ラブライブ!〜1人の男の歩む道〜   作:シベ・リア

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そう言えば、昨日はホワイトデーとは別に円周率の日でもありましたよね!
なので数学の授業のシーンを入れたんですよ!
という事で、昨日に続いて行くよ〜!
本日3月15日は園田海未さんのお誕生日です!!
ということで今回はその記念回です!
それでは海未視点でどうぞ!



Another way(海未の誕生日)「弥生の月に交わる剣」

「ふぅ……」

 

私、園田海未は朝から素振りをするのが日課です。

それも終わり、汗を拭きました。

 

「海未さん、終わりましたか?」

「はい、母上!」

「ならシャワーを浴びてきなさい。

今日はナオキくんが来るのでしょう?」

「あっ、そうでした!では……」

 

そうでした!

今日はナオキが家に来るのでした!

しかも珍しく……………

 

 

 

 

 

 

 

それは昨日のこと……

 

 

 

「なぁ、海未…明日暇か?」

「えぇ…朝の素振りが終われば……」

「よかった……なら海未んちに行ってもいいか?」

「えっ!?」

「いいじゃんいいじゃん!だって明日は…「わわわわわわ」こ…ことりちゃん!何するの!?」

「シ〜」

「あっ、そっか………

えっと……私たちも誘われたけど明日は用事があって……ごめんね」

「うん、だから2人で楽しんできて〜」

 

明らかに怪しいです………

 

「わ…わかりました……」

「ありがとう!それじゃあ明日海未んちに行くから」

「はい……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

シャーーーー

 

そんな昨日のことを思い出しながら私はシャワーを浴びています。

 

「ナオキと……2人っきりで………」

 

 

そしてシャワーを止めてタオルで体を拭いて下着をはき、弓道着と袴を着ました。

 

 

「海未さーん、朝食出来ましたよー!」

「はーい!ただいまー!」

 

朝食が出来たみたいなので私はリビングに向かいました。

 

 

 

「いただきます…」

「そうだ。海未は今日が誕生日だろ?」

「はい!」

「ケーキ買ってあるから夜に食べような」

「本当ですか!ありがとうございます!」

 

父上は誕生日ケーキを買ってくれてました!

嬉しいです!

 

「ふふっ…海未さん、お誕生日おめでとうございます」

「おめでとう」

「母上…父上……ありがとうございます!」

 

 

 

 

それから朝食を食べ終わり、少し自分の部屋でゆっくりしていると……

 

 

「海未さーん、ナオキくんが来てくれたわよー!」

「はーい!」

 

私は急いで玄関に向かいました。

 

「ナオキ、おはようございます」

「海未、おはよう」

「時間より早かったですね」

「あぁ…早く来たかったからな」

「えっ……あ……そ…そうですか……///」

 

 

ナ…ナオキったら……何を言って……////

 

 

「早く体動かしたかったし!」

 

 

 

 

「え……あぁ…そうですか。

先に道場の方へ行っててください」

「え……海未さん?なに怒って…「早く行く!」は…はい!お邪魔します!」

「あらあら……」

 

 

 

 

 

「ナオキのバカ………」

 

 

私は1人玄関で呟いて、今日ナオキを懲らしめると決意しました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜ラブライブ……(海未低ボイス)〜

 

 

 

 

 

 

 

「……これでよしっと……久しぶりに着たな……」

「準備…出来たみたいですね」

「あぁ……」

 

私とナオキは道場で防具を着ていました。

ナオキが私の家に来たいと言うのは久しぶりに剣道で運動をしたいからだそうで……

まぁ…うっすらわかってはいましたが……

 

「でも、ナオキと手合わせは久しぶりですね」

「そうだな……最近はラブライブ!のこととかあったからな……」

「そうですね……久しぶりに叩きのめしてあげますよ」

「いや、前はおれ勝ったから今回も勝たせてもらうぜ」

 

ナオキが言う"前"とはもちろん、穂乃果がアイドルを辞めると言ったとき、私も少々悩んでいたときです。

あのときはビックリしました……

いくら悩んでいたとはいえ、ナオキに負けるとは……

しかもあんな奥義まで………

 

 

「さぁ、試合をしましょう」

「あぁ……」

 

そして私たちは向かい合って面を被りました。

 

 

 

私は……『鬼園田』となって……

 

 

 

「合図はどうする?」

「お好きなタイミングでどうぞ」

 

私はニヤリと笑って言いました。

 

「よっぽどの自信のようで……」

 

ナオキはそう言うと1度深呼吸をして………

 

「てやぁぁぁぁああああああ!!!」

 

突進してきました。

 

「やはりですか………ならばっ!!」

 

パシン!!

グググググ………

 

2人の竹刀は激しくぶつかりました。

そしてその後一旦離れました。

 

「はぁ…はぁ……」

「もう疲れたのですか?」

「………いいや……まだまだっ!!」

「そうでなければ面白くありませんっ!!」

 

パシン!!

パシン!パシン!パシン!パシン!パシン!パシン!パシン!パシン!……

 

しばらく2人の打ち合いが続きました。

 

 

 

「やっぱり海未はつえーな………」

「ナオキこそ………」

 

私たちは一旦離れて息を切らしながら言いました。

 

「……ならおれは…………」

 

そしてナオキは刀を鞘に納めるようにし、竹刀が上に向くようにし、体勢を低くして構えました。

 

「また"あれ"ですか?」

「当たり前だ………覚悟しろよ?」

「ふふっ……受けて立ちます……」

 

私は竹刀を構えました。

ここで構えてるところを叩けば勝てるのかも知れません……が、私は正々堂々と戦います………

 

……戦いたい!!

 

 

 

「いくぞ!!!」

「はい!」

 

ビュン!

 

やはり……はやい……

 

 

 

天翔龍閃(あまかけるりゅうのひらめき)!!

どぉぉぉぉおおおおおおお!!!」

 

 

パシン!!

 

ナオキの竹刀は胴に命中しました。

 

「うっ………一本取られました……」

「うっし………ふぅ……」

 

私が膝と手をつくと、ナオキはその場に手とお尻をついて座りました。

 

「流石は早いですね……"天翔龍閃(あまかけるりゅうのひらめき)"

……防げませんでした」

「ははははは……おれもこれを再現するのには苦労したし……」

「それもそうですね……」

 

 

「もういっちょ……やるか?」

「もちろんです……」

「よっしゃ!」

 

私たちは立ち上がりそれからも試合をしました。

私は、時間が過ぎるのを忘れていました。

 

 

 

 

〜ラブライブ!(海未・ナオキ)〜

 

 

 

 

「ふぅ……結構動いたな……」

「そうですね……汗もたくさんかきましたし……」

 

数は覚えていませんが、何戦かして私たちは道場の縁に座って汗を拭いて風に当たっています。

 

「もう終わりましたか?」

「母上……」

「お茶を持って来ましたよ……どうぞ…」

「「ありがとうございます」」

 

私たちはお茶を持ってきてくれて母上にお礼を言いました。

私は少しだけ飲みましたが、ナオキは一気に飲みほしました。

 

「…ふぅ……スッキリした……」

「ふふっ……汗もかいたでしょう?

よければシャワーを浴びて行って」

「そうですね…それでは絵里に失礼ですよ」

「それではお言葉に甘えて……」

 

それからナオキは母上の案内でシャワーを浴びに行きました。

 

 

 

 

「ナオキは……ちゃんと覚えているのでしょうか………?」

 

 

私はボソッとそう呟いて空を見上げました。

 

 

 

 

 

 

〜ラブライブ♡(海未)〜

 

 

 

 

ナオキがシャワーを浴びて帰ってきて、私も本日2度目のシャワーを浴びに行きました。

 

 

シャーーーーーーー……

 

キュッキュッ………

 

「ふぅ………」

 

私は体を拭いていました。

 

「なぁ…海未?」

「な…なんですか!?破廉恥です!!////」

「待て待て!声だけだ!」

「そ…それなら………」

 

ナオキは廊下から話しかけてきました。

 

「穂乃果から連絡があってさ、穂むらに来てくれだってさ」

「穂むらに?何故なのですか?」

「それはわからん……とにかく行くか?」

 

穂乃果が穂むらに呼び出す理由………

 

穂乃果は毎年私の誕生日を祝ってくれている………

 

はっ!?

 

まさか誕生日プレゼントに限定のほむまんを!?

 

「行きます!」

「お…そうか……ならリビングで待たしといてもらうで?」

「あ、はい!」

 

ナオキがリビングの方へと向かう足音が聞こえました。

 

 

ほむまん……楽しみです♡

 

 

 

 

 

 

〜ラブライブ!(海未)〜

 

 

 

 

 

「それでは、行ってまいります!」

「行ってらっしゃい」

「すみません、お邪魔しました」

「いえいえ、また剣道しに来てもいいのよ?」

「はい!ありがとうございます!」

「ほらナオキ!早く行きますよ!ほむまんが待ってます!」

「お…おう…………それでは……」

 

私とナオキは穂乃果の家である穂むらに向かいました。

 

 

 

 

 

〜ラブライブ!(海未)〜

 

 

 

 

「着いた着いた……」

「さ、入りましょう!」

 

私はお店の方の入り口から入ろうとしました。

 

「待て海未!」

「はい?」

「こっちだよこっち」

 

ナオキはお店の方とは違う入り口の方を指さしました。

 

「そちらでしたか……」

「あぁ…こっちや……」

 

私たちはそちらの方へ向かいました。

 

ガラガラガラ…

「「お邪魔します」」

「穂乃果〜来ましたよ〜」

 

私は声を出して穂乃果を呼ぶも返事はありませんでした。

 

「入るぞ〜」

「ちょっとナオキ!勝手に………」

 

なんとナオキは勝手にあがり、住居スペースの戸に手をかけました。

おかしな事に電気も消えていました。

 

「く…暗いですよ?穂乃果の部屋なのでは?」

「海未…………」

「な…なんですか……?」

「いいからこっち来て……」

「………わかりました……」

 

私は腹をくくって戸の前に立ちました。

 

「目を瞑って……」

「え……目を?」

「あぁ……はやく……」

「は……はい……///」

 

め…目を瞑れなんて……破廉恥です……////

 

……………………

 

 

…………………………

 

 

 

……………………あれ?

 

 

 

 

「もう開けていいぞ」

「え……あ……はい……」

 

私はそ〜っと目を開けました。

 

すると…………

 

 

 

パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!

 

「え………」

 

 

「「「「「「「「「海未(ちゃん)!誕生日おめでとうー!」」」」」」」」」

 

私が目を開けるとクラッカーの音がして、ナオキを含めたみんなが………

 

「覚えててくれたんですか……?」

 

私はナオキを見て言いました。

 

「あぁ…ちょっとサプライズをな……

……それに……"親友"の誕生日を忘れるもんかよ」

「………ありがとう………ございます………」

 

私の目からは一滴の涙が零れていました。

 

「え…ちょ……海未!?」

「あ〜!ナオキくんが海未ちゃんを泣かしたにゃ〜!」

「いや…そんなつもりはなかって……えっと……ごめん!」

「ナオキは…悪くないですよ……ふふっ……ただ…嬉しくて……ですね……ふふふふっ……」

 

私は笑いながら涙を拭きました。

 

「ま…まぁ……座ろうや……海未……」

「はい……」

 

そして私とナオキも座ることにしました。

 

 

 

 

「はい、海未ちゃん!誕生日ケーキ!」

「ことり!ありがとうございます!」

「にこちゃんと一緒に作ったんだよ!」

「ふふっ、私たち2人からの誕生日プレゼントよ」

「にこも……ありがとうございます!」

 

ことりとにこがプレゼントと言って出してくれたケーキはショートケーキでイチゴとほむまんが半分ずつあって、真ん中にあるチョコのボードに『Happy Birthday!』と書かれていました。

 

「みんな行くよー!せーの!」

「「「「「「「「「ハッピバースデートゥーユー!ハッピバースデートゥーユー!ハッピバースデーディア海未ー(ちゃーん)!ハッピバースデートゥーユー!おめでとう!」

パチパチパチパチパチパチパチパチパチ……

 

みんなは穂乃果の合図でバースデーソングを歌ってくれました。

 

「みなさん…ありがとうございます!」

 

そしてみんなから私に誕生日プレゼントが手渡されます。

 

 

 

「ウチからはこの………刀のストラップをプレゼントや!」

「希、ありがとうございます!筆箱にでも付けましょうか……」

 

希は日本刀の形をしたストラップをくれました。

 

 

 

「凛からは……扇のストラップにゃ!」

「凛、ありがとうございます!これはどこに付けましょうか……」

 

凛は真ん中に日の丸が書かれた扇のストラップをくれました。

 

 

「わ…私からは親戚のお婆ちゃんの畑で採れたお茶っ葉を……」

「花陽、ありがとうございます!」

 

花陽はいい匂いがするお茶っ葉をくれました。

 

 

「私からは新曲よ」

「新曲…?」

「えぇ…タイトルは『私たちは未来の花』よ」

「真姫、ありがとうございます!」

 

真姫は『私たちは未来の花』という新曲の入ったCDと歌詞カードをくれました。

 

 

「私は……海未に似合いそうなスカートを選んできたの!」

「ス…スカートですか!?そ…それに……短いような気が……///」

「いいじゃない!海未になら似合うわよ!」

「わかりました……絵里、ありがとうございます……」

 

絵里は丈の短いスカートをくれました。

せっかくなのでまた着てみますか……

 

 

「次はおれやな………

おれからは……ネックレスだ!」

「わ〜……綺麗ですね……」

「あぁ…頑張って作ったんや…」

「ナオキの手作りですか!?」

「あぁ…海未に似合うと思うんやけど……」

「はい!ナオキ、ありがとうございます!」

 

ナオキは青色のビーズで出来たネックレスをくれました。

 

 

「最後に穂乃果から………

じゃーん!海未ちゃん誕生日限定ほむまん!」

「わ〜!これは夢にまで見たほむまん!穂乃果、ありがとうございます!」

 

穂乃果は『う』と青色で書いてあるほむまんをくれました。

味はいつものほむまんと変わりませんでした!

 

 

 

それからケーキや出された料理を食べたり、おしゃべりをしたりしました。

その時間は今まで穂乃果たちが開いてくれたどの誕生日パーティーよりも楽しく、短く感じられました。

やはりμ'sは私の中で大きな存在となっていたという事でしょう………

 

 

 

 

「それでは最後に海未ちゃんから一言!」

「はい……今日はパーティーを開いていただいてありがとうございます……

タラタラと話すのもあれですし、真姫から貰った曲でも歌いましょうか……ナオキ!」

「はいはい、それじゃあセットするからちょっと待てよ〜」

 

そしてナオキはCDデッキを出して真姫から貰ったCDを入れて再生ボタンを押しました。

するといかにも『和』というイントロが流れました。

 

 

「そして私たちは巡り合う……」

 

 

私は歌いました。

ありがとうという気持ちを込めて……

 

 

 

 

「そして私たちは語り合う

赤い赤い未来の花

そして私たちは語り合う

再び会えた時は 変わるはずでしょう?

新しいふたりに」

 

 

 

私が歌い終わるとみんな大きな拍手をしてくれました。

 

 

 

やっぱり歌うのは楽しいですね!

 

 

 

パーティーが終わったあと家に帰り、父上に買ってもらったケーキも食べました!

 

 

 

 

みなさん、ありがとうございます………

 

 

 

私の誕生日を祝っていただいて………

 

 

 

 




ありがとうございました!
ちょっと最後には読者の方へ向けた言葉も入れてみました〜
もちろん、祝っていますよね!
そして私からもメッセージを……


海未、誕生日おめでとう!
『私たちは未来の花』は海未が歌ってるからこそ『和』の雰囲気が感じられると思うで!
少し恥ずかしがり屋やけど、時には厳しく、時には優しく………そんな海未がμ'sに無くてはならない存在なんだよ!
本当に、誕生日おめでとう!

そして新しく評価してくださった、Tyaki622さん、ありがとうございます!
さらに新しくお気に入りしてくださった、ポール&ジョンさん、Aliasさん、vividだねぇさん、井林哲人さん、ユウ【プリン命】さん、餅蔵さん、ありがとうございます!
それでは感想などお待ちしてます!

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