ラブライブ!〜1人の男の歩む道〜   作:シベ・リア

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みなさんどうも!
ナオキの答えも決まって、いよいよクライマックスに近づいてきましたね!
それではナオキがお送りする前回のラブライブ!略して前ラ!



第110話「未来のカタチ〜Future style〜」

 

前回のラブライブ!

 

 

おれは沖縄で出会ったおっちゃんこと忍川さんと再会して忍川さんの家に行ったんだ。

そして次の日の朝、おれも決断の時が来た。

それから忍川さんがもう1人のおれだと発覚して気づけば家に。

その夜は絵里と長い夜を過ごした。

 

そしてついに、全員で決断する時がきた。

 

 

 

 

 

 

 

チュンチュンチュン……

 

「ん……朝か……」

ナオキは目を覚ました。

そして隣に絵里がいないことに気づいた。

「リビングかな……?」

ナオキは服を着てリビングに向かった。

 

 

 

 

ガチャ…

「あ、おはようナオキ」

「おはよう、絵里」

ナオキがリビングに入ると絵里が制服で朝御飯を作っていた。

「もうちょっとでできるから待っててね」

「はいよ〜」

ナオキは返事をすると椅子に座った。

 

 

 

「はむっ……みんなと会うのは久しぶりだな…」

「そうね…はむっ……」

2人は朝ごはんを食べながら話した。

 

 

 

 

 

 

 

 

〜ラブライブ!(ナオキ・絵里)〜

 

 

 

 

 

 

 

「うわぁ〜なんか緊張するな……」

昼頃、ナオキは屋上のドアの前で止まっていた。

「大丈夫よ…ちゃんと謝ればいいことよ」

「……あぁ…」

ナオキは唾を飲み込んで屋上のドアを開けた。

 

 

ガチャ…

 

ナオキが屋上に出てくるとみんながナオキの方を向いた。

 

「えっと……」

 

ナオキは話しにくそうに顔を逸らした。

 

そんなとき、ナオキの背中にある感触が……

 

「っ…!絵里……」

 

絵里はナオキの背中を押した。

 

「ありがとう……」

 

ナオキは小さくそう言った。

 

そして決意したようにみんなの方を見た。

 

ナオキは大きく息を吸って言った。

 

 

 

「みんな……ごめん!!

おれ…「ちょっと待ちなさいよ!」

………にこ……」

 

ナオキが頭を下げて謝罪を述べようとするとにこがそれを遮った。

 

「なんで謝るのよ……

どうせあんたみんなの気持ち考えれてなかったーとか言うつもりでしょう?」

「うっ…」

「やっぱり図星ね……

はぁ…いい?あんたは堂々と自分の意見を言っただけ。そのお陰で私たちはもう1度"μ's"と向き合うことが出来た」

「そうです。この問題はいずれぶつかっていましたし」

「アメリカライブが決まって考えないようにしてただけ」

「またライブをしたい」

「凛も…凛たちもそう思うから…」

「μ'sは3年生が卒業したら終わりってみんなで決めた」

「でも支えてくれたナオキくんがそう言うなら」

「1回ぐらいいいかな〜って!」

にこに続いて海未・ことり・花陽・凛・真姫・希・穂乃果が言った。

「だから"特別に"やってあげるわ……

『第3回ラブライブ!閉会ライブ』というカタチで」

「絵里……みんな……!」

9人はナオキに微笑んで言った。

ナオキはみんなの言葉に目を震わした。

「でも、条件があるの!」

「条件………?」

絵里がそう言うとナオキは目を細めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ナオキには、みんなとデートしてもらうわ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……はい?」

みんなナオキを見て微笑む。

 

「今日の朝、みんなで話したのよ。

条件付きで3月以降に一度だけライブをしようって。

ナオキへのお礼も兼ねてね」

絵里はナオキを下からのぞき込んで言った。

「……ほんとうに……?」

「「「「「「「「「うん!(はい!)」」」」」」」」」

みんながそう言うとナオキはパァーと笑顔になった。

 

「ありがとう…みんな!」

 

「でも私たちが終わっちゃったら"スクールアイドル"から注目が離れちゃうかも…」

「そうだね…」

「閉会ライブをするしない以前にまずラブライブ!がドーム開催されるかどうかが問題ね……」

花陽と凛とにこが心配そうに言った。

 

「ライブをすればいいだろ?」

「「「「「「「「ライブ!?」」」」」」」」

ナオキがそう言うと海未・ことり・凛・花陽・真姫・にこ・希・絵里が驚きの声をあげた。

「あぁ…"スクールアイドルの素晴らしさを伝えるライブ"をしたらみんなわかってくれるんじゃないか?」

「スクールアイドルの素晴らしさを伝えるライブ……!」

絵里は目を輝かせて言った。

「μ'sやA-RISEだけじゃない。スクールアイドルのみんなが素晴らしいって伝えればいいんだ!」

ナオキは腕を大きく広げて言った。

「今ここに………

"スクールアイドルの素晴らしさを伝える"『最高のライブ』の開催を宣言する!!」

「でもどうやって……?」

ことりは言った。

「スクールアイドルの素晴らしさを伝えるのなら……"スクールアイドルみんなで"ライブをすればいいんだよ」

「「「「「「「「え〜!」」」」」」」」

ナオキの言葉に穂乃果以外のみんなが驚いた。

「うん!穂乃果も同じこと考えてた!

それならみんなで同じ曲を一緒に歌おうよ!」

「流石穂乃果、その発想はなかった!」

ナオキは穂乃果に向けて親指を立てて言った。

「でもそうなるとしたら時間がないわよ!?」

「そうよ!どれだけ大変だと思ってるのよ!?」

「スクールアイドルのみんなと一緒にライブ…!それが実現したらこれはすごいことになりますよ!」

「でも、面白そう!」

「そうですね!とてもワクワクします!」

にこ・真姫・花陽・ことり・海未は言った。

「よし、じゃあそのライブのために動き出そう!おれは運営委員会の方に行ってくるから……穂乃果!」

「えっ!?」

「お前はツバサさんにお願いしてきてくれるか?」

「ツバサさんに!?」

「あぁ…スクールアイドルの素晴らしさを伝えるにはμ's、そしてA-RISEの力が必要不可欠だからな」

「うん、わかった!」

「よし、じゃあ行くか!」

ナオキは運営委員会本部に向かおうとした。

「ちょっと待って」

「おっと…どうした?」

絵里がそんなナオキを腕を持って止めた。

「ちゃんと"これ"……やらないと」

そう言うと絵里はピースをした。みんなも同じようにナオキを見てピースをした。

「ふっ…そうだな!」

ナオキもピースをして、全員でそれを合わせた。

 

やるのは……いつもの……

 

「いち!」

「に!」

「さん!」

「よん!」

「ご!」

「ろく!」

「なな!」

「はち!」

「きゅう!」

「じゅう!」

「「「「「「「「「「μ's!ミュージック……スタート!!!!!!!!!!」」」」」」」」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜ラブライブ!(μ's)〜

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ラブライブ!運営委員会本部……

会長室……

 

「で、話ってなんだ?」

「ライブの話……ちゃんと決めてきた」

ナオキは真剣な表情で言った。

晋三も真剣な表情になった。

「……で、閉会ライブはしてくれるのか?」

「うん…するよ……でも、1つ条件を出していい?」

「あぁ…なんだ?」

「スクールアイドルの素晴らしさを伝えるライブをしたいんだ」

「おぉ…続けてくれ」

「だからその開催に協力して欲しい…お願いします!」

ナオキは頭を下げた。

「協力…か…」

晋三はあごひげを触りながら言った。

「協力してもらう代わりにちゃんと閉会ライブをする…悪くないと思うけど?」

「う〜ん……」

晋三は腕を組んで目を瞑って考えた。

そして目を開けるとナオキの目を真っ直ぐ見た。

「わかった、ラブライブ!運営委員会はμ's企画のスクールアイドルの素晴らしさを伝えるライブに協力する」

「ありがとう、おじさん!」

「解散したのにライブをしてもらうんだ。これぐらいしないとな」

晋三はソファーにもたれかかりながら言った。

「じゃ、おれは準備があるから…」

「あぁ。ライブをする場所はこっちで確保しておくから安心しなさい」

「ありがとう!それじゃ!」

ナオキは走り去って行った。

「さて、動いていこうか…」

晋三は立ち上がって準備を始めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜ラブライブ!(ナオキ)〜

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

音ノ木坂学院…

アイドル研究部部室…

「ただいま〜」

「「「「「「「「「おかえり〜」」」」」」」」」

ナオキが部室に入るとみんながナオキの方を見て言った。

「おっ、穂乃果!ツバサさんには伝えてきたのか?」

「うん!それでね、話したいことがあるんだ!」

「ん…どうした?」

「あのね!ツバサさんが参加する条件としてね、私たちにみんなで歌う曲を作って欲しいって頼まれたの!」

穂乃果が嬉しそうに言った。

「お〜!ハラショー!」

「ふふっ…ナオキくんもえりちと同じこと言うな〜」

「ちょっと希〜///」

希が絵里を見ながらそう言うと絵里は顔を赤くした。

「はははっ…それで花陽、全国のスクールアイドルの反応はどうだ?」

ナオキはパソコンに向かって全国のスクールアイドルに呼びかけをしている花陽に言った。

「うん、何組かは参加するって言ってくれてるけど…もうちょっと話を聞いてから決めたいって言う人もいるんだ…」

「う〜ん…そうだよな〜」

ナオキは腕を組んで考え込んだ。

「やはりちゃんと口で伝えた方がいいかもしれませんね…」

「口でって言ってもどうするの?電話とか?」

海未と真姫は言った。

「会いに行くんだよ!」

すると穂乃果はワクワクしたように言った。

「そう、会いに行くのが一番。

…………ってヴぇえ〜!?」

「「「「「「「「会いに!?」」」」」」」」

穂乃果の言葉にみんなは驚いた。

「うん!実際に会って話した方がきっと気持ちが伝わるよ!」

「でも電車代はどうするんだ?みんな印税とかアメリカに行く時にほとんど使っただろ?」

ナオキは言った。

「大丈夫だよ!」

「はぁ?」

「私たちには真姫ちゃんがいるからね!だから真姫ちゃん……!」

「ヴぇえ!?」

「電車賃、貸して!」

「「「「「「「「なるほど!」」」」」」」」

「なんでみんなこっち見るのよ〜!」

穂乃果がそう言うとみんなが真姫の方を見た。

「よし、じゃあ穂乃果と絵里と真姫・海未と希と凛・ことりとにこと花陽の3グループに別れて詳しく聞きたいって言ってくれてるスクールアイドルのところに行ってくれ!

おれは都外のスクールアイドルに電話したりしてみる!」

「「「「「「「「「はい!」」」」」」」」」

「よっしゃ!行こうか!!」

ナオキは勢いよく立ち上がった。

するとその衝撃で椅子が畳まりナオキの膝に当たった。

「うぉっ!?」

そしてナオキは椅子に膝カックンされた。

 

ゴツン!

さらにそれでナオキは机に顎をうった。

 

その衝撃でナオキは後ろに倒れた……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「倒れるだけでワンダーコアー!!」

ナオキは腹筋をして起き上がった。

「「「「「「「「「お〜!」」」」」」」」」

9人は驚きの声をあげた。

 

「よし、じゃあ行こう!みんなが待ってる!」

穂乃果が手を出してそう言うとことりと海未と一緒に走り出した。

 

 

 

「聞いてもらいたいんだ ずっと思い続けて とにかく動き出してみ〜たら」

「あたら〜しい〜日々のなかで〜

少しずつ生まれたみら〜い」

 

なぜか2年生組は中庭、そしてグラウンドで踊り出した。

 

皆さんご存知だと思うが、これはおかしいところがある。

 

それはこの曲『Future style』はナオキが2年生組のために作っていた曲。

もちろんナオキ以外は存在すら知らない。

 

 

『声が 聞こえる〜』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はっ!?ワンダーコア!!」

ナオキはそう言ってガバッと起きた。

ナオキはいつの間にか机に突っ伏していた。

「あれ……みんなは……?」

ナオキは周りにみんながいないことに気づく。

そして机の上にメモが置かれてあることに気が付く。

ナオキはそれを手に取った。

 

 

 

『ナオキへ

ナオキをとりあえず座らしておいたからお留守番よろしくね♡

あとちゃんとお仕事お願いね♡

絵里より』

 

 

 

「よし、頑張るか!」

ナオキはパソコンに向かいメールなどを確認し、電話を手に持ち作業に入った。

 

 

 

 

 

 

次回へ続く……

 





ありがとうございました!
いやぁ〜今回一番手こずったのは、Future styleに入るところですわ!
ここをどうやってナオキくんの意識を飛ばすかずっと考えてましたよww
キャスではダンボールを落とせなどいろんな意見がありましたが、それをやると流石にナオキくんが三途の川渡っちゃうかもしれなかったんでww

そしてなんと!
明日と明後日にお気に入り200件突破記念回を投稿します!
今回は2日に分けて別々の話を投稿しますのでお楽しみに!特に2日目!!

そして新しくお気に入りしてくださったみなさん、ありがとうございます!
それでは次回もお楽しみに!

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