やはり俺のソロキャンプはまちがっている。   作:Grooki

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ちょっと間が空いておりましたが、なんとか女子キャンプ4回めです。

今回は料理が出てきますが、なにぶん私自身が料理苦手で……実際に作っての検証までは至っていないので、ホントにココに書いてる通り作って、うまくいくかどうかは不明です。そこのところはご容赦を…… or なにか参考になる意見をいただければ……!

という感じで、どうぞ。


(8)奉仕部・女子キャンプ#4 (対:その42、43)(水パスタ)

「……オッケーです、こっち見てないです」

 

 個室から出て近づいてきた平塚先生に報告した。

 

「よ、よし……!」

 

 交代して、今度はあたしが個室へ入った。

 

 

 

 

 やー、えっとね、キャンピングカーのトイレが使えないから、キャンプ場のトイレを使うことになったんだけど、ヒッキーとバッタリ会わないように、必ずふたり一組で行って、どっちか一人が、ヒッキーが来ないか入り口で注意しとくようにしてたのね。

 

 もしヒッキーが来ちゃっても、あたしたちのほうがしばらくの間こっちでじっとしてれば、ヒッキーのほうが戻っていくだろうし。

 

 ホントは、今クルマを止めてる駐車場のすみっこにも、小さい公衆トイレが別にあったんだけど、故障中のはり紙があって、使えなかった。

 

 だから、キャンプ場の方のトイレを使わざるをえなかったのだ。

 

 今はあたしと平塚先生とで来てた。ゆきのんはクルマの中で料理中。

 

 待ってる間は寒いけど、でも、めっちゃ遠目だったけど、ヒッキーがテントの横で、ものすごい猫背で地面に座って、ちっちゃなたき火に当たってるのがちょこっとだけ見えた。

 

 ヒッキーはほとんど動かずに火をじーっと見たり、遠くを見つめたりしてた。

 

 まちがいなくヒッキーだった。

 

 近くには二つくらいテントが立ってたけど、ヒッキーは誰とも話したりしてなくて、ずっと一人きりでいるようだった。

 

 ご飯はもう食べ終わってるみたいだった。何食べたんだろ。

 

 

 

 

 ……ホントに、たった一人で来てたんだ……。

 

 

 

 

 そのことを確かめることができて、あたし、やっとホッとすることができた。

 

 ……やなやつだよね、あたし。

 

 でも、ホッとした。それが本心だった。

 

 そのあと、こんどはなんか、じわっと、さみしい気持ちになった。

 

 

 

 

 ……ヒッキー、ホントに、ひとりでいたいんだ……、って。

 

 

 

 

 あたしね、正直な話、ヒッキーがいっつも、自分のコト「ぼっち」とか言いながら、なんかじまんっぽくしてるのって、強がりだって思ってた。

 

 むかし色々あって、友達ゼンゼンできなくって、好きな子にめっちゃフラれて、それでひねくれて、強がってるんだ、ホントは友達も彼女も、ほしいに決まってる、って。

 

「ひとりでいたい」っていう気持ち、あたし自身が、なったことなかったから、全然わかんなかった。

 

 でも、ホントにもし強がってるだけだったのなら、あたしたちにヒミツにして、重そうな荷物をかついで、わざわざこんなトコまで来たりするワケ、ない。

 

 

 

 

 ひとりでいたい、って、どんな気持ちなんだろう。ひとりでいるとき、どんな気持ちなんだろう。

 

 シアワセ! って感じるの?

 

 わかんない。ほんとうに、わかんなかった。

 

 ヒッキーのこと、なんにもわかってないんだな、あたし、って思っちゃって、それがさみしかった。

 

 

 

 

 そっと個室を出ると、平塚先生がオッケーのサインを出した。

 

 ヒッキーの動きに気をつけながら、コソコソっとクルマに戻った。

 

 

 

 

 ねぇ、ヒッキー。

 

 あたし、そっちに行っちゃダメなのかな。

 

 いっしょにたき火しちゃ、ダメなのかな。

 

 

 

 

 

 

☆★★☆

 

 

 クルマに入ると、あったかい空気に包まれた。あー寒かったぁ!

 

 そしてすっごくいい(にお)いがしている。

 

 センターテーブルのカセットコンロの上で、土鍋が湯気を出しながらグツグツいっていた。

 

「わー、おいしそう!」

 

「ふむ、いい匂いだな」

 

 キッチンのほうで片付けをしていたゆきのんがほほえんだ。

 

「限られた設備や材料なので、お口に合うかどうか」

 

「いや、上々。君はやはりたいしたものだな」

 

 平塚先生は助手席のバッグをゴソゴソしながら、ゴキゲンな声でゆきのんをほめた。

 

 やー、ホントにすごいと思う!

 

 ゆきのんが作ったのは、ロールキャベツとベーコン、ブロッコリーが入った豆乳鍋だった。

 

 それでね! そこに、手のひらサイズのカマンベールチースを、まるごと一個ぶん、食べやすい大きさにカットして、どーんと真ん中に入れて一緒に煮込んでんの!

 

 そのチーズが溶けてて、ブラックペッパーがかかってて、コレがまたおいしそう……!!

 

 トマトも入る予定だったけど、平塚先生がトマト苦手らしくて、それはナシになった。

 

「本当は白菜と豚ばら肉でミルフィーユ鍋にできればよかったのだけれど、白菜を大量の水で洗わなければならないから、ロールキャベツで代用できないかと……今回は水をなるべく使いたくなかったのよね」

 

 そういえばロールキャベツは完成して袋に入ってるやつ、ブロッコリーは洗ってカットしてるやつを買ってたっけ。どっちも冷凍もの。

 

「あれ、水、タンクにたっぷり入ってなかったっけ?」

 

 あたしはキッチンの流し台を見た。乗り込んだ時に最初に見たけど、満タンに入ってたよね。あとペットボトルの水も、何本か買ってるし。

 

 それを聞いたゆきのんは、キリッとした笑顔になった。

 

「キャンプ料理の極意は、材料や水を極限までムダにしないこと……、おそらく比企谷(ひきがや)くんも、飲み水をふくめて、きちんと計算してムダにしないやり方で食事を作っていると思うから、負けられない」

 

 あ、そこ負けたくないポイントだったんだ……、まぁでも、すごくおいしそうだし、やっぱりゆきのん、すごい!

 

「ふむ。テント泊で登山する人なんかは、料理を作った鍋でお茶を作って飲むことで、洗い水を山に捨てずに鍋をキレイにするというが……なるほどな」

 

 平塚先生がふむふむとうなずいていた。

 

 マジ!? わー、すごい世界だな……! でも、なるほど……!!

 

 

 

 

 ゆきのん特製・豆乳チーズ鍋は、溶けたチーズがスープと混ざってメチャウマだった! 家でもいつか作ってみよっと!

 

 あったかいものを食べたら、身体も心もぽかぽかしてきた。クルマのなかも、鍋の熱であったまって、すこし窓を開けたくらいだった。窓にもびっしり水滴が付いていた。

 

「うまい、うますぎる……! 雪ノ下、もう君が私と結婚してくれよ……!」

 

 おいしさに感激した先生が、顔をほんのり赤くしてそう言った。

 

 ああぁー、超わかる!

 

「あら、うれしい申し出。ですがちょっと年が離れすぎてて。それなら姉さんの方がいいかと。姉も料理は上手ですよ」

 

 ゆきのんは、うふふっとほほえんで先生をあしらった。なんかオトナな女! って感じでかっこいいなぁ。

 

「えー、やだよなんか浮気しそうだもんアイツ……いやでも案外、ホレた男には一途だったりするのかな……?」

 

「身内のことを悪く言われて怒るべきなんでしょうけれど、なぜか否定できないのがつらいわ……。一途かどうかは分かりませんけれど」

 

 ゆきのんは笑いをこらえながらこめかみをおさえてた。先生も、くっくっく、って面白そうに笑ってた。

 

「へー、陽乃(はるの)さんも料理うまいんだ?」

 

「まぁね。和洋中、ひととおりできるんじゃないかしら。ハデな料理が好きみたいだけれど……一度、タイの活き造りを出してきた時はさすがに引いたわ」

 

「すげえ」

 

 平塚先生がケラケラ笑ってちっちゃいグラスの飲み物をくいっと飲んだ。

 

 

 

 

 ん?

 

 グラス?

 

 

 

 

「……先生、それ……お酒、ですか?」

 

 超いまさらだけど、おそるおそる聞いてみた。そういえば、「いただきます」のすぐ後くらいから飲んでた気が……!

 

「……え、いや、これはね、……麦茶。オトナの麦茶……!」

 

 先生は窓のほうに目をそらしながら、ちっちゃな声で答えた。

 

 お酒だ……!

 

 よく見たらテーブルの下に、なんかビンあるし。鳥の絵が描いたラベルが貼ってた。

 

「まったく……ま、飲みすぎないでくださいね」

 

 ゆきのんが、しょうがないなーって感じでため息をついた。

 

 平塚先生は、えへっ☆、って笑った。ちょっとかわいかった。

 

「しかし、うまい……! バーボンなんて久しぶりに飲んだが、こんなにうまいものだったとは……! 旅先で飲んでるというのもあるんだろうが」

 

 平塚先生はビンからまた少しお酒を小さなグラスに注いだ。バーボンっていうんだね。

 

 ラベルは英語で書いてた。なんて読むんだろ。ワイルド……トゥルケイ?

 

 先生、ちびちび飲んでるし、多分すっごく強いお酒なんだろうなぁ。

 

 

 

 

「さて……そろそろいいころね」

 

 ゆきのんは、鍋の中を見ながらつぶやいた。

 

 お鍋はホントおいしかった! みんなでペロッと食べつくしちゃって、あとはトロトロに煮つまったスープが少し、残ってるだけだった。

 

()めにパスタを作りますが、まだいけそうですか?」

 

 ゆきのんがキッチンの方へ向かいながら聞いてきた。

 

「「超ヨユー!!」」

 

 あたしと平塚先生はハモりながら同時に親指を立てて、イイネ! した。

 

 締め、待ってました――!!

 

「では……」

 

 ゆきのんがキッチンから持ってきたのは、キャンプ場に戻ってくるときに水に漬けておいた、あのパスタの袋だった。

 

「おおっ、なんだこれ!?」

 

 平塚先生がびっくりしていた。あたしがカンタンに説明する。

 

 パスタはジップの袋の中で、水を吸って、真っ白になっていた。なんか、ふにゃふにゃしてる。大丈夫なのこれ?

 

 ゆきのんはカセットコンロにもういちど火を付けて、そのパスタを、少し残ってた中の水ごと鍋に入れた。

 

 中が煮立ってくると、白っぽかったパスタはみるみる、見慣れたほんのり黄色い色に戻っていった。

 

 おおーっ!

 

 ゆきのんはパスタを一本すくって、味見すると、うなずいて火を止めた。

 

 えっ、もういいの!? まだ煮立ってすぐなのに。

 

 さらにゆきのんは冷蔵庫から粉チーズと卵を出してきて、パスタとすばやくまぜ合わせた。仕上げに、その上からプラックペッパーをふりかける。

 

「スパゲティ・カルボナーラか……!」

 

 平塚先生は感心したように、ため息をつきながらつぶやいた。

 

 ですよね! カルボナーラだこれ!

 

「だいぶまちがってる汁っぽいカルボナーラですが、まぁ、味はそれっぽくなったかも……はい」

 

 ゆきのんははにかみながら、それぞれのお皿に、できあがったパスタを取り分けてくれた。

 

「なるほど、鍋の中もキレイさっぱり、というわけだ」

 

 ホント、鍋の中はすっからかんになってた。つまり、ここまで入れて量がピッタリだったってことだよね。

 

 ムダがゼンゼンない。ゆきのんすごい! あたしも今度やってみよっと!

 

 このスープっぽいカルボナーラも絶品だった。

 

 もうね、最初のひとくちで感動! ずっと水に漬けてて、ふやけてるんじゃないのって思ってたパスタが、すっごいモッチモチで激ウマだったの!!

 

「ゆきのん、これ、麺、すごいよ! パスタって水に漬けたらこういう風になるんだね!」

 

「少し前にネットで話題になってたのよ。『水パスタ』って。一、二時間くらい水に漬けていれば、ゆで時間は一分くらいで、食感も生パスタみたいに仕上がるの。

 

 家でもたまにやっていたのだけれど、なかなか面白くて。うまく段取りすれば、ゆでる水の節約にもなるし、こういうキャンプの時にも向いているやり方なのかも、って思ったのよ」

 

 ゆきのんも、満足そうにうなずきながら食べていた。

 

 ほんっと、ゆきのんって最強だよね!

 

 あたしがもし男だったら、マジでゆきのんと結婚したい!!

 

「なんか……『小料理屋 ゆき乃』ってカンジだな……そのうち店、開いてくれ……通う!」

 

 平塚先生がすごく幸せそうにもぐもぐしていた。

 

 あっ、それもいい!

 

 いつか大人になって、ゆきのんがお店開いて、あたしや平塚先生や、できればヒッキーも、毎回集まって楽しくお酒飲んで、って妄想した。

 

 わぁ、いいなそれ!

 

 

☆★★☆

 

 

「そういえば先生、お借りしていたこれ、お返しします。ありがとうございました」

 

 ゆきのんは思い出したように言って、平塚先生になにか返した。

 

「おお……、どうだった、使い心地は」

 

「こわいくらいの切れ味でした。にぎりやすくて調理もしやすかったし、いいナイフですね。ご自分でお手入れもなさってるんですか?」

 

 ナイフ借りてたんだ。受け取った先生はニコニコしていた。

 

「ああ、もとはそのへんのキャンプ用品店に売ってるウピネル・ナイフだが、少し改造してる。といっても今回が初陣(ういじん)でな。

 

 使ってくれてありがとう。こいつも本望だろう」

 

 先生はそのナイフを、自分の目の前のテーブルにコトリとおいた。

 

 折りたたみ式のナイフみたいで、にぎる部分は木でできてて、こげ茶色で、つやつやしてた。

 

「先生ご自身で、使われたことはないのですか? お話をうかがっていると、ソロキャンプの経験もおありかと思っていましたが……」

 

 ゆきのんが首をかしげながら聞くと、平塚先生は、「うん……」とうなずいて、グラスをそっとテーブルにおいた。

 

「やろうとしたことは、あった。でも、できなかった。それ以来、ソロキャンプからは離れていた」

 

 そのときの平塚先生の顔は、すこし笑顔で、すこし悲しそうで、いつもの先生とはちがうけど、なんか、ドキッとするキレイさがあった。

 

「……なんで、できなかったんですか?」

 

 先生のその様子がホントに意外だったので、なにげない感じで、あたしは聞いてみた。

 

「私が女だからだ」

 

 ひと呼吸おいて、先生はポツリとそう言った。

 

 そのひとことが、なんかすごく胸をしめつけてきた。ゆきのんも同じように思ったみたいで、息をのんでいた。

 

「とはいっても、実際には、女性のソロキャンパーはけっこういるし、管理人が常駐(じょうちゅう)して、安全性の高いキャンプ場はたくさんある。女性だからといっても、やろうと思えばいくらでもできるんだ。客観的にはね」

 

 念押しするように、先生はちょっとあわてて言い足した。

 

 ゆきのんは、あごに手をやって少し考えていた。

 

「客観的には可能……、つまり、そうでない、主観的なことが原因で、できなかった……と」

 

 平塚先生はちょっとにがわらいして、コクリとうなずいた。

 

「両親が大反対した。そういうの、ダメな人たちでな。『女の子ひとりでキャンプなんて、危険すぎてゼッタイにダメだ!』ってな。当時、大ゲンカした。

 

 私はそのころ、まだ高校生だったし、今となっては親の気持ちもまぁ、わかるんだが……、比企谷と同じさ。何がきっかけだったか、ソロキャンプを知って、やってみたい、って、とりつかれてしまってな。

 

 テントとかも、親にナイショで、こづかいとバイト代で安いのを少しずつ準備して。

 

 このナイフも、いつか使おうと、買ってからコツコツ改造してたんだ。紙やすりでけずって、ニス()って、()ぎ直して……」

 

 先生は話しながら、たたまれたナイフをいとおしそうにもてあそんでいた。

 

 ゆきのんは、なんだか切なそうな顔で、先生の顔をじっと見ていた。

 

「高校の……何年生の時だったかな。夏休みに、いよいよソロキャンプをやろうと計画した。

 

 親には、友達の親戚の家にいっしょに泊まりに行くとウソをついて、大きなリュックをかついで出発した。

 

 電車をのりついで、かなり遠くまで行って、管理人もだれもいない、ちっちゃな無料のキャンプ場でテントを張って。

 

 料理は苦手だったから、コンビニで買ったおにぎりとカップラーメンを食べて。それでも、なんかこう、なにもかもから自由だ! って気持ちになって、うれしかった」

 

 平塚先生は少し間をおいて、グラスからお酒をちょっと飲んだ。

 

「でも、夜になってたき火してたら、みまわりしていたおまわりさんに見つかって、補導(ほどう)されてしまった。条例なんてあの頃はゼンゼン知らなかった。

 

 で、むかえにきた両親とまた大ゲンカさ。母親からは(なぐ)られ父親からは泣かれ……」

 

 そのときのことを思い出したのか、平塚先生はどんよりした顔で話した。

 

 パパさんとママさんの行動、逆じゃん……? っていうツッコミは、空気読んでやめておいた。とくぎ!

 

「で、まぁ、それっきりになった。……大人になって仕事を始めてからは、休日はグッタリしてて、なおのこと足が遠のいてしまった」

 

 だから、と、平塚先生は言って、少しかっこいい笑顔になった。

 

「比企谷がいま、やってること、私としてはなんだか、応援したくてな。そしてすこし、うらやましい。彼の場合は、ご家族も認めてるわけだからな。

 

 ……今日は、来れてよかった」

 

 

 

 

 なんだろう、この感じ。

 

 なんだかとっても、うれしいな、って思った。

 

 こんなに自分のことを話してくれる先生って、いままで会ったことがなかった。

 

 いい先生はいっぱいいたけど、なんていうか、みんなやっぱり上の立場から、教えたり、注意したり、はげましたりだった。それももちろん、ありがたいことなんだけど。

 

 平塚先生。これ、すごくいい意味で言うんですけど。ゼンゼン、大人をナメたような意味じゃないんです。

 

 あたし今、大人の友達ができたみたいで、大人の人が友達になってくれたみたいで、すごくうれしいです。先生のこと、もっと大好きになりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 と、

 

 

 

 

 そのときは、思ったんだけど……、

 




【いちおう解説】


今回雪乃が作った料理は、クックパッドなどを参考にして、想像だけで書いています。参考にした料理は、「白菜と豚バラ肉のミルフィーユ+豆乳+カマンベールチーズの鍋」です。締めにはパスタでも、ご飯を入れてリゾットでも美味しそうでした。

洗浄・カット済みの白菜を買わせて使うという手もあったかもしれませんが、ゆきのんはどのみち、野菜は念入りに洗うキャラだろうなと思い、採用しませんでした。

今回はタイトルの「水パスタ」を紹介したくて、締めはパスタにしてみました。私もソロキャンプの時にやってみたんですが、スマートに段取りと準備をすれば、調理の際にすごい早さでパスタが仕上がりますし、水の節約にもなります。オススメです。



平塚先生が雪ノ下に貸したナイフは、もう世界的に有名なものなので実名書いちゃいますが、「OPINEL」(オピネル)というフランスのメーカーの折りたたみナイフがモデルです。

おそらくどんなキャンプ用品店に行っても、ナイフのコーナーには必ずあるんじゃなかろうか、というくらいメジャーなものです。

刃の材質はカーボンスチール(炭素鋼)とステンレスの二種類があります。平塚先生のものは、サビが出にくく保管に手間のかからないステンレスのモデルにしましたが、カーボンスチールのほうが、サビは出やすいけど切れ味はいいようです。

ちなみにサイズごとに製品名には番号が付いています。平塚モデルは「#9」です。

オピネル・ナイフの改造は、世界的にけっこうやられてるようです。英語で「opinel modification」あるいは「opinel mod」と検索するとたくさん出てきます。見るの楽しいです。

ちなみに私も、#9のステンレスモデルを改造して使っています。


女性のソロキャンプ、私は大いにありだと思います。ただ、きちんとしたキャンプ場に行けば百パーセント大丈夫かといわれれば、それはイエスとは言えません(まぁ男性でも同じですが)。

事前のリサーチや、気心のしれたソロキャンパー仲間と相談して、同じ日に同じ場所でそれぞれソロキャンプ、というやり方なんかもいいかもしれません。

それじゃソロキャンプじゃないじゃん、という向きもあるかもしれませんが、ソロキャンプで一番大事なのは、「リラックスして一人の時間にひたれること」だと私は思うので、手段や周囲の環境的に、完全に孤独でやらなければ、っていうのじゃなくても、まぁいいような気がします。一人旅の途中で宿でちょっと相部屋になった感じ、とでもいいますか。そういうのでいいんじゃないの、と。

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