へ駆けて行こ〜う」
ライトはみんなのイメージカラーだ。
後ろでは音ノ木の生徒が踊っている。
「今ここで〜出会えた奇跡
忘れないで〜僕たちの季節〜」
曲が終わると歓声がわいた。
「みなさん!今日はありがとうございました!私達はハロウィンイベントでもライブをやります!みなさん!見てくださいねー!!」
そしてライブは終わった……
「ふぅ………あとは編集か……」
ナオキは言った。
部室………
「お疲れ様ーー!!」
みんなが声を合わせて言った。
「曲は少なかったけど、すっごく楽しかったねー!!」
穂乃果は言った。
「そうだね!」
ことりは言った。
「緊張しました……」
海未は言った。
「そうだね……」
花陽は言った。
「そう?私はそんなことないけど」
真姫は言った。
「えー、真姫ちゃん控え室で手に人の字書いて食べてたにゃー」
凛はいたずらげに言った。
「ちゃんとカメラに撮ってあるからねー!」
にこは言った。
「もう…にこっち……あとで頂戴ね…」
希はぼそっと言った。
「トラナイデ!」
真姫は言った。
みんな笑った。
「うふふ…まぁまぁ…」
絵里は言った。
「よし!みんな今日は家に帰って早く寝ろよー。明日は練習休みにするからなー」
「はーい」
帰り道……
「あれ?えりち、ナオキくんは?」
「ナオキなら部室で作業してるわよ?」
「一緒におらんくていいの?」
「えぇ…」
「もしかしてえりち…ナオキくんにご飯作って待ってようとか思ってるんちゃう?」
「もう……からかわないでよー」
「ほんとうは?」
「……まぁ作るけど……///」
絵里は顔をあかくした。
部室……
「よし!完成!……やべ、もうこんな時間か……帰ろ…その前にみんなにメール……」
「今日はお疲れ様!『それは僕たちの奇跡』のPVが無事に完成しました!
今日の夜にアップするのでみんな見てねー
ナオキ」
「……送信っと……よし、帰るか…」
ナオキ宅
「ただいまー」
「おかえりなさい!」
「おー絵里どうしたんだ?」
「ご飯作ってあげようと思ってね」
「ありがとう…亜里沙ちゃんは?」
「亜里沙ならうちで寝てるわよ」
「そっか…もうそんな時間か…」
「さ、はやくはやく!」
「わかったから引っ張るなって……」
「いただきまーす!!」
ナオキは勢いよく絵里の手料理を食べた。
「おいしい?」
「あぁ!おいしいよ!」
「それならよかった……」
「ごちそうさまでした!」
「はやかったわね……ふふっ……」
ナオキと絵里は食器を洗っていた。
「ねぇ…ナオキ……」
「ん?」
「その……明日、デートに行かない?」
「え…いいの!?」
「いいに決まってるでしょ……私達…付き合ってるんだから……///」
「そっか……なら付き合って初めてのデートだな!」「そ…そうね……」
「どこがいい?絵里の行きたいところでいいよ」
「そうね……ショッピングモールに行きましょ!」
「わかった!」
そして『それは僕たちの奇跡』をアップし終わってナオキは絵里と一緒に見ていた。
「ハラショー!」
「だろ?」
「あ、私のところだ……あのときはびっくりしたわ……」「ごめん(笑)」
「じゃあ…絵里、明日むかえに行くからな」
「えぇ…また明日…」
「あぁ…また明日!」
絢瀬宅…
「ナオキとの初デート何着ていこうかしら……うふふ……」
ナオキ宅……
「なに着ていこうかな…ファッションとかおれ分かんねーし……」
ナオキは悩んでいた。
「でも……絵里とデートか………////」
ナオキは顔をあかくした。
ぷるるるるる……ぷるるるるる……
「電話?こんな時間に……この番号は………」
ナオキはいやいや電話に出た。
「なんのようだ?」
「ひどいなージャーナ……おれの名前覚えてるか?」
「あぁ……ミツヒデ……『香川ミツヒデ』……」
「覚えててくれたんだねー、嬉しいよ……
『香川ナオキ』くん…」
「フルネームで呼ぶな!」
「おー怖い怖い…なんで呼んじゃいけないのかな?同じ『香川』じゃないか…」
「お前みたいなやつと一緒の名字なんて嫌なんだよ」
「そうだったのか…まぁいい……ありがとうな…退学してくれて……」
「……っ!!」
「ジャーナが退学してくれたおかげで会長になれたよ……」
「用件はそれだけか?」
「まだあるんだよ…君なら知ってるだろ?おれの学校…『大坂学園』がラブライブ!の予選決勝に進んだこと…」「あぁ……お前の学校になんて負けねぇよ…おれたちμ'sは……」
「ハハハ!お前らにあのA-RISEに勝てると?ついに頭までいかれちまったか?」
「いまに見てろよ……おれたちは必ずA-RISEに勝つ!そしてお前たちにも勝って…優勝してやる!」
「のぞむところだ……楽しみだな…また会えるのが」
「もう電話してくんなよ…」
「どうしよっかなー、考えておくよ…じゃあな…ジャーナ…」
そして電話はきれた。
「はぁ……嫌な声を聞いた…早く寝よう、明日はデートだ……」
ナオキは寝付いたのだった。
次回へ続く……