ナオキと絵里は隣り合わせで絵里のベッドで寝ていた。
まわりは静かだ。
「ナオキ……起きてる?」
絵里は小声で言った。
「うん……起きてるよ…どうした?」
ナオキは小声で答えた。
「いや…なかなか寝付けなくて……」
「おれもだよ……」
2人はクスクス笑った。
そこからまた沈黙が続いた。
(やべぇ…何か話さないと……)
「あ……暑いな」
「そ……そうね……」
「……………」
また沈黙になってしまった。
「もう!ナオキ…明日も学校なのよ?早く寝ましょう!」「そ……そうやね…あはははは……」
そして2人は寝付いたのだった。
そして朝…ナオキは起きると背中に何かが当たっているのを感じた。
「ん……なんだこの感触は……一度味わったような……まて……これは……絵里の……!!///」
「ん…………ナオキ………」
絵里はナオキの後ろから抱きついていた。
「うっ……(か…かわいい……)////」
ナオキは顔を真っ赤にした。
「ん…………」
絵里がナオキに抱きつく強さがどんどん強くなるにつれナオキの背中には絵里の胸の感触が。
(やばい!もう……耐えられん!)
「おーい…絵里ー……朝だぞー……」
「ん………おはよう……ナオキ……」
「その………そろそろ離してくれる……かな?」
「離すってなにを?」
「だから…おれを」
「ナオキを?それはどういう………あ……」
状況に気づいた絵里は顔をどんどんあかくした。
「わ……私ったら!ご、ごめんなさい!////」
「いや…いいんだよ…」
2人とも顔を真っ赤にして言った。
「じゃ、おれ1回帰るわ」
「そうね…準備もあるしね」
「じゃ、またあとで!」
「うん!」
そう言うとナオキは家へと帰った。
その後絵里は1人自分の部屋にいた。
「もう………私のバカ……///」
絵里は涙目になって言った。
ピンポーン……
「ナオキー!むかえにきたわよー」
「おー!ちょっと待っててー」
「うん!わかった!」
そしてしばらくして……
「お待たせ!またした?」
「早いわね…ふふふ…」
「それじゃ、行こうか!」
「うん!」
ナオキと絵里は登校した。
「そう言えばナオキってお昼ご飯は自作のお弁当なの?」「うん…絵里は?」
「私もよ…同じね…ふふふ…」
「あ!えりち、おはよう!ナオキくんも!」
「おはよう、希」
「ちぃーっす」
ナオキと絵里と希は生徒会の仕事で早めに登校したのだ。
「さ!仕事をはじめるわよ!」
するとナオキは大きなあくびをした。
「あれ?ナオキくんどうしたん?寝付けらへんかったん?」
「ナオキ…昨日あんなにぐっすり寝てたのに……」
「え?なんでえりちが知ってるん?」
「え…そ…それは……///」
絵里は顔をあかくした。
「ナオキくん………」
希がすごい威圧でナオキに言った。
「えっと……それは………」
「それは?」
「うう………昨日、絵里の家に泊めてもらいました……」「な……なんやてー!?まさか……昨日…あんなことやこんなことを!?」
「してないわよ!」
「してねーよ!」
ナオキと絵里は声を合わせていった。
そして放課後、μ'sは部室へ集まった。
「ナオキ…今日の授業…何度もあくびしてましたね…」
海未は言った。
「そうだよー!ナオキくん!」
穂乃果は言った。
「穂乃果ちゃんはずっと寝てたけどね…」
ことりが苦笑いで言った。
「うっ……」
「海未ちゃん許したげてー」
「しかし!」
「仕方ないねん…だって昨日ナオキくんはえりちと……」「希!」
絵里とナオキは声を合わせて顔をあかくして言った。
「おー怖い怖い……」
「なになに?なにかしたにゃ?」
凛は興味シンシンで聞いてきた。
「べ……別になんでも……」
ナオキは答えた。
「気になるわね……」
真姫は言った。
「そうよそうよー話なさいよー2人ともー」
にこも真姫に続いていった。
「うう………///」
ナオキと絵里は顔をあかくして下をむいた。
「実は………」
「っておい!絵里!」
「もう…いいでしょう?隠してたら変な方向に行きそうだし……」
「うっ……確かに………」
すると絵里は深呼吸をして言った。
「あのね……昨日ナオキと一緒に帰って私、休憩してて寝ちゃったの…それでナオキに家まで送ってもらって、それで家に……泊めたの…それで一緒に……寝たわ……」
全員が一気に顔をあかくした。
「は、はははははははははははははははははははははははは破廉恥ですぅ!!!///」
とくに海未は顔をあかくして頭から湯気をだした。
「ちょっとナオキ!」
「はっ…はい!」
「絵里に変なことしてないでしょうね?」
にこはナオキを睨んで言った。
「し……してねーよ!///」
「それならいいけど……」
「もう!みんな…練習しましょう!」
絵里はそう言うと一番に屋上へむかった。
「あ、待ってよ絵里ちゃーーん!」
穂乃果が続いて行った。
「ほら海未ちゃん、いつまでそうしてるん?はよ行こう?」
「はい………」
希に連れられて海未もむかう。
そのほかのメンバーも続いて行った。
「よし……みんな行ったな……」
そう言うとナオキはスマホをひらいてある人物へ電話をかけた。
「あ、もしもし……ツバサさん?」
「あら、ナオキくんじゃない?お久しぶりね」
「はい、元気そうで何よりです。それより少し…お願いが……」
「何かしら?ほかでもない恩人の頼みだもの……引き受けるわ」
「ありがとうございます!実は………」
そうその電話の相手はUTX高校のスクールアイドルA-RISEのリーダー綺羅ツバサだった。ツバサとナオキはツバサがナンパされてるところをナオキが助けて知り合った。
詳しい話はまたいつかに……
「……っていうことなんですけど」
「なるほどね……ライバルだものね……μ'sは…」
「はい!ありがとうございます!」
「それじゃ、頑張ってね!」
「はい!ツバサさんも!」
そして電話を終わった。
「ツバサ?さっきの相手はだーれ?」
そう話しかけたのは優木あんじゅ、ツバサと同じA-RISEのメンバーだ。
「この前話したでしょ?ナンパから助けてくれた」
「あーあの子ね…それで要件は?」
「それは英玲奈が来たら話すわ」
「呼んだか?」
「おっ、英玲奈!ナイスタイミングね!」
そこに同じくA-RISEのメンバー、統堂英玲奈が来た。
「実はね………」
「えー!」
「μ'sと……ライブ?」
「おもしろそうね……」
「μ'sの実力……楽しみだ」
「ええ……」
そして音ノ木坂学院屋上…
「あ、ナオキくん遅いよー」
「すまんすまん」
「さぁ!練習はじめるわよ!」
「はい!」
(ふふふ……A-RISEとライブだって言ったらみんな驚くだろうな……まだまだだけど……)
だがナオキでも予想もしない展開でそのライブは開かれることになるのだった。
「最後にみんなで1曲踊ろうか」
「いいね!何にする?」
ナオキの提案にのった穂乃果は聞いた。
「そうだな………」
ぷるるるる……ぷるるるる……
「あ、電話だ……ちょっとでるね…」
花陽は言った。
「もしもし?あ、お母さん……うん…うん…えー!?わ…わかった!すぐ帰る!」
「ど……どうしたのかよちん?」
「あのね………」
花陽の表情に息を呑むみんな。
「私が応募した黄金米が当選して、それが届いたんだって!すぐに帰らなきゃ!」
(米かよ……)
「そうだな…今日は帰ろうか…あはははは……」
「それじゃ、みんなお疲れ様!気をつけて帰るのよー」
「はーい」
そして帰り道
「はぁ……白米で練習を終わるとは………」
「あはははは……」
絵里とナオキは話していた。
次回、新章へ続く