ラブライブ!〜1人の男の歩む道〜   作:シベ・リア

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みなさん、お久しぶりです!
そして遅れましたが、絵里イベお疲れ様です!
さてさて、久しぶりの最新話ですよ!

お気づきの方もいらっしゃると思いますが、今まで書いた話数…序章〜第34話までを『ラブライブ!〜1人の男の歩む道〜全編100話到達記念プロジェクト』の一環として大幅編集しました!
よければそちらもお読みくださいね!
どこが変わったのか…探してみてください!

絵里イベの結果とかはまた後書きで言いますね。



それではにこがお送りする前回のラブライブ!




第99話「ニューヨーク・パニック」

 

 

前回のラブライブ!

ついにアメリカに向かった私たち!

ナオキは飛行機を怖がってたわ…だらしない……

そしてアメリカに着いて、ナオキ以外はホテルに向かったの!

そしてナオキはアメリカのTV局、『Angel TV』にいた。

 

 

 

 

ナオキはアリスとともに通路を進んでいた。

「やっぱり広いですね…ここ」

ナオキは辺りをキョロキョロしながら言った。

「このテレビ局はアメリカてNo.1なんでーす!これぐらい当然でーす!」

アリスは鼻を高くして言った。

「それさっきも聞きました……」

「………………」

「……………………」

 

沈黙の時間がしばらく続いた。

 

 

「さ、ここが社長室でーす!」

「無視ですか……」

 

 

 

ナオキは

 

『なんでやねん!!!』

 

と全力でツッコミをしようとしたがそこはアリスが年上なのを考えてそれはやめたのだった。

 

コンコンコン…

 

「Please come in.『どうぞ入ってください。』」

アリスがノックをすると中から男の人の声がした。

 

(きっと社長さんともなれば英語なんてもうペラペーラなんだろうなぁ〜。

まぁ、おれも練習の合間に英語の先生から英語をたんまり教えてもらったんだが……大丈夫……なのか?もし、言ってることがわかんなかったら……

アメリカライブは失敗、おれは会長になれず、さらにみんなから軽蔑な目で見られて……うっ…頭が……)

 

ナオキはそんなことを考えていた。

 

「さ、入りますよー」

アリスは言った。

「あ、はい!」

ナオキはとてもドキドキしていた。

 

 

 

 

ガチャ…

 

「パピー!」

アリスは入った途端に手を広げて社長席に座っている男の人の元に向かった。

「おー!アリス!!」

その男の人は立ち上がり、アリスの元へ向かった。

 

「パピー!ただいまでーす!」

「おかえりアリス!元気だったかい?」

「イエース!あ、そうだパピー!あちらがナオキくんでーす!」

 

アリスがそう言うと社長はナオキの方を向いた。

 

「やぁ、君がナオキくんだね。初めまして、私がアリスの父でこのテレビ局の社長をしている佐藤歩(さとうあゆむ)だ。よろしく」

そう言うと社長の歩は右手を出した。

「はい、初めまして。音ノ木坂学院生徒会長でスクールアイドル μ'sの香川ナオキです。よろしくお願いします」

ナオキはそう言って歩と握手を交わした。

2人は思い出したかのように名刺を交換した。

 

そしてナオキは耐えていた………

本当は……

 

『日本人なんかーーーーーーい!!!!』

 

と声に出してツッコミを入れたいところだが、やはりここも心の中だけに抑えていた。

 

「……いい目をしている……」

「は…はい?」

「いや…君の目はとても輝いている。

だから信用できそうだよ」

「そ…それは……どうも……」

「ささ、そこに座ってくれ。ライブの話をしよう」

「はい、失礼します…」

ナオキはソファーに座った。

歩は向かいに座り、アリスは歩の隣に座った。

 

「ナオキくんはすごいでーす!」

「え?」

3人が座るとアリスは手を合わせて言った。

 

「パピーはすぐには人を信用しないんでーす。そんなパピーがすぐにナオキくんを信用するなんて!すごいでーす!」

「そ…そうなんですか!?」

ナオキは目を丸くした。

「うむ、でも君の目は信用できる人の目だからな……」

「ふふっ…」

「さ、今度こそライブの話をしようか……」

「はい。まず、これが資料です」

ナオキはそう言って資料の入った封筒を歩に渡した。

歩は封を開けて中から資料を取り出し、目を通した。

 

「スクールアイドルというのは最近高校生を中心に人気がある部活動のようなものです。最初は小さな範囲でしたが、今となっては北海道から沖縄までに広がり、各都道府県に3つはスクールアイドルのグループがあります」

「おお、すごいな…」

「はい…そしてそのスクールアイドルの全国大会…メジャーで言えばワールドシリーズみたいなものが、"ラブライブ!"なんです。

そして私のおじ、伊藤晋三を会長としたラブライブ!運営委員会が行うスクールアイドルの支援などを行うプロジェクトが"ラブライブ!School idol project"と言うんです」

「なるほど……つまりはそこでスクールアイドルの頂点を決めるわけだな…」

「はい、そういうことですね。

そして第1回ラブライブ!の優勝はUTX高校のA-RISE。第2回ラブライブ!優勝が私たち音ノ木坂学院のμ'sです」

「ふむ……大体は分かった。

なかなか面白そうじゃないか……」

歩は自らのヒゲを触って言った。

「はい!スクールアイドルたちが頑張る姿にはみんなが元気を貰っていると思います!」

「ほほう…君がそれほどまで言うスクールアイドルがどういうものか早く見たくなった……」

そう言うと歩は立ち上がり、窓の方へと歩いた。

 

 

「ナオキくん……」

「はい!」

歩は窓から外を見つめて言った。

「ライブまではまだ少し時間があるが、ライブをする場所を決めて欲しいんだ」

「場所…ですか?」

「あぁ…それは君たちに任せるよ……」

「………なら一ついいですか?」

ナオキは少し考えて言った。

「なにかね?」

 

「この近辺で人が集まりそうな場所はどこですか?」

「集まりそうな場所……

そうだな…『タイムズスクエア』なんてどうだい?」

「タイムズ…スクエア…?

あぁ…あの交差点みたいな所ですか?」

「そうだ。あそこなら人が集まりそうだぞ?

ライブはそこでするかい?」

「いいえ、また全員で決めたいと思います。

でも、私はそこがいいかと思います」

「そうか…まぁ、決まったら私に連絡をくれ」

「分かりました!

あと、タイムズスクエアへのルートを教えていただきたいのですが…」

「あぁ…いいとも」

すると歩はメモにタイムズスクエアまでのルートを書き出した。

 

 

(タイムズスクエアか……行ってみたかったんだよなぁ〜)

ナオキは内心ワクワクしていた。

 

「よし、これがタイムズスクエアまでのルートだ」

「ありがとうございます!」

「どうってことないさ。ライブ…楽しみにしているよ」

「はい!ご期待に添えるように努力します!」

「ハッハッハッハッハ!面白いね〜君は。これは期待しても良さそうだな」

「ありがとうございます」

「それではな…ナオキくん」

「はい!」

歩とナオキは握手を交わした。

 

「あ、そうだ……長旅で疲れたろう?

これをみんなで食べてくれ」

「い…いいんですか!?ありがとうございます!」

歩はナオキに"ある物"を渡した。

 

それは、あとの、お楽しみ♡

 

 

 

 

そしてAngel TVを後にしたナオキはタイムズスクエアへと足を向けた。

 

 

 

 

 

一方、ナオキと別れた9人はタクシーで10人が泊まるホテル…『Sun rising Hotel』へと向かい、絵里・穂乃果・花陽・真姫・にこ・希はホテルのロビーで海未・凛・ことりの到着を待っていた。

 

「遅いわね……」

真姫は言った。

「いくらなんでも遅すぎるわよ!」

にこは言った。

かれこれ6人が到着してから30分は経っている。

「道でも混んでるんかな?」

希は言った。

「でも、私たちはすぐに来れたからそんなことはないと思うけど……」

花陽は言った。

「穂乃果……ちゃんとここのホテルの名前書いたわよね?」

絵里は声を震わせながら言った。

「うん!」

穂乃果は自信満々に言った。

「じゃあ、なんて書いたか覚えてる?」

「え〜!え〜っと……え〜っと……」

穂乃果は腕を組んで考えた。

「ついでに…このホテルは『Sun rising Hotel』よ」

真姫は絵里の書いたメモを穂乃果に渡した。

「うん!ちゃんと………ちゃんと………………あ……」

「「「「「え…?」」」」」

穂乃果はそのメモを見るなりやってしまったという表情をした。

 

「穂乃果……まさか………」

「あははははは………穂乃果……こんなふうに書いてない……」

「「「「「えーー!!」」」」」

 

 

 

 

 

ということで海未・凛・ことりは……

 

 

『Sun rising Hotel』ではなく、

『Sun rise Hotel』の前にいた。

 

「ここがホテル……ですか?」

「なにか…違うような……」

「お化け屋敷みたいだにゃ〜」

 

すると凛は穂乃果から受け取ったメモと今いるホテルの名前を見比べた。

 

そして凛は気が付いた………

 

「あぁぁああ!!聞いてたのと名前が違うぅうううう!!」

「「えぇ〜!」」

 

「うぅ……もう嫌ですぅ……」

海未は拗ねてその場に座り込んでしまった。

「とりあえず…みんなに電話を……」

 

ぷるるるるる……

 

ことりがスマホを取り出すと電話がなった。

「あ、絵里ちゃんだ!

もしもし?」

『あ、もしもしことり?今どこにいるの?』

「えっと……『Sun rise Hotel』っていうところ…」

『さ…Sun rise Hotel!?

と…とりあえずそこから動かないでね!』

「う…うん……」

 

「絵里ちゃんはなんて言ってたの?」

凛は言った。

「ちょっとここで待っててって……」

「うぅ……はやくホテルに行きたいです……」

「とりあえず、連絡があるまでここで待とう?」

「そうだね……」

 

3人は連絡があるまでその場で待つことにした。

 

 

 

 

 

 

 

そのころ、タイムズスクエア……

 

 

「ハラショー!」

ナオキはタイムズスクエアに着くなり、建ち並ぶビルなどを見て目を輝かせて言った。

 

「人もたくさん……あそこのビルとかも使えるな……うん、バッチシだ!

みんなに提案してみるか………」

 

ナオキはスマホを出して写真を撮った。

 

 

そんなとき……

 

 

ぷるるるるる……

「うぉ!びっくりした……ん?

絵里……もしもし?」

『あ、もしもしナオキ?大変なの!』

絵里はとても慌てていた。

「な…なにがあったんや!?」

『それが……海未とことりと凛が違うホテルに着いちゃったみたいで……』

「なっ!?ちゃんとメモを渡したんじゃ……」

『その…穂乃果のメモが間違ってたみたいで……』

「なるほど、理解した……

で、3人はどこに?」

『えっと……「Sun rise Hotel」ってところみたい』

「Sun……rise……か……ちょっと待ってて……

あ、Excuse me ! Do you know Sun rise Hotel slightly ? 『すみません!Sun rise Hotelはどこかわかりますか?』」

「Then I do it near here. 『それならこの近くですよ。』」

 

ナオキは近くを通った人にそのホテルの道を聞いた。

 

「Thank you ! 『ありがとうございます!』

あぁ…道はわかったから海未たちにそこで待っとくように言っといて!」

『わかったわ!』

「それじゃあ……」

「えぇ……」

 

ナオキは電話をし終わると『Sun rise Hotel』へと向かった。

 

 

 

「急がなきゃ……」

ナオキは走って向かおうとした。

 

すると……

 

 

「お、沖縄で会った兄ちゃんやんけ!」

「ん?この声は………」

 

ナオキは声のする方に顔を向けた。

 

「あ、石くれたおっちゃん!」

「おぉ…覚えとってくれたか!」

「当たり前です!本当にありがとうございました!」

ナオキはお辞儀をした。

「…その反応とその指輪をみると……成功したみたいやな……」

「はい!」

 

そこでナオキが再会したのは、沖縄で誓いの石をくれた占い師の人だった。

 

「それはよかったわ……おめでとう」

「ありがとうございます!これもおっちゃんが誓いの石をくれたおかげです!」

「いやいや、最後に決めたのは自分やんか〜」

「まぁ…そうですけど…

あれ、おっちゃんはなんでここに?」

「あぁ…ちょっと妻や友達と旅行でな……

1回昔にもみんなでここに来たことがあって懐かしくなって来たんや」

「そうなんですね……」

「それよりどうしたんや?なんか慌てとったみたいやけど…」

「あっ!そうや!友達が違うホテルにいるんです!おれ行かなきゃ!」

「そうか…それはすまんかったな……

じゃあ、またいつか会おうや」

「はい、またいつか!それでは!」

 

ナオキはSun rise Hotelへと走って向かった。

 

 

 

 

 

 

 

「変わらないな………やっぱり人のために全力を尽くすのか………」

男はそう呟くと人混みの中に消えていった。

 

 

 

 

 

 

 

「はぁはぁはぁはぁはぁ………」

ナオキは走っていた。

 

 

「あ、ナオキくんだ!おーーい!」

凛はナオキを見ると手を振った。

「ナオキくん!」

ことりは笑顔で言った。

「ぅぅ……ナオキ…?」

海未は顔を少し上げてナオキを見た。

 

「はぁ…はぁ……待たせてすまんかったな……さぁ、行こう」

「「うん!」」

ことりと凛は返事をした。

 

しかし……

 

「ぅぅ……動きたくありません……」

 

海未は座り込んだままだった。

 

「ずっとこの調子にゃ〜」

「どうしよう?」

「う〜ん………」

ナオキは腕を組んで考えた。

 

「しゃーね……ほら、おぶってやるから……はやくしろ…///」

ナオキは海未の前に背中を向けてしゃがむと、少し照れながら言った。

「えっ……そ…それは……///」

海未は顔を赤くして戸惑った。

「なんだよ…動けないんやろ?

ほんならしゃーねーだろ!ほら!///」

 

海未はまだ少し遠慮していた。

 

「で…では……失礼します……///」

海未はナオキの背中に乗った。

 

「よし、それじゃあ行くぞー」

ナオキは海未をおんぶして『Sun rising Hotel』に向かった。

 

 

そんな海未を見てことりと凛は少し羨ましく思っていた。

 

 

海未は顔を赤くしてナオキの背中に埋めていた。

 

(ナオキの背中……あったかいですね……////)

 

 

ナオキはおぶってからはあまり照れてはいなかったようだ。

 

 

 

「海未、大丈夫か?」

「は…はい!全然……///」

「そりゃあよかった……」

「はい…(…む…胸が当たってますが…大丈夫でしょうか…?)////」

 

 

 

 

 

 

 

 

そしてホテルが見えてきた。

「あ、3人とも!あれがおれたちが泊まるホテルだ!」

「「おぉ〜!」」

「やっとですか……」

海未は涙声で言った。

 

 

 

「あ、ナオキく〜ん!みんな〜!」

ホテルの前で待っていた希はナオキたちを見て手を振った。

「希ちゃ〜ん!」

凛も手を振った。

 

 

そして合流した10人は海未の入る部屋へと向かった。

 

 

 

 

 

 

 

海未・ことりの部屋……

 

「ぅぅ……」

海未はベッドの上で座り込んで泣いていた。

 

「あはははは……ごめん!絵里ちゃんから渡されたメモ写し間違えちゃって……だって英語「今日という今日は許しません!あなたのその雑で大雑把でお気楽な性格が、どれだけの迷惑と混乱を引き起こしていると思うのですか!!」

穂乃果が言い訳をするも、それを海未は遮って怒鳴った。

「ま、ちゃんと着いたんだし…い「それは凛がホテルの名前を覚えていてナオキが近くにいたからでしょう!

もしそうでなければ今頃、命は無かったのですよぉ〜!」……はぁ…」

海未は真姫の言葉も遮ってそう言っておいおいと枕に顔を沈めて泣いた。

真姫はため息をついた。

「命って……大袈裟過ぎだろ……」

ナオキは頭をかいて言った。

 

「海未ちゃん!みんなの部屋見に行かない?」

穂乃果は海未の機嫌を直そうと提案した。

だが海未は枕に顔を沈めたまま首を横に振った。

「ホテルのロビーも凄かったわよ?」

絵里も提案したが、海未の反応は同じだった。

「じゃあ近くのカフェに……」

穂乃果は再度挑戦するが、海未の反応は同じだった。

穂乃果は大きくため息をついた。

 

 

「あっ、そうだ!」

ナオキはなにか思い出したかのように言った。

「どうしたの?」

花陽は言った。

「花陽、そこの箱取ってくれ」

「え?あぁ…これ?」

「それそれ!」

「なんなのそれ?」

穂乃果は不思議そうに聞いた。

 

「テレビ局の社長にみんなで食べてくれって貰ったんや……カップケーキ!」

そう、ナオキがあのときに受け取ったのはカップケーキだった。

すると海未はチラッとそのカップケーキの方を見た。

 

「おぉ!いいね〜!」

穂乃果は言った。

「じゃあそれ食べたら明日からの予定を決めましょう!」

「うん!

海未ちゃんも…食べるでしょう?」

「はっ!

い……いただきます……///」

「(食うんかい……)じゃ、各自部屋に戻って荷物の整理して、暗くなったら飯でも食いながら予定話そうや」

ナオキがそう言うとみんなは頷いた。

そして各自、自分たちの入る部屋へと向かった。

 

 

 

 

ナオキと絵里は最後に海未・ことりの部屋をでた。

「さ、行きましょう」

「あぁ!」

絵里とナオキは2人が入る部屋に向かった。

 

 

 

 

「え〜っとおれたちの部屋は……ここか!」

「そうみたいね」

「じゃ、入ろうか」

ナオキはカードキーを刺してドアを開けた。

 

「はい、レディーファースト…」

「ふふっ…ありがとう」

 

2人は部屋に入った。

 

 

そして中に入って2人の目に飛び込んで来たのは……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ちょっと希んとこ行ってくる」

ナオキは荷物を置いて希のいる部屋へと向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

希・真姫の部屋……

「イヒヒヒ…あの2人今頃どうしてるんやろうな……」

「ん?なにか言った?」

「べっつに〜」

希はなにか企んでいそうな顔をしていた。

 

「いや…その顔はなにか企んでるでしょ?」

「おぉ!真姫ちゃん凄いやん!」

「そんなのこれだけ一緒にいればわかるわよ」

「ふふふ……では真姫ちゃんにだけ教えてあげよう……それは………「へ〜おれにも聞かせて欲しいなぁ〜」…ギクッ!」

希は真姫になにかを話そうとしたが、背後からの声に反応し、恐る恐る後ろを振り向いた。

 

 

 

そこには黒いオーラを纏ったナオキが腕を組んで立っていた。

 

「ナ…ナオキくん………………

も……もうダメや〜ん!女の子の部屋にノックなしで入ってきちゃ〜!あははははは……」

「あはははは…そうだなぁ〜すまんな…ははははは」

「笑ってない!顔が笑ってないやん!」

「とりあえず説明して貰おうか?」

「さぁ?なんのことかわから「説明して貰おうか?」…え〜っと……「せ・つ・め・い・し・て・も・ら・お・う・か?」……はい……」

「ナオキはなんで怒ってるの?」

するとナオキは真姫の方を向いた。

 

 

「あぁ…こいつがおれと絵里の部屋をだな……ハネムーン仕様にしやがったんだよ」

「なるほど……」

 

実は希はしおりを作る時にナオキと絵里の部屋をハネムーン仕様にして欲しいとホテルの方に希望を出していたのだ。

 

「で、なんでおれたちに黙ってこんな事を?」

「そ…それは………」

「それは?」

「それは……(ここで悪ふざけって言ったら確実に……ここは違う理由を……えっと……えっと……)」

希は必死で考えた。

 

そして、あるひとつの答えを導き出す!

 

それは……

 

 

 

「ナ…ナオキくんとえりちはついこの間に婚約したやん?

だから……その……この旅をいい思い出にしてもらおうと思ってハネムーン仕様にしてもらったんや!

一種のサプライズやね!(流石にあかんかな……)」

 

(いや、バレバレでしょ!)

真姫は心の中でそう思っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

だが………

 

 

 

ナオキは顔を赤くして……

 

 

少し申し訳なさそうに……

 

 

 

「そ…そうやったんか……す…すまんな……誤解やったみたいで……その……ありがとう……///」

 

 

((騙せてる……))

希と真姫は驚いた。

 

「わ…わかればええんやで!

この旅、ちゃんとえりちとナオキくんのええ思い出にしてや!」

「あぁ…ありがとう!

疑って悪かったな……じゃあまたあとで」

ナオキはそう言って部屋へと戻った。

 

 

 

 

「ふぅ……助かった……」

「よくあれで騙せたわね」

「ほんまにな……案外ナオキくんってチョロイんやなぁ〜」

希はホッと胸を撫で下ろした。

 

 

 

 

 

 

 

ナオキ・絵里の部屋……

 

「……っていうことらしい」

ナオキは絵里に部屋がハネムーン仕様になっている理由を話した。

「そう……希もたまにはいいことするわね」

「……さ、荷物の整理するか……」

「えぇ…」

 

ナオキと絵里も荷物の整理をした。

 

 

 

 

 

 

だが、まだまだ旅は始まったばかり………

 

 

 

 

次回へ続く……

 




ありがとうございました!
さて、今回結構重要なポストにいるアリスさんですが、喋り方のイメージ的には艦これの金剛さんをイメージしています。

それでは絵里イベの結果発表といきますか……
でも、ただいま絶賛海未イベ始まってますけどね…あははは………

えっと…最終結果は165位と、私のイベント最高順位記録を更新しました!
もちろん3枚取れましたよ!
いやぁ〜あのサイドはよかった……
またサイドをモチーフとした話も書いてみたいですな……

そしてそして!なんと!!
瞬間最高順位なるものも更新しましたよ!
なんとですね……最高で2位まで上り詰めました!
4倍が始まる前でしたが、恐らくみなさんは『シベリア@KKE団』という名前を見たことでしょう……
それが私です!
小説を読んでくれている方から応援メッセージをいただき、とてもモチベが上がりました!
本当にありがとうございました!
今回の海未イベもその名前でしているので、当たればよろしくお願いします!

そして、今回が本編99話目ということで……次回はなんと……本編100話目!
ということは……『みんなで作る男の歩む道』がついに書ける……!!
今までみなさんにアンケートやツイキャスなどでご協力いただきました!
そして、この『ラブライブ!〜1人の男の歩む道〜全編100話到達プロジェクト』の中心の『みんなで作る男の歩む道』はツイキャスをしながら執筆したいと思います!
時間は基本21時過ぎからになりますが、日にちはまだ未定です。
そこはTwitterでお知らせします!
みなさん、是非是非!
ツイキャスにお越しくださいね!
執筆のキャスをする際はちゃんとそれが分かるようにします。
もちろん、普通にキャスをやっているときに来てくれても…………
ええんやで(イケボ)


そして、新しくお気に入りしてくださった、佐藤聡さん、モンブランさん、G.Kさん、グリムリーパーさん、朝倉凛さん、瑠夏さん、北乃将雅さん、sikitさん、夜羽秦斗さん、Tyaki622さん、x1さん、ゆうらさん、tjun0118さん、ゆずきさんありがとうございます!

それでは後書きが長くなりましたが、感想などお待ちしてます!

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