「おい!どうした!もうばてたのか?」
ナオキの声が屋上に響く。
「さ……流石に3曲連続でさらに絵里抜きはきついわよー…」
にこは言った。
「そうか…なら踊るのはここまでにしようか…みんな水分とれよー」
「ふぅー………助かったー……」
穂乃果は座った。
ぷるるるる……
「あ、電話だ………もしもし?あ、ツバサさん!」
「え………」
みんなが声を合わせた。
「はい、はい………はい、わかりました!それでは」
ナオキは電話をきった。
「ちょっと……ナオキ……ツバサさんって……まさか…」にこが恐る恐る聞いた。
「ああ、A-RISEの綺羅ツバサだ」
「えーー!!」
みんなの声が屋上に響いた。
そしてμ'sはUTX高校へむかった。
「あ、ツバサさーん!」
「あら、早かったわね!さぁ、中へどうぞ」
「ほ……ほんものだ……」
「ほ…ほんもののツバサさん………」
にこと花陽は驚きを隠せない。
μ'sはUTXのカフェスペースへ案内された。
「ようこそ、UTX高校へ」
「待っていたわ」
「さ、飲んで」
そういうのはA-RISEの統堂英玲奈、優木あんじゅ、綺羅ツバサだ。
「はい、いただきます!」
「い……いただきます……」
ナオキ以外は驚きを隠せず動揺していた。
「ちょっと絵里……」
「どうしたの?にこ」
「なんでナオキはA-RISEと知り合いな訳?」
「わ…私に聞かれても……」
「それなら私から話すわ」
ツバサが答えた。
「あれはね………私が変装してアキバにいたとき……」
時期的には文化祭が終わったあとぐらい…
「へい、ねーちゃんちょっと遊ばないかい?」
一人の男が一人の女の子に何か言っている。
「ん?なんだ?」
ナオキは不思議そうに見ていた。
「や…やめてください」
「いいじゃねーか」
「あーナンパか……ちっ」
ナオキは歩き出した。
「ちょっとそこの人!」
「あ?なんじゃおらぁ?」
「嫌がってるでしょ?やめてあげなよ」
「あ?うっせーよ!しばくぞ」
「なら仕方がない…実はね…おれの親父は警察のお偉いさんなんだよな……」
すると男はビクッとなった。
「き…今日のところは許してやる……」
そういうと逃げていった。
「ふぅー……大丈夫ですか?」
「ええ……ありがとうございます…あの…お名前は?」「ああ…名前はナオキです、そちらは?」
「わ……わたしは……」
すると女の子は戸惑っていた。
「ん?どうしたんですか?」
「ちょっとこっちへ来てくれる?」
「あ…はい」
そう言われるとナオキはUTX高校へ案内された。
(UTXの生徒か……)
「ここに座って……」
「はい…」
「あら、ツバサどうしたの?」
「なにかあったか?」
そうやって入ってきたのはA-RISEの優木あんじゅと統堂英玲奈だ。
「あ……A-RISE?ツバサって……まさか……」
「そうよ……わたしはA-RISEの綺羅ツバサ…助けてくれてありがとう」
「え……えーー!!」
そして電話番号を交換し、今に至るのだ。
「……という訳なの」
「へー……ナオキくん、かっこいいとこあるやん」
「お…おう…///」
「流石、絵里が惚れることはあるわね…」
真姫は言った。
「ちょっとー!///」
絵里は顔をあかくした。
「と……とりあえず本題に入りましょう!///」
ナオキは照れて言った。
「そうね……わたし達とライブをするってことは知ってるわね?」
「はい」
ツバサが言うと穂乃果は答えた。
「でも…なんでA-RISEがわたし達なんかと…A-RISEは1位でわたし達は…」
「それはもう過去の話よ……」
海未が言うとあんじゅは答えた。
「それに…わたし達はμ'sを注目していたし、それに…ライバルだと思ってる…」
「え………」
ツバサが言うとみんなは驚いた。
「高坂穂乃果…人をひきつける魅力…カリスマ性とでも言えばいいのだろうか10人いてもなお輝いている。
絢瀬絵里…ロシアでは常にバレエコンクールで上位だったと聞いている」
「西木野真姫の作曲の才能は素晴らしく、園田海未の詩ととてもマッチしている」
「星空凛のバネと運動神経はスクールアイドルとして全国レベルだし、小泉花陽の歌声は個性の強いメンバーの歌に見事な調和を与えている」
「牽引する穂乃果のついになる存在として9人を包み込む包容力をもった東條希…」
「それに…アキバのカリスマメイドさんもいるしね…いや…元と言った方がいいのかしら?そして矢澤にこは……小悪魔的な存在かしらね?」
A-RISEから褒められたμ'sは驚いていた。
「ほんでにこはいつもA-RISEに花をおくっているらしいな…」
「え…」
にこは驚いた。
「にこ………」
「ウチ…知らんかったんやけど……」
「い…いやーずっとファンだったから…あはははは…」
「ということでおれがツバサさんに一緒にライブでも…っていったらOKしてくれたわけさ」
「なるほどね……」
絵里は言った。
「来週のライブ……楽しみにしてるわ……μ'sの皆さん…」
「はい!私達も楽しみです!」
穂乃果は言う。
「うふふふふ……穂乃果さんは面白いわね…」
「い…いやー」
「じゃ、また来週ね…」
「楽しみにしているぞ…」
あんじゅと英玲奈は言った。
そして次の日、部室に集まったμ's
「ほんとうに大丈夫なのかな……」花陽は不安そうに言う。
「自信を持つんだみんな!ここで上位4位に入れば、まだA-RISEに勝てるチャンスはあるってことだ!」
「あ…そっか……」
ことりは答えた。
「それではみなさん、練習しましょう!」
「はい!」
みんな屋上へむかった。
そして帰り道
「ねぇ、ナオキ……」
「どうした?」
「ほんとうに大丈夫と思う?」
「やってみなきゃ、わかんないじゃん?とりあえずまずは予選決勝まですすむことを考えよう!」
「そうね!」
そう言うと絵里はナオキにくっついた。
「ちょっ……////」
「いつまで照れてるのよ?そろそろ慣れてよ…」
「ごめん……」
そして2人は笑い、家へと帰るのだった。
そして一週間後……
「なぁ、まだかー」
「まだよー」
μ'sはUTXで衣装に着替えていた。
ナオキはその部屋の外で待っていた。
「あれ?ナオキまだ入らないの?」
「あ、穂乃果、まだ着替えてないのかよ…」
「希ちゃんもだよ?」
「はやく着替えてこい」
「はーい」
「ナオキくん…覗いちゃダメやで?」
「覗かねーよ!」
「あら?ナオキくん」
「あ、ツバサさん…」
「みんなは中?」
「そうですよ…」
「入るわね…」
「はい、みんなーA-RISEの皆さんが来たよー」
「え?ちょっと待ってねー」
「らしいです…」
「ふふふ……わかったわ」
「大丈夫だよー」
「ではどうぞ」
「はろー」
「準備はできたか?」
「はい!」
「穂乃果さん…いいライブにしましょう!お互い…ベストをつくして…」
「はい!こちらこそ!」
ツバサと穂乃果は握手を交わした。
「みなさん!お待たせしましたー!まずはA-RISEのライブをどうぞ!曲は『Shocking Party』です!」
そしてA-RISEのライブを間近に見たμ's……
「これが……A-RISE…」
「…私達……A-RISEには……」
「勝てない…」
自信を失うμ's。
「みんな!やってみなきゃ、わかんないじゃん?やろう!」
「ふふっ……そうね…」
「そうだよ!やろう!こんなすごい人達とライブができるなんてすごいよ!それじゃ、行くよー!」
「μ's!ミュージック……スタートー!!」
「それではみなさん!続いてはμ'sのステージです!曲は『ユメノトビラ』です!どうぞー!」
ナオキが言うと音楽が始まった。
曲が終わると拍手の音が聞こえてくる。
ナオキも拍手した。
「ふふっ……面白くなりそうね…今回のラブライブ!……」
ツバサはそう言った。
「A-RISEのみなさん、今日はありがとうございました!」「ありがとうございました!」
ナオキが言うとみんな続いていった。
「こちらこそ…楽しかったわ」
「結果が楽しみだ」
「お互い予選決勝に出れるといいわね」
「はい!」
そしてみんなは帰っていった。
「ナオキ」
「ん?……あぁ…いいよ…」
「ふふっ…やったー」
そう言うと絵里はナオキにくっついた。
「もう慣れた?」
「あぁ…流石に慣れたよ…」
そして2人は帰っていった。
次回へ続く