東方羅戦録〜世界を失った男が思うのは〜   作:黒尾の狼牙

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はいどうもー狼牙です
黎「何でそんなコント風なんだ」
今回はちょっと長めです
固有名詞だらけで読みづらいかも…
因みに今回で惣一との絡みは終わりとなります
それでは、ゆっくり楽しんでください


31 繋がる運命、そして…

前回のあらすじ

どうして黎人と惣一の喧嘩が起こったのか

その原因は……

紫「私だ」

黎・惣「お前だったのか」

暇を持て余した妖怪の

遊び

霊「……古い」

 

 

 

 

ここはとあるお店の中

おやつとかちょっとした食べ物がある

我らの世界でいう「喫茶店」というところか

そこで一際目立つお客さんがいた

 

 

 

 

「誠に申し訳ありませんでした!騙されたとはいえ、あってはならぬ暴挙の数々。愚かな自分をどうか笑ってください」

「いや…土下座はやめてくれねぇか…」(前もなかったかこの展開)

 

店の真ん中で堂々と土下座している惣一と対応に困っている黎人がいた

 

 

 

因みにその場には黎人と惣一以外に、霊夢、アリス、早苗…そして、もう2人いた

 

 

「惣一、お前が謝ることでは無い。今回は紫様が面白半分でやったことだからな」

 

その1人、金髪の女性が言った

黎人はその人物について一つ、気になることがあった

 

(なんだあの尻尾は……)

 

尻尾である

物凄く黄色で、9本ある

恐らく九尾か何かだろう、と考えた

 

 

 

 

「まぁまぁ、惣一さん。先ずは落ち着きましょう。それに色々と初対面ですし、自己紹介しときましょうよ」

 

 

 

暫くすると、早苗が惣一に呼びかける

 

 

 

「それもそうだな、俺はもう気にしてねぇから席に戻ろうぜ」

 

 

黎人も呼びかけた

 

 

「そうですね…分かりました」

 

 

 

惣一は席に座る

 

 

因みに席は2つの四角の机をくっつけたものである

つまりその机の周りには6人が座れる

その為1人分オーバーしているのだが…

 

「らんしゃま〜♪」

「橙、あまりはしゃぐな」

 

先ほどの女性の膝に赤い服をした小さい子供みたいなものがいた

その為席が6人でも大丈夫なのだ

一方注意しながらも満更でもない顔をしている女性…藍を見て

 

(こいつ……親バカ、てやつか)

 

黎人は心の中で呆れ果てていた

 

 

 

 

「それでは改めて…私の名前は稲田 惣一です。霊夢さん、黎人さん、よろしくお願いします」

 

 

惣一は物凄く丁寧に自己紹介した

かなり手慣れている

まるで、長年訓練されたかのように

 

 

 

「あぁ、斐川 黎人だ。宜しく」

「博麗 霊夢よ。よろしくね、惣一さん」

 

黎人と霊夢は惣一に自己紹介を済ます

ここで、黎人は一つ気になったことがあった

 

 

 

「おい霊夢?何で惣一は『さん』づけで俺は呼び捨てなんだ?」

「だって、あんた『黎人さん』て感じじゃないから」

「今馬鹿にしなかったか⁉︎」

 

声を荒げる黎人

 

「そんなことよりも、あんたが知らない人物が沢山居るでしょう」

(流された……)

 

 

 

霊夢により黎人は気を引き締め直す

 

 

 

「それでは、私からいきますね。私は東風谷 早苗(こちや さなえ)と言います。よろしくお願いしますね。黎人さん」

 

「次は私だな。私は八雲 藍(やくも らん)だ。紫様の式…まぁ、眷属になるな。それで、この子は私の式だ」

 

「私は八雲 橙(やくも ちぇん)と言います。黎人さん、よろしくお願いしましゅ(…)」

 

(最後、噛んだな)

 

心の中で思うだけにしておく

 

因みにアリスは両方と面識がある為、自己紹介はしなかった

 

 

「ところで、紫と慧音はどこ行った?」

 

黎人は周りを見渡して言った

すると、藍が苦い顔をする

 

「紫様はその…帰られた。後始末を私に任せて」

「……」

 

 

 

 

 

 

 

あいつが主犯だろうが!!!!!

 

 

 

 

 

 

黎人の心の叫びは誰にも届くことは無い

 

 

 

 

 

 

 

 

一方慧音は寺子屋に戻った

授業は終わったが、事後処理とやらが残っているとのこと

 

 

 

「なんか、申し訳ないですね…私が騒ぎを起こしたばかりに」

 

 

 

惣一は情けなさそうに言った

それは黎人も感じていた

あの後復興作業(主に黎人がぶっ壊した家)まで協力してもらったのである

本当に申し訳ない

 

 

 

 

 

 

 

 

(…………)

 

突然黎人は目を動かした

何かを探してるように

 

「どうしたの?黎人」

「いや…やっぱ誰かに見られてる気がしてな」

 

その様子に霊夢が気になって尋ねた

答えながらも、黎人は周りを見渡す

 

「え?あの視線惣一じゃなかったの?」

 

アリスが尋ねてきた

最初に感じた時に、惣一の攻撃によって有耶無耶になったから誤解するのはしょうがないかもしれない

 

 

 

「いや、あの時感じたのは……近いところから、なんか見張られてる、て感じだ」

 

そこまで聞いた時、霊夢は察した

 

「あぁ、大丈夫よ。そいつに害は無いから」

 

(……そいつ?)

 

気になって尋ねようとしたら

 

 

 

「ご注文の品を届けてまいりました〜」

 

 

 

黎人たちの席に注文の品が届いた

 

 

 

「あら、美味しそうじゃない」

「……そだな」(最近流されてばっかだな)

 

霊夢と黎人は目の前の食材に目が向いていた

特に、こんな所に来たことが無い霊夢は何故か嬉しそうだった

 

「さ、食べましょう。迷惑を掛けたお詫びとして今日は私の奢りです」

「相変わらず真面目な人ね」

「良いじゃないですか、アリスさん。それが惣一さんなんですから」

「わーい、ありがとう惣一さん」

「すまない、私たちの分まで」

 

 

黎人たちは出されたお菓子を食べ始めた

 

 

 

 

 

 

 

食事中、黎人は気になったことを惣一に聞いた

 

 

「そういや『GARD』て何だ?」

 

 

戦いの最中に聞こえた固有名詞「GARD」

黎人はそれが気になったのだ

 

 

 

「あぁ、『GARD』というのは、国際的な組織で、主に戦闘部隊ですね。この服はほとんど制服です。特にハイジャックやテロなどの犯罪対策に建てられました」

「……そんな組織聞いたこと無いんだが」

「そりゃ世間には知られてませんから。知ってるのはごく限られた人たちですよ。戦闘部隊なんて表に出せるはずもなく、伏せられているんです」

「…物騒だな」

 

黎人は率直に自分の感想を述べた

 

「否定できませんね…国民を欺く行為ですし…」

 

惣一はそれに苦笑する

 

「そのGARDERとかいう兵器はそれに関係があるの?」

 

今度は霊夢が聞いてきた

 

「ええ、兵器というより、武器ですね。GARDが開発した戦闘道具を全般的に『GARDER』といいます。現在は、確か13機あったと思います」

「あんなのが13機…」

 

黎人は苦い顔をする

 

「…ていうかよ、俺幻想郷に来るまでに、恐らくGARDにあったぞ」

「‼︎本当ですか!」

 

惣一の顔つきが変わった

 

「あぁ、世界が崩壊しかけた時だっけか…」

 

黎人はその時の経緯について話した

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「へー……面白い人だね」

 

誰もその少女に気づかない

その男性にずっとついてきてたのにも関わらず

少女はその男に興味があった

あの男の話を聞いてると、興味がわいてきた

新聞で見た人をついてきたが、これは思わぬ収穫だ

 

「おねぇちゃんへの良い土産話にできるな♪」

 

その少女はそのまま店を出ようとしていた

そこで気づく

 

 

 

「あれ?魏音とはぐれちゃった」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「そうでしたか…とても懐かしかったです」

 

惣一は昔を懐かしむ感じで言った

別に詳しい話はしてないが、かつての仲間のことで話せて嬉しそうだった

 

「そいや、脱退してたんだっけな」

 

黎人が言った

 

「ええ、まぁ…色々あってですね…」

 

途端惣一の表情が暗くなる

 

「……悪りぃ。変な事を聞いた」

「いえ、大丈夫ですよ。もうGARDの隊員ではありませんが、今私にはそれ以上の使命がありますから」

 

「それ以上の使命…か」

 

黎人は笑った

途轍もなく堅く面倒くさかったが、真面目で責任感が強い惣一に好感が持てた

なにより、自分の味方に出会えた気がしたのだ

 

 

 

「どうやら、あんたはおれと同じものを守ろうとしている。だからこそ、あんたとは仲良くなれそうだ。よければ、力を貸して欲しい」

 

 

黎人は惣一を見てそう言った

 

「えぇ、勿論です」

 

惣一は手を差し伸べた

黎人はその手を掴む

2つの異なった運命が、混じり合う瞬間だった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おい‼︎どこ見て歩いてんだよ‼︎」

 

夜になりかけた頃、路地裏で揉め事があった

1人は人里で最も名前が挙がっている不良

肩が当たり、そのまま通り過ぎた相手に苛立ったみたいだ

 

「テメェ……謝り方をしらねぇのか!この俺に向かって土下座しろよ!その生意気な額を地面につけて、許しをこえや!」

 

不良の男は相手の胸ぐらを掴んで叫んだ

その男に目をつけられたが最後、ボコボコにされて金まで全て奪われる

人里のみんなは彼を怒らせてはいけない

それが暗黙のルールであった

 

 

 

 

「おら‼︎何ボサッとしてんだ!痛い目見てぇのか⁈二度とその顔を見ないくらいまでブン殴ってもいいんだぜ!とっとt」

「馬鹿か」

 

途端、相手はその男を睨み返した

その視線に気圧され、一瞬動揺する

まるで、怒った獣か何かが自分を狙っているかのような目線だった

 

 

 

「な……何だテメェ。俺が誰だかわかんねぇのか」

 

だが、不良の男は調子を取り戻した

 

 

「知るか。何でテメェの顔ごとき覚えなきゃいけねぇんだ」

 

相手は離された胸元を払った

 

不良の男は顔を歪めた

 

「は…ハハ……ここまでコケにされたのは初めてだよ。どうやらテメェは……

 

ブッ殺されてぇようだな!!!」

 

 

途端、周りから人が集まる

その男の仲間だろう

軽く20は超えるだろう

その仲間は標的を殺す気のようだ

この道はあまり目立たないため、慧音や博麗の巫女は来ない

何がどうあろうとも、助けは来ない

 

 

 

 

だからこそ、彼らは後悔の道しか無いのだ

 

 

 

 

 

「……下等が」

 

真ん中の男は首を鳴らした

 




はい、どうでしたか?

GARDというのは国際組織です
まぁ、ワン○ースでいう世界政府というやつです
惣一はしばらくその隊員として働いてましたが、ある機会により止めています
それは後ほど載せます


途中出てきた謎の少女
これ察した人がいるかもですね
あの子です。そう、あの子です‼︎
彼女も活躍させます


そして最後の謎人物
本小説最後のレギュラー(増えるかもだけど)です
名前は一応伏せときます
黎「いや意味ねぇだろ」
や…ノリだよノリ!
黎「あーハイ、そうですか」


次回は彼が出てきます
是非読んで下さい
それでは、サヨナラー

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