男と9人の女神たち……μ'sとの物語もついに終わりを告げます!
てか120話とかむっちゃきりいいやんかwww
さらに合計話数は140話やん!
これ……仕組んでませんよ?
だってそこまでおれ頭良くないんでw
それじゃあ……ついにラストμ'sicスタートです!
「わ……私、ナオキのことが異性として好き///」
「………え?」
6月の第3回ラブライブ!まであと1週間をきったころ、にこに神田明神に呼び出されたナオキは伝えられた想いに驚いていた。
「だから、私はずっと……ナオキのことが好きだったって言ってるの!///」
にこは頬を赤くしながら言った。
「……そう……だったのか……でも、「えぇ……わかってるわ。想いに応えられないのなんて……でもね、伝えない方がもっと辛いのよ。
あんたたちは近いうちに正式に結婚するだろうし、それまでには伝えなきゃって思ってた。
本当は、まだチャンスがあると思ってたのに……プロポーズしたとき……もう"叶わない恋"だって思ったわ……」……にこ……」
にこは泣くのを我慢しながら言った。
「それに、私はもう卒業した。μ'sもやめた。だからほとんどもう会う機会なんてないでしょう?だから余計に焦ったのよ」
にこは涙を堪えて笑顔を見せた。
「そうか。
でもにこ、おれもにこのこと、友達として好きだよ。だからおれはにことキョリをおいたりなんかしない、絶対に。今まで通り、いや……今まで以上に………よろしくな」
ナオキはそう言って手を差し伸べた。
「えぇ……ありがとう」
にこはその手を握った。
「じゃあ、もう行くわ……」
「えぇ、呼び出して悪かったわね」
「構わないよ。じゃ、また練習で」
「えぇ」
ナオキは手をあげて神田明神を去った。
「希、にこのこと頼む……」
「わかってるよ……」
ナオキは希とすれ違いざまに言った。
にこはナオキが行ったのを確認すると、声をあげまいと我慢して涙を流した。
「にこっち……」
「っ……希……」
「泣いてもええんよ?こんなときくらい……」
「希ぃ……」
にこは希に抱きしめられ、顔を埋めて泣いた。
希はギュッとにこを抱きしめた。
〜ラブライブ!(希・にこ)〜
本番前日……
穂乃果はメールで呼び出されて再会の"あの場所"に向かっていた。
その人物とは……
「穂稀さん!」
「穂乃果ちゃん、ごめんね呼び出しちゃって」
「いえいえ!あの、これ、マイクセット!いつ返そうか迷ってたんです」
穂乃果はそう言って穂稀にマイクを渡した。
「ありがとう、穂乃果ちゃん」
穂稀は穂乃果からマイクセットを受け取った。
「そうだ。ライブよかったよ」
「見てくれたんですか!?」
「うん、あの曲を歌ってくれて嬉しかったよ」
「ありがとうございます!と言っても穂稀さんみたいに上手くありませんでしたが……」
穂乃果は頭の後の方をかきながら言った。
「ううん、最初はそんなもんだよ。
私もそうだった……」
「穂稀さんも!?」
「えぇ、そりゃそうよ……だって穂乃果ちゃんもそうなんだから」
「やっぱり……そうだったんですね……いや、そうだったんだね」
「うん……もう隠さなくてもいいよね」
すると穂稀の体が光出した。
穂乃果は眩しくて顔を隠し、光が弱まると穂稀を見た。
そこには……
『ふぅ……』
もうひとりの穂乃果がいた。
「卒業式ぶりかな?」
『そうだね。それで、"最後の答え"は見つかった?』
「なにが好きだったのか……っていうのですか?」
『そうそれ、見つかった?』
「うん、私は……みんなが、μ'sが好きだったから!」
『うん、よかった。本当に見つかったみたいで』
歌うことが好きだったから歌ってきた……それはアメリカライブのことを指す。
スクールアイドルでありたかった……それは最高のライブを指す。
そして、みんなが……μ'sが好きだったから……それはもうすぐ訪れる閉会ライブのことだ。
「それを教えに現れたの?」
『その通り。そのわかった答えは、アメリカでも、最高のライブでも、そして今でも、背中を押してくれているはず』
「うん、答えがいつも私の行動を後押ししてくれた」
『だからもう大丈夫。私に頼らなくっても先に進める』
「本当に……お別れなの?」
『うん、そうだね。でも私は私、あなたは私、だから悲しくない……でしょ?』
「そうだね……」
『あなたはもう立派に成長した。
これからも、歌を大好きでいてね』
「わかってる……約束する……」
『約束だよ……穂乃果……』
2人はお互いの小指を絡めた。
そしてもうひとりの穂乃果の姿が徐々に消えていった。
「『ありがとう……そして……さようなら』」
そしてもうひとりの穂乃果の姿はそこにはなかった。
スマホのメールの欄を見ると、さっき穂稀から届いたメールは消えていた。
穂乃果は深呼吸をして、家に戻った。
そしてついに第3回ラブライブ!が東京ドームで開催された。
「優勝は……ナニワオトメだ〜!!」
『ふぉおおおおおおおおお!!』
今大会の優勝はヤマト・ユキが抜けて3人になったナニワオトメだった。
「では、優勝旗を現ラブライブ!運営委員会会長の伊藤晋三氏に……」
司会の人がそう言うとステージ裏から晋三が優勝旗を持って出てきた。
そのときみんな不思議に思うことがあった。
前大会では、優勝トロフィーはその前の大会の優勝者であるA-RISEが渡して、そのあとにライブがあった。
だが、この前の大会の優勝者はμ's……μ'sは3月のライブで活動の終了を告げた。
なら今回は渡すことがあってもライブはないのだろうか。
もしかすれば優勝トロフィーを渡すのは別の人かもしれないと心配していた。
「そして優勝トロフィーを……
前大会優勝者である、"元"音ノ木坂学院スクールアイドル、μ'sの香川ナオキくんに渡していただきます!」
『おぉ〜!』
司会者がそう言うとナオキがトロフィーを持ってステージ裏から出てきた。
そうすると観客の人たちは歓声をあげた。
「それではまずは優勝旗から……会長、お願いします」
「うむ。
おめでとう、ナニワオトメの諸君。
これがラブライブ!を制覇した証の優勝旗だ」
「ありがとうございます」
ミツヒデは晋三から優勝旗を受け取った。
「続いて優勝トロフィーを……ナオキくん、よろしくお願いします」
「はい!みんな、久しぶりだな」
「お久しぶりです、ナオキ先輩」
「「「久しぶり」」」
マチコ、ミツヒデ、ミク、メグが言った。
「まずは優勝おめでとう。ナニワオトメなら優勝するって思ってたよ」
「音ノ木坂のスクールアイドルは出なかったんですか?」
「あぁ、まだ練習させなくちゃいけないからな。でもナニワオトメは凄いよ……2人が抜けてもなお、実力は衰えていない。流石だよ」
「そんなことねーよ。おれはお前らのところの方が凄いと思うで?」
「ありがとう。さ、これが優勝トロフィーだ」
「ありがとうございます!」
マチコはナオキからトロフィーを受け取った。
パチパチパチパチパチ……
「お二人ともありがとうございました!ナニワオトメのみなさんもお下がりください」
ナニワオトメと晋三とはステージ裏に下がったが、ナオキはその場に残ったのでみんなが不思議に思った。
司会者はマイクをナオキに渡した。
「さて、みなさんはこう思っているでしょう。
『μ'sは活動を終了したがこのあとのライブはどうするんだろう』と……
でも、今日この日だけ、特別に、μ'sとしての活動をしたいと思います!
それでは今日が本当のμ'sの最後のステージです!」
『おぉ〜!』
ナオキはそう言うとステージ裏に走って行った。
すると、ステージのスクリーンにはμ'sのPVやライブ映像を集めたダイジェスト映像が流れた。
その間、ステージ裏では………
「すまん、お待たせ」
ナオキは息を切らして言った。
「待ってたよ!」
「さ、早く早く!」
「もう時間はありませんよ」
「テンション上がるにゃ〜!」
「最後なんだからバッチリ決めないとね」
「うん、今度こそね!」
「さ、スクールアイドルのにこにーの集大成を見せてあげなくちゃね!」
「ウチも早くしたいわ〜」
「ふふっ、みんな慌てすぎよ」
「そういう絵里も早くやりたそうだけどな」
みんな声を合わせて笑った。
「あ、ねぇねぇ!写真撮ろうよ!」
ことりはそう言ってスマホの付いたセルカ棒を取り出した。
そしてことりはセルカ棒を伸ばした。
「ほらみんな早く早く〜!」
ことりはみんなに早く集まるように言った。
穂乃果は海未を引っ張ってことりに抱きつき、花陽と凛と真姫は引っ付いて、その後で希とにこが手を繋いで、ナオキと絵里はみんながかたまっている少し横で腕を組んだ。
「いくよ〜!はいチーズ!」
パシャ……
「よし!写真も撮ったし、いつものやるよ〜!」
穂乃果がそう言うと、みんないつも通りに手をピースにして合わせて円陣を組んだ。
その目は悲しみの目ではなく、やってやるという決意の目だった。
「みんな、これがμ'sの本当の最後のライブ……今までの想い出を、気持ちを、全部込めよう!」
「「「「「「「「「うん!(はい!)」」」」」」」」」
「いち!」
「に!」
「さん!」
「よん!」
「ご!」
「ろく!」
「なな!」
「はち!」
「きゅう!」
「じゅう!」
全員が言い終わると、みんな肩を組んだ。
「「「「「「「「「「μ's!!!!!!!!!!ラストミュージック…………スタートー!!!!!!!!!!」」」」」」」」」」
その頃、観客の人たちはμ'sがなかなか出てこないので待ちきれなくなった。
そして誰かが言い始めたこの言葉はドーム全体に広がった。
『μ's!μ's!μ's!μ's!μ's!μ's!μ's!μ's!μ's!μ's!…………』
大きなμ'sコール……
その声を聞いて、ある場所で待機している9人、そしてステージ裏の特設機材席にいるナオキも目をうるうるとさせた。
そしてナオキはボタンを押した。
ウィ〜ン………
ガガガガガガ………
『おぉ〜!』
パチパチパチパチパチパチ………
するとステージのスクリーンが割れて真ん中から
それを見て、観客の人たちは歓声をあげて拍手をした。
それは中央ステージのところで止まった。
そして曲のイントロが流れ出すと同時にその花は開き、その中にはμ's9人がいて、イントロに合わせてゆっくりと腕を広げ、胸の前で交差させて体を揺らした。イントロが盛り上がるとみんな大きな花のステージいっぱいに広がった。
そんな笑顔で踊る9人の衣装はピンクと白を中心に作られて、とてもシンプルなデザインだった。
みんなナオキが作った花の髪飾りをしていた。
照明で、みんなが足を付くとそこからいろんな花が広がった。
ナオキは機材を操作しながら曲を作っていたときのことを思い出していた。
(「μ'sは穂乃果のほのかな予感から始まって……」)
「ア〜、
(「希の望み、μ'sの望みが凛が走るように駆け抜けて……」)
「ア〜
「
(「みんなの笑顔はまさに花が咲いたような笑顔で、それはずっと変わらない、ずっと同じなんだ……友情の笑顔」)
「
「
(「いつまでもずっと忘れない、だってこんなにも心が1つになったんだし。
そんな世界を見つけた喜びを最後のときまでみんなで共に歌いたい。
そして最後までおれたちはひとつ!」)
『ぼ〜く〜たちはひとつ〜!』
(「μ'sみんなと、ファンのみんなと出会えたこと、嬉しくて……ずっと離れたくない。
嘘なんかじゃない……本当に……
でも、涙はいらない。このまま、踊ろう……!
みんな……手を振って!もっと……もっと!
おれたちはひとつの光を追いかけてきた……
だからさよならは言わない。
またいつか、どこかで会おう。そのときは、またおれたちのことを呼んでくれるかな?
夢は……素敵な未来に繋がった……まさに、夢の未来……」)
そしてナオキの頭に、オープンキャンパスで見たステージが蘇った。
(「『僕らのLIVE 君とのLIFE』か……
ナオキはサビを考える前に懐かしむように、μ'sの曲の一覧を見た。
そしてふとひとつの曲に目が止まった。
『START:DASH!!』
ナオキはその歌詞を見てサビを書こうと思った。
『産毛の小鳥たちもいつか空に羽ばたく大きな強い翼で飛ぶ』
(「そんな小鳥たちの翼はついに大きく強くなって、ついに旅立ちの日」)
『
(「そしてこれからのスクールアイドルみたいに遠くに広がる海の色は暖かくて……」)
『とお〜くへと〜広がる
(「これはみんなが夢の中で、絵里が憧れた絵の描いたようだ。
でも、やっぱりこんな素敵な日々が終わるのは切ないんだ。だから時を巻き戻してみようかな?」)
『夢のなかでえがいた
せつなくてときを
(「いいや、巻き戻さなくていい……だって……だってさ……"いまが最高"だから!」)
『ノノノ〜"今がさいこ〜う"!
だって〜だって〜"今がさいこ〜う"!』
(「おれたちはほのかな予感を感じて、それを信じて、これまでずっと"いまが最高"と言える光を追いかけてきたんだ」)
ナオキは曲を作り終わると、机に突っ伏して眠ってしまった。
その目からは一筋の涙が流れた。
パソコンの画面に映っていた曲名……
それは……
『僕たちはひとつの光』
「ア〜ほのかな〜予感からはじまり」
『ア〜ひかりを〜追いかけてきたんだよ〜………』
9人は手をつないで両膝をついて天井を見上げた。
『ふぉおおおおおおおおおお!!!』
パチパチパチパチパチパチ………
「みなさん、今日は1日限りでしたがまた私たちを見てくれてありがとうございました!」
「「「「「「「「「ありがとうございました!」」」」」」」」」
9人が横に並んで、穂乃果がそう言うと9人は声を合わせて頭を下げた。
そして9人は手を振ると、花びらは閉じていった。
完全に閉じると花はまたスクリーンの方に向かって下がっていった。
下がりきるまでずっと拍手がなりやまなかった。
ステージ裏でも、μ'sにはあたたかい拍手が送られた。
10人はみんなで抱き合って涙を流した。
そんなμ'sの耳に……ある声が届いてきた………
『もう1回!もう1回!もう1回!もう1回!もう1回!もう1回!もう1回!もう1回!もう1回!もう1回!…………』
みんな信じられない表情でステージの方を見た。
「じゃ、アンコールにはちゃんと応えないとな!μ'sの本当の最後の曲……やろう!」
涙を拭いてナオキがそう言うと9人は涙を拭いて頷いた。
『もう1回!もう1回!もう1回!…………』
観客の人たちはずっとそう叫んでいた。
すると大ステージの端にピアノが現れ、真姫に赤いスポットライトがあたった。
それから綺麗な伴奏がドーム中に響いた。
そして大ステージの絵里に水色の、中央ステージのナオキにもスポットライトがあたった。
ナオキは大ステージに向かって歩きながら歌った。
「「いつも通りまってるよ〜」」
次に希にも紫のスポットライトがあたった。
「「あの、場所でまってるよ〜」」
次ににこにもピンク色のスポットライトがあたった。
「「ヤクソクはないけれど〜」」
「「「「きっとつたわ〜る〜」」」」
「「いつも通りまってたら〜」」
真姫が歌うとその次に凛にも黄色のスポットライトがあたった。
「「あの、場所でまってたら〜」」
次に花陽にも緑色のスポットライトがあたった。
「「かけてくる笑顔で〜」」
「「「「息をはずませ〜」」」」
続いてことりに白色のスポットライトがあたった。
「「まいにちがあっという間に」」
次に海未に青色のスポットライトがあたった。
「「ながれるからせめて"いま"を」」
次に穂乃果にオレンジ色のスポットライトがあたった。
「「だいじにしたいんだ〜"いま"は〜」」
「「「「もどらない」」」」
これで10人全員にスポットライトがあたった。
9人は真姫、花陽、凛、ことり、穂乃果、海未、絵里、希、にこの順番で穂乃果と海未の間にはスペースがあった。
ナオキはそこに向かって歩いていた。
この曲はナオキが考えていて、絵里にアメリカでバレた曲だ。
ナオキはこの曲に込めた想いを、作曲していたときを思い出しながら歌った。
それは、第2回ラブライブ!本戦のあとに1人自室で考えていたときのことだ。
μ'sはその日をもって活動を終わりにする"はず"だった。
でもやっぱり想いは抑えきれずに作ったのがこの曲……『これから』だった。
「みんなでまたいつも通り会えるよな……
大丈夫、あの場所で会えるから……
おれたちは"これから"も笑顔で色んなことを乗り越えられる……
練習の終わったあと、1日の終わりの空に照らされながら明日のこととかをみんなで語り合ったあの夕暮れがなんか……とても懐かしい……」
ナオキの頭には、10人で翌日の授業のこと、練習のこと、生徒会のことなど色んなことを話したときの光景が浮かんできた。
「おれたちはこれからも願いを抱いてキラキラとした夢の糸を紡いで……
心はすでに次の物語を探してる……ハラショー……素敵なことじゃん……
でもみんな、その物語……光をどこまで追いかけるんやろう……
でもさ、おれたち10人が一緒に見ると決めた
でもこれはきっとみんなも同じ気持ちなんやろうな……」
ナオキはそう書いて目を瞑って上を向いた。
そして目を開けると目からは一筋の涙が流れた。
「き〜せつはめぐる〜!
かわって〜ゆく何もかも〜!
(「「「「「「「「「そうだね〜」」」」」」」」」)
しぜんなことさ〜でもココロは〜少し……
(「「「「「「「「「少し〜」」」」」」」」」)
寂しがってしま〜うよ……!」
そしてラスサビ、ナオキが想いと力を入れてその部分を歌った。
「「「「「「「「「き〜みは想いを〜!
(「おもいを〜」)
何処までおいかけるのだろう〜!
(「何処まで〜」)
いっしょにいると決めた出会いから〜だいぶ……
(「とおい〜」)
遠い所へきた〜……!」」」」」」」」」
そして真姫はピアノを弾くのをやめた。
「あぁ〜きっとキミも〜同じキモチ〜」
真姫……
「あぁ〜きっとキミも〜同じキモチ〜」
凛……
「あぁ〜きっとキミも〜同じキモチ〜」
花陽……
「あぁ〜きっとキミも〜同じキモチ〜」
にこ……
「あぁ〜きっとキミも〜同じキモチ〜」
希……
「あぁ〜きっとキミも〜同じキモチ〜」
絵里……
「あぁ〜きっとキミも〜同じキモチ〜」
ことり……
「あぁ〜きっとキミも〜同じキモチ〜」
海未……
「あぁ〜きっとキミも〜同じキモチ〜」
穂乃果……
「あぁ〜きっとキミも〜同じキモチ〜」
ナオキ……
『あぁ〜きっとみんな〜同じキモチ〜』
μ's……
そして全員が歌い終わると真姫はまたピアノを弾き始め、曲をしめた。
パチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチ……………
観客の人たちは曲が終わると拍手をした。
真姫もピアノのイスから降りて凛の横に並んだ。
そしてみんな出そうになる涙を必死で堪えてドーム中を見回した。
それからみんなで手をつないだ。
「みなさん……今日が……本当の……μ's、最後の日です……短い間でしたが……応援……ありがとうございました!」
「「「「「「「「「「ありがとうございました!」」」」」」」」」」
ナオキがそう言うと10人は声を合わせて言って頭を下げた。
みんな目を瞑って拍手の音を聞いた。
『μ's!μ's!μ's!μ's!μ's!μ's!μ's!μ's!μ's!μ's!…………』
拍手の音とともにμ'sコールも聞こえてきた。
「ひぐっ……ぅぅ……」
「穂乃果……!?」
「うぅ……ぅぅ……」
なんと、穂乃果が耐えきれずに泣き崩れてしまった。
ナオキが穂乃果の名前を呼ぶとみんな驚いた表情で穂乃果を見た。
「うっ……穂乃果ちゃんっ……!」
「穂乃果っ……!ことりっ……!」
「ことりちゃんっ……!海未ちゃんっ……!」
ことりと海未は穂乃果に抱きついて、耐えきれずに声をあげて涙を流した。
「真姫ちゃんっ……!かよちんっ……!」
「凛っ……!花陽っ……!」
「真姫ちゃんっ……!凛ちゃんっ……!」
凛と真姫と花陽も抱き合って声をあげて泣いた。
「希っ……!絵里っ……!」
「えりちっ……!にこっち……!」
「希っ……!にこっ……!」
希とにこと絵里も抱き合って涙を流した。
ナオキは目から涙を流しながら泣いているみんなを見回した。
「ったくよ……こんなところでっ……泣くなって……うっ……ぅぅ……」
ナオキは声はあげずにまだ若干耐えながら涙を流した。
そして10人は集まって肩を組んだ。
涙を流しながらも、笑顔で……
ナオキはみんなを見回して今にも泣き崩れそうな声でこう言った………
「みんなっ………ありがとうっ……!」
その言葉にみんなも同じような声でこう返した……
「「「「「「「「「こちらこそっ……!」」」」」」」」」
そしてみんな耐えきれずに大粒の涙を流した。
ステージ裏……
10人はステージで泣いた後、スタッフの人たちからのあたたかい拍手のなか、目に涙を含めながらも成功を喜んだ。
「みなさ〜ん、記念撮影しますよ〜」
そしてあるスタッフの人がカメラを構えて言った。
「じゃあナオキくんが真ん中ね!」
「おれが!?」
穂乃果はナオキの背中を押して言った。
「ほらナオキはやく!」
「ちょっ、絵里……!」
絵里はナオキの腕を引っ張って、半ば無理矢理に座らせた。
その周りにみんなナオキに引っ付くように集まった。
「いきますよ〜!」
「「「「「「「「「「は〜い!」」」」」」」」」
「せ〜の……」
「「「「「「「「「「ラブライブ!」」」」」」」」」」
パシャ……
10人はとびっきりの笑顔で手をLのカタチにして写真に写った。
〜ラブライブ!(μ's)〜
『それで、μ'sの活動は完全に終わった。
後悔はしていない。
ぶつかったこともあった、笑いあったときもあった、泣きあったときだって………
でも本当に最高の日々だった。
『いまが最高!』
ほかのスクールアイドルにも、こう言えるような活動をしてくれると……嬉しいな。
これで活動日誌を終わる。』
「よし……これで終わりか………
あとは最後のページにこれを貼ってっと……よし!」
ガチャ……
「お義兄ちゃん!練習始まるよ!」
「早くしてください、ナオキさん!」
「はいはい……わかってるって」
ナオキは呼びに来た"新入部員"2人と一緒に走って屋上にむかった。
ナオキがさっきまで書いていたのは『μ's活動日誌』……
そこにはμ'sのはじまりから終わりまで、全てのことが書かれていた。
そして最後のページには………
最後を伝えるライブと本当の最後のライブのときに撮ったμ'sの集合写真が貼ってあった。
次回、新章に続く………
〜妄想ラジオ!〜
ナ「うぉおおお!!ええ話やぁあああああ!!」
亜「お義兄ちゃんが壊れた!?」
雪「ちょっと落ち着いてください!」
海「てやぁ!」
ナ「ぐほっ!」
ガタン……
亜「はわわわわ……お義兄ちゃん!」
海「大丈夫です……みねうちなので」
雪「今のはナオキさんが悪いですよね……うん」
亜「ハラショー!」
海「さて、今回は主人公のナオキくんが諸事情により来れませんので私、園田海未が急遽、代わりに進行します」
亜「え?でも……」
雪「亜里沙、ここは海未さんに従っておくんだよ!(ヒソヒソ)」
亜「わかった!(ヒソヒソ)」
海「さて、本日一緒にお送りしてくれるのは本文では新入部員と書かれていた穂乃果の妹の雪穂ちゃんと、絵里の妹の亜里沙ちゃんです」
雪・亜「よろしくお願いします!」
海「でも、本文で名前は出していないのにここで出してもいいんでしょうか?」
雪「なんででしょうね……ま、どうせ次に出るはずなのでいいんじゃないですか?」
亜「お〜!雪穂の出番が次回から増えるんだね!」
雪「うっ……なにかが刺さった……」
海「確かに雪穂ちゃんは出番が少なかったですからね」
雪「海未さんもはっきり言わないでください……」
亜「でも前回も今回もとってもハラショー!な話だったよね!」
雪「そうだね!作者さんも『感動した』って周りの人からも言われて喜んでたし!」
海「それは嬉しいですね!」
亜「でもね、亜里沙知ってるよ……
前回の最初の9人のあいさつのあとのセリフ作者さんが迷っていたら、知り合いの作家さんが海未さんが『最低ですビンタ』をしたらいいじゃないかって言ってたの……」
海「えっ!?」
雪「そんないきなり!?」
亜「しかも作者さんはそれを一瞬使おうと……」
雪「亜里沙それ以上は……!」
海「へぇ……そうですか……」
雪「(やばっ!?)
そ、それでは次回からこの小説は新しいスタートをむかえます!みなさん次回もお楽しみにしててくださいね!」
亜「新しくお気に入りしてくださったみなさん、ありがとうございます!
感想などどんどんお待ちしてます!」
雪「それじゃあ……」
雪・亜「ばいば〜い!」
海「ちょっとシベリアさん、話があります……」
嫌だ!なんか怖い!(ピュン!)
海「あっ、逃げないでください!」(ビュン!)
なんか絶対怖いもん!だからい(殴
ナ「はっ、寝てた!?
さ〜てみなさんお待たせしました!
でも今回のこの終わり方……これ絶対終わらないって知らなかったら絶対に勘違いしてたよ絶対に。大事なことなので3回言いました。
てかこの終わり方むっちゃいい終わり方じゃん!!
ま、それは置いといて……今回もやっていきます妄想ラジオ!今回一緒にお送りしてくれるのは、穂乃果の妹で出番がなかなかなかった雪穂ちゃんと、絵里の妹でおれの義妹の亜里沙ちゃんで〜す!………って……あれ……誰もいない………」