第12話「ワンモワ!」
「そう言えば花陽知ってる?」
「ん?何が?」
花陽の母は黄金米をほおばる花陽に言った。
「これはね…一部の人しか知らないの………」
花陽は真剣な顔をした。と同時にほっぺについていたコメ粒を真顔でとって食べた。
「多分、ナオキくん?だっけ?その子なら運営側から言われてると思うけど…」
「え?ナオキくんが?運営側?」
「これはみんなに話しちゃダメよ?」
「はい!」
「実はね………」
花陽の母は花陽に衝撃の事実を伝えた。
「えええーーー!!!」
キンコンカンコーン……
「んーー終わったー!」
体を伸ばす穂乃果。
「まだ午後の授業があるだろ?」
「うっ……言わないでよーナオキくーん…」
ナオキはニカっと笑った。
「それじゃ、おれ生徒会室で飯食うから」
「はい!お仕事頑張って下さい」
「おう!」
そう言うとナオキは生徒会室へむかった。
「おっ、一番のりー」
そう言うとナオキは座った。
「あら、ナオキ早いわねー」
絵里と希も入ってきた。
「ふぅー腹へったー」
ナオキは自作弁当を開いた。
「ほんとナオキ、その量で大丈夫?」
「うーん……大丈夫!だと思う……」
「なによそれ……ふふふ……」
「えりちえりち……」
「ん?どうしたの、希」
希は絵里にこそこそと話した。
「今日お弁当多めに作っちゃったって言うて食べさせるんやよ?」
「なっ……希!////」
「ん?絵里どうしたんだ?」
弁当を食べ終わったナオキが聞く。
「えっと………その………お……お弁当………お……多めに作っちゃったの……その………よかったら……食べる?////」
絵里は顔をあかくして言った。
「いいの!?」
ナオキは目をキラキラさせて言った。
「ええ……どうぞ……」
「ありがとー!」
ナオキは美味しそうに食べ終わった。
「ごちそうさま!」
「よかったやん!えりち!」
「え…ええ…」
そしてみんなは仕事を終わらせて午後の授業に挑んだ。
「終わったー!」
ナオキは体を伸ばした。
「さ!部室へむかいましょう!」
「うん!」
海未が声をかけると穂乃果・ことり・ナオキは返事をした。
「?かよちん、何かあったの?」
「そうよ…様子が変よ?」
「え?べ、別になんでもないよ!」
花陽・凛・真姫は部室で話していた。
「ちぃーっす」
ナオキが入ってくると花陽は立ち上がった。
「ナオキくん!ちょっと来て!」
「わわ…ちょっ花陽!」
花陽はナオキと端っこで話をした。
「あの話、今日するんですか?」
「あの話?……ああ…流石花陽だな…うん、今日するよ」
「何かあったの?」
穂乃果は不思議そうに聞いた。
「あとでちゃんと話すよ」
ナオキは笑顔で答えた。
「よし!みんな集まったな!少し話があるんだ」
ナオキはみんなが集まると言った。
「どうしたの?」
ことりは聞いた。
「実は…………」
「実は?………」
ナオキが言うと花陽以外が声を合わせて言った。
「なんと!第2回ラブライブ!が開催することになりました!」
一瞬沈黙が続いた。
「えーーーーー!!!」
その沈黙を打ち破るかのようにみんな一斉に声をあげた。
「ちょっと待って!そんなのホームページでは発表されてないのになんでナオキが知ってるのよ?」
にこが聞いてきた。
「いやーな、運営側から手紙が届いたんだよ」
「なんで?」
絵里は不思議そうに言った。
「それは……運営側の人が…親戚だから……」
「えーーーーー!!!」
みんなはまた声をあげた。
「それでルールは……地区予選でまず4組を決定、そしてその4組のなかからさらに1組に絞るんだ。そして全国大会に行ける………しかし、俺たちには超えなければならない壁がある……わかるな?」
ナオキはみんなに聞いた。
すると花陽が恐る恐る言った。
「認めたくはありませんが………A-RISE……ですよね……A-RISEを倒さなければ…全国大会に出れない…」
「あ、A-RISEに勝たないといけないの!?」
にこは驚いた。
「でも……お前たちなら、μ'sならA-RISEに勝てる!おれはそう信じている!苦戦するかもしれない!だが断言しよう!μ'sはラブライブ!で優勝できる!!みんなで目指そう!てっぺんを!!」
ナオキがそう言うとみんな笑顔で言った。
「おーー!!」
そしてμ'sはラブライブ!にエントリーした。
「あ、そうだ!実はな……もう一つサプライズがあるんだ……」
「え?なに、ナオキ?」絵里はナオキに聞いた。
「A-RISEと一緒のステージでライブをするんだ」
ナオキは当たり前かのように言った。
「え………えーーーーー!!!」
みんなは今日一番の声をあげた。
しかし、ルールにあることが加えられた。
それは「未発表の曲で予選に挑まねばならないこと」
そして絵里の提案で合宿することになった!
次回へ続く