東方羅戦録〜世界を失った男が思うのは〜   作:黒尾の狼牙

7 / 127
どうも、ゆっくり狼牙です。
さぁ今回、霊夢の戦闘シーンを載せます。
是非ともご覧下さい。
それでは、ゆっくりしていってね。


6 霊夢vs驥獣

前回のあらすじ

黎人はボコられ、霊夢が助けに来た。

黎「ボコるってなんだよ。」

 

 

 

「霊夢…」

黎人は壁に寄りかかりながら霊夢に呼びかける。

相当重症だ。本当は今すぐにでも治療してやりたい。

「少し待っててなさいね。この不届き者を成敗するから。」

霊夢は驥獣を睨みつける。

ここでは無差別に殺戮を行うことは重罪に値する。

何より好き勝手されて黙ってはいない。

驥獣も戦闘体制に入った。

沈黙が続く。

長い間、どちらも身じろぎ一つしない。

その場にいる黎人はただただ傍観していた。

そして、風が吹き始めた時、

 

驥獣の方が動き始めた。

 

霊夢に向かって拳を振り抜く。

だが、振り抜いた先には、霊夢はいなかった。

空を見上げた時、驥獣は目を丸くした。

今何もない空で、少女が飛んでいるのだから。

霊夢は空から、札を投げつける。

それは驥獣に命中し、少し怯んだ。

その隙を逃さず、霊夢はスペルカードを取り出し、唱える。

 

「霊符『夢想封印』」

 

カラフルな怨霊玉と大量の札が驥獣を囲み、全方位から攻撃される。

逃げる術なく、驥獣は全ての弾幕の餌食となった。

 

 

 

霧が晴れ、その場に倒れた驥獣を見て、霊夢はその近くに移動した。

ピクリとも動かないのを確認した時、黎人の方に移動した。

一方の黎人は唖然としていた。

「大丈夫?」

霊夢の声かけで、黎人は我に帰った。

「あぁ、助かった。それにしても情けないな。俺は太刀打ちすら出来なかったのに。」

黎人が情けなさそうに言うと、

「ま、生きていただけでもすごいわよ。只の人間があの化け物に立ち向かって」

霊夢は気にするなと励ました。黎人にとって励みになるかどうかは別だが。

「それにしてもなんだったんだ?あの弾幕は」

「ん?あぁ、スペルカードのこと?」

霊夢は何も書かれていないカードを出した。

「この幻想郷は『弾幕ごっこ』によって争いごとを解決することになっているのよ。弾幕を使い様々なルールに沿って戦う遊びのこと。このスペルカードは弾幕を用いて、高難度かつ美しい技を作り出すわけ。」

黎人はそのカードを受け取り、裏表を見ていた。

「で?どうやって作るんだ?」

「それは手書きよ。鉛筆でもいいし、人によっては筆で書く奴もいるわね。」

スペルカードの作り方を説明している間、霊夢は黎人を抱えようとした。

 

その時、後ろの方で違和感を感じた。

 

振り向くとそこには先ほど倒した驥獣がいるだけだ。

だがその驥獣の様子がおかしい。

妙な光を発している。

すると、その驥獣は起き上がった。

霊夢も黎人も呆気にとられている。

先ほどの真っ黒な体とは変わり、紫色の光を発していた。

霊夢がその驥獣に弾幕を放とうとする。

「しぶといヤツね…とっととくたばりなさい‼︎」

霊夢は思いっきり弾幕を放った。

驥獣に当たる一歩手前で、

驥獣は高速で避け、霊夢に近づき、殴り飛ばした。

「霊夢っ‼︎」

木にぶつかった霊夢はそのまま立ち上がる。

口から血が出るが、それどころじゃない。

「ガルォォアアア!!!」

驥獣が今より大きな声を出したことで、霊夢は口を開く。

 

「ここからが本領発揮ってことね…上等じゃない。」

 




如何でしたか?
黎「なんだあいつ⁈急に強くなったぞ。」
驥獣はここで覚醒するんですね。
今とてつもない大ピンチ。
果たして霊夢と黎人の運命は如何に⁈
それでは次回までゆっくり待っててね。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。