クインケだけちょっと手抜きなのはご容赦を;
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1.クインケドライバー
血中のRc細胞値を一定に押さえる触媒と、Rc細胞全体に働きかけ体外に排出させる統制機構を併せ持つバックル型装置。装着した喰種は本能的にバックルの両端に赫子を接続して効果を発揮する。また赫子を経由し血液から全身の細胞に影響を受ける(ただし首から上は髄液の関係で効果は薄い)ため、常に激痛に晒される。
元々は拘束具のみとしての開発だったが、Rc細胞の実験およびクインケを効率的に作るためにレバー操作による排出機構が付いた。またレバーを二度落とすことで、Rc値が低い喰種なら内側から破裂させて即死させる「ブレイクバースト」が発動。
十数年前までは量産されており、主にコクリアを中心に使われていたが、Rc細胞値が2870以上の喰種に使った際、意図せず赫者化に近い現象を引き起こしたため、製造が中止される(CCG側は認知していないが、実は1500以上で痛みに耐えられるなら既に”変身”できる)。残存していたドライバーは多くが破棄、コクリアにも50台ほど残っていたが、アオギリの侵攻により半数以上が破壊もしくは行方不明に。
なお発動時に赫子の名前をドライバー側から呼称されるのは、捜査官が扱いやすいようにするため。また、キャパシティを超えるとオーバーという電子音が鳴る。
1-1.セントラルインジケータ
ドライバーの中心部分にあるレンズ。レバー操作時、内部にそれぞれの赫子に対応した文様を浮かび上がらせる。
1-2.アップライドレバー
ドライバー正面の左側にとりつけられたレバー。抑制モード、排出モード、爆破モードの切り替えを行う。
1-3.クロッシングネスト
Rc抑制触媒「グリーンクラウン」を格納するドライバーの基部。全体の統制も果たす。開発当時は機能拡張も視野に入れられていたため、カバーで隠されているが正面右側には拡張データチップの装填口が設けられている。
1-4.Rcバンド/Rcシェル
赫子が変化したベルトの帯部分と、ベルトとの接続を仲介する接続用コネクタ。腹部に装着した瞬間、装着者の喰種の赫子の制御を強引に乗っ取り、Rcバンドに変化させる(当時はたまたま発見して実装した機能だが、後にリンクアップシステム(後述)に昇華される)。
以下、廃棄時に報告されたバグの数々
・Rc細胞値2870以上の喰種に用いた場合、赫者化するように赫子が全身を覆った(以下”変身”)。
・変身した喰種は、外部からのレバー操作を完全に受け付けなくなる。
・変身時のブレイクバーストは、喰種の意図に合わせた箇所のみに爆破待機状態となる。
・特定の喰種のみにおいて、全く意図された拘束効果を発揮しなかった。
・赫者がこれを用いた場合、身体と分離した赫子の遠隔操作が可能(梟戦にて有馬貴将が報告)
・クロッシングネストが破損した状態で使い続けると、喰種の赫子とドライバーとが融解し接合しあう現象が確認された。 etc・・・
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2.クインケ(レッドエッジ、アップグレードクインケだが現在主流なため単にクインケ)
基本設定は原作に準じるが、使用者の認証機能が付くものはAランク以上。
旧クインケの技術にクインケドライバーからのフィードバックを得た、いわば改良版。リンクアップシステムを用いた効率的な運用(修復や改良等)が可能に。
2-1.アイズコア
クインケに対応した喰種の赫眼を元に作られる、クインケ自体の制御装置。作成に赫眼が必要にはなるが、一度作れば複製は可能(内部に入っているものは赫眼そのものでないため)。
リンクアップシステムによりクインケ内の赫胞とシンクロし、簡易操作での変形、リビルド、リライズなどの追加機能が可能に。特にリコンストラクション(再建)によるフルアタック(十秒弱の時間の完全攻撃モード)などは、これなくして成立しえない。
なお制御装置としか通常は呼称されないが、曰く「戦闘中に要らん横文字なんか邪魔だ」とのこと(上級捜査官M手I氏談)
2-2.レッドチェンバ
主に射撃タイプのクインケに取り付けられたもの。残弾数の表示、補給口などが合わさった機構。
2-3.パワードハンドル
クインケの持ち手。Aランク以上は毎日のバイタルデータを反映した使用者ロック機構を持つ。
非起動モード時はアタッシュケースなどのの持ち手となる。
2-4.アイズコアネスト
アイズコアの装着部分。基本的に半格納方式であり、変形すれば基本的にとれない。
2-5.Rcタンク
クインケの肝とも言える、赫胞をクインケ鋼でコーティングした装置。
2-6.Rcストリング
クインケの芯となる部品。ここを中心にRc細胞を展開している。アタッシュケース時は展開して外装となる。
2-7.CCGエンブレム
CCGのエンブレム。正義の証(捜査官A門K太朗氏談)。
リンクアップシステム
クインケドライバーの使用により発覚した、赫子と脳波とのシンクロ関係を逆手にとった技術。簡単に言えば、脳波によって赫子が変化するという技術をマシン的に再現したもの。これによりクインケの「型」が出来ていれば、他の喰種の赫子であっても統制し、修復に使うことが出来るようになる。
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3.レッドエッジドライバー
リンクアップシステムを拡大して作られた、ベルト型クインケの多重運用装置。製造自体はアップグレードクインケ以前だが、使いこなせるのが一部上等捜査官のみに限られたため、1区CCG本部の保管庫に大量にある。
変形後クインケのアイズコアをマウントすることで、遠隔操作や攻撃した喰種の回復遅延などの効果が期待されていたが、有馬貴将はSランク「IXA」をその身に纏わせるという大胆な使い方を考案。以降、赫者アラタのクインケ化に際して同様の使い方を想定し、再度導入された。
3-1.アイドネストギア
アイズコアの装着部分。クインケとの信号のやりとりもここで行う。
元々はクインケドライバーの機能拡張のための試作だったため、コネクタ操作により取り外しが可能。裏面のデータチップは、そのままクインケドライバーに装着できた(本部にあるドライバーのそれは、端子が折られているため不可)。
3-2.サイドハンドル/デミレッドアイズ
アイドネストにアイズコアを装填する際に固定、および接続と非接続を識別させるためのスイッチの役割を果たす。またハンドルにそれぞれ二つずつあるレンズにより、クインケの暴走を防止する。
閉じると良い音がする(上級捜査官A馬K将氏談)。
3-3.ケーニヒテンタングル
アイドネストギアを最大効率で運用するためのドライバー基部。裏面中央にブラッドセンサーが取り付けられており、Rc細胞値1000以上の相手にはベルトを出現させないセーフティが設けられている。
3-4.ホールディングプログレッサ
ケーニヒテンタングル内に収められてるベルト部分。装着者の全身に渡る電気信号をキャッチし、ベルトを中継してクインケの操作時に反映させる。
なおデチューンし扱いやすくした後継機が現在並行で開発中であり、2、3年以内には実装予定。