人が次第に朽ちゆくように 国もいずれは滅びゆく
千年栄えた帝都すらも いまや腐敗し生き地獄
人の形の魑魅魍魎が 我が物顔で跋扈する
天が裁けぬその悪を、闇の中で始末する
我等全員、殺し屋稼業
そして我らは会合する
鋼の竜を纏いし騎士と
アカメが斬る! 機竜使いと殺し屋たちのレクイエム
OP「skyreach」
「これが、例の穴か」
「ああ。例のシャンバラを持った男が関与しているかもしれないから、気を付けていくぞ」
Dr.スタイリッシュを倒し、スサノオとチェルシーが仲間に入って間もない頃。タツミ達は謎の現象と、同時に出現した機械の体を持つ危険種の調査に乗り出していた。
「お前らもこの帝国も、俺たち偉大な
しかし、調査に乗り出したタツミ、アカメ、マインの三人はその穴から現れた謎の少女によって異世界に連れていかれてしまう。
「
「タツミ、一応これ兵器だから。そういう目で見るのは……」
そこは装甲機竜と呼ばれる古代兵器を発掘、流用している世界であった。タツミはそこで出会った少年ルクスと心を通わす。しかし、革命によって興ったアスティマータ新王国に危機が迫る。
「ルクス。たとえ住む国や世界が違っても、俺たちは弱気民たちのために戦う。その為なら、一緒にいくらでも汚れ役は買ってやるよ」
「タツミ、よく言った。まずメンタルではこいつらに勝ったな」
「ああ、それじゃ暴れるか。
インクルシオぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」
そして、帝具使いと機竜使いが激突する。
そして出会いと供に強くなる絆。
(こいつ、なんで背とかあんま変わんないのにあそこがデカいのよ?)
「どうしたの、マーちゃん」
「だから、マインよ! その変なあだ名、やめなさい!!」
「言っておくが、お前みたいな平民が遺跡の鍵たる彼女を手にしたって意味はないんだぞ」
「ちげぇよ、小物臭いお坊ちゃん。俺の戦闘って、何故かいつも可愛い女の子が敵で殺さないといけないんだよな。でも、今回は逆に女の子を守って戦えそうでテンション上がってんのさ」
「ラバック、あなた……」
「これだから貴族様ってのは嫌いなんだよ。自分勝手で、飢えることも知らないくせして我儘ばっかいいやがって。女王様と宰相様の承認もあるんだ、タツミもルクスも、ましてやあたしら全員を追い出させようなんて思い上がんなよ」
「それ以前の問題です。女子校に男性を入れること自体が言語両断で、しかも殺し屋をしているあなた達を受け入れること自体、他国からの信用にも関わる問題なのです」
「なるほど。アイリちゃんはお兄ちゃんが異性として好きになっちゃったんだ」
「ち、チェルシーさん!? 何言って……」
「Yes アイリは名言こそしていませんが、様子を見るにそうとしか思えません」
「俺は純粋に兵器として生み出されたが、お前は違うだろ。親の愛の結晶としてこの世に生を受けたんだ、自分を道具などと哀しいことを言うな」
「スサノオさん、兵器のくせして変わっておりますわね。何度でも言いますが、人の心の欠落した私に人として生きることは不可能なのですよ」
「私は妹共々、両親に金目的で売られたんだ。気休めにしかならないだろうが、そっちは邪な目的で捨てられたわけじゃないから、そこだけは安心してもいいぞ」
「あ……アカメ、すまん。それと、ありがとう」
しかし突如、帝国の進撃が開始される。
七竜騎聖VSイェーガーズ
「俺はお前らの事情は知らねえ。だが、母ちゃんや俺の恩人のために、帝国に尽くさせてもらうぞ!!」
「上等だ。殺す殺されるも、軍人の仕事なんだ。そっちも死んだからって、恨むなよ」
「おじさんみたいなおっかない人、絶対にやっつけてやるから!」
「メルちゃんだっけ? 私は殺されても恨まないけど、もし負けて死んだら好きなだけ恨んでもいいよ」
「この世で強いのは悪よ。悪はどんな攻撃も策も、躊躇なく行えるし殺しに躊躇いもないわ」
「何を寝ぼけたことを言ってるんだ? いついかなる時も、正義こそが最強だ。それを教えてやる」
「あなたも目的のために、他を欺き利用する身ですか。戦場でさえ会わなければ、友人になれたかもしれませんね」
「そう……まさか、真面目なふりして変なプレイ企んでいるんじゃ?」
「八房であなたを殺して人形にすれば、その機竜も纏めて手に入るわけだからね。お得だよ」
「ほう、そう来るか。しかし、このヨルムンガンドを相手に死体人形で勝ち目があるのか?」
「弱者の存在価値無し、それは俺も同意だ。だが、その弱者は貴様ではないか?」
「そんなもの、戦ってみないとわからないだろう。それに、私が負けて死んでもそれは私が弱者だっただけに過ぎない。貴様こそ、私を楽しませてくれる強者だろうな?」
そして介入する、神聖アーカディア皇国
「我らこそこの世界の真の支配者、異なる世界の王族貴族だろうとこの世界に君臨する気ならば、粛清させてもらいます」
「何を寝ぼけたことを。あなた方が私たちの帝具によって蹂躙され、私達に支配されるのですよ。ねぇ、陛下?」
「ああ。帝国を脅かそうものなら、大聖域も聖蝕とやらも、至高の帝具で消し去ってくれるわ
覚悟しておけ、虫共」
これは、アスティマータ新王国と千年帝国の記録上、最も巨大で凄惨な戦の記録である。
我ら全員、機竜使いと殺し屋也
余談ですが、連載するとしたら斬の軌跡と違ってアカメ寄りの作風になる予定です。なので、バハムート側から死人が出るのを覚悟してほしいです。