川内ロイミュードを
「ふぅん、やはりそちらとしても不完全燃焼であったか。私としても物足りない感じはあったからな、今回の提案を受け入れてくれてありがたい」
「こちらとしてもありがたい話です、中途半端に終わらされて不完全燃焼なんで。目一杯暴れたい気分です」
ロイミュードのおかげで、ちっとも暴れられんかったからなぁ。せっかくだから目一杯暴れて、スッキリしたかったのに。だが、今回の演習でも
――演習ですか、装備のほうはどうしますか?艤装全部乗せとなると、重くなって足が遅くなりますよ?――
『――機動性を確保しつつ、火力を向上させる
――妖精さんが、新しく艤装を開発していてくれていればいいのですが……――
『――果たして、そう簡単にうまくいくものでしょうか?――』
おめーら、俺をほったらかして会議してんじゃねーよ、と突っ込みたくなったが、
「信濃提督、
「ああ、その拳銃はいったいなんだ?」
「拳銃型20.3サンチ砲、
「艦種を問わずに装備できるようになったのは思わぬ副産物でしたが」と続け、信濃提督のためにL.ホークを一挺用意する。専用のホルスターも用意してあるし、予備の弾倉も用意した。せっかくだ、今回の演習では信濃提督にはL.ホークも装備して出撃していただこう。それにしても、今の信濃提督、ずいぶんと性格がキツイな。眼鏡をはずすと人格が変わるって、いったいどこの特佐なんだ?あっちは眼鏡外したら物腰柔らかくなってたから信濃提督とは逆なんだけど。
「せっかくです、お使いになってその性能をお確かめください」
「わかった、ありがたく使わせてもらおう」
信濃提督にL.ホークを貸与し、この後演習することが決まったため、俺は工廠ドックへ向かうことにする。理由はもちろん、今回の装備プランの検討である。もし、綾波の予想通り新型の艤装が完成しているのなら、ロールアウト前に稼働試験も兼ねて演習に投入しておきたい。そうでなくとも、やるべきことは山ほどある。だが、今考えるべきことは……
「演習メンバーの編成だな」
ちょいとアンケート設置、詳しくは活動報告へ。