東方羅戦録〜世界を失った男が思うのは〜   作:黒尾の狼牙

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いよっしゃー30話突破ー!!
しかし中々文章力は上達しない
言葉が思い浮かばず途切れ途切れで編集してたんですよね…
さて今回で黎人と惣一のバトルは終盤です

それでは、ゆっくりしていってね


30 黎人vs惣一 ③

前回のあらすじ

黎人が惣一に一泡吹かせた

黎「エデンへ堕ちろ‼︎」

惣「何処ですかそこ⁈」

 

 

 

 

 

 

「グアッ…ハァッ」

 

落下直後、惣一はその場で倒れこんでいた。落ちる間止むを得ずフライアーマーを脱ぎ捨て、黎人から離れたところで不時着。無事では無いが、黎人の下敷きにはならなかった分マシだろう。防弾チョッキのおかげで落下のダメージも軽減された。だが、それは致命傷でなくなっただけ。決して無事とはいえず、何とか立ち上がったが、その場からあまり動けずにいる。

 

「動けねぇようだな…ま、好都合だが」

「⁉︎」

 

振り向くと、何と無傷の黎人がいた。惣一と同じような位置から落下したはずなのに、傷が全くない。

 

「な…⁉︎何故無傷で」

「あぁ、『土』は防御特化だからよ。あの程度何ともねぇんだ」

 

黎人は土埃を払う。『土』は五行の中でも防御力に長けており、落下程度で傷つく事は無いのだ。

 

「…‼︎」

 

黎人の近くに、惣一が脱ぎ捨てたフライアーマーが転がっている。あの落下によって少しダメージが出たのか、少し形が変形している。となると、もう一度身につけて戦う事は厳しい。

惣一はそのまま銃を構えた。飛んで戦う術はない為、地上で戦うしかない。

 

「…まだやるのか?」

 

黎人はため息をついた

 

「どうしてそこまで戦うんだ。お前の体は満身創痍もいいとこだろ」

「そんなの…やめる理由になりません」

 

惣一の目には強い意志が感じれた

 

「もうGARDから脱退した身ですが…私には守るべき最後のものがある。それがある限り、私は屈するわけにはいかない」

(…GARD?)

 

その時、黎人は一瞬だけ、幻想郷に入る前のことを思い出した

 

(…そういえば、こいつの服装は)

 

黒い防弾チョッキ

黎人はそれに見覚えがあった

 

すると

 

「GARDER no_04 『レーザブースト』解除」

 

惣一の手袋に光が現れる

そして引き金を引くと

 

 

赤色の光が発射された

 

 

「…な⁉︎」

 

とっさのことで反応できずに、黎人は被弾する

黎人はそのまま後ろに2メートル下がった

 

(重ッ……)

 

「土」のおかげか、ダメージは少なくて済んだ

 

「馬鹿な…これを喰らって平然と」

「だから言ってんだろうが、これは防御特化なん…」

「くそっ‼︎」

 

再び発砲

黎人はまた後ろに下がった

 

「う…!おい‼︎まだ喋ってる最中だろうが」

「負けはしない‼︎守るものがある限り‼︎」

 

惣一はそのまま打ち続ける

 

「おい《バギュン》らひ《バギュン》のはな《バギュン》をさ《バギュン》ごまで《バギュン》けっつ《バギュン》んだ《バギュン》う《バギュン》」

(おいこら人の話を最後まで聞けっつってんだろうが)

 

 

惣一は怯まず打ち続ける

たとえ相手に効果が無くても

そこには惣一の強い覚悟があった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「大概にしやがれ!!!土符『フラット・ボルケイノ』!」

 

台詞を途中で区切らされたことに怒りが溜まったのか、黎人はスペルを発動

その時地面にヒビが生えた

 

 

「…⁉︎これは」

 

惣一の足元にたどり着き、マグマのような弾幕が展開

惣一はその攻撃を喰らってしまう

 

「グア‼︎」

 

その後、その場で土煙がしばらく上がった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ハァッハァッ攻撃を受け続けてるこっちの身にもなりやがれコノヤロウ!」

 

軽く10発も撃たれ、さすがにキツかったようだ

 

 

 

土煙があがる

 

そこには跪いている惣一がいた

 

「く…まだ…終わっては」

「…まだやるのか?」

 

黎人は再び構える

惣一も立ち上がろうとした

 

 

 

 

 

 

「やめてください‼︎」

 

その2人に大きな声が聞こえた

それは、黎人の後ろから聞こえた

振り返ると、緑色の髪に白と青の和服をした女性がいた

 

「早苗さん⁉︎」

 

惣一が声をだす

 

(……誰だ?)

 

黎人はその人物…早苗がだれか分からないようだ

早苗はそのまま惣一の方に近づく

 

 

「惣一さん!何やってたんですかこんなところで!突然居なくなったかと思えば‼︎」

 

早苗は怒声を響かせた

 

「しかし…奴は」

「ハイハーイ。そこまでー」

 

黎人と惣一の間に上空から紫が現れた

 

「流石惣一!まんまと騙されたわね!おかげで2人の激闘が見れて大満足よ♡」

「……え?」

 

ポカン、と惣一は言葉を失っていた

 

「おい…まさかあのガセ。テメェの仕業だったのか」

 

黎人が声を震わせて尋ねる

 

「ピンポーン☆惣一は大真面目なだけに騙されやすいからね。幻想郷を滅ぼす、てのにも騙されるんだから」

 

紫は物凄く嬉しそうだ

 

「じゃ、じゃあ…最初から私の勘違いだったんですか…」

 

惣一の顔からは絶望しか感じられなかった

 

「その通りよ」

 

紫の言葉に、惣一はその場に座り込んだ

 

「しかもカッコよかったわね〜『守るべきものがある限り』流石GARDの鏡!これは是非幻想郷中で……ておーい、惣一〜?」

 

返事がない、ただのしかばねのようだ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「え、と…これで終わりか?」

 

惣一の様子を見て黎人は言葉を発した

念のために言っておくとこれは目の前の人物に向けて言ったのだ

 

 

「いいえ…まだ後始末があるでしょう?」

 

 

だから、後ろの人の気配など気づかなかったのだ

振り向くとそこには

 

 

 

見るからに怒りが顔に現れている慧音と、その後ろに無表情の霊夢とアリスがいた

 

 

「黎人…これは一体どういう状況だ?」

 

慧音の質問に黎人は周りを見渡す

 

そこには、崩壊しまくってる家や大地があった

 

 

 

 

 

ここで、一つ思い当たることがある

 

とある家の屋根をぶち破ったり

あるいは屋根を燃やしたり

更にスペルによって大地にヒビをつけたり

 

 

 

 

(全部……俺がやったこと?)

 

 

 

「ここに来る途中、怒り狂った女性たちを見たわよ。何でも、左目に傷がある男に覗かれたそうよ」

 

 

 

霊夢が冷めきった声で呟いた

 

 

「ちょ…ちょっと待て。最初はあいつがな」

「そんなことじゃないわよ。この里に被害を及ぼしたのは誰?惣一は何も壊してないのよ。最初のあれだって、結局被害は無かったんだし…あんたが全部ぶっ壊したことに変わりないわよ」

 

反論を試みるも、アリスによって叩き伏せられた

 

 

 

「さて、少し灸を据えるか……」

 

慧音が黎人の頭を掴む

 

そして

 

 

 

 

 

ーーーバコーーーーン!!!

 

 

 

今日一番の頭突きが炸裂した

 




黎「走馬灯のようなものが見える」
※走馬灯のようなもの→慧音
ねぇこれUA1000突破記念の使い回し…

ハイ、早苗さん登場です‼︎
一応自機キャラは全部出たことになるのかな?
アリスが妖怪の山に行ったのは、早苗を呼ぶためだったんです
惣一と早苗の関係は後々書きたいと思います

さて、次回は戦闘なしでいきます
それでは、サラダバー♪

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