みなさんお久しぶりです!おまたせしました!(今年最後の投稿)
投稿期間結構空いてしまって申し訳ないです。記念回とか書こうと思ってもなかなか手が進まないんですよねぇ〜。ちょっと最近は忙しかったのもありますが……(笑)
不肖シベリア、年末年始は東京行って関西に舞い戻って大忙し!ま、遊ぶためですけどね!
さてさて、今回はShooting Starsのファーストライブ回となっております!これ以上は何も言うまい……
それでは、どうぞ〜!
「ワン、ツー、スリー、フォー、ファイブ、シックス、セブン、エイト!ワン、ツー………」
夏もいよいよ終盤。Shooting Starsのファーストライブを3日前に控えて練習も追い込みになっていた。
この前の日には夏休みの宿題が終わっていなかった凛は1日中真姫の監視の元で宿題を終わらせた。
「よーし、休憩だ!」
ナオキがパンと手を叩いてそう言うとみんな疲れたのか溶けるようにその場に座った。
ナオキはそんなみんなに凍ったタオルとスポーツドリンクを渡してみんなをねぎらった。
「いよいよライブだね!」
「ちゃんと踊れるかな?」
「大丈夫よ。練習の成果をしっかり発揮すれば」
「真癒美の言う通りだよ!大丈夫!」
亜里沙、瑞希、真癒美、雪穂はそう言って初めてのライブに緊張はしているが、楽しみなようで笑顔で話していた。
だがマシュはそんなことはなく、なんだか少し気まずい表情をしていた。
「マシュちゃんどうかしたの?」
「い、いえ!なんでもありません!なんでも」
「そう?ならいいけど……練習、頑張ろうね!」
「はい!」
瑞希はマシュを心配して声を掛けるがマシュは誤魔化す感じで返事をした。瑞希らも無理に聞いても話さないだろうと察してそれからなにも追求しなかった。
そして10分ほど休憩してからみんなはまた練習を再開した。
1年生は次のライブが自身にとって初めてのライブになるため、練習に気合いが入っているのが感じられた。
一方、μ'sでライブを経験したメンバーも多少は不安を感じていた。今までは9人でステージで踊っていた。でも今回は11人という大人数だ。この人数でのライブに慣れるまで時間はかかったが、今ではしっかりと踊れている。だがやはりその状態での本番は初めてなので不安になるのも仕方が無い。
そして時間は早いもので1日の練習は終わりを迎えて、みんな着替えて帰宅していった。
ナオキを除くメンバー11人はダンスや歌の自主練習をしているが、ナオキはステージでのライトなどのタイミングの確認、フォーメーションの確認、そして当日のスケジュールの確認などを行っていた。
ナオキはμ'sのときも、今でも、こうしてみんなを裏から支えている。みんなが輝けるようなステージを作ってみんなで輝く……それがナオキの役割だからだ。
「はい、お水。ちゃんと水分補給しないとダメよ」
「ありがとう、絵里」
ナオキは絵里が持って来てくれたコップに入った水を飲むとまた資料に目をやった。
絵里は邪魔をしないように心の中で応援の言葉を掛けて、ナオキが座っているソファーを離れて椅子に座ってナオキを見つめた。
「ふぅ……とりあえず今日は寝るか。絵里、お待た……」
ナオキは絵里がリビングで待っていることに気が付いていて、部屋で寝ようと絵里の方に顔を向けると絵里は机に突っ伏して寝息をたてていた。
「こんなところで寝たら風邪ひくっての……」
ナオキは呆れたような笑顔を浮かべて先にリビングと自室のドアを開けてから絵里をお姫様抱っこしてベッドまで運び、ナオキもそれからすぐに眠りについた。
Shooting Stars初ライブの前日、アイドル研究部のみんなはその会場となる音ノ木坂学院の講堂に来ていた。
ライブに向けての講堂内の準備はヒデコ・フミコ・ミカとナオキをはじめ、有志で集まってくれた音ノ木の生徒がこの日までにしてくれていた。
みんなはそのステージの上に立ち、明日に控えたライブの光景をイメージしていた。1年生達は、イメージトレーニングをしている2年生、3年生の様子を見て経験の差というものを知り、それと同時に自分達も目を瞑った。
みんながイメージするのはどんなものなのか?
新たなる仲間と一緒に最高に輝いている自分?
それとも緊張している自分?
それとも踊りながらも不安になっている自分?
しかし、不安だろうがなんだろうが、その根本にあるのは"楽しみ"という感情である。
その証拠に、固くなっていたみんなの表情はどんどんと柔らかくなっている。
「よーしみんな!練習にゃ〜!」
「「「「「「「「「「おー!」」」」」」」」」」
凛は目を開けてみんなの顔が見えるように前に立って元気よく言うと、みんなは拳を上げて声を上げてリハーサルを開始した。
リハーサルも終わり開場時間になると、このライブを楽しみにしていた観客がドッと入場してきた。
講堂内の席はその観客であっという間に埋まっていき、先程まで静かだった空間が一気にざわざわしだした。その中には卒業生である絵里、希、にこの姿もあった。
「ハラショー……!」
「もうこんなにたくさんお客さんが……!」
ステージ袖から講堂の様子を伺っていた亜里沙とマシュはその様子に驚いたが、同時に感動していた。
「ふ、ふん、これぐらい普通でしょ」
「そう言う真癒美も脚震えてるけどね」
「うっ……」
真癒美は余裕ぶっていたが、仲がいい瑞希にそれを見破られて表情を少し崩した。
「でもやっぱり緊張するね……初ステージ……」
雪穂がそう言うと1年生のみんなは急に表情が固くなって、より緊張した様子を見せた。
「大丈夫だよ」
「お義兄ちゃん!」
「「「「ナオキくん!?」」」」
そんな1年生のところにナオキが現れると、亜里沙は嬉しそうにその名を呼んで、他のみんなは驚いたようにその名を呼んだ。(キミノゼンゼンゼンセカラボクハ以下略)
「みんな練習の通りにすれば大丈夫さ。それに失敗を恐れてはいけない。自分を信じてやれば必ず成功する」
「「練習、通りに……!」」
「「失敗を恐れずに……!」」
「自分を、信じて……!」
みんなの緊張した表情はナオキの励ましの言葉で柔らかくなり、笑顔が戻っていった。
ナオキもそんな笑顔を見て嬉しそうな表情を浮かべた。
「さぁ、着替えてから最終チェックだ。急いだ急いだ」
「「「「「は、はい!」」」」」
ナオキがそう言うと1年生はまるでこれから始まるライブが楽しみになったかのような表情で控え室に向かっていった。
ナオキはそんなみんなの後ろ姿を微笑みながら見つめた。
「ナオキくん、準備できたよ〜!」
「よし、じゃあ入るぞ」
凛がドアの向こうのナオキに向かって声をかけると、ナオキは控え室のドアを開けて中に入った。それから全員の衣装姿を見まわした。
今回の衣装はShooting Starsの名に相応しい、全体的に薄暗い青っぽく夜空の星座をイメージした衣装だ。
腹回りには薄暗い青い布に星をイメージした白い粒が散らばっていて、真ん中には白い星型の模様が線で繋がっていた。さらにその下には黄道十二星座のマークが金色で刻まれており、胸辺りから上は白い布で胸元が見えているバージョンとしっかりと首辺りまで布が続いているバージョンがあった。布が続いている人は首元でリボンを結んでいた。胸元が見えている人のものは肩からヴェールが掛かっており、見えてない人は白い布がさらに続いていた。さらにはショートパンツのバージョンとスカートのバージョンもあり、靴や脚より下にも違いが見られた。
全員共通で帽子をかぶっており、さらには表は薄暗い青で内面はキラキラと輝いているマントを首から掛けていた。
「うん、やっぱりみんな似合ってるな〜。ほんまにみんなべっぴんさんやわ〜」
「じゃあ、最後に1回ダンスの確認だ!」
「「「「「「「「「「「はい!」」」」」」」」」」」
童子とナオキは衣装を身にまとったみんなを鼓舞した。それからダンスや歌の最終確認をしてShooting Starsは初ライブに挑むべく控え室を出た。
ステージ横に待機するとライブを待ちわびている人達の話し声が聞こえて来た。なにを話しているかは定かではないが、人が多い分ザワザワ声は大きく聞こえていた。
『もう間もなくライブが開演となります。皆様、もう少々お待ちください』
フミコがアナウンスをすると待機していた観客は期待の歓声をあげた。その歓声を聞いた1年生はより緊張感を高めていき、声に出しはしなかったがみんな不安そうな表情をしていた。
それを見た童子はニタリとして素早く真癒美の後ろにまわり込んでその2つの膨らみを掴んで、そのままその膨らみを勢いよく揉みまくった。
「っ、あんっ!?ちょっ、童子っ、先生っ……!なにっ、してるんですかっ……!ああっ……!!」
「おぉ〜!ええ胸しとるな〜。しかもこんないい声出してぇ……先生、興奮するわぁ……」
ナオキは頬を赤く染めて気まずそうな表情をしながら目を瞑り、両耳を塞いで真癒美達の方から顔を逸らした。
そのナオキが遮断した世界では童子が真癒美の胸を揉み続け、揉まれた真癒美が声をあげていた。
「はぁ、はぁ、はぁ……やっと終わった……」
「ま、真癒美……大丈夫?」
「(お姉ちゃんもお義兄ちゃんにされたらあんなふうになるのかな?)」
「せ、先生!なにやってるんですかっ!?」
瑞希はしゃがんで腕を胸で覆いながら息を荒くする真癒美に苦笑いを浮かべながら声をかけ、雪穂は童子に驚きと混じった声をあげた。
「うぅ……はっ、ナオキくん!」
「は、はいっ!」
「…………見てました?」
「見てないです。耳も塞いでました」
真癒美はそう言うナオキを赤くした頬を膨らませながらキッと睨んだ。真癒美に睨まれたナオキは必死に自らの無罪を主張した。
マシュは呆然とした表情だったが、その光景をみて何かがこみ上げてきて口から息を吐き出した。そしてその出した息でリミッターが外れて笑い声をあげた。
「お、おいマシュ……ここ笑うタイミングじゃないぞ?」
「あはははっ、ご、ごめんなさい。で、でも、なんだかおかしくって……あははははははっ!」
ナオキはマシュが笑っていることに不満を持った表情をするも、マシュがいつも通りの笑顔を浮かべていることに安心感を抱いていた。だがそれはナオキだけではなく他のメンバーも同じであった。
メンバーはマシュの笑いにつられて笑い声を次々にあげていった。
「いや、なんでみんなまで……ふふっ、はははははっ!」
そしてついには笑うなと言っていたナオキまで声をあげて笑った。
その光景はいつも通り過ごしている音ノ木坂学院スクールアイドル、Shooting Starsの面々であった。
「ふふっ、上手いこといったみたいやな……」
童子はボソッと誰にも聞こえないような声でそう呟くと生徒達と同じように笑った。
そう、童子はこうなることを見越して真癒美の胸を揉んだのだ。
みんな、とくに1年生は緊張で表情が固くなっておりこのままでは練習通り、いやそれ以下になる可能性だってあった。なのでその緊張を解く方法として童子は、自分が真癒美の胸を揉み、それから唯一の男子であるナオキに真癒美が怒り、それをみた緊張して笑いの沸点が低くなっているであろう誰かが笑い、さらにそれにつられてみんな笑うだろうとふんでいたのだ。
それが見事に的中。みんなはこうして笑ったことで緊張が和らいでいった。
「よし、みんな大丈夫だな」
「「「「「「「「「「「はい!(うん!)」」」」」」」」」」」
ナオキの言葉に返事をしたみんなの表情は緊張しているものではなく、やる気に満ち、若干緊張はしているがこれからのライブを、これから起こることを楽しみにしているものであった。
「童子先生、なにかあります?」
「せやね〜……うちもちゃーんと見てるさかい、みんなしっかり練習の成果出してくるんやで」
「「「「「「「「「「「はい!」」」」」」」」」」」
「じゃあ最後に部長。一言よろしく」
「ふぇえ!?なーんて、しっかり考えてますっ!」
「ふふっ、かよちんにこちゃんみたいだにゃ〜」
「確かに!」
凛は今の花陽の姿に前部長であるにこの面影を感じてそれを声に出すと、納得した元µ’sの面々は懐かしむような笑い声をあげた。
「では、あらためて……みなさん!来てくれた皆さんにとって、今日というこの日を特別な日にしてあげましょう!じゃ、次はナオキくん!」
「はぁ!?ここでおれに振るのかよ!……ま、いいや。
みんな、今日がいよいよファーストライブだ。今日まで積み重ねてきたものを悔いなくここで出し切ろう。きっと成功する。だから自信を持って、
「「「「「「「「「「「はい!」」」」」」」」」
ナオキのその力強い一言にみんなは元気よく返事をした。
「じゃあみんな!"あれ"をするにゃ〜!」
すると凛は元気よく言った言葉に対してみんなが頷くと、人差し指と中指を立てて前に出した。それに続いて童子以外のみんなも同じ指の立て方で手を出した。
「あれ、童子せんせーはしないの〜?」
「え?うちもやってええの?」
「もちろんだよ!だって童子せんせーもShooting Starsの、音ノ木坂学院アイドル研究部の一員だもん!」
「穂乃果ちゃん……」
だが穂乃果は手を出さない童子に声をかけると、その言葉に心撃たれた童子はみんなの顔を見まわした。みんな優しく微笑みながらこの輪に童子が参加することを今か今かと望んでいた。
そして童子はみんなと同じように手を出してµ’sのときは10人で作っていた"星"は13人で作るものとなった。
「じゃあいっくよ〜!いち!」
「に!」
「さん!」
まず番号を言ったのは穂乃果……ではなく、Shooting Starsのリーダーの凛、アイドル研究部部長の花陽、副部長の真姫であった。
「よん!」
「ご!」
「ろく!」
そしてそれに続いたのが現在3年生である穂乃果、ことり、海未だ。
「なな!」
「はち!」
「きゅう!」
「じゅう!」
「じゅういち!」
3年生に続いたのは新入部員である1年生の雪穂、亜里沙、真癒美、瑞希、マシュだ。
「じゅうに!」
「じゅうさん!」
そして最後にサポート役のナオキ、顧問の童子が番号を言った。
「Shooting Stars!」
『ミュージック……スタートーー!』
そしてみんなは掛け声とともに手を振り上げてジャンプをした。
『みんなで輝きになろう』
そんな想いを込めてShooting Starsはファーストライブに臨んだ。
ナオキは観客席後方の上に位置する放送席でフミコ達と最終チェックをして、童子はライブが記録できるようにステージ間近の左、右、真ん中にカメラを設置し、観客席後方の真ん中あたりでカメラをまわして待機していた。
そして、Shooting Starsのメンバー達はステージの幕裏で自らの位置にスタンバイした。
「みなさんお待たせ致しました。これより、音ノ木坂学院スクールアイドル、Shooting Starsのライブを行います」
『ワァ────!!』
観客達はこれから始まるライブへの期待と、今や有名となっているナオキの声への興奮の歓声をあげた。
「音ノ木坂学院のスクールアイドルの新しい道のスタートを、みなさんどうか暖かく見守ってください!それでは、1曲限りですがみなさんに最高の時間をお届けします……Shooting Starsで、『Shooting Stars〜流れ星のように〜』」
『おおおおおおお────!!』
そして大きな歓声とともに講堂が暗転してそのまま幕が開いた。
その先には新たな音ノ木坂学院スクールアイドルであるShooting Starsの姿があった。
そして暗転した講堂にツリーチャイムの音が響き、スポットライトはセンターの凛とその両端の花陽と真姫を照らした。
「「「さぁ、流れ星のように」」」
それからステージ全体に明かりがつきShooting Stars全員の姿が観客の目に入った。
「「「キラキラと」」」
「「「「「輝こう」」」」」
1年生が歌い終わるタイミングで全員が右手の人差し指をたてた状態で右腕を振り下げた。
『Shooting Stars!』
そして全員一斉にその腕を振り上げて自分たちから見て右下に振り下ろし、そのまま右回りでターンをした。そのターンのあとに曲が盛り上がり、曲が盛り上がるとともに観客も大きな歓声をあげた。
「「「「Shining!」」」」
「「暗い夜空を飾る無数の星」」
「「空に灯りを与える星」」
まず歌い始めたのは穂乃果と海未、ことりとマシュだ。マシュは初めての披露だったがことりの支えもあり楽しく歌った。
「「「「Shooting!」」」」
「「そんな輝く星達が」」
「「次々に地上へと流れてゆく」」
続いて歌い始めたのはマシュ以外の1年生組。
雪穂と亜里沙、真癒美と瑞希は特に仲がいい2人の組み合わせで息がぴったりだった。
「星から星へ」
「受け継がれていく光」
「たった一瞬輝く流れ星」
「「「さぁ、みんなで輝こう!」」」
そしてチームの中心である花陽、真姫、凛の2年生組が歌うと何色かの線状のライトが講堂全体を照らしてついに曲はサビに入った。
『Shooting Stars!最高の輝きを目指して』
「あの日見た」
「流れ星のように」
「「輝こう」」
「「私達の思いは」」
「「流れ星のように」」
「「「「「受け継がれていく」」」」」
全員で声を合わせて綺麗な歌声を披露した。
それから凛と穂乃果、現リーダーと元リーダーに続いて2年生、3年生そして1年生がまるでひとつの星が流れたあとに幾つもの星が流れていくように歌った。
『一瞬の光 その一瞬の輝きこそ流れ星
流れ星のように キラキラと輝こう!』
「輝きになろう」
そしてついに曲の最後、凛がはじめの時のように腕を上げるとその両端の花陽と真姫から順番にみんな腕を上げていった。
『Shooting Stars!』
その腕を歌声を合わせてはじめのように降ろしていって右回りにターンをした。
Shooting Starsのダンスはまさに輝く星達が夜空を舞っているかのようだった。そんな姿に講堂の誰もが魅了された。
『ワァ────!!』
曲が終わると講堂の観客達は大きな歓声をあげた。その声ははじめの時よりも大きく、観客達の期待を大きく上回るステージだったと言えよう。
「みなさん、ありがとうございました!
では、私達Shooting Starsの自己紹介を簡単にしていこうと思います!じゃあことりちゃんから!」
全員が1列に並ぶとセンターにいた凛はそう言って1番左端にいたことりにバトンタッチした。
「はい!南ことりです!今日は私たちのライブに来てくれてありがとうございました!みなさんご存知かと思いますが────」
そしてことりから順番に、穂乃果、海未、花陽、凛、真姫と慣れたように観客に向かってお礼などを含めた自己紹介をしていった。
真姫の隣にいたマシュは自分の出番が近づく事に緊張していった。
「────これからも前と変わらず頑張っていくから応援よろしくお願いします。じゃあ次からは新しく入った1年生。マシュ、よろしく」
「は、はいっ!マ、マシュ・ライトと言います!えっと、あんまりこういう経験はないんですけど、先輩達の姿を見てスクールアイドルに憧れてはじめました!そんな先輩達に遅れを取らないよう頑張ります!よろしくお願いします!えっと……亜里沙ちゃん!」
マシュは焦っていたがなんとか挨拶をこなして隣の亜里沙にバトンタッチした。
「うん!私は絢瀬亜里沙です!私はお姉ちゃんは絢瀬絵里です!私はお姉ちゃん、μ'sにずっと憧れていました!なので、お姉ちゃんと一緒のスクールアイドルができてとても嬉しいです!これから応援よろしくお願いします!次は雪穂!」
亜里沙は元気よく挨拶をこなした。そんな挨拶を見て絵里は1人感激していて、隣にいたにこや希になだめられていた。
「高坂雪穂です。あそこにいる穂乃果の妹です。お姉ちゃんはμ'sの一員でした。でも、私はお姉ちゃんに負けないぐらいのダンスを、歌を身につけたいと思っています。みなさん、応援よろしくお願いします!次は瑞希」
雪穂は興奮気味だったが挨拶を冷静にこなした。その挨拶の途中では観客達を含めたみんなは笑っていた。穂乃果は頬を膨らませていたが。
「どうもみなさん、はじめまして!奥村瑞希です。漢字で書くと"みずき"と読まれがちですが、"たまき"です。私は昔からスクールアイドルに憧れていました。なのでこうして音ノ木坂学院でスクールアイドルをやれていることがとても誇りです!みなさん、これからも応援よろしくお願いします!最後は真癒美!」
瑞希は終始明るく挨拶をこなして真癒美にバトンタッチした。
「はじめまして、福田真癒美です。私は昔からダンスを習っていました。といってもこういう大人数で踊ることはなかったのでとても楽しいです。先輩達に負けぬよう頑張りますので応援よろしくお願いします」
最後の真癒美は落ち着いてクールに挨拶を終わらせて凛にアイコンタクトを送った。
「以上が音ノ木坂学院スクールアイドル、Shooting Starsのメンバーです!Shooting Starsは流れ星のようにずっとこの音ノ木坂学院で受け継がれていきます。この名前がこの先ずっと残っていくようにみなさんも応援、よろしくお願いします!それでは、今日は私達のファーストライブにお越しくださり、ありがとうございました!」
『ありがとうございました!』
全員が礼をすると観客達は歓声をあげて大きな拍手を響かせた。その拍手の音は幕が完全に閉まるまでなり止むことはなかった。
Shooting Starsのファーストライブは大成功に終わった。
次回へ続く……
ありがとうございました!
ファーストライブ回いかがだったでしょうか?1番力を入れたのはもちろん、あの曲の部分です。ちなみに、Shooting Starsの衣装はスクフェスの星座編をイメージしました。ということで最後におまけとしてオリジナル曲、『Shooting Stars〜流れ星のように〜』の歌詞を載せたいと思います。
では、次回もお楽しみに!
みなさん、よいお年を!!!新年最初はこの作品を投稿しますんで!
『Shooting Stars〜流れ星のように〜』
さぁ、流れ星のように キラキラと輝こう
Shooting Stars!
Shining!暗い夜空を飾る無数の星
空に灯りを与える星
Shooting!そんな輝く星達が次々に地上へと流れてゆく
星から星へ 受け継がれていく光
たった一瞬輝く流れ星 さぁ、みんなで輝こう!
Shooting Stars!最高の輝きを目指して
あの日見た流れ星のように輝こう
私達の思いは流れ星のように受け継がれていく
一瞬の光 その一瞬の輝きこそ流れ星
流れ星のように キラキラと輝こう!
輝きになろう Shooting Stars!