ラブライブ!〜1人の男の歩む道〜   作:シベ・リア

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まだアメリカ行かんのか……

と思ってますよね?
はい、まだ行きませんよ!!

それでは希がお送りする前回のラブライブ!



第96話「アメリカに行く準備も楽じゃないね」

 

 

 

前回のラブライブ!

練習を終え、ナオキくんはえりちと一緒に帰った。

それでなにか違うと思ったウチらはナオキくんとえりちを付けることにした!

一見はなにも無さそうやけどなにか隠してるな……

これは明日問い詰めるしかないようやね……

 

 

 

 

 

「えっと………なに?」

ナオキは暗い部室で椅子に縄でくくり付けられていた。

「さ、正直に話すんや!」

そんなナオキへ希はライトを当てて言った。

 

ドン!

「もう証拠は揃ってるの!正直に白状しなさい!」

にこは机を叩いて言った。

 

「(なんでこんな茶番に……)

だ〜か〜ら〜何を話せばいいんだよ!!」

「とぼけてと無駄やで!」

「そうよそうよ!」

「だからなにを話せばいいのか言ってくれなわからんやろ!!」

 

 

 

 

 

 

そんな言い合いが10分ほど続いた。

 

 

 

 

 

「はぁ…はぁ……だから……なんのことを……話せば……」

「はぁ…はぁ……わかってる…はずやで……ナオキくんなら……」

「はぁ…はぁ……そ…そうよ……ちゃんと……証拠も……あるんだから…」

「あ、そうだ。だからその証拠って…」

「私たち、見たんだから……」

「見たって…なにを?」

「ナオキくんとえりちが一緒の部屋に入るところ…それに亜里沙ちゃんの声も聞こえたで……」

「なんだ…そんなことか……

言ってなかったけど昨日からおれと絵里と亜里沙ちゃんは一緒に暮らしてるんだよ」

「そ…それって…絵里と同棲してるってこと!?」

「まぁ…そういうこっちゃな……」

「……やっぱり…ウチの考えは合ってたみたいやね…にこっち」

「くっ…信じたくなかったけど……

はぁ……」

「ったくよ……てかはやく縄ほどいてくんね?」

「あ、忘れてたわ」

「忘れんな!」

 

 

 

そしてナオキは解放され、絵里も他のみんなにナオキと同棲していることをさっき話したようだ。

 

 

 

 

 

「さ、曲にベースの音とか入れたからみんな聞いてみてくれ」

そう言うとナオキはノートパソコンを取り出した。

そして音楽を流した。

みんな聞かながら小声で歌ったり、ダンスを少し手だけで踊ったりしていた。

 

「あ、そうだ…ちゃんと曲名も考えたで!」

「本当ですか!?」

ナオキがそう言うと海未は驚いた。

「あぁ…曲名は……『Angelic Angel』だ!まぁ…天使のようなっていう意味がある"Angelic"と天使とか天使のような人、それに心も姿も美しい女性とか意味がある"Angel"…それでまぁ…『Angelic Angel』ってつけたんやけど……どうかな?」

ナオキがそう言うとみんな顔を少し赤くしていた。

ナオキは意味がわからなかった。

 

「い…いいんじゃない?メロディーもよかったし……」

真姫は髪をクルクルしながら言った。

「う…うん!なんだか踊りたくなっちゃった!」

穂乃果は言った。

「そ…そうにゃそうにゃ!」

凛は言った。

「その前に…まずは歌を合わせないとね」

絵里は言った。

「その通り……さ、隣の部屋に行こう!そっちの方が広いからいいだろ」

 

そしてみんなは隣の部屋でパートに分けて歌い、その後録音し、屋上で合わせてダンスをした。

 

 

「いいか?難しいだろうが扇子はこうして…こう!」

ナオキは扇子の動きがなかなか出来ない穂乃果、凛、にこ、花陽に教えていた。

4人はナオキの真似をしてできた。

 

「よし、その動きを忘れるなよ……次はステップをしながらだ……

いくぞ……ワンツースリーフォー、ワンツースリーフォー……」

 

だが、いざステップと一緒にするとそれが上手くいかない……

 

「ダメだァ〜!」

穂乃果は頭を抱えて両膝をついて言った。

「な…なんで出来ないの……このにこが……」

にこは両膝と両手をついて言った。

 

「にゃにゃーー!!凛は諦めないにゃ!」

「こうして……こう!」

凛と花陽は諦めずに何度も踊っていた。

 

「ほら1年生を見習え!お前らは先輩として恥ずかしくないんか!さぁ…立て!立つんだ!!」

「「は…はい!!」」

穂乃果とにこもまた挑戦した。

 

 

 

 

 

しばらくして……

 

 

「できたにゃー!」

「よし、凛は合格だ!」

 

「で…できました……できました!」

「花陽も合格だ!」

 

「こ…これでどう?」

「いいんじゃないか?にこも合格だ!」

「ふ…ふふん…こんなことにこなら楽勝ね」

 

 

「よっ…ほっ……あ、できた!」

「よし、穂乃果も合格だ!

これで全員できたな……ま、ちょっと間休憩なぁ〜」

 

休憩後、全員で合わせ見事に成功した。それからまた何回か合わし、夕方頃に練習は終わりにして部室へ向かうのだった。

 

 

 

 

「でだな…パスポート持ってないのが、おれ、にこ、穂乃果、海未、凛、花陽だったが、はやめに行くように!

できれば明日!おれも行くけど!

ほんで、明日と明後日は準備期間ってことで休みにするから。じゃ、解散!お疲れ様!」

「「「「「「「「「お疲れ様でした!」」」」」」」」」

 

 

そしてその日は解散した。

 

 

 

 

香川・絢瀬宅……

 

「ねぇ、ナオキ?」

「ん?」

「明日はパスポート作った後どうするの?」

夕食中、絵里は明日のことをナオキに聞いた。

「あぁ…明日はパスポート作ってそれから一旦本部に行く」

「本部に?」

「あぁ…それから時間があれば買い物に行きたいんやけど…時間が余るかどうか……」

「あ、それなら明後日に2人で行きましょう!」

絵里は笑顔で嬉しそうな声で言った。

「おっ、いいねぇ〜!

ほんなら明後日行こうか!」

「うん!」

 

2人は明後日に買い物に行くことを約束した。

 

「うん、おいしい〜」

亜里沙は美味しそうにご飯を食べていた。

 

 

 

 

 

 

翌日…

ナオキはパスポートを作り、ラブライブ!運営委員会本部にいた。

 

 

 

会長室……

 

「さ、どうぞ」

「ありがとう、おばさん」

ナオミはナオキにコーヒーを出した。

「はい、アリスちゃんもどうぞ」

「ありがとうございまーす」

ナオミはアリスに紅茶を出した。

「今日はおばさんは秘書の仕事してるんだね」

「えぇ…最近はほとんど毎日だけどね」

「さ、ナオミさんも座って。

じゃ、これからの予定を話すぞ。

いよいよ出発だが…準備の方は?」

晋三は言った。

「うん、曲の方もバッチリだし、パスポートも作った。明日色々揃えるつもりだけどね」

「そうか…ちゃんとしてるようだな」

「当たり前だ」

「あ、そうそうパパが向こうに着いたら私とナオキくんがテレビ局に来れるようにリムジンを用意してくれるらしいでーす」

「リ…リムジン!?ハラショー……」

ナオキはリムジンに乗ったこともなく、まさかこんなにはやく乗ることになるとは思わずとても驚いた。

「ははは…さ、次だ。

お金は向こうのに交換しないといけないのは分かってるな?」

 

 

 

「…………あ………」

 

「……ナオキ……向こうではほとんど円は使えないんだぞ?」

 

「………わ…忘れてた……」

 

「ぷぷぷぷぷ………」

アリスは大笑いする声を出さないように口を抑えて足をバタバタさせて笑っていた。

 

「だってそんな海外とか初めてやし!

わっかんねぇーよ!」

「そこもちゃんとしとけよ……

あとそれはみなさんにも伝えてないんだろ?

念の為に伝えときなさい」

「は〜い……」

「じゃ、次は…………」

 

 

 

その後も予定の確認などを話した。

話が終わり、ナオキとアリスも帰った後……

 

 

 

「ねぇ…晋三さん……」

「なんだい?」

「……"あのとき"の判断は間違ってなかったみたいね……」

「あぁ…そうしなかったらこんなふうになってなかったかも知れないな」

「そうね…でもいつかは……」

「……そうだな……」

 

晋三とナオミはなにかを話していた………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ガチャ…

「ただいまー」

「あ、おかえりなさい!早かったわね!」

ナオキが帰るとリビングから絵里がエプロン姿で出てきた。

 

「あぁ…なんかはやめに終わってな。

それより、またお金交換しないといけないんだよな?おれ今日おじさんに言われて思い出して…あははは…」

ナオキは右手で頭の後ろをかきながら言った。

「あぁ…さっきグループで言ってたわね。

希とか真姫は家に余ってるのがあるみたいだけど、他のみんなは持ってないって言ってたわよ…ほら」

絵里はLINEのμ'sのグループのトーク画面をナオキに見せた。

「あぁ…じゃ、また交換しにいくか……」

「でも確かあそこの"ショッピングモールSEKAI"ってお金の交換をしてくれるお店あったはずよ」

「そうなん!?ほんならそこ行くか?

それやったら明日交換できるし」

「そうね…じゃ、明日はそこに行きましょう!もうすぐでご飯出来るわよ!」

「おう!」

そして2人はリビングへと向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方そのころ……

 

「わーい!これがパスポートか〜!」

「初めて見ました……」

穂乃果と海未は今日作ったパスポートを見て言った。

「ふふっ……ねぇねぇ、明日"ショッピングモールSEKAI"ってところに買い物に行こうよ!そこでお金の交換もできるみたいだし」

ことりは言った。

「そうですね…揃えたいものもありますしね」

「え?なんでお金の交換するの?」

「穂乃果ちゃん…もう忘れたの?」

「ナオキが言っていたでしょう……

お金の交換をしないと向こうで大変だと」

「あ〜そう言えばそうだった〜!」

「はぁ…」

「あはははは…」

海未は頭を手で抑えため息、ことりは苦笑いをした。

「よぉ〜し!明日はそのショッピングモールなんちゃらにいくよ〜!」

穂乃果は拳を上に上げていった。

「SEKAIです……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

また一方そのころ……

 

 

「にゃ〜……これがパスポート……」

凛は目をキラキラさせてパスポートを見ていた。

「そう言えば真姫ちゃんってなんでパスポート持ってるの?」

花陽は言った。

「あぁ…外国に何回か旅行に行ったことあるからよ」

真姫はどこか自慢げにそう言った。

「「へぇ〜」」

「あ、そう言えばナオキくんがお金を交換しなきゃいけないって言ってたね」

「そうね…ま、私はいいけど」

「へぇ〜…ねぇねぇ、真姫ちゃん!アメリカのお金見せてよ!」

「はぁ…しょうがないわね…」

そう言って真姫はアメリカのお金を取りに行った。

「あ、そう言えば"ショッピングモールSEKAI"ってところでお金の交換できるらしいよ」

「へぇ〜……なら明日3人で行くにゃ!」

「そうだね!真姫ちゃんが来たら言ってあげよう」

 

そして真姫が帰ってきた。

「なに話してたの?」

「あのね!明日3人で買い物に行こうって話してたんだぁ〜!真姫ちゃんも行くでしょう?」

「そ…そうね……行ってあげてもいいわよ。

あ、これアメリカのお金……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

またまた一方そのころ……

 

「あ、にこっちやん」

「希!?」

ショッピングモールSEKAIでにこと希が会った。

「にこっちなにしてるん?」

「決まってるでしょ!準備よ準備!

明日は妹たちの面倒見なきゃいけないから今日のうちに終わらせておこうと思ってね」

そう言うとにこは買い物袋を見せた。

「そういう事…」

「で、希はなんで?」

「ウチはお金を交換しに」

「あれ?余ってるって言ってなかったっけ?」

「そうなんやけど…足りないかな〜って思って…」

「ふ〜ん、私も今から行こうかしら」

「その方がええと思うで〜。ここら辺やったらここしか交換できるとこないし」

「そうね…ありがとう」

「いえいえ〜。またな〜」

 

そして2人は別れた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

香川・絢瀬宅……

 

ナオキと絵里の部屋……

 

「明日何買えばいいんかな?」

「う〜ん…とりあえず服買おっか」

「え〜…今あるのじゃあかんの?」

「ダ〜メ!折角アメリカに行くんだから服もかっこよくしないと!

それに、私も新しい服欲しいし」

「結局それか……」

「ふふっ…あと持ち運びできるWi-Fiのルータもあった方がいいわね」

「そうだな…向こうで普通に使ったら料金えぐいことになるからな…」

「えぇ…さ、明日も早いしそろそろ寝ましょう」

「そうだな……」

 

2人は布団に入った。

 

「おやすみ…ナオキ……ちゅっ…」

「んっ……はぁ…おやすみ…絵里……」

 

 

そして2人は眠りにつくのだった……

 

 

 

 

 

次回へ続く……





ありがとうございました!
ついに決まりました!曲名!!
ま、みなさんわかってたでしょうが…www
さて、次回でNEW STAGEの最終回にしようかと考えていますよ〜!

さらに、またまた日間ランキングにのせていただきました!今回は11位でした!!ありがとうございます!!

そして新しく評価してくださったtomorrow rainさん、さらに新しくお気に入りしてくださった嗣雪さん、AMRAAMさん、ひま潰しライターさん、山内光志さん、MAKOHEINさん、生と死の境界線さん、えいじんさん、おもちっくすさん、ありがとうございます!
それでは感想などお待ちしてます!

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