ラブライブ!〜1人の男の歩む道〜   作:シベ・リア

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みなさんどうも!
最近寒くなってきましたが、この作品の季節は夏ですよ!!
今回はなんと新キャラがでてきますよ!誰が出てくるかはお楽しみに!
前ラ!はなしでいきます!
それでは、どうぞ!



第131話「3バカといとこ」

 

 

「それじゃあ、受験勉強頑張ってな〜」

『は〜い!』

 

 

ついに今日は修業式の日だとみんなのテンションは上がっていた。

 

 

 

 

「テンション上がるにゃ〜!」

「コラ星空ぁ!!」

「「「……………………」」」

 

 

凛が中庭を走り回って生活指導の先生に怒られるほどに。

 

 

「こりゃあ……あいつ部活遅れてくるかな?」

「でしょうね……」

「あははは……あと、穂乃果ちゃんも」

「そうだな……」

 

穂乃果もまた、騒ぎすぎて生活指導の先生に呼ばれていたのであった。

 

 

「ほな、みなさん夏休み楽しんでや〜」

 

そして、ついに念願の夏休みが始まった。

 

 

 

 

 

穂乃果と凛は生徒指導室にてみっちり怒られました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ったく……なんで学期末に生活指導くらってるんだよ」

「「ごめんなさい……」」

アイドル研究部の部室で、ナオキは穂乃果と凛に呆れたように言った。

「流石は3バカとうたわれた2人ね」

「3バカ……?」

真姫がため息をついてそう言うと、マシュは首を傾げた。

「あぁ、3バカってのは卒業したにこと、穂乃果と凛を合わせた3人のバカのことだ」

「「「へ〜」」」

真癒美と瑞希とマシュは声を揃えて言った。

穂乃果と凛は服のむねのあたりを掴んでいた。

「とにかく……今日からはみっちり練習しますよ!」

「「「「「「「「「「「はーい」」」」」」」」」」」

そしてみんなは屋上に向かった。

「ん……?」

「あれ、ナオキくんどうしたの?」

花陽は立ち止まったナオキを不思議がって言った。

「いや、電話みたいだ。先に行っといてくれ」

「わかりました!」

花陽はそう言って屋上に向かった。

ナオキはスマホを取り出して、連絡先を確認するとボタンを押してスマホを耳に当てた。

「もしもし?どうしたの奈々おばさん」

『ごめんなさいね、急に連絡して』

電話の相手はナオキのおばの桜内奈々(さくらうちなな)であった。

「いいよいいよ。でも珍しいね、奈々おばさんから電話なんて」

『そうね。実はね、お願いがあるのよ』

「お願い……?」

ナオキは首を傾げてそのお願いを聞いた。

 

 

 

 

 

ガチャ……

 

「お待たせ〜」

「あ、ナオキくん遅いよ〜!」

「すまんすまん」

ナオキが屋上のドアを開けると穂乃果が言った。

「電話だと聞きましたが、一体誰から?」

「あぁ、親戚のおばさんからだよ。ちょっとお願いがあるってね……

さ、ストレッチ終わったろ?練習始めるか!」

ナオキは手を叩いて練習を始めるように言った。

 

 

今日は修業式ともあって、なるべく早めに練習を終わらせた。

明日の夏休みからの予定を話して、今日は解散となった。

 

「合宿、楽しみだな〜」

「楽しみなのはいいけど、遊ぶために行くんじゃないからな?」

「わかってるよお義兄ちゃん!」

帰り道、ナオキと亜里沙は話しながら帰っていた。

亜里沙は合宿が楽しみだと機嫌をよくしていた。

「よし、時間もあるし今日はおれが晩飯作るか!」

「お義兄ちゃんが作るの!?やったー!」

「よし、じゃあちょっとだけスーパーに寄るか」

「うん!」

ナオキと亜里沙は帰り道にあるスーパーに立ち寄ることにした。

 

 

 

 

 

 

 

「よし、こんなもんだろ。亜里沙ちゃん、もう欲しいものとかないか?」

「うん、ないよ!」

「よし、帰るか」

ナオキはそう言って亜里沙と共にレジに歩き出した。

 

「お願いしまー……あ、にこ」

「ナオキ、久しぶりね。亜里沙ちゃんも」

「お久しぶりです!」

そこのレジの担当はにこであった。

「そういや3バカのにこはここで働いてるんだったな」

「3バカ言うな!値段上げるわよ」

「そんなことしていいのかよ!」

「ふん、まぁいいわ。合計2648円です」

「はいよ、3000円からで」

「はい、3000円お預かり致します。こちら352円のお釣りとレシートになります。ありがとうございました」

にこはお釣りとレシートをナオキに渡す。

「ありがとう。仕事頑張れよ〜」

「えぇ、そっちも練習頑張りなさいよ」

ナオキと亜里沙はレジを去ると、にこは次の客の商品を打ちはじめた。

 

 

 

 

 

 

 

〜ラブライブ!(穂乃果・凛・にこ)〜

 

 

 

 

 

 

 

「ただいま〜」

「おかえり、暑かったろ?」

「えぇ……ふぅ、涼しい……」

絵里は帰ってきてソファーにもたれた。ナオキはそんな絵里にタオルを渡し、絵里はそれで汗を拭う。

「今から飯作るし、風呂入ってきたらどうだ?」

「えぇ、そうさせてもらうわ……」

絵里はナオキに勧められて風呂場に向かった。ナオキはエプロンをして、料理をし始めた。

 

 

 

 

 

「あ、そうだ。2人に言っておかなきゃいけないことがあるんだ」

「「ん?」」

ご飯中にナオキが口を開くと、絵里と亜里沙は首を傾げた。

「実は今日、親戚のおばさんから電話があったんだけどさ、ある頼み事をされたんだよ」

「頼み事って……?」

「なんかしばらくの間、その人の娘、つまりおれのいとこをしばらく預かってほしいらしいんだ」

「ちなみにその子はいくつなの?」

「えっと……確か今は中2だったはずだから……13歳か」

「その子いつから来るの!?」

亜里沙はいつから来るのか楽しみなのだろうか椅子から立ち上がって言った。

「亜里沙、ご飯中よ」

「うぅ……ごめんなさい……」

亜里沙はしゅんとして椅子に座った。

「で、その子はいつから?」

「明日だ」

「へぇ、明日か〜!」

「えぇ、楽しみね!」

「うん!」

亜里沙と絵里はお互いの顔を見て笑い合った。

「………………って……明日!?」

「おっ、絵里いい反応だ」

ナオキは親指をたてて言った。

「そういうのはいいから!明日って急すぎない!?」

「あぁ、なんか本当は結構前に言うつもりだったけど忘れてたってさ」

「急すぎるよ!まだ心の準備が……!」

「ナ、ナオキの親戚が明日来るだなんて……!」

亜里沙と絵里はまさかの明日来るという知らせに焦りを見せた。

「そんな焦ることでもないって……」

ナオキはそんな2人を見てお茶をすするのであった。

 

 

 

 

 

 

「ねぇ……」

「ん?」

「本当に明日なの?」

「まだ言ってんのかよ……」

夜、絵里はベッドで隣に寝転んでいるナオキに声をかけた。

「そしたら明日はちゃんと早起きして、服を選んで、お化粧しないと……!」

「なんで会うだけでそこまでするかね?家に帰ってきたら化粧おとすだろ?」

「別にいいでしょ!身だしなみはしっかりしないと!」

「お、おう……」

ナオキは隣で意気込む絵里を見て、少し驚きを見せた。

「そうと決まれば早く寝ないとね。じゃ、おやすみなさい」

「ははっ……あぁ、おやすみ」

ナオキは笑いをこぼしてから絵里にキスをして眠りについた。

 

 

 

 

 

 

 

〜ラブライブ!(ナオキ・絵里)〜

 

 

 

 

 

 

 

翌日……

人も多くなってきた昼頃、ナオキと絵里と亜里沙は秋葉原駅でナオキのいとこを待っていた。

 

「お姉ちゃん、楽しみだね!」

「そうね〜……ナオキ!大丈夫かしら?髪とか乱れてないかしら?」

絵里はナオキに心配そうに聞いた。

「ははは……大丈夫だって。絵里はいつも通りかわいいよ」

「あ、ありがとう……////」

ナオキが絵里を褒めると、絵里は頬を赤くしてナオキから視線を逸らした。

 

すると………

 

「あ、ナオにぃー!」

「お、来たか!」

ナオキはいとこが来たのに気づくと、その方向に向かって手を挙げた。

その先から、キャリーバッグを引っ張って走ってくる女の子がいた。

「久しぶり、ナオにぃ!」

その子はナオキ達の前で止まると、ナオキを見て微笑んで言った。

「久しぶりだね、梨子ちゃん」

ナオキが梨子ちゃんと呼んだこの子こそが噂のいとこである。

「ナオキくん、久しぶりね」

「奈々おばさんも!」

梨子の後を追って奈々も歩いてきた。

絵里と亜里沙は緊張したような表情をしていた。

「あら、そちらの方々は?」

奈々はそんな2人を見て言った。

「あぁ、紹介するよ。

絵里、亜里沙ちゃん、こっちがおばの桜内奈々さんで、こっちがいとこの桜内梨子ちゃんだ。

奈々おばさん、梨子ちゃん、こっちが義妹の亜里沙ちゃん、そしておれの婚約者の絵里だ」

ナオキは絵里と亜里沙、奈々と梨子にお互いを紹介をした。

「どうも。しばらく娘がお世話になります」

奈々は絵里と亜里沙に向けて頭を下げた。

「い、いえ!こちらこそ」

絵里が頭を下げると、続いて亜里沙も頭を下げた。

「あら、どちらも礼儀正しいわね。いい彼女さんじゃない、ナオキくん」

「いやぁ〜」

ナオキは頭をかいて照れたような仕草を見せた。

「ナオにぃ、しばらくよろしくね!」

「あぁ、こちらこそ。梨子ちゃんも2人に挨拶して」

「うん!桜内梨子です。しばらくの間、よろしくお願いします」

梨子はナオキの言う事を聞き、絵里と亜里沙に頭を下げた。

「えぇ、よろしくね。私は絵里よ」

「私、亜里沙!よろしく!」

絵里はニコッとして、亜里沙は手を挙げて言った。

「ふふっ、じゃあナオキくん、しばらく梨子のことよろしくね」

「はい!」

ナオキは敬礼のポーズをした。

「梨子、いい子にしてるのよ?」

「わかってるわよ」

「それじゃあね」

奈々は手を振って車の方に向かった。

梨子も奈々に向かって手を振った。

 

「さ、梨子ちゃん、おれ達の家に行こうか」

ナオキは奈々が去ったのを見送ると、梨子の方を向いて言った。

「うん!」

梨子も笑顔で頷いて、ナオキ達が歩き出すとその後ろを歩いて行った。

 

 

 

 

 

「さ、どうぞ」

「お邪魔します……」

絵里がドアを開けると、梨子は遠慮しがちに入った。

「ま、そんな遠慮しなくていいよ。しばらくはここが家って思っとけや」

ナオキはそんな梨子の頭を撫でて言った。

「ん……わ、わかった」

「亜里沙、梨子ちゃんに部屋を案内してあげて」

「はーい!梨子ちゃん、こっちだよ!」

「は、はい!」

亜里沙が家にあがると、梨子もその後を追ってあがった。

「亜里沙ちゃん、嬉しそうだな」

「そうね……さ、ご飯作らなきゃ!」

ナオキと絵里も家にあがり、リビングに向かった。

 

 

 

 

 

ガチャ……

 

「ナオにぃ……?」

梨子は荷物を案内された部屋に置いてリビングに向かい、そーっと入った。

「おー梨子ちゃん、どうしたんだ?」

ナオキはソファーに座っており、梨子に気づくと手を挙げて言った。

「その……あんな一部屋借りてもいいのかなって……」

「あぁ、別にいいよ。誰も使ってなかったし、梨子ちゃんもお年頃の女の子だしな」

「短い間だけど、あの部屋を自由に使ってもいいのよ?」

「あ、ありがとうございます!」

「ま、突っ立ってないで座ったらどうだ?」

ナオキは梨子にソファーに座るように促した。

「うん!」

梨子はどこか嬉しそうにナオキの隣に座った。

「むっ……」

絵里は不機嫌そうにナオキを睨んだ。

ナオキは視線を感じ、少しビクッとなった。

「そ、そういや、梨子ちゃんはクラブとかしてたっけ?」

「ううん、ピアノ教室に通ってるからしてないよ」

「あ、そういやそうだったな。でもしばらく会わない間に大きくなったな〜」

ナオキは梨子の頭を撫でて言った。

「そ、そうかな?」

「あぁ、最後に会ったのは……おれが中学生の時に梨子ちゃんが大阪に来た時だったし」

「そりゃあ大きくなってるわね。私はそのときは小学生なんだし」

「そりゃそうか」

ナオキは片手で頭を抱えて「はははははっ」と笑った。

「ナオキ〜、もうすぐできるから食器の準備してくれる?」

「あいよ〜」

「あ、私も手伝います」

梨子はナオキが立ち上がると自分も手伝おうと立ち上がった。

「梨子ちゃんはいいって、お客さんなわけだし」

「そうよ。だからゆっくりしてて」

「では、お言葉に甘えて」

梨子はそう言うとソファーに座った。

ナオキは食器を出すためにキッチンの方に向かった。

 

 

 

 

「さ、食べて食べて」

「い、いただきます……」

梨子はそう言って初めてのボルシチを口に入れる。

「どう?お口に合うかしら?」

絵里はロシア料理が初めてだという梨子に、自分の料理が口に合うか心配だった。

「ん、美味しい!」

「そう……!よかったわ……」

絵里はほっと胸を撫で下ろした。

「ま、絵里の料理だから美味しいのは当たり前だけどな……」

ナオキはそう言って料理を口に入れた。

「ありがとう……梨子ちゃんも、いっぱい食べてね」

「はい!」

梨子が美味しそうに食べる姿を見て、絵里は嬉しくなり微笑んだ。

 

 

 

 

 

 

 

〜ラブライブ!(梨子)〜

 

 

 

 

 

 

ご飯を食べ終わったあと、4人はリビングでゆっくりとしていた。

 

「梨子ちゃんはどこの中学校に通ってるの?」

「音ノ木坂中学校に通ってます」

「梨子ちゃんもそうなんだね!」

「え?」

亜里沙が喜んでいると、梨子は少し驚いた。

「亜里沙ちゃんも音ノ木坂中学校卒業なんだよ」

「へぇ〜そうなんですね」

「うん!あ、坂本先生はしってる?」

「はい、今は私のクラスの担任です!」

「そーなんだ!」

亜里沙と梨子はそれから中学校の話で盛り上がった。

「亜里沙ちゃんと梨子ちゃん、話が合うようでよかったな」

「そうね。

亜里沙、今日は梨子ちゃんとお風呂に入ったら?」

「うん、そうする!」

「えっ!?」

「さ、行こう梨子ちゃん!」

「ちょ、ちょっと〜!」

亜里沙は梨子の手を引っ張ってお風呂場に向かった。

ナオキと絵里は微笑んでそんな2人を見つめた。

 

 

 

 

 

 

 

コンコン……

 

「ん、どうぞ」

 

ガチャ……

 

「ナオにぃ……」

ナオキが自室で作業をしていると、梨子がドアを叩いて入ってきた。

「なんだ梨子ちゃんか……どうかしたのか?」

梨子はドアを閉めて恐る恐るナオキに近づいた。ナオキは梨子に座るように促して、机の上の物を片付けた。

「その……勉強を教えて欲しくて……」

「あぁ、そうか。梨子ちゃんは宿題があるんだったな」

ナオキは受験勉強などに集中させるために夏休みの宿題が出されていないため、思い出したように言った。

「だからわからないから教えて欲しいの!」

「はいはい、わかったから。で、どの教科だ?」

ナオキは梨子を鎮めるような仕草をして言った。

 

「数学」

 

「……………………」

 

「ん?ナオにぃ?」

梨子は教科を言った瞬間に固まったナオキを見て首を傾げた。

するとナオキは梨子の両肩に手を置いた。

「梨子ちゃん……」

「う、うん……」

梨子は声が真剣なトーンになったナオキに驚きながらその顔を見た。

 

「残念だが、おれには教えることができない……」

 

「えぇ!?な、なんで?」

 

「それはな……」

 

「そ、それは……?」

梨子は唾をのみこんでナオキの答えを待つ。

 

 

「………おれは数学が苦手だからだ!」

 

 

 

「………え……」

梨子は予想外の答えに目を丸くした。

「すまない……本当に、すまない……」

ナオキは悔しい表情をして言った。

「そ、そうなんだね……し、仕方ないよ!得意不得意は誰にもあるもんね!」

「くっ……!まさか梨子ちゃんに慰められる時がこようとは……!!」

ナオキは床に片手をついて、もう片方で拳を握って言った。

「はははは……」

梨子はそんなナオキを見て苦笑いをした。

「あら梨子ちゃん、どうしたの?」

そんな時、絵里が部屋に入ってきた。

「絵里さん……実はナオにぃに数学を教えてもらうとして……」

「あぁ、大体は察したわ……でも梨子ちゃん、理系科目はナオキは驚くほど苦手だから頼らない方がいいわよ」

「なんかそれ傷つくんだけど!?」

「だって本当のことでしょう?」

「ははは……」

梨子はそんな2人を見てまた苦笑いをした。

 

 

 

その後、梨子はしっかりと絵里にわからないところを教えてもらいました。

 

「それで、ここはこうなるから……」

「あ、なるほど!流石は絵里さんですね!ナオにぃとは違いますね!」

「梨子ちゃんもなんかおれに酷くなってね……?」

ナオキは絵里と梨子の向かいから肩を落とした。

「それはナオキが数学苦手だから悪いのよ」

「まぁ、そうなんだけどよ……

でも梨子ちゃんが来て何事かと思えば宿題だったのか」

「ナオにぃは他になにと思ったのよ……?」

「いや、また梨子ちゃんが1人じゃ寂しいから寝れないのかと」

「ナオにぃなに言ってるのよ!そんなわけないでしょ!?私もう中学生よ?」

「ははは、すまんすまん。だって昔さ………」

ナオキは昔の出来事を思い返す……

 

 

 

 

 

 

それはナオキが中学生の時、梨子が大阪のナオキの家に遊びに来たときだった……

 

 

「ん……」

「梨子ちゃん……?」

小学生の梨子は両手でナオキの服の袖をはなさず掴んでいた。ナオキは少し戸惑っている様子を見せた。

「私、ナオにぃと寝る!」

「えっ!?」

「だって……」

梨子はナオキに隠れるようにしていた。

「きっと自分のお家じゃないから怖いのね。それじゃあナオキ、一緒に寝てあげなさい」

ナオキの母親がそう言うと、梨子はぱぁーっと笑顔になった。

「わ、わかったよ……」

 

 

 

 

 

 

 

そして今に戻る………

 

「いやぁ……てっきりまたそんなことを言ってくるのかと……」

「言わないからっ!」

梨子は少し頬を赤くしながら言った。

「梨子も成長したようで、ナオにぃは嬉しいよ」

ナオキは親指を立てて言った。

「ナオキ、梨子ちゃんをからかいすぎよ」

「へーい」

「絵里さん……」

梨子は目をキラキラさせて絵里を見た。

「ま、もう今日は遅いし寝なさい」

「では、そうさせてもらいます」

梨子は絵里にそう言われて勉強道具を片付けて立ち上がった。

「梨子ちゃん、夜中に枕持って突撃してくんなよ?」

「しないよ!じゃ、おやすみなさい」

「「おやすみ」」

梨子は顔を赤くして部屋を出ていった。

「ナオキ、楽しんでる?」

「そりゃあ、梨子ちゃんに久しぶりに会えたからな」

ナオキはそう言って「ははははっ」と笑った。

「むぅ……」

「え、絵里……どうしたんだよ?」

絵里が頬を少し膨らませるとナオキは少し戸惑いを見せた。

すると、絵里はナオキの胸に飛び込んで顔を埋めた。

「ん……」

「絵里………」

ナオキはそんな絵里をぎゅっと抱きしめた。

 

 

 

 

 

 

 

梨子はナオキの部屋を出て、自分のために用意された部屋に向かった。

だが、部屋札を思い出して驚きの表情でドアの前に戻った。

 

『ナオキと絵里の部屋』

 

「ナオにぃと絵里さんの部屋……!?

(ナオにぃと絵里さんって一緒の部屋だったの!?でも婚約してるのなら当たり前だろうけど……まさか………まさか……………まさか…………………!!!)

 

 

 

 

 

 

『絵里、今日も……いいか?』

 

『えぇ、いいわよ………来て………』

 

『絵里っ!』

 

『あんっ!もう、いつもがっつきすぎよ……あんっ……』

 

 

 

 

 

 

 

「っていうことが……!/////」

梨子はそんなことを勝手に妄想して顔を真っ赤にした。

「と、とりあえず部屋に戻りましょう」

梨子はひとまず部屋に戻ることにした。

 

 

 

「……でもやっぱりナオにぃが攻めよね?でもでもここはあえて絵里さんが攻めでも…………」

 

梨子は部屋で1人ぶつぶつと呟いていた。

 

 

 

 

次回に続く………

 

 





〜妄想ラジオ!〜

ナ「さて、今日の妄想ラジオ!は今回から登場したいとこの桜内梨子ちゃんと一緒にお送りします!」
梨「よろしくお願いします!」
ナ「そういや梨子ちゃんの登場をほのめかしてから本当に登場するまで何話か空いたな。てっきりその次の話で出てくるのかと思ったんだけど」
梨「そうだよね。私も心の準備してたのにまさか次の話で出番がないなんて……」
ナ「でもまぁ、Aqoursメンバーで初めて出てきたんだからいいんじゃないか?」
梨「それはそうなんだけど……
でもいつから私の登場って決まってたのかな?」
ナ「う〜ん、確か去年の12月ぐらいだったかな?」
梨「結構前なのね……意外だわ……」
ナ「だろ?この設定もなんか思いつきだったみたいだけどな」
梨「それがやっと実ったんだね!」
ナ「ま、そゆこと。だからこれからは梨子ちゃんの登場も増えてくるだろうよ」
梨「っていうかしばらくお世話になるから結構出てくると思うけどね……」
ナ「それを言っちゃーおしまいだ」
梨「それでは、新しく評価してくださった、Air forceさん、(金健→鍵)人さん、ありがとうございます!」
ナ「新しくお気に入りしてくださったみなさん、ありがとうございます!
次回もお楽しみに!それじゃあ……」

ナ・梨「「ばいばーい!」」

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