仮面ライダーハイセ   作:黒兎可

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今回のトーカちゃん台詞に心当たりがないお方は、Uc"J"を後ろから見ていくと早いかと思います


#050 下弦/深層/未知

 

 

 

 

 

 霧散した煙と共に現れたのは、見覚えのある長髪、ヒゲ、筋肉の鎧を持つ巨体。今回は和服を纏い、僕と、クロナちゃん達の方を一瞥した。

 

(ふん)。また会ったな――金木 研!!」

「鯱、さん――」

 

 アオギリの樹が来ていた時点で、彼の存在が気にならなかった訳ではなかった。けれど、ひょっとしたら僕らとは別な道筋を辿ってここまで来たのかもしれない。

 そして僕の両側の二人は立ち上がり、鯱さんに赫子の竹刀を向けた。

 

ヒト混ざり(ヽヽヽヽヽ)が……、どれも愚娘の匂いをさせおって。

 ――蛇意ッ!」

「「!?」」

 

 深く踏み込んだ鯱。そのなぎ払うような赫子を、竹刀のようなそれで受けた二人。でもあまりの威力に、二人そろって弾き飛ばされた。 

 鯱さんは僕を見下ろす。

 

「お前は――の娘が持って来いと言っておったな。カネキ ケン」

「……どうして、僕の名前を――」

「リゼが話していた」

 

 その言葉に、僕の脳裏で果てしない違和感が付きまとう。何故リゼさんが話していた、と? 彼女が僕と出会ったのは、明らかに鯱さんがつかまってからだ。だとすれば、僕らにはそれ以前に面識があったということだろうか……?

 いや、それはないはずだけれども、でも――。

 

 ――研くん?

 

 僕の中に聞こえた彼女の声は、常に僕をその呼び名で呼んでいたリゼさん。

 どうしてか、その声がわずかに記憶の底に引っかかる。まるで高校時代に、ほんの少しだけ交友のあった彼女のように――。いや、川上さんは死んだんだ。それに彼女は人間だったはずだ。重なる方がおかしい。

 

 でも、だとすれば一体……?

 

 混乱する僕を一瞥し、鯱さんは前方、捕らえられたリゼさんの方に向き直る。

 そしてそこには、再び武器を構えた二人の姿。

 

(しッ)――」

 

 拘束されたリゼさんに向かう鯱。対するクロナちゃんとシロナちゃんは、一列になり役割を分けたようだ。前方のクロナちゃんが受け、弾き飛ばされ。それを踏み台に斬りかかるシロナちゃん。

 

猪口才(ちょこざい)! ――(かい)ッ!」

「はあああ――!」

 

 斬りかかる彼女のそれを、赫子の刃を「肉体で」直接受け、流し、蹴りを彼女の腹に見舞う。ドライバーが破損したのか、ナシロちゃんはその場で変身が解け、転がった。鯱さんの足元にはじけ飛ぶドライバー。

 クロナちゃんが驚き、彼女の方へ駆ける。鯱さんは距離をとり、それには手を出さなかった。 

 

 

 今、ようやくわかった。鯱さんの目的はリゼさんだ。彼女さえ救出できればという発想で、おそらく動いているのだろう。

 詳しいことは知らない。でも、あの口ぶりからして……ひょっとしたら鯱さんは、リゼさんの引き取り手か何かだったのかもしれない。

 

 

「ヒト混じりの双子よ。その程度で『アオギリ』から逃れようなど、超 笑止!!

 その仮初の”資格”、砕いてくれる」

 

 足元のナシロちゃんのドライバーを踏み砕き、鯱さんは一歩一歩、クロナちゃんの方に足を進める。

 ナシロちゃんを庇いながら、クロナちゃんはなおもドライバーのレバーを動かした。

 

 

『――バーストモード』

「はあああああ――!」

 

 解けた赫子が右足に集中し、彼女はそれを持って飛び上がり、回し蹴り。

 しかし鯱さんは、それもはやり「素手で」受け流し、彼女の腹部目掛けて腕を構える。その一撃は、おそらく決まれば彼女の腹部ごとベルトを粉砕するものだろう。喰種の再生力を考えれば、その程度どうということはないかもしれない。ないかもしれないけれども――。

 

『――鱗・赫ゥ!』

「!」 

 

 僕は咄嗟に変身しながら、鯱さんに赫子を向けた。一瞬のことに反応が遅れ、しかしそれでもなお対応した鯱さん。無理やり腕の軌道をそらした上で、クロナちゃんをこちらに投げてきた。

 彼女を僕は”手”で受けながら、残りの”手”も使いナシロちゃんも回収して、鯱さんから距離をとる。

 

 お互い、にらみ合う僕ら。

 

「おにい、ちゃん?」

「……何故邪魔をした」

「……何度も、ドライバーを使ってる僕だからわかります。ドライバーを使い終えた後の喰種は、かなり消耗する。それこそ、何も食べないと再生が追いつかないくらいに」

 

 無理やり身体の外に赫子を放出し、あまつさえ機械制御的に身体に纏わせ、能力の底上げを行うのだ。この行動事態「外科的に」赫子が多くでもない限りは、オーバーワークなことの変わりないだろう。

 

「あの調子で戦っていたら、この子は死んでいました」

「無力!」

 

 鯱さんは、こちらを見据えて言った。

 

「されど、助ける理由はないはずだ。貴様はリゼを探しにここまで来たはず。

 敵である相手に情けをかける理由があるのか?」

「……見捨てることだけは、できないから」

 

 鯱さんの言葉に、僕は明確な回答を持っては答えられなかった。ただ、決めていることがあるだけで、それ以上のものはないのだから。

 

 フン、と鼻を鳴らし、鯱さんは「構えた」。

 

「少し拳を合わせろ、(わっぱ)。――時間がまだ(ヽヽ)ある」

「……」

 

 ドライバーに指をかけて、僕は思い起こす。

 

 鯱さんの尾赫に対抗する術を、僕は多く持たない。赫子以上に優れた身体能力と鍛え抜かれた武術がモノをいう以上、こちらの手は彼に届くことはないだろう。

 その差を埋めるために、僕は彼の戦い方を理解しようとした。

 そして、埋めなければならないものがもう一つ――。

 

 リゼさんの赫子は、鯱さんの赫子と相性が悪い。

 であるならば、当然戦うなら、その差を埋めるには――ドライバーを羽赫に切り替えなければならない。

 

 でも、果たしてそれが出来るのだろうか。以前一度だけ、練習で出現させたことがあった。あの時はあまりに小さく、同時に長時間の維持を出来なかった。アオギリの喰種の赫胞をいくつか奪いはしたけど、それさえ甲赫や鱗赫より総数は圧倒的に少ないのだ。

 

 でも、やるしかない――。

 

 意を決してダイヤルを回し、僕はドライバーのレバーを落とした。

 

 

『――()(カク)ッ!』

 

 

 背部から出現したそれは、トーカちゃんの赫子を細く、短くしたようなそれだ。とてもじゃないが射撃をするには適して居ない。一緒に感じる、この、身体の内部に「何か」が流れ込むような感覚。

 そして、維持するのが難しいせいか地面に向けて垂れる。まるでマフラーか何かのようになっているそれを見て、僕は肩をすくめた。

 

 

「……少しの間なら、ですかね」

「憤ッ!」

 

 

 踏み込む鯱さんに対し、僕は「軽く」飛び上がったつもりだった。

 でも――発揮された結果は、僕としては予想通りにしても、相手からすればのものだったはずだ。明らかに鯱さんの動きよりも素早く僕は飛び上がり、彼の背後に降り立った。

 

()?」

「――ッ!」

 

 赫子の維持が難しい代わりに、羽赫状態の僕は身体の動きが、反応が通常時とは比較にならないほど速くなっている。言うなれば「身体の中で」赫子が蠢いてるような、そんな感覚さえあるくらいだ。

 結果、何が起こるのかといえば――こと赫子の相性と、反応速度の一点だけ彼を上回ることが出来ていた。

 その代わり、この状態の消耗は酷く激しい。ひょっとしなくてもトーカちゃん以上に。

 

 そして反応速度に認識が追いつかず、頭の中がシェイクされるような痛みも感じていた。 

 

「はあああああッ!」

 

 それでも僕は、鯱さんの腹に一撃、蹴りを入れる。部屋の端から反対の端まで、かなりの速度で駆けた一撃だ。赫子を伴ったそれでなくとも、決して軽いはずはない。

 そしてこの動きは、あの時、僕をぶっ飛ばした鯱さんのそれだった。

 

「小癪――!」

 

 だけど、明らかに鯱さんは手を抜いている。僕の攻撃に攻める動きを見せず、ひたすらに受けているだけだ。

 だというのに、何だこれは、どんなデタラメな身体をしているんだ――その身体は全く傷つく素振りさえ見せない。時折かする赫子の箇所だけには切り傷が入るけど、打撃程度では全く応えた様子がなかった。

 

 そして、鯱の拳が僕の腹をえぐるように殴り――。

 

 

「「ッ!」」

 

 

 弾き飛ばされた先で、どうしてかクロナちゃん達二人が赫子で僕を捕まえ、壁に叩きつけられる前に引いた。

 

「……ッ」

 

 腹部に痛みが走る。見れば、ドライバーの表面、バックルの中心にかけてヒビが入っていた。背部は既に元通りになっている。

 アラタさんのドライバー ――トーカちゃんから「大事に使って」と言われて、渡されたドライバーだ。なのに、傷を付けてしまった。

 その箇所を押さえながら、僕は鯱さんを見る。

 鯱さんは、僕を見ていなかった。リゼさんの方より上、その視線の先に、つられて僕も目が行く――。

 

 

「――できればゆっくり話したいものだ。珈琲でも飲みながらね?

 クロやシロと仲良くしてもらっているね? カネキくん」

 

 その場に歩いてきたのは――白衣を纏った初老の男性は。

 

「「パパ?」」

 

 下からの光に照らされたその顔は、間違いなく嘉納先生だった。

 

 

 

   ※

 

 

 

「ここまで来たということは、今更色々言う必要もないだろうね。半年前には既に察していた様だが……。

 嗚呼、安心しなさい。実際問題、君と『リゼちゃん』との相性は無問題のようだ。クロやシロのように拒絶反応(リジェクション)が起こる気配が全くない。ドライバーを手渡さなかったのはそれが理由だ」

 

 沢山作ってもらったのに、勿体無い。嘉納先生はそんなことをつぶやきながら、クロナちゃん達を一瞥し、微笑んだ。

 

「ヒトの身からよくぞそこまでたどり着いた――赫者に至るには、まだ足りないものも多そうだがね」

「ッ」

「何故知っているのか、と言えば君の診断の際、血液を微量にとってるからだよ。血中のRc細胞値で、多少は分かる。これでも元『あちら側』所属だからね」

 

 嘉納先生は、楽しそうに、酷く楽しそうに僕に話して聞かせる。鯱さんは何も言わず、腕を組んでいる。

 

「よくぞそこまで、己が足で道を歩いてきた。

 ……クロやシロのように、感情を殺すことで力を制御しようと試みたのは、ある意味では失敗だったようだね。さっきの戦いを見ていれば、よく分かる」

「「へ?」」

「人間としての食性をある程度保ちながら、リジェクションを起こさずクインケドライバーをも使いこなす。そして何より――『赫子に飲まれていない』。

 君こそまさに、私の研究の集大成だ。カネキくん」

 

 嘉納先生の研究のことなど、僕は知らない。

 

 だがだからこそ、僕は聞かなければいけない。

 

「一体何のために……、何のために、僕のような存在を?」

「……前に聞いた言葉を、覚えてくれているかな?」

 

 ――鳥が羽ばたくためには、何が必要か知っているかい?

 

「私の答えを言おう。それは翼ではない。無論、翼がなくては飛べないが、そうじゃない。

 ――あるべきは『籠のない空』だ。

 一時国から離れていたこともあって、私は冷静に分析できてしまった。……気づいてしまったのだよ。今の世界のあり方の歪さを。この世界を囲っている『歪んだ鳥籠』を」

「……鳥籠」

「誰かが壊さなければならない。籠の中でのた打ち回るくらいなら、誰かが。……そのための力を、方法を探した。そのために最も協力な力が必要だった。『籠を作った者達』と等しく戦える力が」

 

 それが喰種だったと言うのか? 嘉納先生の話は、比喩が多く具体的に何かを言う事をためらっているようにさえ感じる。

 

「そのために多くのモノを犠牲にした。……しかし実験の成功率は一向に上がらなかった。『レッドクラウン』さえ見つかれば、早急に手は打てたのだが、海外の喰種たちも狙うあれは、未だその足がかりさえ見つからない」

「レッドクラウン……?」

「君の持つドライバーの内に収められたもの、その『逆』の性質のものだ。

 ともあれ結果、生まれたまがい物も多く……、そして至った。この曇天を貫く一筋の光明を。

 隻眼の喰種という存在を。

 雑種強勢により、”法の王”さえ脅かす可能性を秘めたその存在を――!」

 

 嘉納先生は、リゼさんを一度見下ろしてから、僕らの方を見てそう言った。

 気のせいでなければ、その声にはどこか高揚さえ感じる。

 

「事情は……、詳しくわかりません。でも、そのために先生は何人を犠牲にした?」

「だがその結果、君は助かったのだよ。私は医者だ」

 

 僕は……、拳を握って、後ろの二人を見た。

 クロナちゃんとナシロちゃんは、驚いた表情で先生を見ていた。何があってそう思っているのかは定かじゃない。でも――。

 

「……僕は、ハンバーグが好きでした」

「ん?」

「お母さんが作ってくれたそれを思い出させてくれて……、友達と一緒に食べに行くのが、すごく楽しくて。

 でもこの身体になって、そういった『人間らしいこと』全てが、まかり通らなくなりました」

 

 楽しい事もあった。悲しい事もあった。

 色々なことがあったけど――だけど、この「喰種」の混じった身体になったことを、彼が思って居るだろうように、喜んでは感じる事は出来なかった。

 

 何より――。

 

「――そんな苦痛を味わう存在を、まだ増やすんですか、貴方は!

 クロナちゃんとナシロちゃん(この二人)にだって、そういった葛藤がなかったなんて、僕は思わない」

 

 ふと、背後で二人が息を飲む音が聞こえる。

 僕は、先生を睨み続ける。

 

 嘉納先生は、少しだけそれを受けて、そして僕から視線を逸らした。

 

「……私のしていることは、世間的には”悪”なのだろう。怒りをもつそれは、『人間として』正しい感情だろう。

 だがどちらにいせよ、私の逃げ回る生活もお仕舞だ」

「?」

 

 

「カネキくん――私達と、アオギリに来るつもりはないかい?」

 

 

「!?」

「パパ!?」

 

 突然の言葉に、僕も二人も困惑する。特にナシロちゃんは、その動揺の仕方がより一層酷かった。

 何を言っているんだと聞けば、彼は微笑んで言った。

 

「君は疑問に思わないのかい? 何故、アオギリが力ある喰種を集めているのかを。何故、それこそ1区など要所要所を組織的に攻撃して回らないかを。どれほど優れている捜査官といえど、何故一対複数で襲い掛かろうとしないのかを」

「……?」

「私はこう推測する――アオギリの根底にある思想もまた、私の目的からは大きく外れていないのではないかと」

 

 私が技術を。彼らが動力を――。

 

「おそらく、お互いにある程度のメリットが見込めるはずだ。……その段階までこちらも『進んだ』」

「……あり、えないです」

「なら、言い方を変えよう。――私と共に来なさい。そうすれば嫌でも、『本当の世界』が見えてくるはずだ」

 

 本当の世界? いぶかしがる僕に、しかし先生はいっそ研究者が自分の学説を語るかのごとく、楽しげに、そして冷静に言葉を紡いだ。

 

「そうだ。ある意味では『籠の裏側』だ。それを直に見ることが出来るだろう。

 知ることにより、世界の在り方は一変するだろう。例えば――」

 

 

 ――「アオギリの樹」が生まれる原因になったのは、君のよく知る「芳村」という喰種だということとか、ね。

 

 

 嘉納先生の言葉に、僕は一瞬思考が止まった。

 

 ぐらりと傾いた僕の背中。クロナちゃんが、右側からそれを支える。軽く抱擁するようなそれで、かろうじて僕は倒れずに済んだ。

 何で、店長の名前がここで出てくる? いやそれ以前に「知っている」? 彼が喰種だということを含めて? ハッタリだ。でも何故店長のことそのものを知っているのかー―?

 

「誰かの手のひらの上で踊っている。踊っているからこそ助けられなかったものも多くある。……よく、分かるよ。否が応でも、そうせざるを得なかったことが。

 だが、ならば私が教えてあげよう。誰よりも直接的に――世界のあるがままの姿を」

 

 思考が、思考が回らない。

 

 彼の言葉に、心のどこかで惹かれている僕が居る。望んでなった身体でなくとも「両方の選択肢をとる」ことを己に課した結果が、今の僕だ。そして、それが誰かの手の上で踊らされている? 救えなかった命が多くある? 何故それがわかると先生は言うのだ? 彼は、何を求めて「今のようになったのだろう」――。

 

「僕は……」

 

 何かを言おうとして続けて――。

 

 

 

 ――自分を入れろよ。守れよ。

 ――死んだら、悲しいって言ったじゃんかッ。

 

 

 

 不意に、どこかでトーカちゃんが言ったあの言葉が聞こえた気がした。

 

「……僕は――」

 

 そして言葉を続けようとした瞬間、リゼさんの入っていたケースが爆発するように破裂した。

 この場の全員が、言葉を失った。飛び散る液体と、わずかに見え隠れする「荒々しい」赫子。

 

「四方さん!?」

 

 そして煙の中に降り立った影は――マスクを付けてはいたけど、間違いようもなく四方さんだった。

 

『……リゼは引き受ける』

 

 その言葉は誰に言ったものか。渡すな、と叫ぶ嘉納先生。僕の後ろに居た二人が、四方さん目掛けて飛び掛る。

 それを四方さんは、どこかで見たような動きで、赫子を使わず生身の身体だけで「受け流して」、こちらの方向に投げてきた。

 

 転がる二人を左右に、四方さんはこちらを一瞥して背を向ける。

 

「四方さん――」

『…………研、お前は信じた道を行け』

 

 何を信じるのか、と。

 四方さんのその言葉に、僕は動けなくなった。

 

 

 

 

 




カネキの羽赫は「外」に出ないで「内」で動くタイプです。変身時の能力底上げを更にやってるような感じですね。見た目はマフラー、能力的には天鎖斬月的な感じです(見た目的には赫子色したWのウィンディスタビライザですが);
クインケドライバーについては設定資料集あたりをご参照くださいw

あ、あとリジェクションについては近いうち描写が入ります。


いろんな鯱さん
・懐中時計をぶら下げ、何かの時間を待っている鯱さん「(おう)ッ」
・娘の元カレ相手に、拳で語り合う鯱さん「(せい)ッ!」
・台詞をはさむ余地がないので、黙って時間を待つ鯱さん「……」
・旧知の相手の使者(マスク装備)にアイコンタクトで応える鯱さん「――()ッ」

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