東方羅戦録〜世界を失った男が思うのは〜   作:黒尾の狼牙

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どうも、ゆっくり狼牙です。
最近体重計に乗ったらとんでもない数値が…
黎「おやつの食べ過ぎだろ」
はい、少し頑張ります。
それでは今回もゆっくりしていってね。


7 想いから覚醒

前回のあらすじ

驥獣覚醒

驥「テメェは俺を怒らせた。」

霊・黎「喋った⁈」

 

 

 

「グオオオオオオオ‼︎」

驥獣が荒々しい声を上げた。

それは、霊夢を威嚇しているように見える。

「模様が変わってから、なんでこんなに強くなってるのか知らないけど、容赦はしないわよ!」

霊夢は再び札を放った。

寸前で驥獣は、先ほどのように避け、再び霊夢に向かう。

攻撃しようとしていた時、何かに阻まれた。

「さっきと全く同じな訳…ないでしょ‼︎」

霊夢は怨霊玉で驥獣を殴りつけた。

見ると、巨大な札のような結界が貼られている。

霊夢はこれを盾代わりにしていたのだ。

それならばと、霊夢に向かって突進を仕掛ける。

霊夢は前方に札を構えた。

その直前に驥獣は後ろに回り込もうとする。

(そう来ると思ってたわ‼︎)

今のは霊夢は予想していた。

札を消して、後方に高速の弾幕を放つ。

このスピードならば、倒すと言わなくとも致命傷は与えられる。

そう、本当に回り込んだのなら

 

驥獣は回り込まずそのまま直進した。

回り込む動きはフェイクだったのだ。

動揺した霊夢は対応が取れず、驥獣の攻撃を喰らう。

すかさず、驥獣は攻撃を続ける。

バキッドカッズガッボカッ

止めとばかりに霊夢を吹き飛ばした。

「霊夢‼︎‼︎」

霊夢は家に激突。

黎人が声を上げる。

一方の驥獣は勝ちを確信したようにニマァと笑っていた。

 

上空に霊夢が飛んで出た。

 

驥獣と黎人が見上げる中、霊夢は対策を考えていた。

動きは物凄く早く、反射神経も並ではない。

しかもさっきみたいにフェイクもするほど知能もあるのだ。

考えてはいるものの、いい手が思い浮かばない。

 

途端に驥獣は脇を締めた。

何をするのかと見ると、顔に大きな穴が空いた。

それは、驥獣の口のようである。

その中から、真っ赤な炎が出た。

 

その火を避けると、驥獣が大きなジャンプをかまし、霊夢に爪をかすらせた。

「きゃあ‼︎」

体勢が崩れた霊夢。

地面に横たわってしまう。

「グルルルル」

驥獣は霊夢の頭を掴んだ。

(こんな奴に…)

心の中で悔し紛れの一言を放つが、その言葉は届かない。

驥獣は口を開けた。

霊夢には絶望しかなかった。

 

 

ーおい、

ーよせよ、テメェ

ー何考えてんだよ

 

たった一人、立ち向かおうとする者がいた。

そう、黎人だ。

 

 

ーーふざけんな

ーー好き勝手させてたまるかよ

 

 

一瞬のはずなのに、なぜか幾分かかかったような感じだ。

 

 

ーー立てよ

ーー何震えてんだよ俺

ーーまたなんもできずに終わんのかよ

 

 

自分の体に鞭打って立ち上がる。

 

 

ーーこれ以上死なせるのは…

 

 

 

 

ーーーーもう、たくさんだ

 

 

 

 

 

一際目立つ光が出た。

次の瞬間驥獣に火が走る。

「グァァァァ⁈」

霊夢を離し、その場に崩れ落ちる。

霊夢が光が出た方を向くと

 

 

 

赤い眼をし、両手に小さな刀を持った黎人がそこにいた。




如何でしたか?
黎人覚醒に漸くたどり着いたドーン!
霊「あれは一体何なの?」
眼が代わり、雰囲気も変わった黎人。
一体どんな戦いを見せるのか。
それでは次回までゆっくり待っててね。

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