東方羅戦録〜世界を失った男が思うのは〜   作:黒尾の狼牙

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気分がいい時にはジャンジャン投稿できる♪
どうも狼牙です
さてさて、今回は魔理沙の戦闘です
が、前半だけです
後半はいつも通りあの人が戦います
それでは、本編GO!!


38 場は混沌と化す

前回のあらすじ

黎人…お前がそんな道に行くなんて

黎「だからチゲェっつってんだろ!!」

 

 

 

 

 

 

 

道には先ほどの驥獣が店長を探している

 

「あれが驥獣か…思ったより気持ちわりぃな」

 

その様子を見て、魔理沙が顔を顰める

魔理沙は今まで、驥獣を見てないから当たり前かもしれない

 

「どうするつもりだ」

 

店長は尋ねた

これからどうするつもりなのかを

 

 

「決まってんだろ。あいつを倒す」

 

 

魔理沙は振り向かずに答えた

 

「正気か?あれと」

「当たり前だぜ」

 

そう言って、箒を手に取った

 

 

「異変解決はこの、霧雨魔理沙様の専売特許だからな」

 

そのまま、魔理沙は降りて行った

 

 

 

「……なんでだ。俺は、お前に平和に暮らしてほしかっただけなのに…」

 

店長の呟きに、答えるものはいなかった

 

 

 

 

 

 

 

ーースタッ!!

 

 

 

 

魔理沙が地面に着陸し、驥獣は音で魔理沙を認識した

 

 

「ずいぶん頑丈そうだな…さてどうするか」

 

 

 

全身を盾で覆っている

攻撃する箇所も無いし、なにぶん霊夢から厄介さは聞いている

 

「やっぱり、パワーで押し切るぜ!!」

 

 

思いついたのは力任せのようだ

 

 

「魔符『スターダストレヴァリエ』」

 

大量の星屑の弾幕が展開

 

「グウウゥゥゥ…」

 

驥獣に当たるも、盾のせいであまり効果がないようだ

 

「おいおい…まいったぜ」

 

魔理沙の弾幕はパワー系

威力こそ売りなのに耐えられるとショックである

 

 

「……フッ…キッカ、イナチ、カラダ…ダ、ガオレニ、ダメージヲオ、ワセルニハヨ、ワスギル」

 

驥獣は身をかがめた

いったい何を…

そう思った矢先

 

「ツブレ、テキ、エロ!!」

 

なんと、そのまま魔理沙に突進してきた

体当たりである

 

 

「うわっと!!」

 

魔理沙は間一髪で回避

驥獣はそのまま後ろの家にぶつかり

 

家が大破した

 

 

「うげっ…あんなの喰らってられるかよ」

 

しばらくすると、再び驥獣が突進してきた

 

「喰らってたまるか!!」

 

魔理沙は箒に跨いで上昇

驥獣はそのまま通り過ぎた

 

 

 

またもや家に突っ込み、今度は普通に外に出た

 

「ソラヲ、トブ、カ…ダガ、ソレ、デニ、ゲタツ、モリカ」

 

そう言うと、驥獣は肩の盾を外した

よく見ると、その盾の端は鋭く、斬撃に使えそうだ

 

「クタバレ!!」

 

驥獣はそれを投げた

するとその盾は回りながら、ブーメランのように曲がって魔理沙を狙う

 

「うわっと!ぬあああ!!」

 

慌てて避けるも、かわし切れず箒の先が斬れてしまう

バランスを崩した魔理沙はそのまま落ちる

 

 

「オ、ワリ、ダ…!!」

 

驥獣は盾を持って落下地点に向かおうとする

 

「終わってねぇ!!恋符『マスタースパーク』!!!」

 

その驥獣に、魔理沙はマスタースパークをぶちかます

驥獣はそのままレーザーに巻き込まれた

 

 

 

 

「うげっ!!」

 

地面に無事着陸?した魔理沙は埃を払った

 

「ふー…黎人との戦闘の後特訓した甲斐があったぜ」

 

 

黎人との戦闘でマスタースパークやブレイジングスターを耐えられてしまい、悔しさを感じた魔理沙は研鑽を重ねた

失敗も結構あったが、今までの倍はある威力になった

 

 

 

「ハァッハァッオノレ…」

 

土煙から驥獣が現れた

しかもよく見ると、全体が銀色になっている

さらに言葉も流ちょうになった

覚醒したという事だろう

 

 

「ニンゲンゴトキガ…オレニ…カテルト…オモッテンノカ!!」

 

その時、驥獣は盾を前に構えた

すると

 

 

なんと盾からレーザーが出された

 

 

 

 

「ぬおおおおおお!!?」

 

 

箒がない魔理沙は飛んで回避

 

しようとしたがよけきれず被弾した

 

 

 

 

 

 

 

「ガハッ…」

 

若干体が焦げた

とっさにシールドを張ったが耐えきれなかったようだ

 

 

 

「コレデオワリダ…」

 

再び先ほどのレーザーを出そうとしている

もう一発喰らえばひとたまりもない

 

「クッ…クッソォォォ」

 

逃げようとするが動けない

魔理沙はなす術がなかった

 

 

 

 

ガキィィィィィ…ン

 

 

 

驥獣の後頭部に何かが当たった

驥獣がゆっくりと後ろを見るとそこは…

 

「やっぱり、だめか…」

 

ライフルを店から引っ張ってきた店長がいた

 

「…キサマカラケサレタイカ」

 

そういうと、驥獣は盾を投げた

 

すると盾は炎を出しながら店長に襲い掛かった

 

「ウワッ!」

 

ライフルを弾かれ、風圧で店長は吹き飛ばされた

 

「ラクニシテヤル…」

 

そして盾を店長に向けた

 

「…!!おい!お前!まだ私がいるだろう…ッ!」

「アンシンシナ…オマエモアトデコロシテヤル」

 

すでにエネルギーは展開したようだ

 

 

「ヤメロォォォォォ!!!」

 

 

魔理沙の叫びは虚しく、あたりが光りだした

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「火符『熱線ロッド』!」

 

その時、どこからか炎の槍が驥獣の手元に当たり、盾が落ちた

 

「…!!」

 

驥獣が驚いている間、それに近づくものがいた

そう、黎人だ

 

「オラぁ!!」

 

驥獣の近くで黎人はジャンプ

体を捻らせ、回転しながら

双剣で驥獣を切り刻む

 

 

ーーギャリリリリ…

 

だが、盾によって防がれたようだ

 

「…!固ッ?何なんだこの生物は」

 

黎人はその固さに驚いている

 

「グアアアア!!」

 

だが、驥獣は黎人に向かって拳をふるった

 

黎人はその拳を交し

 

 

「ウラァ!!!」

 

 

けりをブチかます

驥獣はそのまま吹き飛び

家に激突した

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「黎人…!」

「黎人…!?」

 

 

魔理沙から、店長から声をかけられた

二人を見て黎人は察した

 

 

「やっぱり、親子だったか。魔理沙と店長は」

 

それを聞いた瞬間、魔理沙は立ち上がった

 

「おい、お前…親父を知ってたのか」

 

黎人は魔理沙の方を見た

 

「あぁ、俺は店長のところでバイトをやっている。ついでに言えば、あの時香霖堂にいったのもその関係だ」

 

魔理沙は黎人の胸ぐらを掴んだ

 

「じゃあ、何で今まで言わなかったんだよ!!」

 

魔理沙の叫びが響く

黎人は恐らく親子だろうと思ってたが、言わずにいた

自分の中でいう事を避けてたから

 

「それは…」

 

黎人が話そうとした瞬間

 

 

 

ーーボゴゴゴゴ…

 

 

瓦礫から驥獣が顔を出した

 

「…!それは後だ。今はこいつを倒す」

 

そういった後、魔理沙は黎人を放した

 

 

 

「ニンゲンガコレホドノチカラヲ…?ナニモノダキサマ」

 

 

驥獣は黎人を見てしゃべった

 

「…!しゃべんのかあいつ」

「は?そういうもんじゃないのか、驥獣って」

「ちげぇよ!こんなの初だ」

 

魔理沙と黎人が話してる間

 

「コタエナイカ…ダッタラキエロ」

 

驥獣は盾でレーザーを出す

 

「…!わりぃ魔理沙」

「え…ぬおあ!?」

 

 

黎人は魔理沙を抱え

遠くにジャンプ

そして魔理沙を置いて

すぐに驥獣のもとにつく

 

「コノ……」

 

驥獣は盾で黎人を殴りつける

 

 

ーーガギン

 

 

だが耐えられてしまう

黎人の「土」の防御力によって

 

 

「パワーにはパワーだ」

 

そう言って黎人は驥獣の頭を掴んだ

 

 

 

ーーミシッ…ミシッ…

 

 

「グア…アグッ……」

 

振りほどこうとするもできない

「土」は五つの形態の中で最も力が強いのだから

 

 

「さあ…終わりだ」

 

 

 

 

 

そして、黎人が握る力を強めた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーードスッ

 

 

すると、何かが貫く音がした

 

「…!ガッ」

 

細長い針のようなものが黎人の肩を貫いていた

 

 

不意に驥獣を放してしまい、その場でうずくまる

 

 

 

 

 

 

「コノ…」

 

 

すると、驥獣は黎人を投げ飛ばした

 

 

 

 

地面についた黎人は針を抜き、驥獣の方を見ると

驥獣は上を向いていた

 

その視線の先には

 

 

「…!?別の驥獣?」

 

 

大きな翼をした、別の驥獣がいた

 

 

「ヨケイナコトヲ…」

 

 

盾の驥獣がつぶやくと、翼をもつ驥獣は近くまで飛んできた

 

 

 

「ヒュウウウウウウウゥゥゥゥゥ」

 

 

口からは風が吹くような音が出た

喋れない類のようだ

 

 

 

「……2体相手かよ、どうすりゃいいんだ」

 

 

黎人にとって、今の状態は最悪でしかない

 

 




なんと2体との驥獣戦
黎「ふざけんな俺を殺す気かぁぁぁ!」
いや1体ではもう平気でしょ
黎「そういう問題じゃねぇ!」
ま、死なないように頑張れ
黎「他人事かぁぁぁ!!!」

そして今気づく
覚醒前の驥獣の言葉読みづらい
てなわけで翻訳置いときます
(出てきた順番でかつ唸り声は無し)
・ふっ、奇怪な力だ…だが俺にダメージを負わせるには弱すぎる
・潰れて消えろ
・空を飛ぶとは…だがそれで逃げたつもりか
・くたばれ!!
・終わりだ…!!
こんな感じか…覚醒後は申し訳ありませんが、自分で解読して下さい(体力切れ)

魔理沙と店長さんとの絡みはまだ続きます
一体どんな形で終わるのか
私のシナリオはまだそこまで完成してません
黎「おいコラぁ!どこまでボケかますつもりだ!」
黎人最近アクションに忙しいね
黎「誰のせいじゃぁぁ!」


次回も見てください

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