ラブライブ!〜1人の男の歩む道〜   作:シベ・リア

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さてお待ちかね、ついに新章突入です!
しかもですね、今日は劇場版ラブライブ!の公開から1周年ですよ!ハラショー!
あのときの気分が蘇ってきますね〜!
さてさて、今回からは映画編のあと、つまりはアフターストーリーとなってます!
それでは、新章なので前回のラブライブ!略して前ラ!はなしにして……
1人の男の新たな歩む道……スタートです!



最後の一年のはじまり
第121話「2人の少女の試練」


 

 

 

 

μ'sの本当の最後のライブの2ヶ月前……つまりは4月……

 

 

μ'sは先月末のライブでしっかりとみんなに最後を伝えた。

そのことはニュースや新聞でも取り上げられ、世界中を駆け回った。

 

 

そんなμ'sのメンバー………

 

3年生組はそれぞれの道を歩み始めた。

絵里は短期大学へ進んだ。

にこはアイドルのオーディションを受けたいが、家のこともありスーパーでパートとして働いている。

希は占いを独学で学びながらも神田明神での手伝いを続けている。

 

ナオキ・穂乃果・海未・ことりの2年生組は3年生になり、凛・真姫・花陽の1年生組は2年生になった。

 

 

そして音ノ木坂学院では入学式が行われた。

 

 

今年の入学者はμ'sの活躍もあって前年度より明らかに多かった。

もちろん、穂乃果の妹の高坂雪穂、絵里の妹の絢瀬亜里沙もそのうちの1人だ。

 

 

その日は入学式が終わると新入生はHRで自己紹介やら資料の配布やらを終わらして解散となる。

 

 

雪穂と亜里沙は緊張してある部屋のドアの前にいた。

 

 

 

「雪穂〜……緊張するね〜」

「だ、大丈夫だよ!」

そして2人は唾を飲み込んだ。

 

「いくよ……!」

「うん!」

 

そして雪穂はその部屋のドアを叩こうとした。

 

 

 

「よぉ、どうしたんだ?」

「「ひゃあああああああ!」」

雪穂と亜里沙は急に声をかけられたので声をあげた。

「うおっ!?どうしたんだよ急に大声なんかだして」

「ナオキさんだったんですね……ほっ……」

「お義兄ちゃん!」

雪穂はほっと胸をなでおろして、亜里沙は喜んだ。

声をかけたのはもちろんナオキである。

「で、なんでこんなところで突っ立ってたんだ?」

「えっと〜」

雪穂はナオキの言葉に目を逸らした。

「……あぁ、なるほど。入ろうとしたけど緊張していたって感じか?」

「ハラショー!お義兄ちゃんすごい!」

「正解みたいだな」

亜里沙が飛び跳ねて喜ぶとナオキはニヒッと笑った。

「あはははは……やっぱり"あの"アイドル研究部ですからなんだか緊張して……」

雪穂はそう言いながら頬を人差し指でかいた。

「そんなに気を張らなくてもいいよ……だってさ……」

「「えっ!?」」

 

ナオキはそう言ってその部屋、アイドル研究部の部室のドアノブに手をかけた。

 

ガチャ……

 

「おれたちはお前らをむかえる準備が出来てるんだからな!」

ナオキが部室のドアを開けると、そこには6人の少女たちがいた。

 

「「「「「「ようこそ!アイドル研究部へ!」」」」」」

 

6人は雪穂と亜里沙に向かって声を合わせて言った。

 

「「っ……!」」

 

「もう、雪穂遅いよ〜!」

「穂乃果、仕方ないでしょ!新入生もやることがあったのですから!」

「そうだよ〜」

「亜里沙ちゃんも久しぶりにゃ!」

「さ、早く座りなさいよ」

 

穂乃果・海未・ことり・凛・真姫は言った。

 

「ずっと待ってたんだぞ?お前らが来るの」

「な、なんで……?」

「なんでってそりゃあ、2人とも入部するだろ?音ノ木坂学院、アイドル研究部に」

「「はい!」」

2人はナオキがそう言うと元気よく返事をした。

「だそうだ……"部長さん"……」

「「はっ……!」」

 

雪穂と亜里沙は気づいた………

 

部屋の奥のパソコンの前にこちらを背に座っている明らか周りと違う雰囲気の持ち主に……

 

そしてその人物はこちらに振り向き始めた。

 

雪穂と亜里沙は唾を飲み込んだ。

 

 

そしてその人物は腕を組んでこちらを見てきた。

 

 

「わっ、わたちっ……わ、私がアイドル研究部部長の小泉花陽です!」

 

(噛んだ……)

その場にいる花陽以外の全員がそう心の中で呟いた。

 

「2人とも!」

「「はい!」」

「………ようこそっ!」

花陽は先程の硬い表情から一転、今度はぱあっと笑顔になってそう言った。

「「ほっ……」」

雪穂と亜里沙はなにか言われるのではないかと緊張していたのでほっと胸をなでおろした。

 

「じゃあ入部届けを書いてきてくださいね」

「「はい!」」

花陽はそう言って入部届けを2人に渡した。

「よし、じゃあ練習するか!新歓ライブもあるし、2人にも練習がどんなもんか見てもらわないと」

「はい、じゃあみなさん着替えて屋上に集合です!」

「「「「「「「「はい!」」」」」」」」

 

そしてナオキ以外のメンバーは隣の更衣室に向かった。

 

 

「さて、先に行っとくか」

ナオキは音楽プレイヤーやドリンクを持って屋上に向かった。

 

 

 

 

 

〜ラブライブ!(雪穂・亜里沙)〜

 

 

 

「ワン!ツー!スリー!フォー!ファイブ!シックス!セブン!エイト!…………」

ナオキの掛け声で6人は練習していた。

雪穂は真剣な眼差しで、亜里沙は目をキラキラさせて練習を見ていた。

 

 

「よし、10分休憩な」

「「「「「「ふぅ〜」」」」」」

ナオキがそう言うと6人は休憩に入った。

 

「2人とも、どうだった?」

ナオキは雪穂と亜里沙に言った。

「ハラショー!だったよ!私もあんなふうに上手くならなきゃって思った!」

亜里沙は目をキラキラさせながら言った。

「雪穂ちゃんは?」

「私は………すごいなって思いました。お姉ちゃんもいつもと違って真剣だったし」

「ちょっとそれどういう意味!?」

穂乃果は雪穂のセリフを聞いて言った。

「ははは……まぁ2人とも、頑張ってくれよ」

ナオキは2人の頭をぽんぽんと優しく叩いて言った。

「「はい!」」

 

それから雪穂と亜里沙の指導を新3年生組の3人に任せて、ナオキは新2年生組の指導にあたった。

 

 

「3人だからもっと大きく動け!花陽、真姫、いつもよりもっと大きく!凛は大きすぎ!少し抑えろ!」

「「「はい!」」」

 

今回の新歓ライブは講堂で新2年生組がすることになっているのだ。

 

「よし、休憩にしようか」

「ふぇ〜疲れた……」

花陽はその場に座り込んで言った。

「ナオキくん厳しいにゃ〜」

「そうか?いつも通りだと思うが?」

凛もその場に座り込んで言った。

「そうよ……凛らしくないわね」

真姫はそんな凛を見て言った。

「だって〜」

「ほらよドリンク」

ナオキは3人にドリンクを渡した。

 

 

 

「お義兄ちゃんっていつもあんなに厳しいんですか?」

亜里沙はストレッチをしながら穂乃果たちに聞いた。

「うん、でもあんなに気合入ってるのは久しぶりだね」

「そうだね〜」

「やっぱり新歓ライブなんです。余計に気合いが入ると思います」

ことり・穂乃果・海未は言った。

「ふ〜ん……」

雪穂もそうなんだという表情をした。

「でも新歓ライブって懐かしいね〜」

「そうだね。私たちもしたもんね」

「あの誰もいない講堂の光景はあのときは辛かったですけど、今となってはいい思い出ですね」

穂乃果・ことり・海未は観客0の新歓ライブのことを懐かしむように話した。

 

 

 

 

 

 

 

〜ラブライブ!(穂乃果・海未・ことり)〜

 

 

 

 

「よし、今日の練習はこれまで!1年生も初日からお疲れ様」

「「「「「「「「お疲れ様〜(です)」」」」」」」」

「お義兄ちゃん!一緒に帰ろう!」

「はいはい、わかってるよ。はやく着替えてこい」

「は〜い」

亜里沙は嬉しそうに更衣室に向かった。

「仲がいいですね」

海未はその光景を見てナオキに言った。

「そうか?まぁ、最近亜里沙ちゃんにはおれに敬語はなるべく使わないように言ったけど、亜里沙ちゃんもそれで話しやすいんだと思う」

「なるほど……ということはまた"あれ"を考えないとですかね?」

「だな」

2人は笑みを浮かべた。

 

 

 

 

〜ラブライブ!(ナオキ・海未)〜

 

 

 

 

ガチャ……

「「ただいま〜!」」

ナオキと亜里沙は元気よく言った。

「おかえりなさい。亜里沙、どうだった学校は?」

「うん、楽しかったよ!」

亜里沙は帰りを出迎えた絵里に言った。

「そう、ならよかったわ。さ、ご飯にしましょう。さっきできたところよ」

絵里はクルッとリビングの方に体を向け、顔はナオキたちに向けて言った。

「よっしゃ!じゃあ早速…「その前に着替えてきてね」……はい」

ナオキは意気揚々とリビングに向かおうとするが、絵里にニコッとしてそう言われたのでしゅんとなった。

 

 

 

 

 

「「「いただきま〜す!」」」

 

そしてナオキと亜里沙は制服から着替えて待ちに待ったご飯の時間。

ナオキはやっと食べれると勢いよく食べた。

絵里もナオキがとても美味しそうに食べるので嬉しくなった。

 

「そういえば絵里って大学いつからだっけ?」

ナオキはふと疑問に思ったので言った。

「確か……月曜日に入学式で、その3日後から講義が始まるわよ」

絵里は箸を顎に当てて言った。

「そうか……絵里が行くとこってなんか結構予定がきつそうだな」

「えぇ、でも2年だけだし大したことないわよ」

「そうか……卒論とかあるのか?」

「卒論は……確かなかったと思うわよ。その代わり試験が多いけどね」

「そうなのか……大変そうだな」

「えぇ、でもちゃんと頑張るわよ」

絵里は片手でガッツポーズをした。

「あぁ……はむっ……」

ナオキはまた一口料理を口に運んだ。

 

 

 

次回へ続く……




〜妄想ラジオ!〜

ナ「さて始まりました今回の妄想ラジオ!今回、一緒にお送りしてくれるのは絵里と亜里沙ちゃん!」
絵「亜里沙と一緒にするのは初めてね」
亜「うん、この前は楽しかったよ!」
ナ「くそ……なんでおれが……!」
絵「よしよし……」
亜「で、今回は私と雪穂の入学式とかのお話だったね」
ナ「あぁ、てっきり新章だから1話目は長くなると思ったけどそうでもなかったな」
絵「そりゃあ、完結編の最後の2話があんなに長かったら作者も遠慮するんじゃない?」
亜「ハラショー!」
ナ「いや、あの作者ならきっとなにも考えずに書いたらこれぐらいに収まったって感じだろ……いつもそうだし」
絵「やりたいことをやるのが作者だものね〜」
亜「でも若干ふざけて書いてるよね?」
ナ「たぶんそうだろうな。雪穂ちゃんと亜里沙ちゃんのシーンとか、花陽のシーンとか」
絵「みんな笑ってくれたのかしら?」
亜「笑ってくれてなかったら作者さんかわいそう……」

キュン……

ナ「じゃ、かわいい亜里沙ちゃんも見れたしそろそろ終わろう!」
絵「えぇ、感想などどんどんお待ちしてます!」
亜「それじゃあ……」

ナ・絵・亜「「「ばいば〜い!」」」

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