やはり俺のソロキャンプはまちがっている。   作:Grooki

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【ご注意】お酒は成人になってから!


 【ちょっと比企ペディア】:スキットル(フラスコ)について

 

 ①スキットルとは

 

 映画とかで酒好きの男がズボンの尻ポケットから取り出してちびちび中身を飲んでる、あの薄くて湾曲(わんきょく)している小型の水筒みたいな容器のこと。

 

 フラスコなどともいう。

 

 容量は、大きい物で大体200ml前後(1合ちょっと)が主流。

 

 

 ②スキットルにはどんなものを入れるのか

 

 一般的には、ウイスキー、バーボン、ウォッカなど、アルコール度数の高い蒸留酒を入れる。

 

 繊細な味わいが特徴のお酒(日本酒、ワインなど)を入れるのは、後述する「匂い移り」の問題があるため、あまり向かないと思われる。

 

 ノンアルコールのものを入れても別に構わないと思うが、コーヒーと牛乳はやめた方がいいと書き手個人としては思う(後の掃除が大変そうなのと、中に匂いがつくため)。

 

 

 ③スキットルの材質

 

 大きく分けて、「ステンレス製」「ピューター製」「チタン製」「その他」がある。

 

 

 「ステンレス製」:安い(2〜3千円くらいから)

 

 丈夫で安く、デザインの種類も多い。スキットルの材質としては主流。

 

 ただし、金属の匂いが酒に移るという意見が多い。

 

 

 「ピューター製」:高い(1.5万円前後から)

 

 (すず)を中心とした合金であるピューターは、匂い移りが少ない金属として、スキットルによく使われる。ただし非常に柔らかい金属で、変形しやすい。

 

 

 「チタン製」:高い(1.5万円前後から)

 

 丈夫、軽い、金属臭さがない、と、おそらくスキットルの材質としては理想的な材質。

 

 ただし、高いのと、生産しているメーカーが少なくデザインの種類が少ないのが短所。

 

 

 「その他」

 

 銀製、プラスチック製等もあるが、耐久性や腐食等の問題がある。現在そこまでメジャーではないと思われる。

 

 ちなみにワイン等は、短期間に飲み切ることを前提に、瓶から専用のパウチ容器に移し替えて持ち運ぶ向きもある。

 

 

 ④スキットルの使い方

 

 1.付属または別売りのちっちゃな漏斗(ろうと)を、飲み口に差し込んで酒を注ぎ入れる。

 

 持ち運ぶ期間を考慮して、量は調節する。

 

 2.飲む。長期間入れたままにしないで、長くても2〜3日以内には飲み切る。

 

 3.洗うときは中身を全て抜いて水でよくすすぎ(熱湯は使わない)、専用ブラシ、または洗剤、入れ歯用洗浄剤などで中を洗浄し、よく乾かす。

 

 

 ⑤スキットルを使う意義

 

 ・好きな酒を手軽に持ち運び、好きなときに好きな場所で飲める。

 

 ・なんか渋い雰囲気にひたれる(←とても大事な要素だと思う)。

 

 上記あたりが一般的な意義かと思うが、書き手の個人的な考えを述べるなら、さらに、

 

 ・一定期間の間に飲む酒の量を計画的に調整できる。

 

 というのがあるのではないか、と、こないだキャンプにバーボンを瓶ごと持って行って飲み過ぎて、ひどい二日酔いになった後で思った。

 

 当SSでひどい二日酔いになっていた平塚先生だが、もし彼女がスキットルを持っていて、前もって飲む酒の量を考えて用意してきていたら(そういうことをする人かどうかはさておき)、醜態(しゅうたい)(さら)さなかったかもしれない。

 

 

 

 

 余談:書き手の場合

 

 現在のところ、スキットルは使っていない。

 

 ただし、調理道具等に使われる「18-8ステンレス」製のアウトドア用小型水筒(12オンス=355ml)に、バーボンを3分の1〜半分以下くらい入れて持っていく。

 

 自分の酒の飲み方としては、ポケットに入れて歩き旅をしながら飲むということはせず、食事中や寝る直前など、位置を定めてじっくり飲むスタイルなので、このやり方が、量の調整もしやすく、口が広いので洗いやすく、価格も安いので、最も自分に向いていると考えた。

 

 仮に歩き旅をするときでも、小型の水筒なのでザックに入れてもそこまで邪魔にはならない。

 

 また、自分の体質から、1回(1日)の酒の量としては、バーボンなら大体60〜90ml(1合の半分以下)が、二日酔いもなくほろ酔いを楽しめる量だと把握しているので、連泊をする機会があったとしても、この水筒に入る量以上に飲むことはまず無いと考えた。

 

 ちなみに、ステンレス製だが、金属の匂い移りを感じたことはない。1週間位、残っていたものをそのままにして、後日その残りを飲んだが、やはり感じなかった。

 

 おそらく書き手の舌が鈍感なだけだと思うが、個人的には、まぁ、あんまり細けぇこたァ気にすまい、と思っている。

 

 

 

 とはいえ…いまだに「やっぱ欲しいなぁ…」という気持ちは消えてくれないので、そのうち買っちゃうんだろうなーとは予感している。


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