やはり俺のソロキャンプはまちがっている。   作:Grooki

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 蛇足かも知れないな〜と思いつつ、本編にかかわってくるキャンプ道具(キャンプ・ギアとも呼ばれます)について、筆者の個人メモ的な解説をときどき置いていこうと思います。

 八幡が道具についてなんでもかんでもウンチク垂れるのは、お話として退屈になりそうだったので…(汗)

 適宜更新・追加します。


 【ちょっと比企ペディア】キャンプ道具(ギア)…居住空間

 

 【居住空間をつくるためのギア】

 

・テント

 

 キャンプ・ギアの代表格。眠ったり、風雨や雪から身を守るための空間を確保する道具。

 

 サイズは利用する人数によって様々だが、おおよその目安として、一人分の居住空間は、60センチ×200センチほど。シングルベットの半分強くらいの広さ。 

 

 中に入って入り口のファスナーを閉めると、意外と密閉されるので、換気のための小窓(ベンチレーター)がついている。

 

 内外の気温の差が大きいと、しばしば内部で結露を起こす。

 

 そのため撤収する前にしばらく日に干して中の湿気を抜く作業が必要となる。

 

 素材の種類や組み合わせにより、またテントを張るための内部ポールの特徴により、シングルウォール、ダブルウォール、自立型、非自立型など、さまざまなタイプがある。

 

 用途(登山かファミリーキャンプか等)、重さの比較、カッコよさ(笑)などでチョイスする。

 

 

・タープ

 

 テントと並んで、代表的なギア。

 

 大きな一枚布。周囲にいくつかのグロメット(ひも通し)が付けられている。

 

 これを、専用のポールや、トレッキング用の杖を柱にして屋根のように張り、細いラインで引っ張って地面に固定することで、頭上に幕を張り、日差しや雨を防ぐ空間を作る。

 

 地域のイベントの来賓席(らいひんせき)等でよく見かける、白い「テント」とか呼ばれる四本足の天幕は、どちらかというとこの「タープ」の仲間である。

 

 「タープ」の語源は「ターポリン」…木綿の生地にビニールを貼り付けた素材…から。

 

 名の由来のとおり、布自体に撥水、防水、遮光などの加工が施されている。

 

 形状は様々で、代表的なものは、おおむね六角形に近い「ヘキサタープ」、長方形または正方形の「レクタタープ」がある。

 

 ヘキサタープのほうが比較的設置しやすく、設置した時の姿がカッコイイので、メジャーかも知れない。

 

 キャンプの猛者(もさ)の中には、季節や状況によっては、テントを使わず、タープ一枚を折り紙のように曲げて張るなどしてテント代わりにし、夜を過ごす人も多い。 

 

 

・ペグ

 

 前述した「テント」や「タープ」は、風で飛ばされないよう、細い専用の紐(ガイライン)で各箇所を引っ張り、その紐を地面に固定する必要がある。

 

 その時にガイラインを地面に固定するために打ち込む(くい)のこと。

 

 素材、形状、大きさは千差万別。キャンプ・ギア選びの時に、最後まで悩み、こだわってしまう道具である。

 

 というより、気がつけばいろんな種類を買い集めてしまっていることが多い。

 

 ちなみに、テントやタープには大抵、ペグが付属しているが、作りはちゃちで、ほとんど使い物にならない。きちんとした別売りペグを買う必要がある。

 

 どのようなペグを使うべきかは、キャンプをする場所の「地面の土質」によって決める。

 

 一般的な使い分けとしては、

 

 ●硬い土や、砂利、石が埋まっている地面…硬く重いが貫通力のある鋳鉄(ちゅうてつ)製の棒状ペグ。

 

 ●柔らかい腐葉土など…断面がV字、X字などで、土に対する摩擦力の強い、通称「V字ペグ」。

 

 ●砂浜、分厚い雪…ペグではなく、「アンカー」という袋のようなものを地面に埋め、砂や雪の重さや摩擦力を利用して固定。

 

 ●達人…そこら辺の木や石や岩にガイラインをうまく縛り付けて固定

 

 …のようになる。

 

 同じ形のペグでも長さがいろいろある。

 

 おおむね20センチ〜40センチのものがよく使われており、テントよりも風の影響を受けるタープの方に、より長いものが用いられるようだ。

 

 ヘタなものを選ぶと、突風のひょうしにペグがスッポ抜け、テントが転がっていったり、ペグ自体が飛んでいった先の人やものに当たる事故が起こりやすいため、慎重にチョイスする必要がある。

 

 テントやタープの種類によって差はあるが、だいたい、テントに8本程度、タープに8〜12本程度は使う。


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